2011年04月
2011年04月25日
110425, 福島県知事と宮城県知事
福島の原発問題はなかなか先行きがみえない。今回の事件で原発が暴発するとはどうなるのか、門外漢の私にも少し分かり始めた。原爆のような大爆発はしないが、強力な放射線を周辺に放射し始めて何十年の間、人が近寄れなくなるということが分かった。日本のように石油資源ゼロの国では、原発は頼らざるを得ないエネルギー源と思われるから、これから地震対策をどうするか大問題だ。
原発の地元福島の佐藤雄平県知事は、最近毎日のようにテレビに出ているが、私は何だか好きにはなれなくなった。いや更に進んでかなり卑怯者ではないかとも思い始めるようになった。東電の清水社長が2回ほどお詫びの訪問面会の申し入れを業務多忙で断った件、確かに大迷惑を被って怒っているのは分かるが、謝意表明だからごく短時間でも会って東電の不始末を指弾してもよかった。それを、県民の怒りと不安は極限に達しているからと2回断った。そして更に1週間後の3回目の申し入れでやっと会った。何だか一般受けを狙うパーフォマンス知事のようだと私は思うのだ。
同様に先日は菅首相にも会ったが、菅首相が深々と下げるのを、ほんの少し会釈だけして秦然と受ける、なんとも厚かましい態度に見えた。一国の首相が県知事に頭を下げるのに、平然と見下して対応する態度は一体何様なのだ。国の最高責任者の首相に責任があるのは分かるが、県の最高責任者の知事だって似たような立場ではないか。一番の責任は確かに東電だが、東電に批判的な菅首相と比較して、むしろ東電に密着してきたのは佐藤県知事ではないか?お隣り宮城県の村井嘉事の誠実な態度と比べて、佐藤知事の不遜な態度は、典型的な政治屋のパターンだと私は思うのだ。
原発問題で、佐藤知事が大変な苦しいのは事実だろう。しかし福島県民に対して菅首相は深々と頭を下げる時、県民に深謝すべきはむしろ直接の統治者である佐藤県知事の筈なのに、彼は素早く自分の立場を県民側に移して、自分は被害者の立場に立ち、非難の強風をうまくやり過ごしている。何とも卑怯な奴だと私は思い始めた。
独占的な事業として、緊急用電源を海際の低い地下に設置するなんて、全く東電の怠慢であるのは事実だが、その東電から長年月に渡り莫大な補助金を獲得して、左うちわの県政を担ってきたのは県知事本人ではないか。予算不足に苦しむ地方の他の県知事に比べて、巨額な補助金を得て財源の心配がない楽な政治を続けられたのを忘れたのだろうか? 佐藤知事の心情を推し量るとこうなる。こんな大事故に際しては、誰が為政者の立場に立っても非常に苦しい。こんな時は素早く立場を変えて県民側に移って被害者となり、東電や政府を犯人に仕立て、攻めるのが一番楽な道だと思ったに違いない。
お隣り宮城県の村井嘉浩県知事の真面目で誠実な態度と比べると、佐藤福島県知事は如何にも尊大だ。このような時に、自分の責任を感じて、宮城県知事のように具体的な対策を提案したり、南相馬市長の桜井市長のように世界に窮状を訴えたり、近郊の某病院長のように最後まで残って患者を診察しつづける指導者の爪の垢でも舐めてみてはどうか。
宮具県の村井知事の前歴を調べると自衛官だ。防衛大学を出て陸上自衛官幹部候補生学校を経て、ヘリコプターのパイロットになった。最前線の指揮官の一等陸尉を経て退官し、松下政経塾を卒業して自民党推薦で宮城県知事になったという。危機に際して指導者のとるべき態度を知っていると思う。
比べて佐藤福島県知事は、叔父が渡辺恒三の一族で、神奈川大学を卒業後、長らく恒三氏の秘書を務めて政治の世界の表裏を学んだ後、叔父の推薦で民主党推薦の福島県知事に立候補し、自民党の女性候補を破って県知事になった。彼が学んだのは政治屋の手練手管であり、自分の信念とは無関係に、如何に非難の矛先をやり過ごして、楽な道を選ぶかに精通する手法ではなかったか。為政者として自分の能力なさを知っている佐藤知事は、自分の立場から逃避して、政府や東電を厳しく追及する戦術をとっている。瀕死の企業からはもう大金は取れないからと東電とは縁切れして、今後は政府の復興資金に乗り換えようと思っているのだろう。
確かに菅首相も、過去には精々エイズ問題で厚生省幹部と渡りあい、遂に秘密資料を出させた程度で、他に何か素晴らしい実績はある訳でもない。むしろ市民運動活動家として、政治信念とは無関係に変幻自在に動くのが特徴で、これが自民党から徹底的に嫌われる理由でもある。しかし唯一菅首相の変わらないのは、やはり本質的に役人嫌いで官僚と密着しない点だ。これだけは評価すべきだと私は思う。しかし佐藤知事には何ら背骨らしき原則も見えない。
2011年04月19日
110419, 東日本大震災ー続2
今回の東日本大震災は世界の人々に衝撃を与えた。 何しろ世界中の国々から巨額な見舞い金が寄せられているのがその証拠だ。特に今回の大震災に対する義援金はその金額の大きさと、贈呈者が個人だという際立った特徴があるという。
日本国内では孫正義氏が個人財産100億円を出したのを始めとして、2,000億円を突破するだろうと言われているが、外国からも既に864億円が集まり、世界の災害援助金の中ではタントツの金額だという。従来は内戦に苦しむスーダンへの募金が638億円で第1位、続いて長年テロに悩むアフガニスタンが350億円、先年大地震に見舞われた中米の最貧国ハイチが280億円だという。 しかしこれら殆どが外国政府からの援助金で、例えばスーダンへは米国政府が3割(200億円)を拠出、EUや日本政府も大金を出している。しかし今回の日本の大震災に贈られた外国からの見舞い864億円の殆どは、外国の個人や支援団体の募金が中心で、国家からの金はごく少ないのだそうだ。
