2013年06月

2013年06月28日

130628 中国との平和共存

自衛隊OBと中国解放軍OBが集まって、意見を交換する会があるという。先日その会合をテレビで見た。双方の参謀長クラスを含む陸海空軍首脳-OBが各10名程度、向かい合って並び意見を交換するのだそうだ。素晴らしい会合だ。  

議論の詳細は分からないが、今回も尖閣問題が中心で、中国側からこのままでは中国内の世論を抑えきれず、本格的な衝突に発展する可能性があり、日本はその危険性を認識するようにとの意見があったという。自分達が国内世論を焚き付けて、抑えきれなくなるとは全く勝手な意見だが、ナショナリズムの恐ろしい現実があるのは間違いないらしい。 

中国海洋監視艇が連日、尖閣諸島の領海侵犯を繰り返し、先行する中国艦艇から少し離れて日本巡視艇が並行して進む。今年も既に200回を超えたそうで、中国も大苦労だろうが日本側も堪ったものではない。仮に日本巡視艇が中国の領海侵犯を繰り返していたなら、とっくに攻撃されていたに違いない。  
 
中国の習金平は正式に主席に就任すると直ちにロシアに訪問し、中ロが直面する日本との国境問題に共同して対処しようと提案したが、プーチン大統領は断った。ロシア人が数十万しか住まない極東ロシアに100倍の中国人が侵入しつつある恐怖を前に、共同作戦に乗る心境ではないらしい。 中国は多くの周辺国と国境紛争を抱え、ベトナム、フィリイピンは蹴散らしたが、カシミールでは対立するインドと小競り合い戦火を交えている。しかし日本との海洋争いは尖閣から種子島まで1000キロに延びる南西諸島の全島を占拠することが彼らに究極の狙いであり、中国は太平洋に自由に出入りする広大な海域を確保する目標を達成するまでは諦めそうにない。

最近面白い読売ニュースを見た。英国BBCの調査によると、中国の国際イメージが急速に悪化しているという。日本人は64%が中国に悪感情をもっているのは当然としても、西欧諸国も中国の無分別な振舞いを非常に憎み始めているという。即ちフランス人の68%、ドイツ人の67%が中国に対してマイナスのイメージを抱き、同じく米国やスペインも中国の暴力的行動に大きな嫌悪感を抱いているという。中国は経済大国にはなったが、道徳規範が伴わず、常識破りの振舞いを繰り返している。韓国の朴槿恵大統領も中国を訪問して、習金平主席と戦略的パートナーシップを発表した。韓国は中国が最大の貿易相手で、国民の大半が米国より中国が経済的に重要と割り切っているが、内心ではやはり61%が中国を嫌っているという。
 
安定した自民党政権が誕生した日本は、この暴力的な中国に対して、安倍首相が東南アジア諸国、豪州、インド、ロシア、中近東、更に北欧諸国まで訪問し、中国包囲網に動いている。緊急時に外務大臣と防衛大臣を交えた2プラス2会議が非常に重要だが、日本は中国周辺の10ケ国とこの2プラス2会議を立ち上げた。流石に不安を感じた中国は慣例を破って習金平主席が就任早々に米国に訪問し、尖閣問題の不当性を訴えたそうだが、反対にオバマ大統領は中国の尖閣侵略とサイバー攻撃を厳しく批判し。米国マスコミも最低の首脳会議であったと報じている。

インドも同じく危険を実感している。人口こそ10億以上で中国に匹敵する大国だが、カシミールで戦火を交えた中国解放軍に撃退されて中国の進出を許してしまった。そのインドにも安倍首相は足を延ばして、経済や技術と共に軍事的な共同戦線を構築することに合意した。従来の日本らしからず安倍首相の行動力はご立派だ。  

