2012年03月
2012年03月30日
130330成長できない日本人
先日春の高校野球で石巻工業高校キャップテンの宣誓はなかなか良かった。例年は大声早口で何を言っているのか分からない絶叫調だが、今年は内容も誠意もあった。高校生に限らず、今の子供達ははっきり自分の意見を人前で話すので驚く。 昔の日本人は自己表現が下手で特に欧米人と比べると格段の差があったが、現代っ子は本当にしっかりしており、成長すれば立派な大人になりそうだ。
大昔の話で恐縮だが、私は口下手で、人前で自分の考えを話すことが苦手だった。教室で前に出て黒板で説明するのは大嫌いだった。小学校6年の運動会で、赤組白組の最終得点を発表する時、台上に上がった私は心臓がドキドキパクパクだった。また高校2年の時、級友が生徒会長に立候補する応援演説を頼まれたが、緊張し過ぎて何を言ったか全く覚えていない程の失態だった。既に50年以上の昔の出来事で、同級生の誰ひとり記憶している筈はないが、私自身には決して忘れられない屈辱の思い出だ、これは多分PTSD(心的外傷後ストレス障害)と言うのだろう。
しかし現実の日本社会を見ると、大人は殆ど成長しておらず恥ずかしい限りだ。やること為すことが低次元過ぎて, 幼児返り(Second-Childhood)しているのではないかと心配になることばかりだ。
例えば、東北各県に発生した震災ガレキの分散焼処理がある。総重量2000万トンのガレキの内、可燃性木質廃材500万トンのごく一部を全国の市町村に引き取って焼却を助けようとする話しだが、直ぐに反対論が巻き起きる。放射能の心配は皆無だと説明しても、何となく不安なのだそうだ。少数派だが各地の説明会をハシゴして反対論を叫び続けて妨害活動を行う輩もいるらしい。
ことの起こりは、京都の大文字焼き騒動かも知れない。東日本大震災の慰霊を込めて、津浪で倒れた陸前高田市の高田松林から取り寄せたマキを使うことに、京都のある過激派が反対論を唱え始めたことだ。驚いたのは、その無意味な少数意見を保存会のバカ理事長が安易に受け入れて、陸前高田の松材を使うことを直ぐに撤回したことだ。これが過激派市民を勇気付け、次々と各地の反対運動が広まったのではないだろうか?
日本国民を代表する良民であるべき国会議員の無策低能さも目に余る。例えば谷垣自民党総裁と野田首相の解散論争がそれだ。どうせ来年後半には任期切れ総選挙だから、少しばかり衆院解散を急いでも大きな意味はなく、逆に国会議員は残り少ない任期内にやるべき重要な任務がある筈だと思うのだが、大阪維新の会の進出を恐れる落選議員から早期選挙を迫られて、谷垣代表は貴重な予算委員会を空転ばかりさせている。
他の例では消費税問題だ。増税を嫌がる筈の一般市民でさえ、次世代に国債の重荷を残してはならないと増税止むなし意見が大勢だが、ひとりが年3億円も使う超高給の民主議員が一週間に渡って賛成反対論議に時間を潰した。彼らは如何に日本の次世代を育てるかには殆ど無関心で、小沢派は自派の退潮傾向を止めるための示威運動に利用する。黒幕の小沢さんは会議に老醜を見せず直参の東祥三,山田元農相や、鳩山派の川内博史など少数のバカ議員連中が、多数意見には絶対に従わないと徹底抗戦を続けている。赤子も含めた日本国民1人当たり900万円近い巨額な国債借金を子供や孫に負担させる不条理には一言も触れずに、口実だけの支出削減を先に! と反対論を主張する。テレビに映る彼等の醜悪な顔つきがその悪辣で幼稚な精神を物語っている。
本当に支出削減が先なら、何故懸案の議員総数の削減をやらないのか?日本の衆参両議員722名という数は実に多過ぎるが、彼らは自分達の削減には全く消極的だ。にもかかわらず民主議員200名が延べ8日間に渡り、不毛な感情論の応酬に費やす鈍感な感覚の持主ばかりなのだ。人口比率から言えば、日本の国会議員は米国の2倍以上であり、無駄非効率で世界のお荷物のギリシャの国会議員の人数比率と同じだというが、自分の合理化にはひとことも触れない愚か者の集団なのだ。
別の例としてはエネルギー問題がある。これは確かに深刻なテーマであり、特に地震大国の日本の原発は恐ろしいと分かったが、脱原発は理想的でも、膨大な代替エネルギー源をどこに求めるか誰も回答を持たず、それは政府の考えることだと知らん顔で、ただ原発反対だけを叫び続ける。これも無責任な対応だ。
何の対案も無く反対運動を続けるのは全く子供の議論だ。沖縄問題も全く同様で、日本をどう守るかには言及せず、兎に角米軍基地ハンタイだけで、政府が提示する解決策に地元は全く耳を貸さない。やはり日本人は成長すると途端に知能の成長が止まって、幼児返りしてしまうに違いないと私は思う。
大昔の話で恐縮だが、私は口下手で、人前で自分の考えを話すことが苦手だった。教室で前に出て黒板で説明するのは大嫌いだった。小学校6年の運動会で、赤組白組の最終得点を発表する時、台上に上がった私は心臓がドキドキパクパクだった。また高校2年の時、級友が生徒会長に立候補する応援演説を頼まれたが、緊張し過ぎて何を言ったか全く覚えていない程の失態だった。既に50年以上の昔の出来事で、同級生の誰ひとり記憶している筈はないが、私自身には決して忘れられない屈辱の思い出だ、これは多分PTSD(心的外傷後ストレス障害)と言うのだろう。
しかし現実の日本社会を見ると、大人は殆ど成長しておらず恥ずかしい限りだ。やること為すことが低次元過ぎて, 幼児返り(Second-Childhood)しているのではないかと心配になることばかりだ。
例えば、東北各県に発生した震災ガレキの分散焼処理がある。総重量2000万トンのガレキの内、可燃性木質廃材500万トンのごく一部を全国の市町村に引き取って焼却を助けようとする話しだが、直ぐに反対論が巻き起きる。放射能の心配は皆無だと説明しても、何となく不安なのだそうだ。少数派だが各地の説明会をハシゴして反対論を叫び続けて妨害活動を行う輩もいるらしい。
ことの起こりは、京都の大文字焼き騒動かも知れない。東日本大震災の慰霊を込めて、津浪で倒れた陸前高田市の高田松林から取り寄せたマキを使うことに、京都のある過激派が反対論を唱え始めたことだ。驚いたのは、その無意味な少数意見を保存会のバカ理事長が安易に受け入れて、陸前高田の松材を使うことを直ぐに撤回したことだ。これが過激派市民を勇気付け、次々と各地の反対運動が広まったのではないだろうか?