先進の金持国家の日本に贈られる外国からの見舞金の殆どは個人とか福祉団体からの献金というのは本当に嬉しいことだ。欧米先進国でも色々な形式で活発な応援活動が行われており、東ヨーロッパのウクライナからは子供達が手紙を寄こしたり、沢山の折鶴を送って来た話もある。自国も地震国の台湾は、日本への親近感もあって、街頭の募金運動で140億円もの金額が集まったといい、国民一人当たり600円を超す大金だ。日本に出稼ぎが多いフィリピンも貧民街で募金活動が行われ、明けても暮れてもテロに苦しむアフガニスタンからも義援金が来たという。
更には南太平洋洋の島国パプアニューギニアの山村では、数百世帯に1台しかないテレビに人々が群がって大津波の悲劇に見入り、日本人と苦しみを分かち合いたいと、2000人から合計26万円が集まったという。一人平均100円足らずの金額だが、その温情には本当に感謝の気持ちで一杯だ。M9という超巨大地震と、最高39mにも達する大津波が突然、東北の静かな漁村に襲いかかった脅威に世界中の人々は目を見張り、最愛の肉親を奪われて嘆く住民に同情しているのだろう。
テレビで放映される、家や車を押し流し、家族の命まで奪いとる極限の悲劇に遭っても、日本人はなぜパニックに陥らず、悲嘆に嘆きながらも礼節を保てるのか、外国人には不思議なのだという。確かに今回のような大災害に遭遇すると、誰でも嘆き悲しむのは当然だが、それ以上の混乱とかパニック、強盗、商品略奪などは日本では殆ど起こらず、精々コソ泥程度だが、その節度が外国の目には不思議に映るのだそうだ。
宗教学者の山折哲雄氏は、日本人は心の底に自然の猛威に対する無常観があるからではないだろうかと書いている。小さな島国に多数の人口が肩を寄せ合って住む日本は、年中台風とか地震とか津波等の自然災害に脅かされて、心の奥底には、自然の脅威は甘受しながら共生するものだという無常感があるからだという。修行不足な私だが、諦観の世界とはそういうものなのかも知れない。
それにしても、日本の政治家だけは、何年経っても、どんな大災害に遭っても、鈍感なバカ者揃いで、彼等に心には何も響かないらしく、相変わらず生臭い足の引っ張り合いと泥試合ばかり続けている。菅首相を交替させろとか、菅首相ではこの大危機は乗り越えられないとか、災害に苦しむ国民はそっちのけだ。 確かに超巨大地震と大津波の来襲に、原発事故の不手際も重なった今回、菅首相が素晴らしい指導力を発揮したかには疑問もあるだろう。しかし誰が首相を務めても、今回の大震災はマジックのように簡単に終息できる規模ではない。
確かに、菅首相は市民運動家出身で、お題目は掲げるが、我がまま勝手な主張と暴論を繰り広げる活動家連中の仲間であったのは事実だ。更に野党時代の同氏は、その市民活動家の感覚から抜け切れず、好き勝手な主張を続けて、時の政権与党の自民党を困らせ続けた。その結果、自民党には、あの菅氏だけは絶対に許せないと思っているのだろう。
しかし菅首相は本質的に官僚主義が大嫌いだから、官僚の権現である通産省や原子力委員会、保安院、更には彼等と結託した大企業東京電力等が起こした今回の大震災を、絶対に許せないと思っているのだろう。今回世界を恐怖に陥れた原発事故の原因も、自然災害ではあるのは事実だが、電力という独占業に安住した東電や、原子力委員会や安全保安院グループの慣れ合い主義で、大津波への対策を怠ったのが大きな原因であることも事実なのだから。
もし菅首相はダメと言うのなら、誰か自民党に優秀な候補者がいるのだろうか。阿部首相から始まって→福田首相→麻生首相と、歴代の自民党総裁が次から次へと超短命内閣で交替し、世界の笑い物になったが、自民党に突然有能なリーダーが現れたと言うのか? 信じられない話だが、もしそうなら是非その人物を公表してほしいものだ。あのヤワで右顧左べんの谷垣さんでは、この危機を乗り切れる筈はないだろう。またヒステリーの石原伸晃幹事長にこの難局時の首相が務まるとは誰も思っていない。首相が交替するには、候補者があっての話であって、今のように後継候補は不在だが、菅首相の顔を見るのが嫌だから、兎に角、引きずり下ろせというのは、正しく子供のケンカではないか。本当に下等な政治家ばかりだ。
欧米ではエリートを育てる教育が行われているというが、逆に日本は平等ばかりが強調される教育でエリートは育ち難いと言う。しかし 例えば鳩山家は代々に渡って典型的な超エリート家族である。しかし20億円相続の脱税とか、代替腹案ありの大ウソ、更には米軍不要論などで、バケの皮が剥がれてしまった。同様に安倍、福田、麻生氏なども全て超一流家系だが、些細な問題にも耐えられなかった。私の尊敬する小泉純一元首相の、息子小泉進次郎もやる気満々だが, まだ海のものとも山のものとも分からない。
世界は日本を信頼できる国と信じて多額のお見舞いを贈ってくれたが、政治の世界でも実績を示さないと、日本を愛している世界の友人たちからも見放されてしまいそうだ。
PS:今朝の新聞でクエート政府が原油500万バ-レルを日本に贈ると発表したという。金額換算すると450億円にも達する超ド級だ。永年の顧客の日本の苦境に報いたいという。やはり持つべきものは友達だ。
日本国内では孫正義氏が個人財産100億円を出したのを始めとして、2,000億円を突破するだろうと言われているが、外国からも既に864億円が集まり、世界の災害援助金の中ではタントツの金額だという。従来は内戦に苦しむスーダンへの募金が638億円で第1位、続いて長年テロに悩むアフガニスタンが350億円、先年大地震に見舞われた中米の最貧国ハイチが280億円だという。 しかしこれら殆どが外国政府からの援助金で、例えばスーダンへは米国政府が3割(200億円)を拠出、EUや日本政府も大金を出している。しかし今回の日本の大震災に贈られた外国からの見舞い864億円の殆どは、外国の個人や支援団体の募金が中心で、国家からの金はごく少ないのだそうだ。