しかし中国は膨張政策を止めることはありえない。先日のNHK特集で、中国内部で農民と地方政府の抗争が益々激化する現状を放映していた。永年耕作してきた農地を僅かな手切れ金で追い出されて激昂した農民が、必死の抵抗を繰り返している有様だ。中国政府は、土地は国家の所有物で、個人には使用権を与えているだけとの理屈で住民を追い出し、激怒した農民が徹底抗戦する姿をテレビが追っていた。土建設業者と組んで農地を大改造して巨万の富をフトコロにする役人に対し、不満を鬱積させた農民が必死の形相で反撃する。しかしこの農民紛争は他人事ではなく、日本にとって恐ろしい影響があるのだ。中国政府は農民の不満のガス抜きする機会を狙っており、その格好の的が日本であり尖閣紛争なのだ。
  
30年前の天安門事件で一般市民が抱く反政府感情を察知した中国政府は、その吐口として旧日本軍の残虐行為を全国的に宣伝教育し始め、反日精神を中国国民に植え付けた。現在の中国は、大多数の極貧層と少数の億万長者に分極してしまったが、その矛盾を解消する有効な手段は、外部に敵を作ることであり、日本との紛争が格好の材料になっている。
  
不勉強な私だが、ドイツのクラウゼビッツ戦争論という有名な学説があり、ナポレオン戦争以下の諸戦争を分析して戦いの原則を見出した。それによると、軍事力の差が10倍の時は、戦火を交えず圧力だけで勝敗が決まり、軍事力の差が5倍の時は有無を言わずに戦火を交えて敵を叩き潰し、差が2倍の時は外交で勝つ、という多くの戦争に通じる基本原則だったという。  

中国は海軍力の増強を続け、米国第七艦隊を追い払って西太平洋を中国艦隊で埋め尽くそうと計画している。海洋国家の日本が周囲を完全に中国艦艇に囲まれてしまう計画だ。現在の海軍戦力は殆ど同程度かも知れないが, 人口10倍の中国は戦艦の増強を継続すれば、戦力差は拡大する一途だ。その結果、戦争の危険性も益々高まってくることになる。仮に2020年の東京オリンピックが決まったとしても、その頃には中国海軍は更に拡充して戦力差が2倍を超えると、益々自信をもった中国軍は日本と実戦を交えたい誘惑に駆られるだろう。日本は平和憲法だけでは生きられない。皮肉な話だが、日本が軍拡を控えて平和主義に徹すれば、中国との軍事力の差が拡大して、益々戦争になる危険性が増大するということだ。中国と平和に共存するには、静寂な新鋭潜水艦と、確実な空対艦ミサイル、地対艦ミザイル網を整備して、中国が日本攻撃の誘惑に陥らないよう努力をする以外に生き残る方策はないのである。  





mh3944 at 07:33|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 政治 

2013年06月21日

130621 幼児虐待

最近、親が幼児を虐待する痛ましい事件が頻発している。子供は親から逃げる術が無く、どんなに虐げられても親にすがりつく以外に生きる道がないから地獄の苦しみだ。何故こんなに痛ましい事件が頻発するのかと考え込んでしまう。いや或いは不思議では無いかも知れない。子育て経験がある親は、程度の差はあれ幼児に怒った経験があるに違いないから。長い育児の年月にはいろいろな出来事が誰にもある。 

私の自宅近くのNTTマンションでも、連日子供を激しく叱る母親がいた。理由は分からないが、甲高い母親の叱り声が毎日のように高層マンションのベランダから響き渡り、小声で反抗する子供の声も聞えていた。心配には思ったが、他人の家庭に干渉する遠慮もあり、私は市役所に通報する気配りは無かった。その内に母親と子供達は何処へ転居してしまった。現代社会は生きて行くだけでも困難であり、増して子育の苦労は更なる負担を親に強いているに違いない。  

いや他人事ではなく私の子供時代にも怖い思い出がある。山口県の片田舎に育った私は6人兄弟姉妹の真ん中だった。当時は殆どが小作農で父も8段を小作していた。秋には収穫の大部分を荷馬車に積んで広中さんという地主に搬入して深々とお礼を申し上げ、僅かな残りが我が家の食い扶持だった。広中さんは大きな屋敷に住み、子供心にも羨ましかった。しかし昭和21年の農地改革で耕地は全て小作農に安く譲渡され、広中さんも行方不明になった。    

