2012年06月

2012年06月29日

120629,領土問題


先日(6/16)発表された日中両国での共同の世論調査は興味深かった。日本人の84%は中国を信用できないと思い、中国人の65%は日本人を信用できないと回答したという。その主な理由は尖閣列島の領土問題が起きてから、両国とも相手を嫌う傾向が激しくなったらしい。何とも寂しい限りだ。
20年前に中国とロシアは、アムール川の中州を舞台に戦車まで動員して争った。ウラジオストック北方のウスリー川の中流で、所属が決まっていなかった300平方キロの中洲を挟んで、中ソ軍隊の戦闘に発展し、双方に数十人の死者を出して遂に和解、西半分を中国、東半分をロシア領として解決した事件だ。確かにロシアと中国は長い国境線で接し、潜在的に抜きがたい不信感があることが知られている。しかし日本も他人事ではなく沢山の小島を持っており、近隣諸国との領有権問題が絶えない。
日本海側に島が少ない韓国は、日本の無人島の竹島を狙って領土化を進め、両国間の大きなトゲとなっている。ロシアとは北方4島、中国とは尖閣列島の問題がある。これら領土問題は事ある毎にマスコミに登場して、落ち着いていた両方の国民感情を繰り返し刺激して沸騰させ、経済協力開発などの他の共同事業に大きな妨げとなっている。特に中国政府は反政府世論に転嫁し易い火種となるのを心配している。

まずは南の尖閣列島、これは日本が実質的に占拠しているが、20年前に周辺に海底油田があるらしいと報道されて以来、中国が周辺の小島を自国領土だと主張し始めた。日本はこの尖閣列島を絶対に死守する必要がある。米国も日本の立場を認めているが、仮に日中間の紛争となった場合、米国が血を流して守ってくれる保証はない。結局日本は自分の力で守る以外に道はないのだ。仮にここで譲歩すると、中国は次々と要求を拡大して八重山諸島や先島諸島に触手を伸ばすのは確実だ。そのためには日本は軍事力の拡大が急がれ、特に海洋でゲリラ戦に強力な力を発揮する潜水艦部隊の充実を急ぐ必要がある。

竹島問題。これは海底資源があるとも聞かず、経済的な価値は殆どないが、国民感情として不法に韓国に盗み取られるのは如何にも許せない。かといって両国が海軍力を使って争うと、喜ぶのは北朝鮮と中国で、日本韓国には何の利益もない。当面は権利を主張しつづける以外に解決策はなさそうだ。これが既成事実化の一番恐ろしいところだ。  

北方四島は尖閣列島と違って完全にロシアに占拠されて日本側に解決策はない。ロシアは住民の居ない小島ばかりの歯舞色丹を日本に帰す意思はあるらしいが、最大のエトロフ島には飛行場も整備されて数万人のロシア人が住み着いており、最新型T-80戦車も配備されているという。いくら日本政府が大声で叫んでも、返還することは絶対にあり得ない。従って可能性のない4島一括返還論は止めるべきだ。結局は3番目で住民も少ない国後島を日本に返還できるか否かが焦点になる。幸いロシアは決断力のあるプーチン大統領が相手であり今が交渉のチャンスだ。例えば現実にロシア行政権は認めても、潜在主権は日本にあることを確認するとか、いろいろ妥協案を探るべきだ。もたもたすると韓国が手出して付近の豊富な漁業資源の開発にまで乗り出すと、更に問題が複雑化してしまう。

最後は太平洋ど真ん中の沖の鳥島だ。東京から1700キロ離れた太平洋のど真ん中で、水深2mほどの浅い環礁の中にある岩島だが、この環礁の外はいきなり水深 200mと深くなっており、大型船も近くを通ることが可能な孤島だ。国際的には日本領と認められているが、中国は単なる岩礁だから日本領ではないと主張している。問題はこの小さな岩礁の周辺の半径370キロにも及ぶ広大な海域を排他的経済水域(EEZ)として日本が手中にすることを、中国は妨害しようとしているのだ。
しかし中国だってベトナム沖の南砂諸島を自国領だと主張している訳で、日本も遠慮する必要はない。既に岩礁補強工事などは実施されているが、灯台や測候所、ヘリ基地なども設置して、自衛隊員が交代で常駐するなど、既成事実化を進め規制事実化を進めれば、周辺の膨大な海域が日本領に取り込むことができる。

小沢さんにお願いしたいのは、自分の損得勘定ばかりに熱中する権力争いは止めて、観点を国際的な視野に移し、周辺諸国との国境問題を解決してトラブルの原因を早急に取り除き、恒久的な友好関係を築く努力をしませんか?


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mh3944 at 07:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2012年06月25日

120625腹黒い隣国


昨日の女子ゴルフは服部真夕が最終ホールをイーグルで逆転優勝した。しかし、今年に入っては韓国選手の優勝が7連続となった。中には初めて名前を聞く16才の韓国アマ選手まで突然優勝してしまった。余りに外国選手ばかり優勝すると、度量狭隘な私は最近女子ゴルフを見る気が薄れてきた。TVスポンサー離れも始まって、視聴率が4%台から3%に下がったそうだ、米国と同様に韓国選手を締めだす工夫が話題になるかも知れない。

それにしても韓国は頑張る。戦後70年日本をライバル視して懸命に頑張った。そして色々な分野で日本を追いつき、追い越し始めた。女子ゴルフ、電子工業、液晶TV,韓流スター、など、彼らの大活躍には目を見張るものがある。  

戦後の日本も欧米先進国を目指して技術導入や合弁会社など、欧米に追いつこうと一生懸命に頑張った。一時は農協サンと呼ぶ田舎丸出しの団体が、強くなった円を振りかざしてNYやパリを闊歩し、欧米人が眉をひそめた時代もあったが、心底には欧米文化に対する敬意や憧憬があり、遠慮もあった。しかし韓国は日本に対する敬意は殆ど見えない。

