2013年12月

2013年12月29日

131229 国際広報を急げ

                
安倍首相が靖国神社に訪問した。国内の反応は中韓と関係が悪いこの時期に何故?という声と、よくやったという賛否両論がある。直ぐに中韓両国は猛反発した。クリスマス休暇中の米国からも、安倍首相の行動には失望したと厳しい反応があり、良識のEUも安倍首相の行動は緊張緩和に貢献しないと声明を出した。ロシアも批判的で、強弱の差はあるが国際的には賛成者は少ない。
                                                                               
そういう私も安倍首相の思い切った行動には少し驚いた。中国韓国との国交が再開する見通しがない今なら靖国参拝しても断絶状態は変わらないと考えたか、日本の首相が靖国参拝することを外国から禁じられ続ける理不尽を打破したいと願ったか、或いは就任1周年の今を逃してはタイミングを失すると思ったのかも知れないが、少々急ぎ過ぎの感じはあると私も思う。
                                                                                 
しかし私は中韓が靖国参拝を執拗に非難して政治問題化にすることに嫌悪感をもっている。日本軍人と民間犠牲者、少数の台湾人,朝鮮人の犠牲者が祭られている靖国神社に日本の首相が参拝することを、中韓が激しく非難するのはやはり言い過ぎだと思う。彼らは国内の政治基盤を補強する手段として日本を敵国に祭り上げ靖国参拝を国内政治安定化の手段として利用しているのだ。急先鋒の中国と韓国は、日本は歴史的な大罪を全く反省していないと言うが、では膨大な数のチベット人を殺戮してきた中国はどうなのだ。 チベットを制圧して反抗する現地人を今でも拷問し続ける中国に、日本を非難する資格がある筈がない。 ベトナム戦争で多数の民間人を殺害し、20,000人もの私生児を見捨てた韓国が、自国の残虐さには素知らぬ顔で日本の靖国参拝を非難するのは余りにも欺瞞ではないか。来日する中国人は、中国内で教わった恐ろしい日本人と比べて、実際に見た日本は全く違って、優しくて礼儀正しい国民だったと口を揃えて言う。非難されるべきは中韓両国が、自己の政権維持の手段として、日本は悪魔の国だとPRし続ける教宣活動であり、それこそが、極東アジアの平和を妨げている最大の原因なのだ。                                                                  
             
確かに第二次世界大戦で、日本が中国韓国に大きな犠牲を強いたことは事実であり、殆どの日本人は深く反省している。歴代の日本首相は過去の誤りを繰り返し深謝し、既に莫大な賠償も実施してきた。それでも朴首相は、加害者と被害者の立場は1000年経っても変わらないと言う。それでは740年前にモンゴル高麗連合軍が九州に侵攻して残虐の限りを尽くした文永の役はどうなのだ、更に7年後、5倍の兵隊15万人と軍船4000隻の大勢力で壱岐対馬の住民を殲滅し福岡に攻め込んだ弘安の役をどう説明するのか。 豊臣秀吉も朝鮮出兵をしたではないか?と反論するだろうが、それは150年も後の話で、先に日本を攻めたのはモンゴル高麗連合軍だ。 世界中の国々はお互いに過去に負い目をもっているが、自国の残虐さには目をつむり、他国だけを非難するのが韓国の正義なら議論にも値しない。       
                                                                                                                             
韓国の言う、日本は歴史的事実を正面から見直せという言葉にも大きな違和感がある。日本と韓国の学者が何回も集まって討議を重ねたが歴史的な事実の評価は一致せず、韓国は日本側を非難し日本は反論する。これは仕方ないことであり、敵味方として戦った双方には各々に何らかの理屈があり、いくら議論してもその評価が完全に一致する筈はないのだ。朴大統領もこの程度の理屈は勉強して欲しいものだ。    
                                                                              
作者の日本人がフィクションだと自白している韓国慰安婦問題を、朴大統領は世界中に日本非難の材料としてPRしている。日本のKバカ官房長官は曖昧な表現で対応したが、もし日本軍が本当に韓国女性を慰安婦として戦地に強制派遣したのなら、その証拠を見せるべきだ。悲しいことだが事実は、貧しい韓国の女性が日本兵士の10倍もの高額な報酬に魅せられて、家族を救う為自主的に戦地に赴いたことが証明されている。その賠償は既に実施されており、更に追加して民間から見舞金を申し出ているのに拒否しているだけだ。
                                          