誇る学歴も無い私の父は、短気で仕事嫌い大酒飲みで、何か気障りがあると直ぐに怒る怖い存在だった。晩秋から早春迄の半年は島根県山奥の造り酒屋に出稼ぎに行くのが生き甲斐だった。春に父が担いで帰る酒滓は貴重なお土産で、砂糖をつけて食べる美味は忘れられないが、代わりに毎日家に居座る父は我々男兄弟には恐怖の存在だった。 

父が怒ると、我々を捕まえて暗い牛小屋の柱に縛りつけた。鋭い角をもつ牛が興味深げに近づいて、長い舌で我々を舐め始めると、もう生きた心地がなく、恐怖に震えて泣き叫んだが、固く縛られて逃げ出せなかった。70年を経た今日でも忘れない恐怖の思い出だ。弱虫な私に比べて腕白な次兄はいつも裏山に逃げた。しかし私が中学生の時、父は肺病で亡くなった。私は微塵の悲しさもなく、恐怖のオヤジが居なくなって安堵した出来事だった。 子供時代のこのトラウマは、いつも私の心に反面教師となり、家庭を持ってからも家族を平穏に保ち 子供を殆ど叱らないよう気を配ったが、それでも何回かは子供を怒った覚えがある。

時折、電車や街で泣き叫ぶ赤ん坊に出会う。何故赤ん坊はあんなに威張って泣き叫ぶのか不思議に思う。赤ん坊は自分を王様と勘違いし、母親を召使と間違えているかのように、訳もなく泣き叫ぶ。ツバメやカルガモの子供は、エサを食べる時は競い合うが、自分達の養育には全面的に協力し、騒いで外敵に気付かれないように身を伏せて静かに親を待っているが、ヒトの赤ん坊は周囲を憚らずに泣き叫んで外部の注意を引き、親を困らすのは何故だろう。ヒトは頭脳的には確かに進化はしたが、生き抜く本能は退化してしまったようだ。生き物の精神構造の進化をどなたか偉い学者様に聞いてみたい。

万葉集に、銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも、と山上憶良が唄った子育ての喜びは、育児を終えてからの感傷であり、子育て最中は毎日が戦争で、経験の無い若い母親は苦しみ悩んでいる筈だ。核家族化した今日、誰にも相談できず、母親は絶望感に打ちひしがれ孤独感に苦しむことだろう。それが憎しみに転じることもあり、理性では割り切れない感情の爆発でもある。

しかし、対抗手段のない幼児を虐待することやはり避けなければならない。泣き叫ぶ幼児に対して親が怒ることは頻繁にあり、特に自分の子供でない時は、如何に聖人の親でも怒り心頭に達することがあるだろう。自然界でもライオンやサルは、ボスが交代して新ボスになると、全ての子供を殺してメスの注意を惹こうとする事実は、自己のDNAを残そうとする自然界の鉄則であり、ヒトも例外ではありえない。

しかし理性をもつ人間は、幼児虐待は絶対に避けなければならない。幼児は外に助けを求める力が無く、従って社会が守るべきで、特に市町村の担当者は万全の注意を払うべきだ。やはり市役所の家庭支援課とか家庭相談室、児童相談室など、地元に密着する担当部門の責任は重大である。年金で遊び呆ける年寄連中と違って、将来の日本を引き継ぐ子供達の養育には、社会が責任を持って大金と人を投じて擁護し育成する義務がある。  