例えば竹島問題だ。あれほど古くから島根県が統治していた竹島に、突然韓国の初代李大統領が、勝手に李承晩ラインを海上に引いて、日本領土の竹島を韓国領に取り込み、多くの日本漁船を拿捕したことから紛争が始まった。岩ばかりのこの岩礁を無理やりに占領する為、韓国は武装基地を設けて既成事実化を進めている。彼らは違法行為を十分承知しており、国際司法裁判所で調停しようと呼びかける日本の提案を拒否している。別の例では日本海の名称を東海へ変えようと画策している。韓国の東海ならロシアは南海と呼ぶのだろうか、全く馬鹿げた提案だ。日本相手のケンカなら何でも韓国では歓迎されるらしい。
          
第二次大戦の戦後処理として、日本と韓国は国交回復基本条約を締結し、韓国内の全ての諸問題への補償として、高額な賠償金を支払ったが、韓国政府は自国民への補償には全く使わず、全て産業復興資金として使った。その賠償金には慰安婦問題、戦時動員労働者などへの補償も含み、以後韓国政府が責任をもって国内問題を処理すると条約に明記されているにも拘わらず、韓国政府は1銭も国民には渡さず、全て国内のインフラ整備に充ててしまった。慰留金をもらわなかった韓国国民は今頃になって、日本政府に補償を要求し始め、大統領まで大声で喚き始めている。そして無関係な米国内にまで慰安婦の肖像を立てて日本人は恥ずべき人種だとPRし始めている始末。

大体彼らのやり方には礼儀作法も何もあったものではない。歴史教科書についても日本は史実を正確に子供に教えようとすると、まず朝日新聞が派手に報じ、それを受けて中韓両国から猛烈なクレイムが起きる。日本は韓国中国の極端な偏向教育に文句をつけたことは一度もないのに、彼等は、自国内での得点稼ぎに日本の教育に異議を申し立てるのだ。

商標登録も、日本では使用実績がないと登録できないが、中国韓国は誰でも思いついた商標を安い金額で登録できるらしい。特に中国では日本のあらゆる名称を探し出して、暇な個人が勝手に登録し、高い金額で日本に売りつけようと虎視眈々と狙っているが、韓国も同様で、最近では長崎ちゃんぽんという商標を、韓国の一市民が勝手に登記したという。成熟した市民感情では有りえない恥ずべき窃盗行為だが、韓国中国では拍手喝采だという。何とも知能レベルの低い厚顔無恥な国民だ。

産業スパイについても韓国のやり方は汚過ぎる。例えば韓国サムスンが世界を制覇した電子工業や液晶テレビも、基本技術は日本が開発したものだ。その技術を盗んで国内に導入し、ついに世界を制覇する迄になってしまった。休日を利用して松下電器、日立、東芝、シャープなど、日本の先端電子技術者を高額な日当で内密に韓国に呼び、技術を聞いて盗み出すのだ。勿論これに応じる日本の技術者の根性も全く情けない限りだが。

実は横浜に住む当社のAさんも、土曜日曜を利用して、せっせと国内情報を韓国に持ち出すアルバイトに熱心だった。幸か不幸か我社にはそんな最先端の技術は無く、Aさんは市中の先端技術情報だけを集め、その価値も限られていたが、当人は韓国国家プロジェクトに参加しているのだと嬉しそうだった。5年間働いた後、役に立たなくなったと判断された彼は、提供した情報の対価支払も突然拒否されて放り出された。Aさんは怒り狂ったが、多くが違法行為なので、何処へも訴えられず泣き寝入りだった。 草木だけは嘘をつかないと最近Aさんは庭の手入れに気を紛らわしている始末。

特に最近有名な技術漏洩の例として電磁鋼板技術の漏洩がある。新日鉄が数百億円の資金と20年の年月をかけて開発した電磁鋼板は、新日鉄社内でも超極秘の技術だが、同じ韓国ポスコ社に盗まれてしまった。新日鉄はポスコ社を技術盗用で訴えたが、ポスコは独自開発だと反論して、具体的な漏洩の証拠も無く激しい論争が続いていた。しかし今度は韓国ポスコの社員が同技術を中国へ漏洩した事件が発生し、韓国政府は2007年にポスコ技術者を犯人として逮捕した。 裁判でこのポコス社技術者は、実は中国に漏らしたのは韓国ポスコ社の技術ではなく、新日鉄から盗んだ技術だったと、韓国の法廷で自白したのだった。そして高額な報酬で日本から韓国に持ち出した新日鉄の技術者も取り押さえられた。韓国の国民性を象徴する恥辱的な事件だ。 

韓国の国民所得は既に3万ドルとなり、先進国レベルに達したと言えるが、仲良くしなければならない隣国が、何年経っても、こんな有様では、我々は如何にお付き合いをすればよいものだろうか。  




mh3944 at 08:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2012年06月22日

120622年貢の納め時

民主党小沢さんが気が狂ったように暴れ続けている。あり得ないと思っていた民主党と自民党の合意が現実になり大慌てだ。消費税増税阻止の為には、もう脱党も考えると言い始めたと昨夜のテレビが解説していた。150人と言われた小沢チルドレンも、これではついて行けないと気付き始め、 100人に減り、昨夜集まった議員は49人で大半が新人議員だという。小沢さんは一人ずつ別室に呼び込んで日付空欄の離党届けを見せ、45人に無理やり署名を迫ったという。人数が力を決める世界だから、子分が逃げないよう小沢派閥も脱退防止に懸命だが、陰で泣いていた新人議員もいるという。まるでヤクザか新撰組の世界のようだ。   

