2010年02月
2010年02月26日
100226, 義母の死ー続
あれほど元気だった義理の母が死亡して急に居なくなったのが、今だに不思議だ。12月30日に急死したので正月休み明けの葬式を待つ間、葬儀所の大型冷凍室に亡骸を保存したが、頬に触ると氷のように冷たかったが、見かけはまさしくあの気丈な義母だった。軍人の妻としてあれほど聡明な方が、一旦死亡すると、その亡骸は単なる物質の固まりになってしまったのだ。放置すると腐敗するので火葬にする。生と死の境目は一体なにだろうと考えると何とも不思議にわれる。私のような凡人が考えても仕方ない難問であるが、物質と精神活動との間には超え難い深淵があるが、その間は一体どうなっているのだろうか。
聞くところによると、最新のコンピュターにチェスや将棋をやらせると、高段位保持者と結構いい勝負をするという。精密加工されたICの固まりであるコンピュターも、教育訓練することによってあたかも生き物のように高段位保持の勝負師と対抗できるのには驚かされる。また、先日テレビで人工通訳機なるものを見た、手のひらにのる小さな翻訳機が、日本語を聞いて、数秒後には英語や中国語に正確に翻訳して発声する。勿論これは単なる翻訳だから創造的な精神活動とは少し違うかもしれないが、かなり熟練した通訳の翻訳活動と殆ど同じなのに驚いた。
これらコンピュターは、人によるティーチングの成果であるのは明らかだが、生き物の創造的な精神活動にもかなり近いと思う。 確かに人間の精神活動にも事前の教育訓練が不可欠である。更に如何に偉人でも、結局はコンピュターと同様に、その人が幼少時から習得した知識や経験の組み合わせで思考し、発言しているのかも知れない、いやかなり真実に近いのではないだろうか。
幼児の精神的な活動は全く低レベルで、それを両親や環境、更には学校など色々な周囲の刺激を受け、長い年月の経験と教育とを積み重ねることによって、始めて完成された人物になる。例えば冬季オリンピックの華のフギュアースケートで世界が注目する浅田真央も、幼い時はスケートが怖くて、姉の舞さんに引っ張られて泣きながらリンクに入る様子をテレビで流していたが、その後の訓練と経験により、さなぎから見事に変身して蝶になり、あの緊張のなかでもリンクに美しく舞う成人になってしまった。
別の例では、人間社会から隔離された赤ん坊が狼に育てられて成長すると、狼社会に適応した本能だけの人間になってしまうそうだ。常識ある人間になるためにはコンピュターと同様に、長い年月の教育訓練が不可欠なのだ。とすると、人間も案外コンピュターと似たようなものかも知れない。
ものの本によると、知覚や運動、記憶などの精神活動は無数の神経細胞が周囲の神経細胞と正しく繋がりあって初めて正常に働くのだと言う。コンピュターも無数の配線の集合体だ。その配線に僅かでも欠陥があると異常な人格になってしまうという。即ち、精神活動は、1つ1つの神経細胞が細い軸索を伸ばして別の神経細胞と正しくつながって配線網を確立することにより初めて人間的な活動をするニューロン仮説が定説だという。即ち1000億近くもあるという脳の神経細胞が、各々多方向に軸索を伸ばして、その軸索の先にある極めて細い糸状仮足が、他の神経細胞を求めて配線を作り上げて情報交換をするのだそうだ。すると人の頭脳とコンピュターの配線とは非常に似ていると思う。
植物の受粉や、動物が受精するときも、精子が媒体中を卵子に向かって泳動して目標に辿りつくことにより成立するが、そのとき明らかに精子は目的を持って行動している。植物でも毎年春になると桜の木は必ず花を咲かせて自己増殖を計ろうとする。精子も卵子も生き物だから当然かも知れないが、生物と非生物の中間に位置するウイルスも、自らが生き延びて増殖する為に、目的をもって行動している。例えば、極寒で乾燥した厳しい環境では殻に閉じこもって長い年月を耐え、やがて温暖で水分のある好ましい環境に変わると、殻を開いて増殖活動を始めるという、極めて低次元のウイルスでもこのように目的をもって活動するから、何とも不思議な現象だ。
不勉強な私はこれ以上深入りすると支離滅裂になり、分からなくなるのでもう止めるが、あれほど個性的に生きていた義母が、突然冷たい亡骸に変化してこの世から消え去ってしまった事実に、人生のはかなさと共に神秘さに満ちた宇宙の秩序を感じた。