先進の金持国家の日本に贈られる外国からの見舞金の殆どは個人とか福祉団体からの献金というのは本当に嬉しいことだ。欧米先進国でも色々な形式で活発な応援活動が行われており、東ヨーロッパのウクライナからは子供達が手紙を寄こしたり、沢山の折鶴を送って来た話もある。自国も地震国の台湾は、日本への親近感もあって、街頭の募金運動で140億円もの金額が集まったといい、国民一人当たり600円を超す大金だ。日本に出稼ぎが多いフィリピンも貧民街で募金活動が行われ、明けても暮れてもテロに苦しむアフガニスタンからも義援金が来たという。
更には南太平洋洋の島国パプアニューギニアの山村では、数百世帯に1台しかないテレビに人々が群がって大津波の悲劇に見入り、日本人と苦しみを分かち合いたいと、2000人から合計26万円が集まったという。一人平均100円足らずの金額だが、その温情には本当に感謝の気持ちで一杯だ。M9という超巨大地震と、最高39mにも達する大津波が突然、東北の静かな漁村に襲いかかった脅威に世界中の人々は目を見張り、最愛の肉親を奪われて嘆く住民に同情しているのだろう。
テレビで放映される、家や車を押し流し、家族の命まで奪いとる極限の悲劇に遭っても、日本人はなぜパニックに陥らず、悲嘆に嘆きながらも礼節を保てるのか、外国人には不思議なのだという。確かに今回のような大災害に遭遇すると、誰でも嘆き悲しむのは当然だが、それ以上の混乱とかパニック、強盗、商品略奪などは日本では殆ど起こらず、精々コソ泥程度だが、その節度が外国の目には不思議に映るのだそうだ。
宗教学者の山折哲雄氏は、日本人は心の底に自然の猛威に対する無常観があるからではないだろうかと書いている。小さな島国に多数の人口が肩を寄せ合って住む日本は、年中台風とか地震とか津波等の自然災害に脅かされて、心の奥底には、自然の脅威は甘受しながら共生するものだという無常感があるからだという。修行不足な私だが、諦観の世界とはそういうものなのかも知れない。
それにしても、日本の政治家だけは、何年経っても、どんな大災害に遭っても、鈍感なバカ者揃いで、彼等に心には何も響かないらしく、相変わらず生臭い足の引っ張り合いと泥試合ばかり続けている。菅首相を交替させろとか、菅首相ではこの大危機は乗り越えられないとか、災害に苦しむ国民はそっちのけだ。 確かに超巨大地震と大津波の来襲に、原発事故の不手際も重なった今回、菅首相が素晴らしい指導力を発揮したかには疑問もあるだろう。しかし誰が首相を務めても、今回の大震災はマジックのように簡単に終息できる規模ではない。
確かに、菅首相は市民運動家出身で、お題目は掲げるが、我がまま勝手な主張と暴論を繰り広げる活動家連中の仲間であったのは事実だ。更に野党時代の同氏は、その市民活動家の感覚から抜け切れず、好き勝手な主張を続けて、時の政権与党の自民党を困らせ続けた。その結果、自民党には、あの菅氏だけは絶対に許せないと思っているのだろう。
しかし菅首相は本質的に官僚主義が大嫌いだから、官僚の権現である通産省や原子力委員会、保安院、更には彼等と結託した大企業東京電力等が起こした今回の大震災を、絶対に許せないと思っているのだろう。今回世界を恐怖に陥れた原発事故の原因も、自然災害ではあるのは事実だが、電力という独占業に安住した東電や、原子力委員会や安全保安院グループの慣れ合い主義で、大津波への対策を怠ったのが大きな原因であることも事実なのだから。
もし菅首相はダメと言うのなら、誰か自民党に優秀な候補者がいるのだろうか。阿部首相から始まって→福田首相→麻生首相と、歴代の自民党総裁が次から次へと超短命内閣で交替し、世界の笑い物になったが、自民党に突然有能なリーダーが現れたと言うのか? 信じられない話だが、もしそうなら是非その人物を公表してほしいものだ。あのヤワで右顧左べんの谷垣さんでは、この危機を乗り切れる筈はないだろう。またヒステリーの石原伸晃幹事長にこの難局時の首相が務まるとは誰も思っていない。首相が交替するには、候補者があっての話であって、今のように後継候補は不在だが、菅首相の顔を見るのが嫌だから、兎に角、引きずり下ろせというのは、正しく子供のケンカではないか。本当に下等な政治家ばかりだ。
欧米ではエリートを育てる教育が行われているというが、逆に日本は平等ばかりが強調される教育でエリートは育ち難いと言う。しかし 例えば鳩山家は代々に渡って典型的な超エリート家族である。しかし20億円相続の脱税とか、代替腹案ありの大ウソ、更には米軍不要論などで、バケの皮が剥がれてしまった。同様に安倍、福田、麻生氏なども全て超一流家系だが、些細な問題にも耐えられなかった。私の尊敬する小泉純一元首相の、息子小泉進次郎もやる気満々だが, まだ海のものとも山のものとも分からない。
世界は日本を信頼できる国と信じて多額のお見舞いを贈ってくれたが、政治の世界でも実績を示さないと、日本を愛している世界の友人たちからも見放されてしまいそうだ。
PS:今朝の新聞でクエート政府が原油500万バ-レルを日本に贈ると発表したという。金額換算すると450億円にも達する超ド級だ。永年の顧客の日本の苦境に報いたいという。やはり持つべきものは友達だ。
2011年04月13日
110413, 東日本大震災ー続1