日本国民を代表する良民であるべき国会議員の無策低能さも目に余る。例えば谷垣自民党総裁と野田首相の解散論争がそれだ。どうせ来年後半には任期切れ総選挙だから、少しばかり衆院解散を急いでも大きな意味はなく、逆に国会議員は残り少ない任期内にやるべき重要な任務がある筈だと思うのだが、大阪維新の会の進出を恐れる落選議員から早期選挙を迫られて、谷垣代表は貴重な予算委員会を空転ばかりさせている。
他の例では消費税問題だ。増税を嫌がる筈の一般市民でさえ、次世代に国債の重荷を残してはならないと増税止むなし意見が大勢だが、ひとりが年3億円も使う超高給の民主議員が一週間に渡って賛成反対論議に時間を潰した。彼らは如何に日本の次世代を育てるかには殆ど無関心で、小沢派は自派の退潮傾向を止めるための示威運動に利用する。黒幕の小沢さんは会議に老醜を見せず直参の東祥三,山田元農相や、鳩山派の川内博史など少数のバカ議員連中が、多数意見には絶対に従わないと徹底抗戦を続けている。赤子も含めた日本国民1人当たり900万円近い巨額な国債借金を子供や孫に負担させる不条理には一言も触れずに、口実だけの支出削減を先に! と反対論を主張する。テレビに映る彼等の醜悪な顔つきがその悪辣で幼稚な精神を物語っている。
本当に支出削減が先なら、何故懸案の議員総数の削減をやらないのか?日本の衆参両議員722名という数は実に多過ぎるが、彼らは自分達の削減には全く消極的だ。にもかかわらず民主議員200名が延べ8日間に渡り、不毛な感情論の応酬に費やす鈍感な感覚の持主ばかりなのだ。人口比率から言えば、日本の国会議員は米国の2倍以上であり、無駄非効率で世界のお荷物のギリシャの国会議員の人数比率と同じだというが、自分の合理化にはひとことも触れない愚か者の集団なのだ。
別の例としてはエネルギー問題がある。これは確かに深刻なテーマであり、特に地震大国の日本の原発は恐ろしいと分かったが、脱原発は理想的でも、膨大な代替エネルギー源をどこに求めるか誰も回答を持たず、それは政府の考えることだと知らん顔で、ただ原発反対だけを叫び続ける。これも無責任な対応だ。
何の対案も無く反対運動を続けるのは全く子供の議論だ。沖縄問題も全く同様で、日本をどう守るかには言及せず、兎に角米軍基地ハンタイだけで、政府が提示する解決策に地元は全く耳を貸さない。やはり日本人は成長すると途端に知能の成長が止まって、幼児返りしてしまうに違いないと私は思う。
2012年03月23日
120323,ドジョウは長生きする
野田首相が頑張っている。1年前の総裁選時、協力を求められた前原氏は、そんな地味な政権構想ではダメだ、と支持を断ったが、結局野田さんが首相になった。恩を売っておくべきだったと前原氏は後悔しているかも知れない。
確かにブルドッグのような風貌の野田首相と比べて、凛々しいシェパード風の前原さんは格好も良く米国からの受けも抜群だが、完全撤退を叫んだ八つ場ダムは工事再開となり、外見を気にする割には人気が盛り上がらない。因みにブルドッグは恐ろしい外見に似合わず、性質は極めて温厚だという。海江田氏はコリー風の上品さはあるが、裏に小沢さんの影が見え隠れして負けた。
日本で首相を長く務めるのは本当に難しい。例えば首相になった鳩山さんは勇み立って、国連総会ではCO2の25%削減構想をぶち上げ、オバマ大統領にはPlease Trust Meと軽口をたたき、 沖縄では米軍基地の完全撤退を公約したが、なにひとつ実現できず、すぐに泥沼に落ち込んで、米国から日本の歴代首相で最も無能だと烙印を押されてしまった。
復権を狙う小沢元代表は、消費税値Upよりも支出削減が先だ!と口先では主張するが、彼が深く関与した民主党マニフェストはバラマキ政策のOn-Paradeで自己矛盾も甚だしい。古希近くになっても彼は裁判から解放されず、公称100人を越える陣笠連中は、如何に脱会するかを考えている連中ばかりなので、小沢元代表は国政そっちのけで、権力失墜の不安に駆り立てられている。
野田首相のもう一つの重要な課題は原発の再稼働だろう。確かに原発は本当に危険だと知らされたが、では代替エネルギーをどうするかと聞かれると誰も答えない。連日地震に揺れ続けるわが国では、本当に原発は大丈夫かと不安になるが、安定的な電力無くしては貿易立国の日本は存在し得ないのも現実だ。結局は当分の間は原発を動かしながら、段々とその比率を下げて、代替エネルギー源を探る以外に道は無さそうだ。
その昔は子分をかき集めた派閥の親分が次々と首相になったが、今日のように頻繁に支持率調査が行われる時代には、昔風の親分は嫌悪され、浮気っぽい国民の支持を如何に維持し続けるかが重要な任務となった。数の論理から抜け切れない小沢元代表は、いくら陣笠をかき集めても、首相にはなれる見通しは無さそうだ。
しかし誰が首相になっても浮気っぽい国民の支持率には泣かされるが、国民は案外リーダーの本気度を見抜いているのではないかと私は思う。小泉さんも20年前に郵政民営化をブチ上げた時は気違い扱いされたが、その後も主張し続ける姿に国民はその本気度を知り、長期政権を実現した。近年国民は自分の力でTopを変えられることを自覚し始めた。
その典型が米国オバマ大統領だ。White, Anglo-Saxon, Protestant、即ちWASP系の、英国系プロテスタント系白人以外は、米国大統領にはなれないと固く信じられて来た米国だが、突然に黒大統領が誕生した。
日本でも祖父に吉田元首相の閨閥を誇る麻生さんは毛並み抜群だが、直ぐに化けの皮が剥がれた。胆力に欠けた安部さんや福田さんは1年で辞任した。霞ヶ関で将来の首相候補No.1と期待された自民党谷垣総裁も、野田首相のように開き直って自分の本心をさらけ出す勇気に欠け、周囲の反応ばかりを気にする言動で、国民の支持率は一向に上がらず、来る9月の総裁再選を乗り切れるか危うい状態に陥っている。石原幹事長も父親都知事程の魂胆はなく、スピッツ犬に似てよく吠えるが、次の首相としての期待はなかなか盛り上がらない。