  


mh3944 at 15:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2013年06月14日

130614 ハローワーク解放を

  
安倍首相が成長戦略、第三の矢の概要を発表した。第一,第二は政策提言だから首相の覚悟があれば実行できるが、第三の矢は民間活力を引き出すのだから、如何に民間をやる気にさせるかにかかっている。農業改革とか先端医療産業とか大テーマが発表されて、鐘や太鼓を鳴らしているが、民間が本気で踊り出さないと絵に描いたモチに終わってしまう。国民は条件さえ合えば踊りたいのだが、ワルツやタンゴを踊りたい人、阿波踊りが好きな人、フラダンス愛好家など千差万別で、ロックを激しく踊りたい人は、優雅な風の盆唄は踊らない。
即ち、人材の適材適所が極めて重要であり、例えば大学新卒の3割はやっと手に入れた正社員から2年以内に退職し、5年も経つと半数近くが転職すると聞いたことがある。成長戦略にはテーマも必要であるが、如何に人材を適材適所に配置することも必須であり、その人材の性格や技能と仕事がうまくマッチングすることが不可欠である。その為に政府は、国民が自分に適した仕事を簡単に探し出して柔軟に転職できる機会を提供する必要がある。 

結論から先に言えば、私は形式偏重のハローワークを民営化してもっと自分に適した仕事を容易に探せるシステム作りが極めて重要だと思う。前々から議論されているが、厚生労働省は理屈を並べて職安の権限を手放さず、それが成長戦略の実現に大きな障害になっているのを安倍首相はご存知だろうか。職安業務を独占する現行のハローワークは、微妙で複雑化した求人側と求職側の要求に対応できず、出会いの機会を大きく阻害しているのが現実なのだ。

具体的に説明しよう。当社は機械のメンテを業とする社員5名の零細企業で、年間100件にも達する新しい仕事の注文が入るが殆ど断っている。理由はその人材を簡単には調達出来ないからである。15年前に当社が創業した時、仕事の内容に応じて新聞の折込み広告で経験者を募集した。2週間程度待ってその折込み新聞が配布されると、翌週からは数人の問い合せが舞い込み始め、運がよければ適材に巡り会えた。しかし貧乏会社にとって新聞の折込み広告は安くなく、6-7行程度の小さな枠でも1ケ所の新聞配達所当たり4万円かかり、仮に5ケ所に折込むと、1度の人材募集が20万円の出費になり、結果の保障もないまま何回も繰り返すのは大きな負担だった。 

その後、私はハローワークの利用を試みた。貧乏会社には敷居が高いハローワークを私は諦めていたが、背に腹は変えられず、恐る恐る求人窓口に訪問すると、当社の会社内容を詳しく審査されて、何とか求人企業番号を得た。一旦パスすると、その後のハローワークは非常に機能的に利用できた。例えば印刷機械のメンテ要員とか、冷蔵庫の修理経験者、半導体機器の修理技師、化学実験経験者、ロボットの管理要員など、新しく必要な人材をハローワーク窓口で説明すると、先方は心得たもので、その場で次々と質問しながら求人票を作り上げる。出来上がった内容に私がOKすると、即座に関東4県のハローワークに公開されて、翌日から求職の問い合わせが殺到し始めた。本当に驚きだった。特殊な仕事でも1週間で20人前後の応募者から問い合わせが来る。新聞折込みとは異次元の凄いハローワークの威力をまざまざと見せつけられた。 

想像するに、求職者は昼前にハローワークに出向き、PCを操作して新しい求人票をチェックして何枚か選び出して熟考し、午後遅くなって窓口に相談するらしい。午後4時頃になると窓口担当者から当方に電話が入り,仕事内容の確認と、求職者の氏名、提出資料や面接方法の打ち合せをする。ハローワークを使えば、どんな特殊な条件でも殆ど適材を見付けられた。例えば夜間勤務だけとか休日出勤だけでも、それを求めている求職者がいた。個人のツテでは絶対に見つからない特殊技術の経験者も発見できた。

しかし問題が起きた。東日本大震災で当社は東京江東区から千葉県に移転した途端、ハローワークを利用できなくなったのだ。千葉県での求人企業番号が与えられなかったのだ。理由は当社に在籍していた若い技術者が退職した後、正社員が不在になり、シルバー人材だけとなった為、失業保険を納めていなかったのを松戸ハローワークから指摘され、求人受付けを拒否されたのだ。 社会保険を払っていない企業にはハローワークを利用させないのが彼らの規則で、当社は人材を探す手段を失ってしまった。