今回の東日本大震災は詳細なテレビ映像が広く報道され、全世界が注目している。特に欧米の心を揺すったのは、がれきの山のアルファルト道路にうずくまって泣いている赤い髪の素足の若い女性の写真だという。そばには泥によごれた赤いブーツも揃えてあった。外国特派員が撮ったものだというこの写真には私も心を打たれた。どこもかしこも地獄絵ばかりだが、やはり心を揺さぶられる1枚の写真はあるものだ。
他方、私が哀れに思ったのは、雪が積もったダンボールの中の老母と妻の遺体の横で、空に向かって嗚咽している還暦過ぎの農夫の髭面写真がある。救出隊が多忙でなかなか来てくれず、最愛の身内の亡きがらに毛布をかけて泣きながら救助隊を待っている写真だとあった。やはりこれも地獄だ。
テレビ画面だが、行方不明の可愛い孫娘の写真をかざしながら探し回る老婆の姿があった。ナレーションでは、まだ浄土への道順も知らない孫娘だから、若い母親の遺体に抱かせて埋葬してやりたいと探しているのだという。何とも哀れな極限状態で、私は溢れ出る涙を隠しながらテレビに見入った。
今回の災害は津波が主な災害であったが、仮に関東地区が襲われたら、神戸のように、火災に苦しめられるだろう。何かの予測で、10万人を超える犠牲者が出る可能性もあるとも書かれていた。この東京が大地震に襲われると、まず京浜工業地帯のタンク群に着火して燃え広がり、渋滞で身動きできないまま道路に並ぶ無数のクルマが次々と燃上するという。今回の千葉コスモ石油の火災も一旦着火すると消火は不可能となり、10日近く燃え続けた。
災害時に歩いて帰れるルートMAPが多く売れたことがあった。その主要道路も現実には火の海で近寄ることも出来ない火炎ルートになりそうだ。因みにそのような時私は、江戸川沿いのサイクリング道路を自転車で北上して帰るつもりで、既に何回か試走してみたが、社員にはいつも嘲笑されている。
今後日本はエネルギー源を何処に求めるか、これから激論が交わされるだろう。確かに風力や太陽光など自然エネルギーは地球には優しいが、量的にはとても間に合わない。有力な代替エネルギー源がないことは、反原発論者も十分承知だが知らん顔だ。
例えば風力発電の例では、1台がほぼ1,000KWHだから、1,000台設置してやっと原発1基分100万KWHに相当する。日本全国を合計しても風力発電装置は多分1,000台程度しかないだろう。福島の原発4基に相当するには4,000台が必要となり、全日本では多分10,000台の風力発電機を設置しなければならないという破天荒な計画になってしまう。しかも強風下で動くことが前提だが、無風状態ではその生み出すエネルギーもゼロになってしまう。自然エネルギー論者にこの辺の意見を聞いてみたいものだ。
私はやはり原発は避けて通れないエネルギー源だと思う。今回の事故の致命的な問題は、原発は大地震のショックには耐えたが、準備されていた13台の自家発電装置が全て海岸寄りの地下室に設置されて、津波の最初の一撃で全て無能化されてしまったことだ。何とも幼稚な設計思想で、独占企業体が陥り易い唯我独尊の典型例だ。原子力委員会とか、原子力安全保安院とか、仰々しい組織のお偉方の顔を見てみたいものだ。
しかし新規の原発開発計画は非常に困難になった。聞く処によると、現存の原発の寿命は刻々と限界に近づいており、もう待ったなしの状態だという。運転延長や増設なしには、少々の節電では間に合わなくなってしまうのだ。 石油や石炭等の火力発電は気候温暖化の元凶といわれており、これから日本はどうすべきだろう。まさか自然回帰の生活をする訳には行かないから、結局は、安全度を更に高めた新しい原発を開発する以外に解決策はないと思うのだが。
福島第一原発から漏出した放射能は63京ベクレル(63,000,000,000,000)とか、チェルノブイリ原発事故の520京ベクレル(520,000,000,000,000)よりまだ一桁少ないと原子力保安院は説明している。その殆どは太平洋に流れて段々と希釈される。主な放射線のヨウ素131は半減期が8日だから、1ケ月後には放射能が12.5%に迄減少し、半年後には1/50に、一年後には1/100以下に減ってしまうから実質的には殆ど騒ぐ問題ではない。 しかしセシューウム135は30年の長い半減期だから怖い。一度体内に吸収されると一生涯、内部被爆され続けるので余程の注意が必要だ。しかしセシュームは口にしてもその殆どは吸収されないまま、体外に排出されると聞いたこともある。
日本の原発が全て海岸に設置されており、普段は西風なので、福島原発の放射能の大半は太平洋に向かって広がってゆく。しかし欧米の原発の多くは内陸の河川傍にあり、汚染水は下流に向かって流れて、殆ど希釈されないまま、下流一帯に放射能をまき散らすため、日本とは比較にならない大きな恐怖となるという。チェルノブイリはウクライナとベラルーシ共和国の国境から東南方向のウクライナ国内に、日本国土の半分近い広大な土地を放射能で汚染し, 200万人の被災者を出してしまった。オリンピックの体操種目のあの可愛らしい選手達も含めて数万人が甲状腺ガンを発病しているという。しかし他のガンは少ないとも聞いた。
今回の大災害が意外に好結果をもたらす場合もある。例えば、日本はロシアや中国と北方4島問題や尖閣諸島の領有権で、いろいろ感情問題に発展して、お世辞にも関係良好とはいえないが、両国は今回の大災害を契機に日本との関係円滑化を目論んでいるという。外交関係は非常に複雑だが、改めてその微妙さにも驚く。頑張っていた前原(前)外相は僅か5万円の外人献金問題で辞任し、代わって就任した松本外相は、伊藤博文の家系の東大法学部卒の銀行マンで、外交交渉では全く存在感ないという。外務大臣は1国の全利益を代表して複雑な国際関係を推進し統括する役目だが、相手国の外相との個人的な信頼関係が非常に効く分野だともいう。手堅さだけの新人外相ではなく、もっと積極的で有能な大臣を充ててほしいものだ。