結局、自分はドジョウで結構だと開き直った野田首相は、消費税問題を切り抜けて案外長続きするのではないかと私は思い始めている次第。
確かにブルドッグのような風貌の野田首相と比べて、凛々しいシェパード風の前原さんは格好も良く米国からの受けも抜群だが、完全撤退を叫んだ八つ場ダムは工事再開となり、外見を気にする割には人気が盛り上がらない。因みにブルドッグは恐ろしい外見に似合わず、性質は極めて温厚だという。海江田氏はコリー風の上品さはあるが、裏に小沢さんの影が見え隠れして負けた。
日本で首相を長く務めるのは本当に難しい。例えば首相になった鳩山さんは勇み立って、国連総会ではCO2の25%削減構想をぶち上げ、オバマ大統領にはPlease Trust Meと軽口をたたき、 沖縄では米軍基地の完全撤退を公約したが、なにひとつ実現できず、すぐに泥沼に落ち込んで、米国から日本の歴代首相で最も無能だと烙印を押されてしまった。
復権を狙う小沢元代表は、消費税値Upよりも支出削減が先だ!と口先では主張するが、彼が深く関与した民主党マニフェストはバラマキ政策のOn-Paradeで自己矛盾も甚だしい。古希近くになっても彼は裁判から解放されず、公称100人を越える陣笠連中は、如何に脱会するかを考えている連中ばかりなので、小沢元代表は国政そっちのけで、権力失墜の不安に駆り立てられている。
野田首相のもう一つの重要な課題は原発の再稼働だろう。確かに原発は本当に危険だと知らされたが、では代替エネルギーをどうするかと聞かれると誰も答えない。連日地震に揺れ続けるわが国では、本当に原発は大丈夫かと不安になるが、安定的な電力無くしては貿易立国の日本は存在し得ないのも現実だ。結局は当分の間は原発を動かしながら、段々とその比率を下げて、代替エネルギー源を探る以外に道は無さそうだ。
その昔は子分をかき集めた派閥の親分が次々と首相になったが、今日のように頻繁に支持率調査が行われる時代には、昔風の親分は嫌悪され、浮気っぽい国民の支持を如何に維持し続けるかが重要な任務となった。数の論理から抜け切れない小沢元代表は、いくら陣笠をかき集めても、首相にはなれる見通しは無さそうだ。
しかし誰が首相になっても浮気っぽい国民の支持率には泣かされるが、国民は案外リーダーの本気度を見抜いているのではないかと私は思う。小泉さんも20年前に郵政民営化をブチ上げた時は気違い扱いされたが、その後も主張し続ける姿に国民はその本気度を知り、長期政権を実現した。近年国民は自分の力でTopを変えられることを自覚し始めた。
その典型が米国オバマ大統領だ。White, Anglo-Saxon, Protestant、即ちWASP系の、英国系プロテスタント系白人以外は、米国大統領にはなれないと固く信じられて来た米国だが、突然に黒大統領が誕生した。
日本でも祖父に吉田元首相の閨閥を誇る麻生さんは毛並み抜群だが、直ぐに化けの皮が剥がれた。胆力に欠けた安部さんや福田さんは1年で辞任した。霞ヶ関で将来の首相候補No.1と期待された自民党谷垣総裁も、野田首相のように開き直って自分の本心をさらけ出す勇気に欠け、周囲の反応ばかりを気にする言動で、国民の支持率は一向に上がらず、来る9月の総裁再選を乗り切れるか危うい状態に陥っている。石原幹事長も父親都知事程の魂胆はなく、スピッツ犬に似てよく吠えるが、次の首相としての期待はなかなか盛り上がらない。
結局、自分はドジョウで結構だと開き直った野田首相は、消費税問題を切り抜けて案外長続きするのではないかと私は思い始めている次第。
2012年03月15日
120315大震災いろいろ
東北大震災が起きて1年が経過した。世界を恐怖に陥れた原発暴発の後遺症は厳しいが、全電源喪失でも最悪の事態に陥らなかったのは不幸中の幸いであり、神様に感謝すべきだろう。仮に福島の原発4基が全て暴走すると、半径170キロ以内の利根川以北の東北住民500万人は直ちに強制退去、東京横浜を含む3,000万人の東日本全住民も避難が必要となるところだったという。利根川沿いに住む私も、今頃は家を捨てて彷徨い始めていたかと思うと身震いがする。
技術屋の悪弊で細部にまで立ち入り過ぎたと批判された菅首相だが、東電から社員の原発脱出の申し出を受けて激怒して絶対死守を命じたことにより、原発の暴走が押さえ込まれたのは菅首相の最大の実績と言える。東電は最小限の人員を残した脱出計画と言訳しているが、要は数千万人の日本国民より数百人の東電社員を救出しようとした計画には間違いなく、全く言語道断で呆れ果てる。
世界が原発暴発を恐れていた3/12以降の連休を、何人かの私の友人達はヨット遊びに興じていたが、その定年ボケの非常識さは情けなく、未だに話しかける気にもなれない。誰も言わないが、大震災の一報を聞いた石原東京都知事の罰当たり発言も、気持ちは分かるが許されない言葉であり、都知事も内心大いに反省していることだろう。
今回2万人近い多数の犠牲者を出した主因は2つある。先ずは全く当てずっぽうに3m津浪の来襲予報を出した気象庁の無責任極まりない発表だ。激震に驚いた東北住民は3m津浪の第一報を聞いて先ずはひと安心し、緊急避難は不要かも知れないと思い始めた結果、これ程多数の犠牲者を出すことになった。気象庁幹部の誰かが責任をとって辞表を提出したと聞かないのは何とも不思議なことだ。考えようによっては懲役刑にも値する無責任さなのだが。
他方は東京電力と原子力安全保安院の無責任さも深刻だ。同じ太平洋沿岸に立地した東北電力女川原発は15mの津浪対策防潮堤の対策をとっていた結果、原発損傷を免れたのに対して、5.7mの防潮堤の東電福島原発は、15mにも達する津浪の直撃を受けてひとたまりもなかった。更にご丁寧に非常用電源を海岸側の地下室に設置した結果、津浪の第一撃で全て水没し未曽有の全電源喪失事故に発展して世界を恐怖に陥れたのは、説明しようのない情けない話しだ。無責任な原子力安全保安院と、ベントの開け方も教えていなかった東電の幹部連中の無責任さも懲役刑に処されて当然であろう。