何故そこまで、小沢さんは強硬に増税に反対するのだろう。彼は増税より前にすることがあると繰り返し叫んでいる。では民主党政権になって既に3年経つが、その間に彼は何をしたのだろうか? 若い野田首相ではとても実現不可能と思っていた超難題の消費税増税が、段々と現実化し始めた。若造に成果を出されては自分の立場が無いと思い始めた小沢さんが、急に増税阻止に立ち上がったのだ。あり得ない筈と思っていた民主党と自民党の消費増税合意が出来上がり、焦った小沢さんは最後の手段として部下を引き連れて脱党するとも叫び始めた。何とも気違い沙汰だ。

小沢さんがここまで野田首相に抵抗するのは恐らく、自分が47才で自民党幹事長の時、新人議員として入った若造の野田君が、この偉大な俺を差し置いて、消費税増税などという大テーマの成果を出すのを我慢できないのだろう。古希を迎えた小沢さんは、野田首相が次々と結果を出し始めて世代交代の大波を嗅ぎ取り、自分の出番が無くなる危惧を感じたのだ。確かに小沢さんが主張する、不景気の時代には増税すべきでないという主張は分かるが、日本の不景気はリーマンショック以来既に4年続き、近い将来に景気が好転するとは誰も思ってはいないのだ。しかしその間にも税収不足で国の借金は膨らみ続け、遂に1,000兆円という天文学的な金額にまで増加してしまった。計算すれば分かるが、国民一人当たり900万円という、気が遠くなるような大借金を赤ん坊まで含めた我々日本国民全員が負わされて、更に毎年増え続けているのだ。 世界で最悪の借金国なのだ。

確かに、私の住む住宅街を見回しても、目に入るのはゴロゴロ閑つぶしでタダ飯をくっている年金組の定年退職ばかりだ。残りは特養ホームに入っているボケ老人だ。僅かな現役組が必死になって働き、彼らを食わし医療費を負担しているのが現実なのだ。誰が考えてもこんな歪んだ社会が長く続く訳がない。国民の大半が働かず国家公務員となって税金を食い潰していたギリシャの借金天国と同じことではないか。やはり自分達が食べるメシは自分達が負担する以外に解決策はないのだ。即ち名前は消費税でも福利厚生税でも何でもいいが、要は国民全員が負担する税金以外に財源はあり得ないのだ。

新党結成もいいが、そこには大義がない。小沢さんは、国民は私の真意を理解していると言い、近づく総選挙で仲間を増やして挽回する魂胆らしいが、国民は誰も貴方の真意は理解せず、その裏の本心を見抜いているのだ。小沢派は更に減ってお金も経験も知恵もない20名足らずの弱小集団になるだろう。そして何を叫んでも新聞もテレビも振り向かなくなる孤独な議員生活が待っている、それが怖くて小沢さんは最後の抵抗をしているのだ。  
お偉い小沢さんに対して、私の如き一介の市井人が言うべきことではないが、いくら夢みても、過去の権勢の再来はもうありえないのだ。国会議員150名を引き連れて隣国の国家主席に拝謁するような、世界の失笑ごとは止めて欲しい。そして日本の将来を憂慮して頑張っている若い国会議員たちを応援する立場に変身しては如何でしょうか 小沢先生。



mh3944 at 09:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

120622年貢の納め時

民主党小沢さんは気が狂ったように消費税増税反対を叫び続けている。あり得ないと思っていた民主党と自民党の合意が現実になり大慌てだ。消費税増税阻止の為には、もう脱党も考えると言い始めたと昨夜のテレビが解説していた。150人と言われた小沢チルドレンも、これではついて行けないと気付き始め、 100人に減り、昨夜集まった議員は49人だったという。小沢さんは一人ずつ別室に呼び込んで日付空欄の離党届けを見せ45人が母印を押したらしい。人数が力を決める世界だから、子分が逃げないように小沢さんも懸命だ。最後には親分抜きでは生きられない直参子分だけが残る、まるでヤクザの世界そのままだ。 

何故そこまで、小沢さんは強硬に増税に反対するのだろう。彼は増税より先にすることがあると繰り返し叫んでいる。では民主党政権になって既に3年経つが、その間に彼は何をしたのだろうか? 若い野田首相ではとても実現不可能と思っていた超難題の消費税増税が、段々と現実化し始めた途端、若造に成果を出されては困ると思い始めた小沢さんが急に増税阻止を叫び始めたのだ。あり得ないと思っていた民主党と自民党の消費税合意が出来上がり、焦った小沢さんは最後の手段として部下を引き連れて脱党するとも叫び始めた。何とも気違い沙汰だ。

小沢さんがここまで野田首相に抵抗するのは、恐らく偉大な自分抜きで、あの若造の野田首相に大きな成果を出しては堪らないということだろう。古希を迎えた小沢さんは、野田首相が次々結果を出し始めて世代交代の大波を嗅ぎ取り、自分の出番が無くなる危惧を感じたのだろう。確かに彼が主張する、不景気の時代には増税すべきでないという主張は分かるが、日本の不景気はリーマンショック以来既に4年過ぎ、更に近い将来に景気が好転するとは誰も思ってはいないだろう。しかしその間にも税収不足で国の借金は膨らみ続け、遂に1,000兆円という天文学的な金額にまで増加してしまった。筆算すれば分かるが、国民一人当たり1,000万円という、もう気が遠くなるような大借金を赤ん坊まで含めた我々日本国民は背負い、更に膨れ続けているのだ。 

確かに、私の住む住宅街を見回しても、目に入るのはゴロゴロ閑つぶしで遊び呆ける年金組の定年退職ばかりだ。そして特養ホームに入っているボケ老人ばかりだ。残り少ない現役組が必死になって働き、彼らを食わし医療費を負担しているのが現実なのだ。誰が考えてもこんな歪んだ社会が続くは訳がない。国民の大半が働かず国家公務員となって税金を食い潰していたギリシャと同じことではないか。やはり自分達が食べるメシは自分達が負担する以外に解決策はないのだ。即ち名前は消費税でも付加価値税でも何でもいいが、要は国民全員が負担する税金以外に財源はあり得ないのだ。