当社が失業保険を暫く納めていなかったのは事実だが、国税、地方税は確実に納め続けており、厚労省組織のハローワークを利用できない筈はないと思うのだが、失業保険を納めない企業には厚労省のハローワーク組織を利用させないのだ。民営の人材紹介所なら、余程の事情が無い限り、人材を求めて来店する客を拒否することはありえないが、お役所は人材紹介より自分勝手な規則を守ることの方が優先なのだ。    
  
近年の中小零細企業は、非正規の契約社員や高齢技術者、外国人労働者など、失業保険を納めていないケースも多く、その中小企業がハローワークを利用できないのは国民にとって大きな機会損失になっている。これは中小零細企業だけでなく、新しく起業を志す個人が、同志を求めてハローワークを利用することもできない。結局正社員を雇用して失業保険を納めている企業だけがこの強力なハローワークを利用できるのだ。中規模以上の企業なら他人の世話にならなくても人材を集め得るが、人材確保に苦しむ中小零細企業や個人事業主は殆ど門前払いされるのだ。厚労省が人材紹介業務の独占を止めて、人材紹介業を民間にも開放すれば、特殊な人材を求めて来訪するお客を追い返すことはあり得ず、求人側と求職者側の希望や微妙な条件を調整して、複雑多様な人材のマッチングに柔軟に対応する筈で、人材の適正配置を確実に促進するだろう。殆どの国民は自分に適した仕事であれば、思う存分に働きたいと願っているのだから。

シルバー人材センターも同様に不便極まりないお役所組織だ。貴重な経験や技術をもつシルバー人材も、当人が住む狭い市町村内に仕事先を限定するので、自分の特殊な経験を生かせる場は、限られた地元には殆どあり得ないのだ。その結果シルバー人材センターは、植木の手入れとか、道路や公園の整備、家庭の障子張りとか、ごく単純な作業に限定されるので、各人が生涯かけて積み上げた貴重な経験や技術を生かすことは殆どできない仕組みになっている。それはお役人が自分自身に仕事場を提供する組織になり下がっているのだ。もしハローワークの解放が進んだら、現行のシルバー人材センターなどは霧散してしまうだろう。村木厚子新次官でも何もできないだろう。どなたか安倍首相にこの隠された障壁を知らせて頂けないだろうか。  






mh3944 at 08:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2013年06月07日

130607 日本の英語教育

アフリカ50ケ国以上の首脳が横浜TICADに集まりアフリカ開発計画を話し合った。国際関係は一朝一夕に結果が出る訳ではないが、まず会って話さなければ何も始まらない。民主党政権では考えられなかった戦略的な外交で、自民党安倍首相の手腕を高く評価できる。集まった各国首脳は、まさしく国連の会議と同じで、茶色や真黒い肌、髭むじゃ顔、スカーフやターバン姿など、見慣れた風景とは違った原色カラーの会議だった。   

私は感心したのは殆どの首脳が通訳なしに流暢な英語で議論していることだ。どの程度の高等教育を受けてきたか知らないが、彼らは激しい権力闘争や武力闘争を生き抜いた強者ばかりだが、原稿なしに流暢な英語で演説し議論していた。管首相が中国胡錦濤主席を東京に迎えた時、睨みつける胡錦濤の視線を避けながら、顔も上げずに管首相は手元のメモを読んで歓迎の挨拶をした恥かしいテレビ映像を思い出すが、アフリカ勢の自然体で自信満々の外交に比べて、高等教育を受けた筈の日本人エリートの弱々しさに悲しくなってしまう。  

別の例でも同様だ。先般、韓国の朴槿恵大統領が米国議会で演説したが、殆ど原稿も見ず英語で日本軍の慰安婦問題を切々と訴えた大和なでしこ風の朴槿恵に、上下両院の議員が聞き入っていた姿に私は感銘を受けた。内容の当否は別としても、彼女の真剣な訴えに同情した議員も多かっただろう。日本の女性国会議員の誰が、韓国朴槿恵大統領のように感情を込めてスピーチできるだろうかと心配になる。野田聖子?高市早苗?小池百合子?小渕優子?小宮山洋子?千葉景子?川口順子?森山真弓? などの誰か切々と情感を込めた演説ができるだろうか。緒方貞子女史ならやるだろうが高齢過ぎて大きな活躍は期待できない。