今回の大震災は米国、欧州だけでなく、ネパールとか東南アジアの発展途上国も含む全世界の人々から深い哀悼の意を表され、日本人の我慢つよさと規律正しさは世界を感動させたが、私には面はゆい気持ちだった。確かに日本人は自然災害に対しては諦観の感情があるのは事実だ。しかし1年が経過して原発近郊に入ったテレビ報道陣のカメラには、殆どのATMや自動販売機が破壊されて現金が盗まれ、まともな自動機械はなかったのを写し出していた。これは全くの火事場泥棒であり、日本人が世界から賞賛される資格などあり得ないことを示していると私は思った。
石巻市大川小学校の107名の生徒と先生が、隣接の裏山に逃げず敢えて海に近い河岸堤防へ避難を試みて70名が溺死した事件も気象庁の大誤報が原因であろうが、責任回避が骨身に染み込んだ小学校の先生達の優柔不断さも一因であろう。南三陸町の3階建て防災センター屋上に避難した50余名が津浪に襲われて45名が次々と溺死する実写映像も生々しく悲惨だった。巨大津浪の来襲が予報されたら、多くは防災センターではなく、山に避難して助かったろうに。
それにしても津浪到来に驚いて逃げまどう爺婆の多かった。彼女らの多くは大津浪は来ないと高を括って逃げ出さなかったのだろうが、巨大津浪の来襲と聞いて急に命が惜しくなり、助けを求めて逃げまどう映像は、本当に情けなく思えた。年老いた自分より未来ある子供達を先に救って!と叫んだ老人達には誰一人お目にかからなかったから。
しかしある老母は自分が津浪の引き潮で沖へ流されながらも、知恵遅れの孫娘が無事に岸に救い上げられたのを見届けると、バンザイ!バンザイ!と叫びながら波間に飲まれていった姿に、私は明治の日本人気質を見た思いで涙が止まらなかった。人生の大部分を全うした私も同じ立場だったら、迫り来る恐怖よりも子供や孫達の無事救出に大喜びしたであろうと思うから。
今度の津浪で堤防の防潮堤の閉門にかけつけた消防団員の何人かが犠牲になったが、その反省として今後は消防団員に閉門よりも逃げることを優先するよう決めたと聞いたが、これには違和感を覚える。確かに僅かの報酬かもしれないが、やはり地域住民を優先する思いは捨てて欲しくない。第二次世界大戦末期の満州で、強力なソ連軍の奇襲を受けた自警団が、開拓民を見捨てて我先に逃亡したことを思い出すから。
幸い福島原発は太平洋に面して設置されていたから、殆どの放射能は広大な太平洋に拡散したが、これが日本海側の事故であったら深刻な事態に展開したと思う。例えば福井県若狭湾には10基近い関電の原発があるが、地震とか北朝鮮テロで被害を受けると、漏洩した放射能の大部分は琵琶湖に向かって降り注ぐことになる。琵琶湖は近畿一円の巨大な水源地だから、これが汚染されると京阪神地区2,000万人は直ちに飲み水に飢えることになってしまうのだ。
日本の弱点を世界や北朝鮮にさらけ出してしまったが、日本は更にテロや津浪の強力な対策を講じる必要があろう。安全ボケした平和主義者は論外だが、日本は軍備増強にも努めて防衛力を高めた上で近隣諸国と友好し、仮に攻撃されたら反撃して相手にも致命傷を与えることができるという力も示す必要があろう。
今後わが国は原発をどうするか、簡単には結論は出ない。今回の事件を機にドイツは脱原発を決めたが、100%原発を確信してきたフランスさえ脱原発の機運が生まれたという。確かに安全に運転すれば資源に乏しい日本には最適のエネルギー源であるが、絶対安全の保証は何処にもない。半減期30年のセシュームやストロンチューウムには対応できても、半減期2.5万年のプルトニュームは安定化する迄に10万年以上が必要とも言われ、人類発生の歴史と同じ長い年月の安定な貯蔵が必要であることを考えると判断の限界を超えるが、それでも結論は出さなければならないだろう。
技術屋の悪弊で細部にまで立ち入り過ぎたと批判された菅首相だが、東電から社員の原発脱出の申し出を受けて激怒して絶対死守を命じたことにより、原発の暴走が押さえ込まれたのは菅首相の最大の実績と言える。東電は最小限の人員を残した脱出計画と言訳しているが、要は数千万人の日本国民より数百人の東電社員を救出しようとした計画には間違いなく、全く言語道断で呆れ果てる。
世界が原発暴発を恐れていた3/12以降の連休を、何人かの私の友人達はヨット遊びに興じていたが、その定年ボケの非常識さは情けなく、未だに話しかける気にもなれない。誰も言わないが、大震災の一報を聞いた石原東京都知事の罰当たり発言も、気持ちは分かるが許されない言葉であり、都知事も内心大いに反省していることだろう。
今回2万人近い多数の犠牲者を出した主因は2つある。先ずは全く当てずっぽうに3m津浪の来襲予報を出した気象庁の無責任極まりない発表だ。激震に驚いた東北住民は3m津浪の第一報を聞いて先ずはひと安心し、緊急避難は不要かも知れないと思い始めた結果、これ程多数の犠牲者を出すことになった。気象庁幹部の誰かが責任をとって辞表を提出したと聞かないのは何とも不思議なことだ。考えようによっては懲役刑にも値する無責任さなのだが。
他方は東京電力と原子力安全保安院の無責任さも深刻だ。同じ太平洋沿岸に立地した東北電力女川原発は15mの津浪対策防潮堤の対策をとっていた結果、原発損傷を免れたのに対して、5.7mの防潮堤の東電福島原発は、15mにも達する津浪の直撃を受けてひとたまりもなかった。更にご丁寧に非常用電源を海岸側の地下室に設置した結果、津浪の第一撃で全て水没し未曽有の全電源喪失事故に発展して世界を恐怖に陥れたのは、説明しようのない情けない話しだ。無責任な原子力安全保安院と、ベントの開け方も教えていなかった東電の幹部連中の無責任さも懲役刑に処されて当然であろう。