他方、私が哀れに思ったのは、雪が積もったダンボールの中の老母と妻の遺体の横で、空に向かって嗚咽している還暦過ぎの農夫の髭面写真がある。救出隊が多忙でなかなか来てくれず、最愛の身内の亡きがらに毛布をかけて泣きながら救助隊を待っている写真だとあった。やはりこれも地獄だ。
テレビ画面だが、行方不明の可愛い孫娘の写真をかざしながら探し回る老婆の姿があった。ナレーションでは、まだ浄土への道順も知らない孫娘だから、若い母親の遺体に抱かせて埋葬してやりたいと探しているのだという。何とも哀れな極限状態で、私は溢れ出る涙を隠しながらテレビに見入った。
今回の災害は津波が主な災害であったが、仮に関東地区が襲われたら、神戸のように、火災に苦しめられるだろう。何かの予測で、10万人を超える犠牲者が出る可能性もあるとも書かれていた。この東京が大地震に襲われると、まず京浜工業地帯のタンク群に着火して燃え広がり、渋滞で身動きできないまま道路に並ぶ無数のクルマが次々と燃上するという。今回の千葉コスモ石油の火災も一旦着火すると消火は不可能となり、10日近く燃え続けた。
災害時に歩いて帰れるルートMAPが多く売れたことがあった。その主要道路も現実には火の海で近寄ることも出来ない火炎ルートになりそうだ。因みにそのような時私は、江戸川沿いのサイクリング道路を自転車で北上して帰るつもりで、既に何回か試走してみたが、社員にはいつも嘲笑されている。
今後日本はエネルギー源を何処に求めるか、これから激論が交わされるだろう。確かに風力や太陽光など自然エネルギーは地球には優しいが、量的にはとても間に合わない。有力な代替エネルギー源がないことは、反原発論者も十分承知だが知らん顔だ。
例えば風力発電の例では、1台がほぼ1,000KWHだから、1,000台設置してやっと原発1基分100万KWHに相当する。日本全国を合計しても風力発電装置は多分1,000台程度しかないだろう。福島の原発4基に相当するには4,000台が必要となり、全日本では多分10,000台の風力発電機を設置しなければならないという破天荒な計画になってしまう。しかも強風下で動くことが前提だが、無風状態ではその生み出すエネルギーもゼロになってしまう。自然エネルギー論者にこの辺の意見を聞いてみたいものだ。
私はやはり原発は避けて通れないエネルギー源だと思う。今回の事故の致命的な問題は、原発は大地震のショックには耐えたが、準備されていた13台の自家発電装置が全て海岸寄りの地下室に設置されて、津波の最初の一撃で全て無能化されてしまったことだ。何とも幼稚な設計思想で、独占企業体が陥り易い唯我独尊の典型例だ。原子力委員会とか、原子力安全保安院とか、仰々しい組織のお偉方の顔を見てみたいものだ。
しかし新規の原発開発計画は非常に困難になった。聞く処によると、現存の原発の寿命は刻々と限界に近づいており、もう待ったなしの状態だという。運転延長や増設なしには、少々の節電では間に合わなくなってしまうのだ。 石油や石炭等の火力発電は気候温暖化の元凶といわれており、これから日本はどうすべきだろう。まさか自然回帰の生活をする訳には行かないから、結局は、安全度を更に高めた新しい原発を開発する以外に解決策はないと思うのだが。
福島第一原発から漏出した放射能は63京ベクレル(63,000,000,000,000)とか、チェルノブイリ原発事故の520京ベクレル(520,000,000,000,000)よりまだ一桁少ないと原子力保安院は説明している。その殆どは太平洋に流れて段々と希釈される。主な放射線のヨウ素131は半減期が8日だから、1ケ月後には放射能が12.5%に迄減少し、半年後には1/50に、一年後には1/100以下に減ってしまうから実質的には殆ど騒ぐ問題ではない。 しかしセシューウム135は30年の長い半減期だから怖い。一度体内に吸収されると一生涯、内部被爆され続けるので余程の注意が必要だ。しかしセシュームは口にしてもその殆どは吸収されないまま、体外に排出されると聞いたこともある。
日本の原発が全て海岸に設置されており、普段は西風なので、福島原発の放射能の大半は太平洋に向かって広がってゆく。しかし欧米の原発の多くは内陸の河川傍にあり、汚染水は下流に向かって流れて、殆ど希釈されないまま、下流一帯に放射能をまき散らすため、日本とは比較にならない大きな恐怖となるという。チェルノブイリはウクライナとベラルーシ共和国の国境から東南方向のウクライナ国内に、日本国土の半分近い広大な土地を放射能で汚染し, 200万人の被災者を出してしまった。オリンピックの体操種目のあの可愛らしい選手達も含めて数万人が甲状腺ガンを発病しているという。しかし他のガンは少ないとも聞いた。
今回の大災害が意外に好結果をもたらす場合もある。例えば、日本はロシアや中国と北方4島問題や尖閣諸島の領有権で、いろいろ感情問題に発展して、お世辞にも関係良好とはいえないが、両国は今回の大災害を契機に日本との関係円滑化を目論んでいるという。外交関係は非常に複雑だが、改めてその微妙さにも驚く。頑張っていた前原(前)外相は僅か5万円の外人献金問題で辞任し、代わって就任した松本外相は、伊藤博文の家系の東大法学部卒の銀行マンで、外交交渉では全く存在感ないという。外務大臣は1国の全利益を代表して複雑な国際関係を推進し統括する役目だが、相手国の外相との個人的な信頼関係が非常に効く分野だともいう。手堅さだけの新人外相ではなく、もっと積極的で有能な大臣を充ててほしいものだ。
2011年04月11日
110411, 次は東南海大地震?