                              
日本は欧米からも誤解されている。例えばNewYork Timesは、日本は長年の平和主義を捨てて軍事立国に歩み始めたと書いている。外国特派員の軽薄な理解と扇動志向は十分承知だが、この平和教育に徹した日本は今更軍国主義になる訳がない。外国特派員の完全なアジテーションだが、彼らの偏見は世界へ広く伝播する力があり無視はできない。これだけ非難され続ける日本政府は冷静に対策を考える必要がある。このままでは日本は本当に世界の孤児になってしまうかも知れない。中韓両国に比べて日本は、国際的なPR活動が圧倒的に下手で不十分だ。日本の外務省は何をしてきたのか。閣下と呼ばれて赴任地でふんぞり返っている時ではない。戦後の長い年月の日本政府と外務省の無作為の責任は重い。どうすべきか分からなければ隣国に学べばいい。中韓は国を挙げて外国でロビー活動を行い、地元民や議員を抱き込んで、日本非難のキャンペインを続けているのだ。日本からの積極的な反論と説明がないと、ウソでも外国では信じられるのだ。 
          
兎に角 やってしまったことはもう言訳できない。日本は世界に対して日本の立場を説明すべきだ。恰好ばかりで殆ど動かない外務省には任せず、内閣直属の機関で実行する。いくら同盟国米国やEUも、日本からの詳細な説明がなければ、我々日本人の心情を理解する手段がないのだ。慰安婦問題は全くのデッチあげだと証拠を挙げて説明し、南京虐殺は李白の白髪三千丈式の大誇張であり、尖閣諸島は明らかに日本領土であると史実をもとに説明し、自衛隊は自国民を守る部隊であり、相手を全滅させる大量の原水爆をもつ中国から非難される筋合いは全くなく、平和教育が染み込んだ日本人は軍事主義になる訳がない、中韓は国内の民族主義を煽る反日教育を止めるべきだ、と説明して 摩擦が絶えない本当に理由を世界に詳細に説明する必要がある。       


                                                            


mh3944 at 12:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2013年12月23日

131223 苦闘する学生達

12月に入って 再来年春採用の大学生の就活が始まった。 先日開催された大企業60余社の合同説明会には溢れんばかりの学生達が群がっている。彼らの悲壮な心境には私も同情する。お正月休みどころではなく、宝くじを当てる気分で何とか大会社に潜り込んで、安定した人生を踏み出したいと願い、神様仏様に毎日に祈っていることだろう。卒業時には晴れて大企業の正社員としてビジネス街を颯爽と闊歩する姿を彼女にも見せたい、作業着姿で人目を避けるように朝早く出勤する中小企業だけはなんとか避けたいと思っているのだろう。 
                  
恥ずかしながら私も、その昔に何度か神様に祈った覚えがある。神様今回だけは私を助けて下さい、願いを適えて頂ければ、他には何も望みませんと。人生の終盤にきて思い出すと、満願成就したこともあるが、多くは願いが敵わず悲運に泣いた。

例えば、私の就活は悲惨な経過を辿った。学生数が少ない理工系は就職担当の教授が、学生の就職先を決定する慣習がある。4年生になると、就職担当のK教授とT助教授が成績順に生徒を呼び出して個人面談した。そして友人達は、東レ、旭化成、住友化学、三菱化学、三井化学、宇部興産、旭ガラス、ブリジストン、東芝、松下電工、倉敷レーヨン、丸善石油、日本石油、ゼネラル石油、東燃石油、新日鉄、住友金属、三菱重工、三菱鉱業、昭和電工、山陽国策パルプ、三井石油化学、徳山ソーダ、東洋ソーダ、カネカ、千代田化工.....と素晴らしい超一流会社に次々と内定していった。時代も違うが今日の文系学生には考えられない別世界だった。 
                  