今回の大震災は米国、欧州だけでなく、ネパールとか東南アジアの発展途上国も含む全世界の人々から深い哀悼の意を表され、日本人の我慢つよさと規律正しさは世界を感動させたが、私には面はゆい気持ちだった。確かに日本人は自然災害に対しては諦観の感情があるのは事実だ。しかし1年が経過して原発近郊に入ったテレビ報道陣のカメラには、殆どのATMや自動販売機が破壊されて現金が盗まれ、まともな自動機械はなかったのを写し出していた。これは全くの火事場泥棒であり、日本人が世界から賞賛される資格などあり得ないことを示していると私は思った。
石巻市大川小学校の107名の生徒と先生が、隣接の裏山に逃げず敢えて海に近い河岸堤防へ避難を試みて70名が溺死した事件も気象庁の大誤報が原因であろうが、責任回避が骨身に染み込んだ小学校の先生達の優柔不断さも一因であろう。南三陸町の3階建て防災センター屋上に避難した50余名が津浪に襲われて45名が次々と溺死する実写映像も生々しく悲惨だった。巨大津浪の来襲が予報されたら、多くは防災センターではなく、山に避難して助かったろうに。
それにしても津浪到来に驚いて逃げまどう爺婆の多かった。彼女らの多くは大津浪は来ないと高を括って逃げ出さなかったのだろうが、巨大津浪の来襲と聞いて急に命が惜しくなり、助けを求めて逃げまどう映像は、本当に情けなく思えた。年老いた自分より未来ある子供達を先に救って!と叫んだ老人達には誰一人お目にかからなかったから。
しかしある老母は自分が津浪の引き潮で沖へ流されながらも、知恵遅れの孫娘が無事に岸に救い上げられたのを見届けると、バンザイ!バンザイ!と叫びながら波間に飲まれていった姿に、私は明治の日本人気質を見た思いで涙が止まらなかった。人生の大部分を全うした私も同じ立場だったら、迫り来る恐怖よりも子供や孫達の無事救出に大喜びしたであろうと思うから。
今度の津浪で堤防の防潮堤の閉門にかけつけた消防団員の何人かが犠牲になったが、その反省として今後は消防団員に閉門よりも逃げることを優先するよう決めたと聞いたが、これには違和感を覚える。確かに僅かの報酬かもしれないが、やはり地域住民を優先する思いは捨てて欲しくない。第二次世界大戦末期の満州で、強力なソ連軍の奇襲を受けた自警団が、開拓民を見捨てて我先に逃亡したことを思い出すから。
幸い福島原発は太平洋に面して設置されていたから、殆どの放射能は広大な太平洋に拡散したが、これが日本海側の事故であったら深刻な事態に展開したと思う。例えば福井県若狭湾には10基近い関電の原発があるが、地震とか北朝鮮テロで被害を受けると、漏洩した放射能の大部分は琵琶湖に向かって降り注ぐことになる。琵琶湖は近畿一円の巨大な水源地だから、これが汚染されると京阪神地区2,000万人は直ちに飲み水に飢えることになってしまうのだ。
日本の弱点を世界や北朝鮮にさらけ出してしまったが、日本は更にテロや津浪の強力な対策を講じる必要があろう。安全ボケした平和主義者は論外だが、日本は軍備増強にも努めて防衛力を高めた上で近隣諸国と友好し、仮に攻撃されたら反撃して相手にも致命傷を与えることができるという力も示す必要があろう。
今後わが国は原発をどうするか、簡単には結論は出ない。今回の事件を機にドイツは脱原発を決めたが、100%原発を確信してきたフランスさえ脱原発の機運が生まれたという。確かに安全に運転すれば資源に乏しい日本には最適のエネルギー源であるが、絶対安全の保証は何処にもない。半減期30年のセシュームやストロンチューウムには対応できても、半減期2.5万年のプルトニュームは安定化する迄に10万年以上が必要とも言われ、人類発生の歴史と同じ長い年月の安定な貯蔵が必要であることを考えると判断の限界を超えるが、それでも結論は出さなければならないだろう。
2012年03月07日
120307 未開地の婚活
先日、アフリカの原住民の面白いテレビ映像を見た。日本人カメラマンが原住民の若い女性に、自分のパートナ−を選ぶ時、何を最も重視するか?と質問すると、彼女達はてれ笑いしながら互いに顔を見合わせて、それは獲物を取るか獲らないかだよ!と即答した。
未開地の日常生活は、朝から夕方まで食物探しが唯一最大の日課で、収穫が無い日は何も食べないので、男も女も飽食とかメタボには全く無縁な生活だ。通常は女が掘ってくる木の根とかイモ類が主な食物らしいが、時折、男達が獲ってくるイノシシとかサルなどの肉は格別のご馳走なのだという、そしてその獲物を仕留めた男は賞賛され、若い女性達の憧れの的になるという。近年は昼間に獲れる動物が少なくなり、危険な夜間の狩りに出掛けることもあるという。参考までに彼女達があげた好みの第一条の獲物を獲る男に続く順番は、2番目が強健な体格、3番目はハンサム男だと恥ずかしそうに答えた。
日本では長い間、3高が女性の求める結婚の条件と言われ、学歴が高い、背が高い、給料が高い、が若い女性の選ぶ結婚の3高条件であり、背丈の高くない私はいつも劣等感を抱いていた。しかし不況が深刻化した昨今では、この3高条件は消し飛んでしまったという。今日の女性が求める条件は、高い学歴でもなく背高でもなく、正社員である事が、唯一最大の判断基準なのだという。
しかし考えてみれば、日本の若い女性が求める正社員とは、毎月安定して給料を持ち帰ってくることであり、アフリカ語に翻訳すると、男が確実に獲物を捕って持ち帰ることになり、即ち家族を養える食料を稼ぐ能力となる訳だ。確かに、結婚してもパートナーの収入が不安定では安心して子育も出来ず、直ぐに家庭内不和が始まる。逆に収入さえ安定しておれば少々背が低く学歴が無くても、そんなものは直ぐに慣れてしまうのも事実だ。