NHKの国谷裕子アナウンサーなら英語力も十分で、自分の考えを正確に相手に伝えるだろうが、優等生なので情感を込めた語りかけは不得意かも知れない。殆どの日本の外交官は、勉強ばかりで実体験の裏付けがなく、英語はできても相手を感動させる話しかけは不得意なのではないだろうか?   

日本の英語教育は大きな過ちを犯してきたと思う。私の英語も全く邪道だった。会話など無関係に、英単語を夢中で暗記し大学受験に備えた。正しい発音にも関心薄く、英単語の意味とスペルばかり覚えた。私が育った田舎高校では、英会話が出来ない銭広先生というボスが幅を利かせて、汚い口泡を飛ばしながら難解なテキストを授業した憶えがある。高校か大学か忘れたが、米国FaulknerのUnder the….とかいう難解な小説をテキストに使ったが全く理解できなかった。HemingwayのFor Whom the Bell Tollsという有名な小説も、難解な武器の名前を辞書で引いた苦労しか記憶に残っていない。日米合弁会社の社長を10年努めた私は言いたいことは相手に伝えられたが、リスニングが苦手で、会食を楽しみながら交歓する余裕など殆どなかった苦しい思い出ばかりである。 
ある人が言っていた、それは中国の科挙制度に原因があるのでは?と。不勉強な私は科挙制度を知らないが、大昔の中国で官吏に登用される為の極めて難しい資格試験で、明経科とか博士科など 故事由来の膨大な学識の丸暗記度をテストする制度だったらしい。僅かな合格者だけが役人や官僚になる資格を得て、地位や名声、権力など大きな富にありつけたという。何だか日本の大学受験そっくりで、東大法学部を目指して知識の暗記に猛勉強する我が国エリートそのものだと思う。 

従来中国や韓国は科挙制度の悪弊に縛られて、科学技術が発展しない、と言われてきたが、古い慣習に縛られていたのは日本も同じようだ。中国韓国のエリート層は既にその悪弊を知って脱皮しつつあるのではないだろうか。 日本の英語教師は自分の聖域を守ろうと科挙英語を安住してきたが、近年やっとその誤りに社会も気付き、大学共通試験は既にリスニングを導入済み、最近は小学校過程に英会話を導入しようとする動きも出始めた。 国際化時代には難解な受験英語は不要で、平凡でも説得力のある英会話力が必要になっている。    





mh3944 at 09:06|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 雑感 

2013年06月01日

130601 がんばれ橋下市長

大阪 橋下市長が慰安婦問題でマスコミから集中攻撃を浴びている。国家間の問題であり、地方の市長がバッシングを受けるのも変な話だが、無責任なマスコミは人気の橋下市長に質問をぶっつけて格好の騒ぎを作り上げた。 大坂市長には直接関係ありません、と逃げればよかったのに、男気の強い橋下市長はマスコミの誘いに乗って、a)日本軍が強制した事実はない、b)慰安婦は世界のどこの軍隊にもある問題だ。c)なぜ日本だけが非難されるのか、と当然の発言をしたのを、偽善者ぶったマスコミが大々的に騒ぎ始めた。  

慰安婦問題の発端は、吉田清治と名乗る人物が83年に出版した「私の戦争犯罪」なる仮想小説で、日本軍が韓国済州島で若い女性を強制的に狩り集めたというフィクションに、朝日新聞が飛びついて日本と韓国に広まった。著者自身もこれは単なる架空の作り話であり事実ではないと釈明し、日本の研究者もその信ぴょう性を完全に否定しているが、韓国マスコミはあたかも事実かのように世界に広め、遂には朴槿恵大統領が米国議会に訴える事態にまで発展させてしまった。何とも無責任極まりない話だ。