聞くところによると、最新のコンピュターにチェスや将棋をやらせると、高段位保持者と結構いい勝負をするという。精密加工されたICの固まりであるコンピュターも、教育訓練することによってあたかも生き物のように高段位保持の勝負師と対抗できるのには驚かされる。また、先日テレビで人工通訳機なるものを見た、手のひらにのる小さな翻訳機が、日本語を聞いて、数秒後には英語や中国語に正確に翻訳して発声する。勿論これは単なる翻訳だから創造的な精神活動とは少し違うかもしれないが、かなり熟練した通訳の翻訳活動と殆ど同じなのに驚いた。
これらコンピュターは、人によるティーチングの成果であるのは明らかだが、生き物の創造的な精神活動にもかなり近いと思う。 確かに人間の精神活動にも事前の教育訓練が不可欠である。更に如何に偉人でも、結局はコンピュターと同様に、その人が幼少時から習得した知識や経験の組み合わせで思考し、発言しているのかも知れない、いやかなり真実に近いのではないだろうか。
幼児の精神的な活動は全く低レベルで、それを両親や環境、更には学校など色々な周囲の刺激を受け、長い年月の経験と教育とを積み重ねることによって、始めて完成された人物になる。例えば冬季オリンピックの華のフギュアースケートで世界が注目する浅田真央も、幼い時はスケートが怖くて、姉の舞さんに引っ張られて泣きながらリンクに入る様子をテレビで流していたが、その後の訓練と経験により、さなぎから見事に変身して蝶になり、あの緊張のなかでもリンクに美しく舞う成人になってしまった。
別の例では、人間社会から隔離された赤ん坊が狼に育てられて成長すると、狼社会に適応した本能だけの人間になってしまうそうだ。常識ある人間になるためにはコンピュターと同様に、長い年月の教育訓練が不可欠なのだ。とすると、人間も案外コンピュターと似たようなものかも知れない。
ものの本によると、知覚や運動、記憶などの精神活動は無数の神経細胞が周囲の神経細胞と正しく繋がりあって初めて正常に働くのだと言う。コンピュターも無数の配線の集合体だ。その配線に僅かでも欠陥があると異常な人格になってしまうという。即ち、精神活動は、1つ1つの神経細胞が細い軸索を伸ばして別の神経細胞と正しくつながって配線網を確立することにより初めて人間的な活動をするニューロン仮説が定説だという。即ち1000億近くもあるという脳の神経細胞が、各々多方向に軸索を伸ばして、その軸索の先にある極めて細い糸状仮足が、他の神経細胞を求めて配線を作り上げて情報交換をするのだそうだ。すると人の頭脳とコンピュターの配線とは非常に似ていると思う。
植物の受粉や、動物が受精するときも、精子が媒体中を卵子に向かって泳動して目標に辿りつくことにより成立するが、そのとき明らかに精子は目的を持って行動している。植物でも毎年春になると桜の木は必ず花を咲かせて自己増殖を計ろうとする。精子も卵子も生き物だから当然かも知れないが、生物と非生物の中間に位置するウイルスも、自らが生き延びて増殖する為に、目的をもって行動している。例えば、極寒で乾燥した厳しい環境では殻に閉じこもって長い年月を耐え、やがて温暖で水分のある好ましい環境に変わると、殻を開いて増殖活動を始めるという、極めて低次元のウイルスでもこのように目的をもって活動するから、何とも不思議な現象だ。
不勉強な私はこれ以上深入りすると支離滅裂になり、分からなくなるのでもう止めるが、あれほど個性的に生きていた義母が、突然冷たい亡骸に変化してこの世から消え去ってしまった事実に、人生のはかなさと共に神秘さに満ちた宇宙の秩序を感じた。
2010年02月23日
200216 小沢帝国の終焉
長崎県知事の選挙で、民主党が自民党に大敗した。同県の衆院議員4名、参院議員2名を完全に民主党が独占しており、事前には楽勝も予想されたそうだ。しかし開けてびっくり玉手箱の大負けだった。
原因は勿論、誰にも分かっている。白馬に乗って登場した筈の民主党、特にその実力者の小沢幹事長の金権にまみれた実像が段々と明かされて国民が嫌気をさし始めたのだ。証拠不足で起訴は逃れたが、この不況に苦しむなか、小沢さんは国民の血税を22億円も掠めとっているのだから。