東日本大地震が発生して丁度1ケ月が経過した。続発した福島原発事故は、本当に終息できるのか、或いは福島県全県が立ち入り禁止に迄、事態が悪化するか分からず、まだ恐ろしい事態が続いている。3万人が犠牲になり、20万人以上が家屋敷から車、漁船、更には工場まで根こそぎ奪われた大惨事であるにも拘わらず、テレビは原発事故を中心に放送し続けている。原発は一旦暴走して周辺に強力な放射線を出し始めると、コントロールが不可能となり、見守る以外にない恐ろしい存在になるという。これで北朝鮮拉致問題など仔細な事件は完全に吹き飛んでしまった。
連日、世界中の諸国から、日本の大惨劇を悼み、応援するメッセージが発せられているのを聞くと心が温まるが、このような惨劇が地上にあり得るのかという程の津波の猛威を見て、世界はその恐ろしさを実感したことだろう。米国のある高校では、数百人の全生徒が赤いユニフォ-ムに揃えて大講堂に集合し、日本にエールを送る姿をみると、思わず当方も目頭が熱くなった。
それにしても、東電福島原発は来襲する津波の高さを10mと想定していたというが、現実にはこの想定を軽く超えた14mであった。確かに繰り返しテレビで放映される福島第一原発は、津波の来襲に備えた形跡は殆ど見当たらない。多分原発の立地が海抜10mだったので対応完了ということだったのだろう。近くの東北電力女川原発は15mと想定していたお蔭で、大被害は免れたという。
東電の他の致命的な欠陥は13台の非常用発電装置の殆どが海沿いの地下室に設置されており、津波の第一撃で全て水没し、緊急時の冷却用電源としての機能を完全に失ったという。冷静に考えてみると何とも幼稚な設計思想だ。独占企業を学閥で固め、いつも要領を得ない説明に終始する原子力保安院のスポークスマン西山審議官も技術には疎い東大法学部卒だという。原子力には無知でも学閥が支配する職場だから、仲間内の幼稚な設計は簡単に見過ごされてしまうのだろう。
しかし頼もしいニュースもある。 地震発生当時に27本走っていた新幹線は1本も脱線しなかった。3月11日午後2時46分に地震が発生して6秒後には、そのP波(縦波)を地震計がキャッチし、瞬時に新幹線の全電源を遮断し、全列車に急ブレーキをかけたそうだ。超高速で走っている新幹線が1本でも脱線転覆すると、直ちに1,000人単位の乗客が即死する大惨事になるが、脱線事故は全く起こらなかったとは奇跡といえよう。下衆の勘繰りで恐縮だが、これで地震の多い米国カリフォ-ルニアの新幹線計画は日本製に決まるだろうと思った。
ベトナムやトルコと交渉が進んでいる原発輸出計画への影響はどうだろうか。自然災害とはいえ、日本でクラス7の大事故が起きた事実は重く、相手国は警戒するだろう。しかし逆にこれほどの大事故を経験した日本製原発なら、安全度が更に高まると考える国もあるだろう。何れにせよ、チェルノブイリやスリーマイル島の人為的ミスによる事故と違って、福島原発事故は自然災害が原因であったことは小さな救いと私は思うのだが。
事件直後に円レートが急騰したことには私も驚いた。これほどの大災害を受けると日本は大ダメージを受けて国力が弱化し、円が弱くなるのが当然だと思ったが、現実は逆で円が急騰してしまった。為替トレーダーは、日本を復興する為に、政府は海外資産を売り払って円に交換するから円高になるので、その前に円を買って、高く売り逃げようという魂胆だという。連中は死体を漁る禿げ鷹のような悪辣商人だと思った。株式や投資は、基本的に他人を欺いて自分だけが儲ける仕事であることは知っているが、如何にも無慈悲な職業だと改めて思う。友人には証券関係の人もおり、私の若干の株式が値上がりするのは嬉しいが、単純な私は株式売買を一生の仕事にする気にはなれそうにない。
聞く処によると、株取引は、儲けて喜ぶのはごく短期間で、殆どの期間は損に苦しむ月日だという。 今回の東電の株式も3月10日迄は株価2,000円以上の超優良株であったが、翌日の原発事故からは、連日限度一杯の値下げを続け、遂に300円台になってしまった。殆どの株主は持株を売却する暇すらなく、優良株に賭けた虎の子の全財産を一瞬に失ってしまったことだろう。 株は本当に恐ろしい。
大津波に襲われて、根こそぎ街を破壊された東北三陸地方の市街地を、これからどう再建するのだろうか? 数百年以内には確実に再来する大地震だから、住居を高台に移して平地は共同使用地として公共施設を建設する計画も提案されるという。今回の大地震は1200年前の紫式部の平安初期864年の貞観大地震以来だという超長期スパンの巨大地震という。何十世代にも渡る緊張感の維持は難しく、その間に悲惨さは忘れられ易いが、今回は映像が沢山残されているから、後世には反省材料に事欠かない。
東日本の50サイクル、 西日本の60サイクルも問題だ。米国製とヨーロッパ製機器の違いがそのまま残ったと言われているが、日本のような狭い国土で、電力のサイクルが分かれているとは相互に融通できず困ったものだ。サイクル変換装置の建設も可能だが、地元住民が高周波発生障害を嫌って反対が起こりいつも住民運動になるのだそうだ。電気は人間の文明に極めて大きな貢献をもたらしたが、唯一最大の欠点は、その貯蔵が極めて難しく地球サイズの巨大な電池でも大量の電力は蓄電できず、従って発電と使用が直結しなければならない厄介なシロモノだ。
更に日本にとって恐怖の課題は、東北より先に発生すると予想されていた東南海大地震だ。農漁村が主体の東北地方と違って東南海大地震が発生すると、東京を含む日本の心臓部が直撃され、本当に国が滅亡する危機に直面することになる。その意味で、今回の大地震は、極めて重要な警告となり、迫りくる東南海地震の被害を最小限にするために、日本はどう対応すべきかを教えてくれる。即ち地震よりも、忘れられ勝な津波の方がより悲惨な被害を起こすことも知った。幸い今回は真昼の地震であったが、仮に夜中に発生していたら、暗闇を逃げまどうことになり、地域住民は全滅の可能性もあったかと思うと空恐ろしい。逃げる事の出来ない地震大国の日本に生れた我々には辛い宿命だ。