新党結成もいいが、その先に何があるのだろうか。小沢さんは、国民は私の真意を理解していると言い、1年以内の総選挙で仲間を増やして挽回する魂胆らしいが、多くの国民は小沢さんの騒ぎの裏にある本心を見抜いていると思う。多分小沢派は10名前後にまで激減するのではないだろうか。そして何を叫んでも新聞もテレビも振り向かない孤独な議員生活が待っているだろう。同じような実例は田中角栄、竹下登、金丸信などいくらでもあるのだ。 

お偉い小沢さんに対して、私の如き一介の市井人が言うべきことではないだろうが、過去の権勢の再来を夢見るのはもういい加減に止めて欲しい。もっと経験を生かして誠実に現役組にアドバイスする立場に変身しては如何でしょうか 小沢先生。






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120622年貢の納め時


民主党小沢さんが消費税増税反対を叫んで気が狂ったようだ。あり得ないと思っていた民主党と自民党の合意が現実になり大慌てだ。消費税増税阻止の為には、もう脱党も考えると言い始めたと昨夜のテレビが解説していた。150人規模の小沢チルドレン連中も、これではついて行けないと気付き始め、最近は100人に減っていたが 昨夜集まった議員は50人以下という。仮に民主党を脱党して新党結成になれば、お金も心構えもない陣笠連中は霧散して、小沢さん抜きでは生きられない直参旗本の30人前後に迄減るのではないだろうか。

何故そこまで、小沢さんは強硬に増税に反対するのだろう。彼は増税より前にすることがあると繰り返し叫んでいる。では民主党政権になって既に3年経つが、その間に彼は何もしていないではないか? 超難題で若い野田首相ではとても実現不可能と思っていた消費税増税が段々と現実化し始めた途端、若造に成果を出されて困ると思い始めた小沢さんが、急に増税阻止を叫び始めたのだ。あり得ないと思っていた民主党と自民党の消費税合意が出来上がり、焦った小沢さんは最後の手段として部下を引き連れて脱党して新党結成するとも叫び始めた。何とも気違い沙汰だ。

何故、小沢さんはここまで野田首相に抵抗するのだろうか? 恐らく自分抜きで、あの若造の野田首相に大きな業績を出されては困るということだろう。古希を迎えた小沢さんは、野田首相が次々と成果を出し始めて世代交代の大波を嗅ぎ取り、自分の出番が無くなる危険を感じたのだろう。

確かに彼が主張する、不景気の時代に増税すべきでないという主張は分かるが、日本の不景気はリーマンショック以来既に10年近く続いているのだ。更に近い将来に景気が好転するとは誰も予想もしていないだろう。しかしその間に税収不足で国の借金は膨らみ続け、遂に1,000兆円という天文学的な金額にまで増加してしまった。筆算すれば直ぐ分かるが、国民一人当たり1,000万円という、もう気が遠くなるような大借金を赤ん坊まで含めた我々日本国民は背負っているのだ。

確かに、私の住む住宅街を見回しても、目に入るのはゴロゴロ閑つぶしで遊び呆ける定年退職の年金組ばかりだ。そして特養ホームに入っているボケ老人ばかりだ。残り少ない現役組が必死になって働き、彼らを食わし医療費を負担しているのが現実なのだ。誰が考えてもこんな歪んだ社会が続くは訳がない。国民の大半が国家公務員として税金を食い潰して遊んでいたギリシャと同じことではないか。やはり自分達が食べるメシは自分達が負担する以外に解決策はないのだ。即ち名称は消費税でも付加価値税でも何でもいいが、要は国民全員が負担する税金以外に財源はあり得ないのだ。

新党結成もいいが、その先には何があるのだろう。小沢さんは、国民は私の真意を理解していると言い、1年以内の総選挙で仲間を増やして挽回する魂胆らしいが、多くの国民は小沢さんの気違い騒ぎの本心を既に見抜いていると思う。小沢派は多分10名単位にまで激減するのではないだろうか、そして何を叫んでも新聞もテレビも振り向かない孤独な議員生活が待っているだろう。同じような実例は田中角栄以下いくらでもある。 

お偉い小沢さんに対して、私の如き一介の市井人が言うべきではないだろうが、過去の権勢の再来を夢見るのはもういい加減に止めて、もっと経験を生かし誠実に現役組にアドバイスする立場に変身しては如何でしょうか小沢先生。


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120622年貢の納め時


民主党小沢さんが消費税増税反対を叫んで気が狂ったようだ。あり得ないと思っていた民主党と自民党の合意が現実になり大慌てだ。消費税増税阻止の為には、もう脱党も考えると言い始めたと昨夜のテレビが解説していた。150人規模の小沢チルドレン連中も、これではついて行けないと気付き始め、最近は100人に減っていたが 昨夜集まった議員は50人以下という。仮に民主党を脱党して新党結成になれば、お金も心構えもない陣笠連中は霧散して、小沢さん抜きでは生きられない直参旗本の30人前後に迄減るのではないだろうか。

何故そこまで、小沢さんは強硬に増税に反対するのだろう。彼は増税より前にすることがあると繰り返し叫んでいる。では民主党政権になって既に3年経つが、その間に彼は何もしていないではないか? 超難題で若い野田首相ではとても実現不可能と思っていた消費税増税が段々と現実化し始めた途端、若造に成果を出されて困ると思い始めた小沢さんが、急に増税阻止を叫び始めたのだ。あり得ないと思っていた民主党と自民党の消費税合意が出来上がり、焦った小沢さんは最後の手段として部下を引き連れて脱党して新党結成するとも叫び始めた。何とも気違い沙汰だ。