小沢さんは、後援会陸山会の名義で、マンションや土地を10ケ所前後購入しているという。一般に国会議員は後援会を持っているが、それは何年かに必ず行われる選挙対策の組織であり、土地などの恒久的な不動産は全く不要で、そのような後援会は陸山会を除いて皆無だという、選挙運動を担当する組織が、恒久的な土地や不動産をもつなんて考えられないという。しかし小沢さんは膨大な土地やマンション等の不動産を買いあさって陸山会名義にしている。その理由は分かり切っている、即ち金丸さんの金塊と同様に、国会議員を辞めた時の自分の個人的な蓄財なのは明白である。心が卑しい国会議員は本当に困りものだ。
そこを自民党から突かれるのを嫌がって、世論から求め続けられている国会での説明や参考人招致、証人招致には絶対に応じず、逆に地方行脚で説明するとごまかし続けている。全く子供のようなミエミエの言い訳である。
今回明らかになった、米国のオバマ大統領に会う計画も全く無意味だ。政府の閣僚ではなく単なる国会議員の身分で、米国大統領にあって何をしようとするのか? 友好親善が目的なら日米間には既に無数のチャネルがあるではないか? その理由は多分米国大統領に面会して自分の権威を国内に周知させようというのだろう。それは丁度140名のバカ国会議員を引き連れて、中国の胡錦寿国家主席に朝貢したのと同じ姿だ。大国の首脳と会談して自分の名声を世界に知らしめようとする幼稚な演出だ。恐らくオバマ大統領はいろいろ理由をつけて、小沢さんとの会談を引き延ばし、結局会談は成立せず、小沢さんには最期のとどめになるだろう。
140名以上という子分たちも内心では不安を感じ始めているに違いない。あの小沢さんの直参議員として、故郷にPRしていただけに、親分のバケの皮が剥がれて、段々と落ち目になり始め内心では大慌てしているに違いない。しかしこれまで自分の忠臣振りをPRし続けてきたのを今更隠そうとしてもとても隠しきれず、困っているだろう。結局小沢幹事長は夏前に幹事長を辞任させられるだろう。そして親分こけたら皆こけるの道理で、子分たちも親分と運命を一緒にすることになる。親分の行動に違和感を感じている子分は、少しでも自分の傷を小さくするためには、早目に距離を置く行動を考えるようお勧めする
鳩山首相が毎月1200万円の資金を母親から貰っていたのを知らなかったという言い訳は誰が考えても完全にウソだが、そんなことはある筈がないのだが、そう言い続ける以外に鳩山さんに逃げ道のない。稀代の脱税王を血税で支え続けなければならない日本国民も可哀そうなものだ。
自民党は、長期政権に胡坐をかいて、今まで怠慢に流れ、見事に足元を払われて野党に落ちてしまったのが、小沢鳩山の2大スキャンダルは千載一遇のチャンスだ。政治的に復帰するにはまだまだ年月を要するだろうが、その間に自民党議員は自分の過去の不勉強を猛省し、官僚の悪知恵にだまされ続けてきた怠慢を反省して、新規に出直す格好のチャンスなのだ。
2010年02月17日
100217, 義母が急逝した
義理の母が急逝した、既に90才を超えていたので、大往生とも言えるが、
40年近く一緒に住んでいたので、実の母親に近い身近な存在だった。義母は若い時は体格もよく陸上短距離の選手で、最近体調を崩し始めていたので、もし介護になったらどうしようと妻も心配していた、しかし全く突然の出来ごとだった。12月暮れのある日、いつものように一緒に夕食をとっていた途中で急に倒れ込み、救急車で病院に運んだが、すぐに意識がなくなり、3日後に心臓が止まった。直接の死因は脳梗塞だった。義母は高齢なので当方もある程度の予想はしていたが、あっという間の出来事であった。
義母は軍人の家系に生まれた。背も高く美人で勉強もできしかも陸上短距離の選手で、神宮の全日本陸上競技会(今で言えば国体か?)にも出場したという名実ともに才色兼備の人であった。戦前の日本社会の本流であった軍人家族と結婚して22才で名古屋に嫁いだが、終戦を契機に運命が暗転し、日本の軍人社会の崩壊とともに、運命が逆転してしまった。
主人は陸軍中佐でかなり偉い人だったが、結婚2年半ばに満洲からインドネシアに転戦して昭和19年6月にスマトラ島で戦死したので、結婚生活はごく短く恵まれなかった。しかし軍人の気位だけは最期まで失わず、老年になっても、私達にはなかなか厳しい人だった。義母の遺品を整理して、尊厳死誓約書を見つけたが、自分の死期を予想していろいろ準備していた。しかしやはり義母も人の子で、孫や曾孫には本当に甘かった。