2011年04月04日
110404, ヨン様を好きになった
今回のM9大地震と大津波は本当に恐ろしく大悲劇だ。津波の高さが24mにも達していたそうで、家財産を根こそぎ奪われた被害者は30万人に達し、遭難者は恐らく4万人台になりそうだ。3週間以上経過した今日でも、私は気毒感に打ちひしがれて、何とも気分が冴えない。欧米を始めとして発展途上国、更には世界の隅の最貧国まで、大自然の脅威に驚き、我が国に対して哀悼の意を表し、募金活動を始めているという。
例えば韓国 ペ-ヨンジュンは、災害発生の4日目には直ちに見舞金7,000万円を提供すると発表して驚いた。イ-ビョンホンも5,000万円出すという。正直言えば私はヨン様とかイ-ビョンホンなど韓流男優は余り好きではなかった、チャラチャラして何様だとも思っていたが、今回の彼等の決断の速さと肝っ玉の見舞金には驚き、一遍でファンになった。
同じく米国の某女優が6,000円とか、日本のキャスター久米宏が2億円、イチローが1億円、安室奈美恵が5,000万円、浜崎あゆみが3,500万円…と続々と続いている。小林幸子はお米10トン+おまんじゅう12,000個を提供し、彼女らしいプレゼントをしたそうだ。ソフトバンク孫社長に至っては個人財産100億円の提供を申し出、これから生涯に渡って受ける報酬を全額寄付するという。何とも桁違いの巨額だ、原発騒動に隠れて余り目立たないが、東北地方が受けている悲惨限りない絶望的な苦しみがわかろうというもの。
卓球世界大会から帰国した福原愛ちゃんが遠征で稼いだ100万円の提供申し出は小額でも可愛くて嬉しい。石川遼は本年度の賞金の全額を義援金に出したいと発表し、ちなみに昨年遼君は1.5億円稼いだが、今年は別の意味で大きなプレッシャーを背負ったことになる。女子も負けてはおらず、
宮崎美香も同じ申し出をして、早速初戦の賞金450万円を寄付したという。
何もできない私は自宅の我孫子市内や、会社の江東区で精々数万円の見舞金を振り込んだ程度だが、これでもケチな私としては思い切ったつもりだ。これから出会うであろうボランティアによる駅前募金活動も、素知らぬ顔で通り過ぎるのはなかなか難しくなってしまった。
聞く処によると、反日機運の強いロシアでも今回の日本の原発事故には大きな関心を示しているという。秘密のベールに包まれた中で発生したチェルノブイリ大事故は27人が即死し、十万人の放射能被曝者を出してゴルバチョフ首相の情報開示(グイラスノスチ)運動に発展し、遂にソ連邦解体にまで進んだので、福島の原発事故の成り行きには同情も込めて大きな関心をもって成り行きを見つめているという。しかし未曾有の大災害に際して、日本国民が極めて良識的に動いていることに、世界は驚いている。世界の多くの国は、このような極限状態では凶悪事件が頻発するが日本では何故殺人事件も起こらないのか不思議だそうだ。
今回は世界の隅々からも哀悼の意の表明が続いた。インド、トルコ、イスラエル、更にはフィリピンの貧民街でも募金活動があり、戦争と金欠に苦しむアフガニスタンからも数百万円のお見舞いが来たという。スリランカは特産の紅茶を、モルディブは日本の資金援助で建設された缶詰工場から国民一人当たり2個にも相当するツナ缶70万個を日本に贈るそうだ。理屈は抜きにして有難くお受けしたいものである。
それに比べると私のヨットクラブは少々恥ずかしい。クラブ名義で10万円の募金を出そうと提案したがなかなか纏まらない。事件発生の3連休に、のんびりヨットを楽しんでいる呑気者もいて、これほどの大災害が発生し国民が緊迫感に襲われている中で、ヨット遊びにとは何とも違和感だった。対岸でマラソン選手が練習に励んでいるのとはかなり違う感覚だ。少なくとも30万人が家財産,車を根こそぎ失い、更には愛する家族まで奪われ、外国からは哀悼の表示が相次いでいる最中に、同胞として喪に服する気持がなければ恥ずかしい。引退した年金暮らしが長く続くと良識も失ってしまうのかも知れない。ダルビッシュ選手が、野球をしていていいのかどうか…と話していたがこれが多数の日本人の率直な気持だろう。
しかし外国からの同情に甘えや油断は禁物、例えば電子製品で日本と争っている韓国は、この機会を利用して一挙に世界市場で決着をつけようと動くだろうし、世界最大の自動車大国の中国では、欧米メーカーが日本追い落としの最大のチャンス到来と力を入れるに違いない。電力不足の足かせも嵌められた日本企業がどう生き抜くか、これから極めて厳しい道を歩むことになる。
しかし、米国は超感謝に値する有難い友好国だと思った。事件発生と共に、直ちにともだち作戦と名付けて、航空母艦ロナルドレーガンを含む2万人以上の大部隊を仙台沖に派遣した。米国は、核戦争に備えて自国民を如何に放射能から守るかと防御組織CBIRFをもっており、その本当の能力が試される機会ともなった。原発問題がこじれると、最大の原発国の米国は、エネルギー政策が根本的に行き詰まることもあるが、60年以上渡って培われてきた日米の友情は本物だ。電力の8割以上を原子力に頼るフランスも同じことで、早速サルコジ大統領は来日した。今回の事件が起こっても、エネルギー源を原発に頼る以外に日本の生きる道はないと私は思っている次第。
もう米国にはサヨウナラ!だと宣言した鳩山バカ首相の顔も見たいものだ。 実母から10年以上に渡り受け取っていた20億円の贈与は露呈してしたが、この機会に1億円でも義援金を申し出れば、名誉挽回も計れるだろうが、宇宙人の彼には多分無理だろう。小沢さんも西松建設から受け取った4億円の半額でも、義援金として出したら国民は見直すに違いなく、裁判にも好影響を及ぼして、特捜部もその出所の詮索するヤボはしないと思うが、それが分からないとは、案外に頭は良くないのかも知れない