何故、小沢さんはここまで野田首相に抵抗するのだろうか? 恐らく自分抜きで、あの若造の野田首相に大きな業績を出されては困るということだろう。古希を迎えた小沢さんは、野田首相が次々と成果を出し始めて世代交代の大波を嗅ぎ取り、自分の出番が無くなる危険を感じたのだろう。

確かに彼が主張する、不景気の時代に増税すべきでないという主張は分かるが、日本の不景気はリーマンショック以来既に10年近く続いているのだ。更に近い将来に景気が好転するとは誰も予想もしていないだろう。しかしその間に税収不足で国の借金は膨らみ続け、遂に1,000兆円という天文学的な金額にまで増加してしまった。筆算すれば直ぐ分かるが、国民一人当たり1,000万円という、もう気が遠くなるような大借金を赤ん坊まで含めた我々日本国民は背負っているのだ。

確かに、私の住む住宅街を見回しても、目に入るのはゴロゴロ閑つぶしで遊び呆ける定年退職の年金組ばかりだ。そして特養ホームに入っているボケ老人ばかりだ。残り少ない現役組が必死になって働き、彼らを食わし医療費を負担しているのが現実なのだ。誰が考えてもこんな歪んだ社会が続くは訳がない。国民の大半が国家公務員として税金を食い潰して遊んでいたギリシャと同じことではないか。やはり自分達が食べるメシは自分達が負担する以外に解決策はないのだ。即ち名称は消費税でも付加価値税でも何でもいいが、要は国民全員が負担する税金以外に財源はあり得ないのだ。

新党結成もいいが、その先には何があるのだろう。小沢さんは、国民は私の真意を理解していると言い、1年以内の総選挙で仲間を増やして挽回する魂胆らしいが、多くの国民は小沢さんの気違い騒ぎの本心を既に見抜いていると思う。小沢派は多分10名単位にまで激減するのではないだろうか、そして何を叫んでも新聞もテレビも振り向かない孤独な議員生活が待っているだろう。同じような実例は田中角栄以下いくらでもある。 

お偉い小沢さんに対して、私の如き一介の市井人が言うべきではないだろうが、過去の権勢の再来を夢見るのはもういい加減に止めて、もっと経験を生かし誠実に現役組にアドバイスする立場に変身しては如何でしょうか小沢先生。


mh3944 at 09:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2012年06月19日

120619 スポーツ談義


日常生活では、仕事や人間関係など不条理な出来事が多く悩みが尽きない、その点スポーツは勝敗が明らかで負けても納得できる。選手は命がけでプレイするが結果は冷酷に下る。ある選手は勝利の女神に感謝し、他は不運に泣き人生を恨む。一般社会人や政治家と違って、結果が全てに優先するスポーツでは、私情を挟む余地は少ない。

一般にスポーツ選手は最盛期が短く、実力を発揮できるのは人生最盛期のある短い期間で、常に後輩から追いかけられ、敗れると世間から忘れ去られる運命だ。トップを極めてもその地位を長く維持するのは至難で、常に若手に脅かされるのはサル山のボスと同じだ。あれほど歓喜で迎えてくれた世間も、敗れると途端に冷淡になり、その後は孤独な人生が待っている。

民主党小沢さんの如く古希過ぎても、昔の権勢の再興を夢みる醜さはスポーツ界ではあり得ない。また派閥や学閥を利用してうまく生き抜こともスポーツでは不可能だ。人種や出自の差別などあり得ない厳しい世界だからこそ、万人に受け入れられて、勝利者は称賛されて一瞬の王座に酔い、敗者は悔し涙に暮れる。そして翌日からは再び厳しい訓練が待ち構える。

スポーツには色々あり、陸上競技では物理的な強さを争うものが多いが、サッカーやアメリカンフットボールの如く、戦術戦略が重要な競技もある。またフィギャースケートなど芸術性が加味されるスポーツもある。陸上競技やマラソンのように個人の力を争う競技と、野球やサッカーなど団体スポーツもあるが、いずれも真剣さには変わりない。  

プロ野球等は食事をしながらテレビ観戦でき、視聴者に緊張を強いることもなく、ピッチャーを除いては選手も比較的気楽に戦っていると思うが、逆にサッカーや卓球などは緊張の連続で一瞬の油断が勝敗を決することもあり、TV放映中はCMも流せない。休憩時間はCMタイムだが、視聴者も緊張から解放されて食事やトイレにテレビを離れるから、テレビ局には苦渋の時間でもある。

ラジオ時代に比べてテレビはゲームの全景と細部を家庭で観戦できるが、更に香辛料としての適当な解説が加わると面白味も倍加する。しかし過剰な香辛料は、料理を台無しにするのと同様に、饒舌過ぎる解説は嫌らしい。テレビ局も解説者を選択するのだろうが、好感が持てる解説もあれば、聞くに堪えない解説者にも出会う。

例えば女子サッカーのBig-gameは松木安太郎とセルジオ越後の解説が多いが、松木が早口で喋りまくるので、流石のセルジオ越後も口数は少ない、しかし局面の展開が分かり、私はご両人の解説に結構満足している。
プロ野球は殆どテレビ観戦だが、解説者は顔なじみが多く山本浩二、与田剛、江川、桑田、堀内、川藤幸三、掛布雅之、工藤、赤星、など人材多彩だ。しかし気分よく聞き流せる解説者と、耳触りで聞くに堪えない解説者がいる。
例えば、与田剛、山本浩二、堀内, 江川、梨田昌孝などは私の好きな解説者だ。彼らは饒舌でなく、アナウンサーから振られたテーマに短く簡潔にコメントするので、広く受け入れられていると思う。逆に川藤幸三、掛布雅之などは饒舌過ぎて非常に耳触りだ。特に川藤が頭のてっぺんから高オクターブで発声する解説には、私は辟易してチャンネルを変えることが多い。掛布は簡単なプレイを如何にも難しそうに解説するので、やはり好きになれない。自分の勉強不足を補うべく博識をPRしたい気持ちも分かるが、彼らに物知りを期待する人は居ないので, もっと静かにシンプルな解説がほしい。落合元監督の解説も時々聞くが、やはり監督時代の高慢な意識が抜けないオレ流解説で、私はその粘着性を好きになれない。桑田の解説は悪くないがメジャー帰りを誇示する解説が多い。彼らは殆ど超一流選手で厳しい競争社会を生き抜いきてきたことは万人が認めており、現役時代の衣は棄てて成長した社会人モードで解説して欲しいものだと思う次第。
人間の浅知恵で、本心を隠しているつもりでも、多くの場合、第三者には丸見えなのは何とも悲しいことだ。