しかし今日ではこの正社員という条件は厳しい時代になった。正社員に拘り続けている間に、今度は女性が適齢期を通り越してしまう危険性もある。昔の女性の結婚適齢期は20代前半であったが、近年は段々と遅くなって20代後半が一般的になり、昔は婚期を逃したと言われた30才前後の女性の結婚も普通であり、更に年を重ねて35才過ぎになってもアラフォとかいう言葉に癒されて、まだ自分は適齢期だと思っている雰囲気がある。
しかし医学的見地からみると、女性の卵子は20才前後が確実に受精する最高のタイミングであり、25才から30才へと年を取るに従って卵子は劣化し始めて受精能力は弱まり、アラフォになって結婚相手をみつけても、卵子の受精能力は格段に劣化するそうだ。幸運に早く結婚相手に巡り会っても、仕事に熱中して妊娠を遅らせることはよくあるが、やっと余裕ができ子育ての望んでも今度は妊娠出来ない事態がよくあるそうだ。
同様に男性側の願望は与謝野鉄幹の、妻をめとらば才たけて、見目麗しく情あり。。。が理想的な条件でもあろうが、自分の収入が不安定で妻を養う自信が無ければ、いくら見目麗しい相手であっても、とてもプロポーズする勇気は出て来ない。
西欧各国では20%前後の高い消費税を財源に、収入の少ない若い夫妻も子育てに専念できるよう政府が全面的にバクアップしており、合計特殊出生率は2.0前後を維持し人口減少を食い止めているが、日本の子育ては全て夫婦の責任と言わんばかりに、保育とか教育費、医療費などの援助が極めて少なく、出生率は1.3台を低迷しており、将来は穀潰しの老人ばかりの三流国家への転落が危惧されている。
福祉財源の充実を図るべく5%の消費税をたった10%に上げる政策も、民主党と自民党は基本的には値上げの必要性を認めていながらも、メンツに拘ってなかなか合意に到達出来ない。誰もが認める影響力あるリーダーの小沢元代表も、行政改革不十分を理由に消費税Upに反対論を唱えている。元代表の本心は日本の将来より、ご自分の権力維持が最大の関心事であり、その為には子育財源や年金問題の未解決等は眼中になく、野田政権を揺さぶり続けることに執心なのだ。一人当たり年間3億円もの税金を使う日本の国会議員は、選挙のときは立派な見解を披露するが、当選した途端にその崇高な使命を忘れて、ご自分の権益維持に狂奔し始める哀れな国民性はどう理解すればいいのだろうか。
未開地の日常生活は、朝から夕方まで食物探しが唯一最大の日課で、収穫が無い日は何も食べないので、男も女も飽食とかメタボには全く無縁な生活だ。通常は女が掘ってくる木の根とかイモ類が主な食物らしいが、時折、男達が獲ってくるイノシシとかサルなどの肉は格別のご馳走なのだという、そしてその獲物を仕留めた男は賞賛され、若い女性達の憧れの的になるという。近年は昼間に獲れる動物が少なくなり、危険な夜間の狩りに出掛けることもあるという。参考までに彼女達があげた好みの第一条の獲物を獲る男に続く順番は、2番目が強健な体格、3番目はハンサム男だと恥ずかしそうに答えた。
日本では長い間、3高が女性の求める結婚の条件と言われ、学歴が高い、背が高い、給料が高い、が若い女性の選ぶ結婚の3高条件であり、背丈の高くない私はいつも劣等感を抱いていた。しかし不況が深刻化した昨今では、この3高条件は消し飛んでしまったという。今日の女性が求める条件は、高い学歴でもなく背高でもなく、正社員である事が、唯一最大の判断基準なのだという。
しかし考えてみれば、日本の若い女性が求める正社員とは、毎月安定して給料を持ち帰ってくることであり、アフリカ語に翻訳すると、男が確実に獲物を捕って持ち帰ることになり、即ち家族を養える食料を稼ぐ能力となる訳だ。確かに、結婚してもパートナーの収入が不安定では安心して子育も出来ず、直ぐに家庭内不和が始まる。逆に収入さえ安定しておれば少々背が低く学歴が無くても、そんなものは直ぐに慣れてしまうのも事実だ。
しかし今日ではこの正社員という条件は厳しい時代になった。正社員に拘り続けている間に、今度は女性が適齢期を通り越してしまう危険性もある。昔の女性の結婚適齢期は20代前半であったが、近年は段々と遅くなって20代後半が一般的になり、昔は婚期を逃したと言われた30才前後の女性の結婚も普通であり、更に年を重ねて35才過ぎになってもアラフォとかいう言葉に癒されて、まだ自分は適齢期だと思っている雰囲気がある。
しかし医学的見地からみると、女性の卵子は20才前後が確実に受精する最高のタイミングであり、25才から30才へと年を取るに従って卵子は劣化し始めて受精能力は弱まり、アラフォになって結婚相手をみつけても、卵子の受精能力は格段に劣化するそうだ。幸運に早く結婚相手に巡り会っても、仕事に熱中して妊娠を遅らせることはよくあるが、やっと余裕ができ子育ての望んでも今度は妊娠出来ない事態がよくあるそうだ。
同様に男性側の願望は与謝野鉄幹の、妻をめとらば才たけて、見目麗しく情あり。。。が理想的な条件でもあろうが、自分の収入が不安定で妻を養う自信が無ければ、いくら見目麗しい相手であっても、とてもプロポーズする勇気は出て来ない。
西欧各国では20%前後の高い消費税を財源に、収入の少ない若い夫妻も子育てに専念できるよう政府が全面的にバクアップしており、合計特殊出生率は2.0前後を維持し人口減少を食い止めているが、日本の子育ては全て夫婦の責任と言わんばかりに、保育とか教育費、医療費などの援助が極めて少なく、出生率は1.3台を低迷しており、将来は穀潰しの老人ばかりの三流国家への転落が危惧されている。