また東京電力には呆れた。事故発生後、1週間経過してやっと清水社長が短時間テレビに出てメモを読みながら陳謝した程度で、後は全く顔を見せず入院し雲隠れしてしまった。 日本企業の頂点に立つ東電社長が、これほどの大事故を起こして陳謝するのに1週間かかり、メモが必要だとは全く情けない有様だ。数十万人が嘆き苦しんでいるのに、直接の責任者が病院に逃避するなんて前代未聞の恥辱で子供以下であり、世界は何と見ているだろうか。
例えば韓国 ペ-ヨンジュンは、災害発生の4日目には直ちに見舞金7,000万円を提供すると発表して驚いた。イ-ビョンホンも5,000万円出すという。正直言えば私はヨン様とかイ-ビョンホンなど韓流男優は余り好きではなかった、チャラチャラして何様だとも思っていたが、今回の彼等の決断の速さと肝っ玉の見舞金には驚き、一遍でファンになった。
同じく米国の某女優が6,000円とか、日本のキャスター久米宏が2億円、イチローが1億円、安室奈美恵が5,000万円、浜崎あゆみが3,500万円…と続々と続いている。小林幸子はお米10トン+おまんじゅう12,000個を提供し、彼女らしいプレゼントをしたそうだ。ソフトバンク孫社長に至っては個人財産100億円の提供を申し出、これから生涯に渡って受ける報酬を全額寄付するという。何とも桁違いの巨額だ、原発騒動に隠れて余り目立たないが、東北地方が受けている悲惨限りない絶望的な苦しみがわかろうというもの。
卓球世界大会から帰国した福原愛ちゃんが遠征で稼いだ100万円の提供申し出は小額でも可愛くて嬉しい。石川遼は本年度の賞金の全額を義援金に出したいと発表し、ちなみに昨年遼君は1.5億円稼いだが、今年は別の意味で大きなプレッシャーを背負ったことになる。女子も負けてはおらず、
宮崎美香も同じ申し出をして、早速初戦の賞金450万円を寄付したという。
何もできない私は自宅の我孫子市内や、会社の江東区で精々数万円の見舞金を振り込んだ程度だが、これでもケチな私としては思い切ったつもりだ。これから出会うであろうボランティアによる駅前募金活動も、素知らぬ顔で通り過ぎるのはなかなか難しくなってしまった。
聞く処によると、反日機運の強いロシアでも今回の日本の原発事故には大きな関心を示しているという。秘密のベールに包まれた中で発生したチェルノブイリ大事故は27人が即死し、十万人の放射能被曝者を出してゴルバチョフ首相の情報開示(グイラスノスチ)運動に発展し、遂にソ連邦解体にまで進んだので、福島の原発事故の成り行きには同情も込めて大きな関心をもって成り行きを見つめているという。しかし未曾有の大災害に際して、日本国民が極めて良識的に動いていることに、世界は驚いている。世界の多くの国は、このような極限状態では凶悪事件が頻発するが日本では何故殺人事件も起こらないのか不思議だそうだ。
今回は世界の隅々からも哀悼の意の表明が続いた。インド、トルコ、イスラエル、更にはフィリピンの貧民街でも募金活動があり、戦争と金欠に苦しむアフガニスタンからも数百万円のお見舞いが来たという。スリランカは特産の紅茶を、モルディブは日本の資金援助で建設された缶詰工場から国民一人当たり2個にも相当するツナ缶70万個を日本に贈るそうだ。理屈は抜きにして有難くお受けしたいものである。
それに比べると私のヨットクラブは少々恥ずかしい。クラブ名義で10万円の募金を出そうと提案したがなかなか纏まらない。事件発生の3連休に、のんびりヨットを楽しんでいる呑気者もいて、これほどの大災害が発生し国民が緊迫感に襲われている中で、ヨット遊びにとは何とも違和感だった。対岸でマラソン選手が練習に励んでいるのとはかなり違う感覚だ。少なくとも30万人が家財産,車を根こそぎ失い、更には愛する家族まで奪われ、外国からは哀悼の表示が相次いでいる最中に、同胞として喪に服する気持がなければ恥ずかしい。引退した年金暮らしが長く続くと良識も失ってしまうのかも知れない。ダルビッシュ選手が、野球をしていていいのかどうか…と話していたがこれが多数の日本人の率直な気持だろう。
しかし外国からの同情に甘えや油断は禁物、例えば電子製品で日本と争っている韓国は、この機会を利用して一挙に世界市場で決着をつけようと動くだろうし、世界最大の自動車大国の中国では、欧米メーカーが日本追い落としの最大のチャンス到来と力を入れるに違いない。電力不足の足かせも嵌められた日本企業がどう生き抜くか、これから極めて厳しい道を歩むことになる。
しかし、米国は超感謝に値する有難い友好国だと思った。事件発生と共に、直ちにともだち作戦と名付けて、航空母艦ロナルドレーガンを含む2万人以上の大部隊を仙台沖に派遣した。米国は、核戦争に備えて自国民を如何に放射能から守るかと防御組織CBIRFをもっており、その本当の能力が試される機会ともなった。原発問題がこじれると、最大の原発国の米国は、エネルギー政策が根本的に行き詰まることもあるが、60年以上渡って培われてきた日米の友情は本物だ。電力の8割以上を原子力に頼るフランスも同じことで、早速サルコジ大統領は来日した。今回の事件が起こっても、エネルギー源を原発に頼る以外に日本の生きる道はないと私は思っている次第。
もう米国にはサヨウナラ!だと宣言した鳩山バカ首相の顔も見たいものだ。 実母から10年以上に渡り受け取っていた20億円の贈与は露呈してしたが、この機会に1億円でも義援金を申し出れば、名誉挽回も計れるだろうが、宇宙人の彼には多分無理だろう。小沢さんも西松建設から受け取った4億円の半額でも、義援金として出したら国民は見直すに違いなく、裁判にも好影響を及ぼして、特捜部もその出所の詮索するヤボはしないと思うが、それが分からないとは、案外に頭は良くないのかも知れない
また東京電力には呆れた。事故発生後、1週間経過してやっと清水社長が短時間テレビに出てメモを読みながら陳謝した程度で、後は全く顔を見せず入院し雲隠れしてしまった。 日本企業の頂点に立つ東電社長が、これほどの大事故を起こして陳謝するのに1週間かかり、メモが必要だとは全く情けない有様だ。数十万人が嘆き苦しんでいるのに、直接の責任者が病院に逃避するなんて前代未聞の恥辱で子供以下であり、世界は何と見ているだろうか。