 





mh3944 at 10:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2012年06月14日

120614無為無益な争い

 
民主党と自民党が泥仕合を続けている。最大テーマの消費税増税については、両党ともに10%を認めており、残りの些細はどうでもいいと思うのだが、双方メンツがあり、ああでもない,こうでもないと互いに相手側を瀬戸際まで追い詰めるチキンレースを続けている。結論が出なくても彼らは高額な年俸を減らされる訳でもなく、時間さえ経過すれば良いという気楽さもあるのだろう。老醜の民主党小沢元代表は、若手から置き去られる焦燥感に駆られて、手当たり次第、執行部方針へ反対を叫んで、自己の権勢維持に躍起だ。   

考えてみれば人間同士の争いは人の哀れな性かも知れない。会社生活においても私も、上司K課長から度々意地悪を受けた記憶がある。化学工学を専攻して尼崎工場に入社した私が、神戸のK大学経済学部に夜遅く通学し始めたことを知ったK課長は技術屋に経済学は無用だと激怒して、通学不可能な石川県の美川工場に配転すると脅迫し、遂に私は夜学を止めた悔しい思い出もある。技術部H部長の配下のときは、私が本社の懸賞論文に入賞して、東京本社の企画部に転勤命令をうけたが、頭越しの部下の栄転人事に怒ったH部長は、東京へ転出命令書に捺印せず出発を延期した苦しい思い出もある。

しかし考えてみると、私も似たようなことを部下に強いていたようだ。私が日本DPCの社長を務めていた時、やっとスカウトに成功した機械設計プログラマーT君を大事にし過ぎると会計の担当課長からクレイムを受けた私は、経理屋は社内からいくらでもいるが, 機械プログラマーは貴重な人材なのだ!と激しく反駁したという。退職後、偶然食事を同席した担当課長から、あの時の悔しさは一生忘れられないと激白された。殆ど記憶にはないが確かに事実だろう。機械プログラミングの能力ある技術者は希少で、四方八方探した末、得意先大手濾紙会社の若手T君を引き抜いたが、これは両社の取締役も加わって大問題に発展した事件だったから。

同じく私が採用した日本DPCのY営業部長が4年後後に、6名の営業部員を引き連れて新規参入のフランス系V社に集団脱走した事件もあった。約60名程度の小さな会社で半数は中途入社組だったので、スカウト組を差別しないように私は配慮したが、転職プロのY部長には居心地がよくなかったらしく、苦労して採用した営業部員を纏めてV社に高く売りつけたらしい。しかしそのY部長は再び転職して、最近は音信不通になったと聞く。 

もっと身近な例だが私が入社した時、4歳年上の東北大卒Nさんがいた。私も若気の至りで、色々とN先輩にはタテを突いた記憶がある。幸い温厚な彼とは大喧嘩にはならず、数年間が過ぎて、私はNさんの元を離れた。その後Nさんはインドネシアに赴任し、肺がんを発症して帰国後早逝したが、もっと先輩としてNさんを尊敬すべきであったと後悔している次第。

逆に私は、後輩の大阪市大卒Ma君や名古屋大卒Mi君に苦労した苦い思い出もある。全員同じ年代で、私は早生れストレート組で1年早く入社、少し年上のMa君は私より1年遅れて入社、Mi君は1浪で2年遅れの入社であり、何かにつけて若い私が先頭に立つことへの反発があったようだ。私も若気に至りで、彼らの苛立ちを理解せず、逆に先輩として意地を張ったため、非友好的な関係が途絶えなかった。

日常生活でも隣り近所との付き合いにも似たようトラブルが多い。幸い我が家は妻の絶妙な配慮で、殆どの近隣や友人知人と極めて良好な友好関係を維持しているが、近くにはお隣同志で口も利かない絶交状態の家族が何軒もある。多分片方の小さな不注意が原因となって、双方が誤解を増幅したのだろう。

例を挙げれば限りないが、かく様にこの世の人間関係の良し悪しは、その源を遡れば、意外にも些細な出来事が原因であり、早い時期に手当すれば簡単に修復できるものが殆どだ。 強いて言えば唯物論的な傾向が強い理系人間は、感情的な配慮を軽視して深刻な関係に陥り易く、逆に感情的な気配りを重んじる文系人間は、関係悪化に嵌らないよう注意深く行動するが、殆どのケースは不倶戴天の敵にまで陥る深刻な理由はない筈で残念なことだ。 