福祉財源の充実を図るべく5%の消費税をたった10%に上げる政策も、民主党と自民党は基本的には値上げの必要性を認めていながらも、メンツに拘ってなかなか合意に到達出来ない。誰もが認める影響力あるリーダーの小沢元代表も、行政改革不十分を理由に消費税Upに反対論を唱えている。元代表の本心は日本の将来より、ご自分の権力維持が最大の関心事であり、その為には子育財源や年金問題の未解決等は眼中になく、野田政権を揺さぶり続けることに執心なのだ。一人当たり年間3億円もの税金を使う日本の国会議員は、選挙のときは立派な見解を披露するが、当選した途端にその崇高な使命を忘れて、ご自分の権益維持に狂奔し始める哀れな国民性はどう理解すればいいのだろうか。
2012年03月01日
120301元気な橋下市長
大阪の橋下市長が元気な発言を続けている。元気なだけでなく言っていることが立派だ。曰く、参議院廃止、消費税Up賛成、TPP加入促進、日米基軸重視、競争社会是認、積立制年金の復活、首相公選制実現、公立中高教師の規律回復、道州制の実現などなど、現在の国会議員が思ってはいても、恐ろしくてなかなか口に出せないスローガンのオンパレードだ。やはり大阪市民の絶大な支持があるから言えるか、或いは考えが立派だから市民に支持されるのかも知れないが。口の悪い石原都知事も、多分内心では凄いと感心しているだろう。
まず参議院廃止は大賛成だ。良識の府という設立の趣旨から、解散が無く、6年間の任期が与えられているが、現実には高邁な目標は忘れて殆ど政局に夢中だ。242名の議員の多くが誰か親分の提灯持ちとなり右往左往している。一人当たり年間3億円の巨費が要るそうだから、毎年700億円以上を参議院議員が浪費している訳だ。参院廃止の憲法改正を国民に問えば圧倒的多数で確実に成立するだろう。
消費税値上げ賛成もまた然りだ。900兆円にも達する巨額な国債借金を子供や孫達に押しつけて、ああでもないこうでもないと議員連中は水掛け論に始終している。国家公務員総人件費2割削減も重要だが、消費税値上げと同時に進めればいいことだ。費用削減の遅延を理由に消費税値上げ反対を叫んで、自分の権力維持に腐心する小沢元代表は、いつもの悪辣な常套手段であり無視すればいい。
TPP加入促進も同じだ。確かに国産米の値段は米国の値段の数十倍かも知れないが、値段が下がれば直ぐに輸入米に切り換わる訳でもなく、国産米の安全や味覚を重視する国民も結構多い筈だ。特に主食のお米は触感や味覚など、日本人特有の趣向もあり家庭用お米が全滅する訳がない。米の値段暴落を盾に日本農業が滅亡するかの如き議論が横行しているが、わが国の農業は既に滅亡状態だ。更に米以外に野菜果物乳製品など、幅広い農業生産物のなかで米の産出額は2割にも足りないのだ。この最後の機会に日本農業を根本から立て直さないと、国内農業は完全に息の根を絶やすだろう。
経済のグローバル化に従って個別産業の栄枯盛衰は当然であり、米だけを特別扱いするから、何年経っても農業は成長しない。日本は繊維から始まって造船、精密機械、腕時計、半導体、自動車など欧米製品の殆どの市場を奪ってきた歴史がある。TPP参加を機会に日本農業を世界の荒波に放り出してショックを与え、寄生虫のように農業に深く食い込んだ中央,地方の役人連中を早急に駆除すべきだ。日本農業に必要なことは 株式会社への完全解放、高付加価値農産物への転換、レジャー産業への展開など、民間資本の知恵をフルに使って一気に改革を進める以外に生きる道はない。
競争社会の是認も当然だ。日本の生活保護所帯は200万人を突破し、その生活保護予算は3兆円を突破したと聞く、1世帯当たり月額12.5万円、年間150万円という金額が支給されている訳だ。大体最近の日本人は怠け者が多過ぎる。困ったら生活保護に逃げ込めば何とかなるという甘い考えが蔓延っていると思う。汗水ながして働くサラリーマンの平均的な厚生年金が13万円で、逆に生活保護を受ければ12.5万円とは、とんでもない話だ。これでは生活保護に逃げ込む国民が増えるのも当然だ。生活保護の受給対象者は、不幸にも子供を抱えて困窮状態に陥っている母子家庭に限るべきであり、努力せず怠け惚けて無収入になった若い男には給付すべきでない。彼らは自業自得であり、ホームレスになって野宿して生きるのが当然の報いだから。
積立年金制も当然だ。本来日本の年金制度は自分が積み立てた自分が受け取る積立方式から始まったが、社会保険庁の役人共が無責任な浪費を続けて巨額な積立金の殆どを消滅させた結果、仕方なく賦課方式に変質し、増え続ける定年退職者を少数の現役世代が苦しみながら支える構造に変ったものだ。やはり現役時代に努力しなかったものは老後も貧しく暮らして当然であり、汗を流して懸命に働いた人は老後に多く受け取って当然だ。
首相公選制度も面白い。多数の子分をかき集めた派閥の親分が首相になるよりも、裸一貫で自分の主張を国民に訴え続け、共感を得た人物が首相になるべきだ。小沢さんのように汚れた金で子分を増やして実力者を狙うより、演説一本で日本のリーダーを目指す人物の方がいいに決まっている。
公立中高教師の規律乱れも大問題だ。入学式や卒業式で、起立して国歌斉唱するのは全く当然だ。起立斉唱しなくてもいいという誤った風潮を若い生徒に植え付けつけてしまったバカ教師は放り出すべきだ。外国人の白鵬さえ君が代を起立斉唱しているではないか? この風紀の乱れを見逃して来た大阪教育委員会のデモシカ委員連中も厳罰に値する。もし本当に国歌斉唱が嫌なら先生を辞めればいいだろう。学校を辞めるとメシが食えなくなる教師は、そもそも子供を教える資格など持っていないのだ。
日米基軸も当り前の話しだ。バカな国会議員140名がお隣り中国の首脳に朝貢外交して世界中の笑いものになった愚行は2度と繰り返してはならない。中国は特異な国で、建国の歴史から軍部は実質的に政府から独立した聖域であり、覇権確立の為、政府の方針とは無関係に軍事力増強に余念がないのだ。中国と仲良くするのは賛成だが、自国の守りは怠ってはならない。もし沖縄に米軍基地が無かったら、尖閣諸島はとっくに占領されて、中国の軍事基地に変わっていたに違いない。