朝鮮人女性の慰安婦が存在したのは事実であり、それは戦時中に日本が朝鮮で、[慰安婦至急大募集,本人来談]と新聞広告を出し100人規模で慰安婦を募集したのが事実だが、韓国では1,000倍に拡大誇張されて, 数十万人の韓国女性を日本軍が強制的に徴集して戦地に連行したかのような、大インチキ話に変質させてしまった。

騒ぎを鎮めようと、バカな河野洋平官房長官が93年8月、日本政府の「お詫びと反省」の声明を発表した結果、日本政府が朝鮮人慰安婦の強制連行の事実を認めたと歪曲されて今度は世界に燃え広がった。日本政府は関連資料を精査したが強制連行の事実は全く無く、慰安婦は確かに存在したがそれは強制ではなく自発的な応募であり、日本兵月給10円の30倍という300円の超高給に朝鮮の貧しい女性が応募したのが事実で、その証拠も数多く発見されているという。 

勿論、家族を助ける為自分の青春を犠牲にして戦地に赴いた朝鮮女性も哀れだが、ベトナム戦争でも朝鮮戦争でも、世界のあらゆる戦場に慰安婦が存在したという橋下市長の主張も事実であり、明日の命も保証されない若い兵士が、この世に生きた証に、女性と命の炎を燃やすのを誰も非道徳的だと非難できる筈がない。例えばベトナム戦争に参戦した韓国兵士は、ベトナム女性と間に2−3万人にも上るライタイハンと呼ばれる私生児を残して帰国したと言われている。  

更に政府は韓国に支払った高額な戦争賠償金の中には慰安婦への補償金も含まれているが、韓国政府は自国の慰安婦には1銭も渡さず、全て産業復興に使ったのが問題とも言う。貴い青春を犠牲にした朝鮮人慰安婦には日本は民間募金から慰謝料支払いを実施しているが、国家の2重支払いには応じられないとの日本の立場に対して、韓国は米国各地に慰安婦像まで設置して、国家的な蛮行だと世界中に宣伝し、日本は歴史を直視するよう訴え続けている。

歴史を直視すべきと繰り返す韓国の主張も全くおかしい。歴史は当人の立場によって全く異なって解釈されるのが世界の常であり、敵対する相手と解釈が一致することはあり得ない。 先般も触れた中世ヨーロッパのバイキングも、北欧諸国では文明を広めた貿易業者だと誇っているが、南欧は野蛮な海賊だと恐れていたのもその例である。韓国は日本を残虐な侵略者と責め続けるが、韓国の封建制を打破して開国に貢献した部分もあるという日本の主張にも一理はあるのではないだろうか。  

日本の歴史教科書も同じことだ。あれほど自虐的で遠慮深く書かれた日本の教科書は世界的にも稀だと思うが、教科書が改訂される度に、朝日新聞が修正箇所の細部を調べ上げて紙上に発表し、それを中国や韓国マスコミが取り上げて非難するというサイクルが長年定着している。

韓国中央日報の論説委員 金ジン記者の,日本への原爆投下は神様の懲罰だ、と言う記事は韓国人のヒステリー性を示す典型的な例である。日本大使館が中央日報に抗議すると、あれは個人の意見だとの回答があったという。世界では、新聞社の論説はその社を代表する意見だが、韓国では単なる個人の見解だとは驚きだ。韓国の新聞は勝手なBlogやTwitterを束ねたものだと始めて知った。

日本の政治家は非難される直ぐに腰砕けになって陳謝するが、橋下市長は言い過ぎはあっても、間違ったことを言っている訳ではなく、徹底的に頑張って欲しい。中国や韓国ではウソをついても良心に恥じるという観念はなく、国民や家族の利益になれば、どんな大ウソをついても許さるという民族だ。道徳感に欠けた国と隣りあわせた日本は不幸だが、下手な妥協は相手を益々増長させるだけだ。    




mh3944 at 08:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治