話題を元に戻すが、年間一人当たり3億円の税金を費やす国会議員は日本の良識の代表者である筈だが、建前論を隠れ蓑に、朝から晩まで遺恨や怨念の応酬を繰り返している現状は、 汗を流して自分でメシを食いながら税金を納めて彼らを養っている我々市井人には、誠に情けない限りである。




mh3944 at 14:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2012年06月11日

120611,脱原発の妄想

脱原発か再稼働かの論争が続いている。いわゆる進歩派は殆ど脱原発で管首相まで同調している。日本の必要電力は15,000万KW(原発150基分)だが、現在の自然エネルギーは殆どが水力発電のみ700万KWH(原発7基分)だけで、他の再生可能エネルギーはまだ微々たる量だ。 確かに毎日のように揺れる地震大国の日本で、原発が危険なことは昨年の3.11大震災でよくわかった。しかし食糧と並んで電力は我々が生きてゆくための命綱であり、不足する電力をどう補うかについて真剣に考える必要がある。冷暖房完備のマンションに住みながら、昼間だけ街頭や会議に出て格好よく脱原発を叫ぶのは、無責任な市民活動家だけで結構だ。
再生可能エネギルーは本当に可能なのかを考えると、太陽光熱発電、風力発電、地熱発電、海洋発電、バイオマス発電と、聞き慣れたマスコミ用語が次々と浮かぶが、その信頼性は未知数のものばかりである。

例えば日本の太陽光発電は、政府の助成政策により原発4基分に達したと言われるが、天候に左右され短い製品寿命も問題になっている。西洋では高負担に耐えかねた政府が電力の買取り価格の半減を試み、太陽光発電パネルメーカーが倒産し始めているという。風力は経済性に優れるが、採算ベースを考えると、日本は年中強い風が吹く北海道に限られている。海上発電は遠浅のヨーロッパ海岸と違い、日本は深い海溝に囲まれ何処まで有効かまだ未知数だ。地熱発電は原発10基分に相当する潜在的能力があると言われるが、既設量はまだ微々たるもので、熱源枯渇に反対する温泉業者が立ちはだかっている。バイオマスに至っては、現在10億人が餓死しそうだという人間の食糧を取り上げて燃料にする悪魔のエネルギーであり永続する筈がない。

仮に技術革新でこれら諸問題を解決できたとしても、何年経てば本当に信頼可能になるか誰にも分からない。にも拘わらず進歩派諸氏はご自分のメシを食いはぐれないように、相変わらず気楽に脱原発を叫びつづけている。逆に生活様式を切り替えて,徹底的に電力を節減する方法もあるだろうが、家庭用電力の半分を占めるエアコン無しに、酷暑の夏を乗り切る覚悟が本当にあるかどうか甚だ疑問だ.

原発ゼロで試算すると、家庭向け電気料金は月平均10,000円から30,000円に上がり、年間40万円の支出になるというが、国民は納得するだろうか? 更に深刻なことは、電気料金に高負担に耐えかねた国内企業や製造メーカーが雪崩をうって海外に移転し、国内産業は殆ど空洞化して、若者の就職口は壊滅し、国内には働かない年金生活者ばかりになるのを考えているのだろうか?  

日本は石油が無く天然ガスも無く、シェールガスも石炭もなく、主要なエネルギー源の殆どを輸入に頼っているが、もし中東紛争でホルムズ海峡が封鎖された時、自力でシーレンを確保できる力も覚悟もない。脱原発派は自分達の主張が実現不可能なことを承知の上で、一般市民の支持を維持するために騒いでいるだけだと私は思う。確かに日本と似た状況のドイツは脱原発の方向に舵を切り替えた。しかしそれは自国内では原発発電を止め、お隣りフランスから安い原発電力を買うということであり、日本の脱原発とは全く事情が違うのだ。

結論として私は、代替電源もなく脱原発を急ぐことは絶対に禁物だと思う。原発の安全性の向上しながら当分に間は原発に頼らざるを得ないのが現実なのだ。従って安全性を確認しながら、福井大飯原発、福井美浜原発、北海道泊原発、佐賀県玄海原発、新潟柏崎原発, 愛媛伊方原発、と順次再稼働する以外に電力不足の解決策はないのだ。長期的には生活方式を変えながら、減原発の方向を目指して、信頼に足る代替エネルギー源を開発する以外に方策はないと思う。

私だけでなく、殆どの日本国民は内心このことを承知している筈だ。ただご自分の地位を失いたくないグループは無責任に脱原発を叫んでいるが、責任の少ない一般市民には許されても、高給を食む政治家諸氏がそれでは全く困る。滋賀県知事や京都府知事が脱原発を叫ぶのは、県民を説得する役割を忘れて媚びているだけだ。管元首相が参考人招致の席で脱原発を主張するのは、年を取って知能が衰え始めて、昔の無責任な街頭市民活動家に祖先返りしただけなのだ。

原発を再稼働する場合、安全策の向上は不可欠だ。3.11大地震で、福島原発は人類史上に残る大災害を引き起こしたが、その原因は東北電力さえ準備していた超大型津波への対策を東電は怠っていたことだ。これを教訓に今では全国の原発が緊急電源の確保策を強化しつつあり、大型津波やテロにも対応可能な移動型の緊急電源を用意して、起こりうる大災害の影響を最低限に抑える努力をしつつある。無責任な脱原発こそ日本を滅ぼしてしまう超大型で危険なリスクである。  
  





mh3944 at 09:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2012年06月04日

120604 人生は面白い

       
小沢さんが死にもの狂いで抵抗している。野田首相が政治生命をかけて実現する覚悟の消費税増税に反対し、行政改革やデフレ対策など国民の為にまだ先にやることがある筈だと醜悪な顔付きで同じことを繰り返している。しかし彼の真意は全く別で、民主党政権を生んだ大先輩の俺を無視して野田首相が勝手に動くのが気に食わないだけだ。これほど実績ある俺を無視して若造が生意気を言うな!という意味なのだ。増税反対は単なる手段であり、新人議員を(半ば恫喝気味に)かき集めては示威運動を展開している。