私が現役時代のD社のSK社長もKK前社長の娘婿で、義理のKK前社長とは微妙な関係にあった。前社長は娘婿の社長を心情的には種馬より少し上程度の扱いかと思えるほどだったが、その孫達には非常に期待しているのが、我々一般社員から見ても分かった。豊臣秀吉が一旦は甥の秀次を後継ぎとして関白職に任命したが、実子の秀頼が生まれると、手のひらを変えたように秀次を高野山で切腹させ、実子の秀頼を後継者とした事件も何だか理解できるというものだ。私自身も肉親の親に対する気持とは少し異なっていつも冷静であったのは、或いは仕方ないことかもしれない。
実は私の長兄も、いま脳梗塞を病み、介護認定5レベルの重度の病で、介護施設にはいっており、当人の家族は先の見えない大変な重労働の介護に追われていると次兄から聞いている。当人も屈辱感で苦しんでいる筈だが、
それを介護する家族は更に苦しいのだ。それに比べると私の義母は本当に潔く我々家族や周辺には全く迷惑をかけず、自分のことは自分で始末すると言う軍人妻らしい最期であった。
人道や福祉的な観念が発達していない大昔は、親が年をとると、姥捨て山や爺捨て山のもの語りがあり、私は前々から古代人の冷酷さを感じていたが、現実に介護の現場に遭遇すると、先の見えない長い介護の重労働を続けていると、恩義ある親でも次第に邪魔者扱いし始めるであろうことは、容易に想像できる。その点、私の義母の余りにも突然の最期は、子供や孫、ひ孫、更には隣り近所の知人友人からも惜しまれて、申し分なくいさぎよい最期だったといえる。
しかし、義母は自分の戒名を知らないまま亡くなってしまった。戒名は基本的には菩提寺から頂くものだが、没後戒名より、生前戒名の方が大幅に安く済むということも知った。理由は定かではないが、お寺さんに時間的な余裕があるからかもしれない。更に自分が勝手に自分の戒名をつけてもいいものらしい。
一旦人間が死亡すると、あのように気位の高かった義母も全くもの言わぬ冷たい亡骸になってしまった。今日のように科学が発達した時代においても、人間の肉体と精神活動との関係は全く解明出来ないのだという。即ち単なる物質の固まりの肉体から、何故あのように高尚な精神活動が生じるのか、そして心臓が停止すると再び元の冷たい肉体に戻ってしまうのか、DNAの構造分析程度では、全く説明できないという、
49日を迎えて、義母の遺骨は戦死した主人が眠る名古屋の平和公園墓地に納骨した。帰り際には何となく寂しく儚い気分になり、生前の義母が特に好んで口すさんでいた秋川雅史の有名な歌、千の風になって、を思い出した。 義母は墓石の中に眠っている訳ではなく、風となり、星となって、我が家の上空や、世界をまたに飛んでいるのだと言う表現が、より事実に近いようにも思えた。 作者不詳というがこの詩歌は本当に美しい。
ー千の風になってー
私のお墓の前で 泣かないで下さい。
そこに私はいません 眠ってなんかいません。
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています。
秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になり
朝は鳥になって あなたを目覚めさせ
夜は星になって あなたを見守る。
私のお墓の前で 泣かないで下さい。
そこに私はいません 死んでなんかいません。
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています。
千の風に 千の風になって
あの 大きな空を 吹きわたっています。
あの 大きな空を 吹きわたっています。

40年近く一緒に住んでいたので、実の母親に近い身近な存在だった。義母は若い時は体格もよく陸上短距離の選手で、最近体調を崩し始めていたので、もし介護になったらどうしようと妻も心配していた、しかし全く突然の出来ごとだった。12月暮れのある日、いつものように一緒に夕食をとっていた途中で急に倒れ込み、救急車で病院に運んだが、すぐに意識がなくなり、3日後に心臓が止まった。直接の死因は脳梗塞だった。義母は高齢なので当方もある程度の予想はしていたが、あっという間の出来事であった。