しかし私だけは呼び出しが来なかった。多分成績が悪いからだろうと暫くは待ったが、遂に私を除く全員が内定したと知って慌てた。そして私が呼ばれない理由が分かった。3年後期のK教授の燃料テストの採点に私がクレイムをつけたことをK教授が激怒していると知らされた。全員が決定した5月中旬になっても呼出しがなく、6月に入っても全く音沙汰が無い私は、もう焦燥感に駆られて夜も眠れなかった。このままでは夏休みに田舎にも帰れないと、卒論実験をしながら心の中で、神様私を助けて下さい、今回だけは何とか就職先が決まるようお願いします、もうどこでも結構ですと祈願した。昨今の学生が100社以上に応募しても内定がない時と同じ気持だろうか。そして遂に7月になるとK教授とT助教授は夏休み休暇に入ってしまった。完全に希望を絶たれて絶望感に打ちのめされた私は、就職担当ではない卒論担当のA助教授に懇願して、やっと日本ライヒホールドという尼崎の小さな会社に入社することになった。社員300人足らずの新規会社だったが、私は神様に深々と頭を下げてお礼を申し上げた。
                              
級友達は自分が社長になった如き気分で内定会社を自慢しあったが、私は会話に入れなかった。一流会社の正社員となって希望に溢れる彼らは、無名な私の内定先には関心無く、ごく親しいN君だけがどうしたの?と私に話しかけてきた。小さくても新しい企業で働きたいと思っていたと、私は精一杯に格好つけて敗北感を隠した。夏休みに帰郷した私は家族に、小さいが技術力がある新しい会社だと明るく話した。兄は地元の東洋ソーダに就職するよう望んでいるのを知っていたが、既に級友I君が内定しており私は面接も敵わなかった。                             

そして半世紀が過ぎた。何人かは早逝したが、殆どの同期生は定年退職し、引退生活に入っている。しかし彼等から充実した会社生活だったと話を聞くのはごく僅かだ。多くは夢破れて不完全燃焼に終わっていた。将来は社長かと噂されていた優秀なK君も子会社に追いやられた屈辱人生で、人格が変わっていた。逆に全く無名の会社に就職した私は、不幸だった気持ちは全くない。いや多分最も幸せで、世界を股に働いた波乱万丈の人生を満喫できたと内心自負している。そして定年退職した今は、社員5名の零細会社を自営し、最先端の仕事を楽しんでいる。               
                         
確かに大企業は給料が高く格好良く彼女も喜ぶだろう。しかしそれは直ぐに消える泡沫だと知らされる。私の友人で東大法学部を卒業して日本を代表する大手製鉄会社に入り副所長まで登りつめて定年退職したT君は、もうサラリーマン生活はコリゴリだと話している。今日の大企業は新入社員を優雅に楽しませる余裕は全くなく、直ぐに荒々しい現実が待ち受けている。成果を厳しく要求され、不振な結果が続くと無名の会社に追いやられるか整理対象になってしまう。生き残るのは本当に僅かで、年を重ねると共に殆どは傍系や関連子会社へ出されて、一層厳しい環境に追いやられ早期退職を迫られ、失意のうちに引退する。退職のあと再び起業する元気な中高年などはごく僅かだ。    

確かに大手の正社員になれば喜ばしいが、それは単なるスタートであり、続く長い人生が待っている。若者には若さという素晴らしい財産があり、仮に就活に失敗しても挽回できるチャンスもあり、実りある人生に変えることが可能だ。人生を決めるのは各人の強い意思とその継続であり、幸か不幸かのかなりの部分は自分で決めることができる。後は運命の女神の気分次第であり、いくら頑張っても報われないこともある。人生は完全な勝利とか完全な敗北は無く、長い目でみれば幸運と不運はほぼ拮抗していると思う。仮に大企業の正社員になれなくても前を向いて進み続ければ、新しい未来が開けてくるものだ。




mh3944 at 11:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2013年12月14日

131214 風前の猪瀬都知事

怪しい借金で東京都知事が苦境に立っている。知事選挙の前日に借りた5000万円が選挙資金ではなく、個人的な借金? 返済条件不明? 折目ナシで郵送された借用書?・・・・と疑問ばかりの猪瀬さんの説明を誰も信用しない。彼はお金があっていた筈だと石原前都知事も不思議がる。石原前都知事が失敗したオリンピック招請を見事に成功させて意気揚々と凱旋した猪瀬さんは、オリンピック開催と並行して東京を大改造しようと意気込んでいたが、大きく算段が狂い始めた。
                          
石原都政では発言できなかった多くの都議員は、突然攻撃に転じて猪瀬さんを攻め立て始めた。都議会では答弁不用と糾弾と罵倒一辺倒、続く総務委員会では都庁の部課長連中を前に、猪瀬知事を被告席に座らせて、怒号とヤジを浴びせかける。何とか逃れようと必死の猪瀬さんは汗だくで対応するが、益々辻褄が合わなくなり四面楚歌の状態だ。
                      