道州制も賛成だ。薩摩から江戸迄2ケ月近く要した徳川時代の大名区割りが、飛行機で日帰りできインターネットも充実した現代まで、生き延びる理由は全くない。県知事、地方議員、地方公務員などの全国隅々まで食い込んだ寄生虫は早急に駆除すべきだ。47都道府県代表は駅伝だけで十分で、新しい行政区画としては九州、中国、四国、近畿、中部、関東、東北、北海道程度の8区割で、その下に市町村が直結すれば十分だろう。簡素な行政組織こそが最も効果的に力を発揮し、複雑化するとその目的を曖昧にして効果を減じるだけだ。
まず参議院廃止は大賛成だ。良識の府という設立の趣旨から、解散が無く、6年間の任期が与えられているが、現実には高邁な目標は忘れて殆ど政局に夢中だ。242名の議員の多くが誰か親分の提灯持ちとなり右往左往している。一人当たり年間3億円の巨費が要るそうだから、毎年700億円以上を参議院議員が浪費している訳だ。参院廃止の憲法改正を国民に問えば圧倒的多数で確実に成立するだろう。
消費税値上げ賛成もまた然りだ。900兆円にも達する巨額な国債借金を子供や孫達に押しつけて、ああでもないこうでもないと議員連中は水掛け論に始終している。国家公務員総人件費2割削減も重要だが、消費税値上げと同時に進めればいいことだ。費用削減の遅延を理由に消費税値上げ反対を叫んで、自分の権力維持に腐心する小沢元代表は、いつもの悪辣な常套手段であり無視すればいい。
TPP加入促進も同じだ。確かに国産米の値段は米国の値段の数十倍かも知れないが、値段が下がれば直ぐに輸入米に切り換わる訳でもなく、国産米の安全や味覚を重視する国民も結構多い筈だ。特に主食のお米は触感や味覚など、日本人特有の趣向もあり家庭用お米が全滅する訳がない。米の値段暴落を盾に日本農業が滅亡するかの如き議論が横行しているが、わが国の農業は既に滅亡状態だ。更に米以外に野菜果物乳製品など、幅広い農業生産物のなかで米の産出額は2割にも足りないのだ。この最後の機会に日本農業を根本から立て直さないと、国内農業は完全に息の根を絶やすだろう。
経済のグローバル化に従って個別産業の栄枯盛衰は当然であり、米だけを特別扱いするから、何年経っても農業は成長しない。日本は繊維から始まって造船、精密機械、腕時計、半導体、自動車など欧米製品の殆どの市場を奪ってきた歴史がある。TPP参加を機会に日本農業を世界の荒波に放り出してショックを与え、寄生虫のように農業に深く食い込んだ中央,地方の役人連中を早急に駆除すべきだ。日本農業に必要なことは 株式会社への完全解放、高付加価値農産物への転換、レジャー産業への展開など、民間資本の知恵をフルに使って一気に改革を進める以外に生きる道はない。
競争社会の是認も当然だ。日本の生活保護所帯は200万人を突破し、その生活保護予算は3兆円を突破したと聞く、1世帯当たり月額12.5万円、年間150万円という金額が支給されている訳だ。大体最近の日本人は怠け者が多過ぎる。困ったら生活保護に逃げ込めば何とかなるという甘い考えが蔓延っていると思う。汗水ながして働くサラリーマンの平均的な厚生年金が13万円で、逆に生活保護を受ければ12.5万円とは、とんでもない話だ。これでは生活保護に逃げ込む国民が増えるのも当然だ。生活保護の受給対象者は、不幸にも子供を抱えて困窮状態に陥っている母子家庭に限るべきであり、努力せず怠け惚けて無収入になった若い男には給付すべきでない。彼らは自業自得であり、ホームレスになって野宿して生きるのが当然の報いだから。
積立年金制も当然だ。本来日本の年金制度は自分が積み立てた自分が受け取る積立方式から始まったが、社会保険庁の役人共が無責任な浪費を続けて巨額な積立金の殆どを消滅させた結果、仕方なく賦課方式に変質し、増え続ける定年退職者を少数の現役世代が苦しみながら支える構造に変ったものだ。やはり現役時代に努力しなかったものは老後も貧しく暮らして当然であり、汗を流して懸命に働いた人は老後に多く受け取って当然だ。
首相公選制度も面白い。多数の子分をかき集めた派閥の親分が首相になるよりも、裸一貫で自分の主張を国民に訴え続け、共感を得た人物が首相になるべきだ。小沢さんのように汚れた金で子分を増やして実力者を狙うより、演説一本で日本のリーダーを目指す人物の方がいいに決まっている。
公立中高教師の規律乱れも大問題だ。入学式や卒業式で、起立して国歌斉唱するのは全く当然だ。起立斉唱しなくてもいいという誤った風潮を若い生徒に植え付けつけてしまったバカ教師は放り出すべきだ。外国人の白鵬さえ君が代を起立斉唱しているではないか? この風紀の乱れを見逃して来た大阪教育委員会のデモシカ委員連中も厳罰に値する。もし本当に国歌斉唱が嫌なら先生を辞めればいいだろう。学校を辞めるとメシが食えなくなる教師は、そもそも子供を教える資格など持っていないのだ。
日米基軸も当り前の話しだ。バカな国会議員140名がお隣り中国の首脳に朝貢外交して世界中の笑いものになった愚行は2度と繰り返してはならない。中国は特異な国で、建国の歴史から軍部は実質的に政府から独立した聖域であり、覇権確立の為、政府の方針とは無関係に軍事力増強に余念がないのだ。中国と仲良くするのは賛成だが、自国の守りは怠ってはならない。もし沖縄に米軍基地が無かったら、尖閣諸島はとっくに占領されて、中国の軍事基地に変わっていたに違いない。
道州制も賛成だ。薩摩から江戸迄2ケ月近く要した徳川時代の大名区割りが、飛行機で日帰りできインターネットも充実した現代まで、生き延びる理由は全くない。県知事、地方議員、地方公務員などの全国隅々まで食い込んだ寄生虫は早急に駆除すべきだ。47都道府県代表は駅伝だけで十分で、新しい行政区画としては九州、中国、四国、近畿、中部、関東、東北、北海道程度の8区割で、その下に市町村が直結すれば十分だろう。簡素な行政組織こそが最も効果的に力を発揮し、複雑化するとその目的を曖昧にして効果を減じるだけだ。