義母は軍人の家系に生まれた。背も高く美人で勉強もできしかも陸上短距離の選手で、神宮の全日本陸上競技会(今で言えば国体か?)にも出場したという名実ともに才色兼備の人であった。戦前の日本社会の本流であった軍人家族と結婚して22才で名古屋に嫁いだが、終戦を契機に運命が暗転し、日本の軍人社会の崩壊とともに、運命が逆転してしまった。
主人は陸軍中佐でかなり偉い人だったが、結婚2年半ばに満洲からインドネシアに転戦して昭和19年6月にスマトラ島で戦死したので、結婚生活はごく短く恵まれなかった。しかし軍人の気位だけは最期まで失わず、老年になっても、私達にはなかなか厳しい人だった。義母の遺品を整理して、尊厳死誓約書を見つけたが、自分の死期を予想していろいろ準備していた。しかしやはり義母も人の子で、孫や曾孫には本当に甘かった。
私が現役時代のD社のSK社長もKK前社長の娘婿で、義理のKK前社長とは微妙な関係にあった。前社長は娘婿の社長を心情的には種馬より少し上程度の扱いかと思えるほどだったが、その孫達には非常に期待しているのが、我々一般社員から見ても分かった。豊臣秀吉が一旦は甥の秀次を後継ぎとして関白職に任命したが、実子の秀頼が生まれると、手のひらを変えたように秀次を高野山で切腹させ、実子の秀頼を後継者とした事件も何だか理解できるというものだ。私自身も肉親の親に対する気持とは少し異なっていつも冷静であったのは、或いは仕方ないことかもしれない。
実は私の長兄も、いま脳梗塞を病み、介護認定5レベルの重度の病で、介護施設にはいっており、当人の家族は先の見えない大変な重労働の介護に追われていると次兄から聞いている。当人も屈辱感で苦しんでいる筈だが、
それを介護する家族は更に苦しいのだ。それに比べると私の義母は本当に潔く我々家族や周辺には全く迷惑をかけず、自分のことは自分で始末すると言う軍人妻らしい最期であった。
人道や福祉的な観念が発達していない大昔は、親が年をとると、姥捨て山や爺捨て山のもの語りがあり、私は前々から古代人の冷酷さを感じていたが、現実に介護の現場に遭遇すると、先の見えない長い介護の重労働を続けていると、恩義ある親でも次第に邪魔者扱いし始めるであろうことは、容易に想像できる。その点、私の義母の余りにも突然の最期は、子供や孫、ひ孫、更には隣り近所の知人友人からも惜しまれて、申し分なくいさぎよい最期だったといえる。
しかし、義母は自分の戒名を知らないまま亡くなってしまった。戒名は基本的には菩提寺から頂くものだが、没後戒名より、生前戒名の方が大幅に安く済むということも知った。理由は定かではないが、お寺さんに時間的な余裕があるからかもしれない。更に自分が勝手に自分の戒名をつけてもいいものらしい。
一旦人間が死亡すると、あのように気位の高かった義母も全くもの言わぬ冷たい亡骸になってしまった。今日のように科学が発達した時代においても、人間の肉体と精神活動との関係は全く解明出来ないのだという。即ち単なる物質の固まりの肉体から、何故あのように高尚な精神活動が生じるのか、そして心臓が停止すると再び元の冷たい肉体に戻ってしまうのか、DNAの構造分析程度では、全く説明できないという、
49日を迎えて、義母の遺骨は戦死した主人が眠る名古屋の平和公園墓地に納骨した。帰り際には何となく寂しく儚い気分になり、生前の義母が特に好んで口すさんでいた秋川雅史の有名な歌、千の風になって、を思い出した。 義母は墓石の中に眠っている訳ではなく、風となり、星となって、我が家の上空や、世界をまたに飛んでいるのだと言う表現が、より事実に近いようにも思えた。 作者不詳というがこの詩歌は本当に美しい。
ー千の風になってー
私のお墓の前で 泣かないで下さい。
そこに私はいません 眠ってなんかいません。
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています。
秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になり
朝は鳥になって あなたを目覚めさせ
夜は星になって あなたを見守る。