実はサラリーマン社会も同様な先輩後輩の意識が強く支配しており、私も40年間の会社生活で、何人かのライバルに出会い、IH氏もそのひとりだった。山形出身のIH氏は私より3歳年上だが、東大を失敗して私大K大経済学部を卒業し、私より1年早く東京本社に入った。彼との最初の出会いは入社5年目の社長論文だった。九州の工学部を出て尼崎工場の研究部に配属された私は、近くのK大経済学部(夜間)に3年間通い、理系と文系の両刀使いを狙っていた。丁度同じ頃、我が社で初めての企業戦略に関する社内論文の募集があった。これは自分をPRするチャンスだと思った私は、半年かけて膨大な統計データをかき集め、狭い西宮社宅で酷暑に耐えて自分ながら上出来のオリジナル論文に仕上げ、夏休み過ぎ9月末の締切りギリギリに本社総務部に郵送した。     
 
地方工場の若者から提出された実証的論文に驚いた本社側は、会社の司令塔のメンツにかけても社長賞だけは地方の若造に渡せないと、IH氏が所属する本社経営管理部を中心に対抗策を練り、(ゲーム途中でル-ルを変えるのは全く卑怯だが)勝手に締切日を年末迄の3ケ月間延長し、急遽対抗論文を書くことを決めた。IH氏と同期の技術者IK氏をダミ−に仕立て、当時流行していたPeter. Druckerの経営戦略や, その他の市販の経営指南書を数点買い集めて、要点とキャッチフレーズを切り貼りして、美しい論文を仕上げた。曰く 新しい酒は新しい酒袋に等々、名文だが全く不消化で、格調は高く内容ゼロのコピー論文だった。そして自分達もメンバーの論文評価委員会で、このけばけばしいコピー論文を社長賞、私の実証論文を2位と決定し、翌年初夏の社内誌に発表した。私は社長賞なるコピー論文を読んで、その軽薄な内容には呆れたが、多くの一般社員も同感で、データに裏付された私の論文が評判になり、ことある度に私が社長賞論文の著者だと言わる始末だった。  

これを契機に2年後、私は本社企画部門に転勤辞令を受けたが、社内調整と社内接待が主目的の本社企画部を嫌悪した私は、内外の他企業との交流を視点に定め、具体的な新規事業の立ち上げを目標に成果を出し始めた。例えば現在の同社の最大主力製品のPPS超耐熱性樹脂は、私と部下の鈴木三郎が港区大門のPhillips-Petroleumの池田氏と折衝して昭和45年に初めて日本に導入した製品である。経営管理のIH氏は早朝から深夜まで社長直属の参謀として猛烈に働き続け、私より常に1歩も2歩も早く昇進し続けた。 

そして彼は遂に大出世して本社経営管理部長に昇進し、各部門の具体的な業務活動に干渉し始め、彼の事前承認無しには、殆どの重要稟議の社内手続きが進まない企業体質に会社を変質させた。(若くして自民党幹事長になり権勢を振るった小沢さんと酷似)、そして事業部門の常務や取締役さえ、一介の経営管理室長IH氏にご機嫌伺い無しには、何事も進まない社内風土に変質させた。これは典型な宦官経営で、オーナー会社にありがちな側近が支配する茶坊主経営になってしまった。

この異常な社内風土で窒息状態になった私は、社外に出ることに決意し、米国診断薬会社と50/50の合弁会社NDPCを設立してその責任者として外部に出向し、千葉幕張の超高層ビルに本部を移して、彼の干渉から逃れた。勿論私の診断薬合弁会社も経営は厳しかったが、社員50余名のモラールは高く、働くことの楽しさと成果を実感できる企業体質に仕上げた。NDPC旧社員の殆どが今だに当時を懐かしく語り継いでいることもその証しである。その間、IH氏は本社内の対抗勢力をなぎ倒して昇進を重ね、取締役、常務、専務へと昇進したが、実は60才の前後で前立腺ガンを発症していたのだった。

私の合弁会社NDPCは、各種診断薬の開発と輸入販売を進め、特に不妊治療、アレルギー診断、及び前立腺ガン診断などが主力製品であった。一般に診断薬は病気発症後の治療経過の判定には有効だが、事前の健康診断には殆ど役立たない。しかし前立腺ガン診断薬PSAは発症前の健康な男性を事前診断して初期ガンを発見できるユニークな検査薬である。私は多くの友人知人にその早期検診を説いて病魔から救った。もしIH氏との交友関係が続いていたら、私は間違いなく彼にPSA検査を勧めて、彼を前立腺がんから救ったであろうが、所詮彼とは完全に水と油の疎遠な関係になり、アドバイスする機会は全くなかった。
  
前立腺ガンは大半の年配者が犯され易いが、進行が遅く初期に発見すると治療できる。しかし発見が遅れるとリンパ節や腎臓や骨転移して、手が付けられない恐ろしい病魔に変身する。IH氏はサラリーマン生活で人が羨む大出世を果たし、自信満々でこの世に恐ろしいものはなかったが、ガンの魔手には油断した。そして10年間苦しみ続け70才の若さで逝去した。大手石油会社に勤めていた同氏の長男も別の理由で自殺し、残された奥様は悲嘆にくれているという。

人生は棺を閉める迄、その人の評価と幸福度は定まらず、波乱万丈で奥深い。人の一生は本当に人間万事塞翁が馬であり、禍福は糾える縄でもあることを私も実感している。人生は予測できないほど複雑怪奇で、幸福と不幸は交互にやって来るともいう。小さな不幸にも嘆き悲しむ必要はなく、逆に目先の幸運にも大騒ぎしないほうが良い。

大きく脱線した話を元に戻すが、税金を嫌う一般市民でさえ、ここに至っては増税が不可避なことを自覚しつつある今日なのに、権力盲者の小沢さんは依然として栄華を極めた昔の夢が忘れられず、大局を見る目を完全に失ってしまったようだ。既に古希になり時代は変わりつつあるのに気づかず、昔の権勢を取り戻そうと焦燥感に苦しんでいるが、早く夢から覚めないと国民新党首から追い出されてさまよう亀井静香氏と同様に、政界のホームレスになってしまうだろう。   


            


mh3944 at 07:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感