私のお墓の前で 泣かないで下さい。
そこに私はいません 死んでなんかいません。
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています。
千の風に 千の風になって
あの 大きな空を 吹きわたっています。
あの 大きな空を 吹きわたっています。
2010年02月05日
100205、小沢さんは逃げられるか
長くブログを書いているとネタ切れ気味になってくる。手持ちの材料はまだ色々あるが、これを書くと友人を傷つけそうなので、なかなか切れ見よく自由には書けない。
それにしても4億円事件は小沢さんは懸命の証拠隠滅努力が効を奏して、何とか起訴だけは逃れそうだ。過去数年間に説明がつかない大金が約25億円ほど隠されているらしく、これは小沢さんが自由党、民生党の結成と解散途中で個人的に手中にした政党助成金23億円に近いが、殆どの証拠が消されており、同法が全くのザル法で、法律の触れず起訴できないのだという。全くバカげた話だ。これでは小沢さんは蓄財に専念するアフリカや中南米の低開発国のインチキ大統領と全く同じではないか? 社会には今日食うメシにも困っている多数の労働者がいるこの日本の社会で、こんなに高額な公金を個人のフトコロに入れて、違法なことはしていません!とテレビで堂々と言い張る小沢さんと、幼稚な取巻き国会議員の顔は本当に恥ずかしい限りだ。
しかし、小沢さんは完全に安全圏とはまだ言いきれないようだ。検察審査会が、今回の起訴猶予を認めないかもしれないからだ。仮にこの検察審査会を逃れても、更に強力なマスコミという障壁が残っている。これからも限りなくクロに近い小沢さんの悪業をマスコミは暴き続けるだろう。そして民主党の支持率は更に下がりそうだ どうみても今夏の参議院選挙で民主党の圧勝は望めなくなる。 すると今度は社民党などの少数連立与党の我が儘に悩まされている民主党執行部が騒ぎ始め、結局小沢さんは幹事長職に留まれないのではないだろうか。
皮肉なことに、小沢さんが進めてきた諸権力の幹事長一極集中を離れると、小沢さんはこれらの強烈な権限を失なうことになる。それを契機に、抑えつけられて声を出せなかった民主党の議員諸兄が騒ぎ始めそうだ。勿論議論は大いに結構だが、その結果国内の景気は更に落ち込み、米国も日本を見放してしまうと、そのツケは我々国民に降り注いでくることになる。何れにしても小沢さんは全く困った人物だ。
それにしても4億円事件は小沢さんは懸命の証拠隠滅努力が効を奏して、何とか起訴だけは逃れそうだ。過去数年間に説明がつかない大金が約25億円ほど隠されているらしく、これは小沢さんが自由党、民生党の結成と解散途中で個人的に手中にした政党助成金23億円に近いが、殆どの証拠が消されており、同法が全くのザル法で、法律の触れず起訴できないのだという。全くバカげた話だ。これでは小沢さんは蓄財に専念するアフリカや中南米の低開発国のインチキ大統領と全く同じではないか? 社会には今日食うメシにも困っている多数の労働者がいるこの日本の社会で、こんなに高額な公金を個人のフトコロに入れて、違法なことはしていません!とテレビで堂々と言い張る小沢さんと、幼稚な取巻き国会議員の顔は本当に恥ずかしい限りだ。
しかし、小沢さんは完全に安全圏とはまだ言いきれないようだ。検察審査会が、今回の起訴猶予を認めないかもしれないからだ。仮にこの検察審査会を逃れても、更に強力なマスコミという障壁が残っている。これからも限りなくクロに近い小沢さんの悪業をマスコミは暴き続けるだろう。そして民主党の支持率は更に下がりそうだ どうみても今夏の参議院選挙で民主党の圧勝は望めなくなる。 すると今度は社民党などの少数連立与党の我が儘に悩まされている民主党執行部が騒ぎ始め、結局小沢さんは幹事長職に留まれないのではないだろうか。
皮肉なことに、小沢さんが進めてきた諸権力の幹事長一極集中を離れると、小沢さんはこれらの強烈な権限を失なうことになる。それを契機に、抑えつけられて声を出せなかった民主党の議員諸兄が騒ぎ始めそうだ。勿論議論は大いに結構だが、その結果国内の景気は更に落ち込み、米国も日本を見放してしまうと、そのツケは我々国民に降り注いでくることになる。何れにしても小沢さんは全く困った人物だ。