他方では、猪瀬知事の退任を見越して、次期都知事選に出馬しようする動きも始まった。例えば東国原は衆院議員を辞任した。所属する維新が変質したと弁明しているが都知事選に再チャレンジする可能性を考えている筈だ。東京オリンピックの指揮官を目指すのだろうが、弱った動物を襲うハイエナの如く卑しい根性が丸見えで、都民も簡単には受け入れないだろうが、横山ノックの大坂府知事の例もある。猪瀬さんもバカなお金を受け取ったものだ。

一生のうち、誰でも絶体絶命の状態に陥ることはある。私も苦しい事件を思い出した。丁度バブルの絶頂期、東京日本橋にあった合弁会社の本社事務所を海浜幕張へ移転しようと計画した時だった。バブル最盛期の日本橋は、裏通りの狭隘な20坪の事務所さえ家賃は3000万円で、しかも毎年値上げを要求された。我慢できなくなった私は都心から30キロ離れて千葉県が開発中の海浜幕張新都心に移転を考えた。移転先は32F高層ビルで、広さ2倍、家賃は半減と素晴らしい条件だったが、社員が賛成しなかった。営業部は東京から離れると活動が不便になると反対、技術部も通勤時間が長くなると、更に女性群まで花の東京日本橋から千葉の田舎へは行きたくないと消極的で、賛成する者は殆ど居なかった。内心は賛成でも多勢に無勢の雰囲気では黙ってしまうのはサラリーマン共通の卑しい習性で誰も成り行きを見守るばかり。 

1年間に渡って大騒ぎになり、遂に反対派の先鋒の技術部T君が、社員の殆が反対だと連判状を提出してきたことは流石に痛かった。言い換えれば社長不信任案だ。花の日本橋でも、狭く暗い裏通りの事務所は効率が悪く、環境抜群の広々とした新事務所に移転しようと私は懸命に説得に努め、賛成者もいる筈だが誰も発言しない。このまま家賃が高騰すると収支が悲惨になると私は訴えたが、一般社員は無関心だった。周囲から攻め立てられて絶対絶命の私は、幕張移転が成功すれば社長を辞めてもいいとまで思い詰めた。猪瀬さんの5000万円と比較にならないケチな事件だが、多くの社員が反対するなかで社長の私は必死だった。     
                                                                   
しかし、ある事件が事態を一変させた。外歩きが主で事務所には余り立ち寄らない営業部員の連判状は、首謀T君が勝手に捏造したインチキだと判明したのだ。そして反対派は割れた。これを契機に急先鋒のT君の動きが止まった。そして私は遂に事務所移転を実現した。敵を内部分裂させると攻撃力が激減することを実感した。  
                                                                  
もし猪瀬都知事の説明が真実ならば徹底的に戦えばいい。しかしインチキを隠して、勝ち取ったオリンピックだけは自分で成功させたいと願っているのであれば早く辞職したほうがいい。 猪瀬さんは不器用だが誠実な人柄で、巨悪だとは誰も思っていないから、例えばオリンピック担当部長としてなら都民は歓迎するだろう。無理して黒い5000万円を白だと言い張ると、益々傷を深くして終生立ち直ることが出来なくなるだけだ。
                                                               
   


mh3944 at 08:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2013年12月10日

131210 フィギュアスケート

                               
寒い冬だがマラソンやフィギュアスケートは盛んだ。今年はフィギュアGPファイナルが福岡で開催された。出場男子選手6人の半数は日本人で、羽生結弦、町田樹、織田信成、残りがカナダPチャン、ロシア、中国だった。超大国ロシアの選手はミスに落涙し、中国選手は緊張し放しだった。羽生がSPの世界新記録99.84を出したのに動揺した世界王者のパトリック-チャン(カナダ)は躓いた。結局総合点で羽生が293.25点で優勝、チャンは280.08で2位、織田が3位の255.96に終わった。ケガで欠場した高橋は仮に出場しても若い羽生の前に惨敗しただろう。              

女子選手も6人の内4人を占めたロシア選手は全員が中学生高校生だった。スポーツ振興で国威高揚を目指すプーチン大統領がフィギュアーにも力を入れていた結果で、これから当分女子フィギュアーはロシア全盛時代になりそうだ。初日のSPは、浅田真央がトリプルアクセルに失敗したが1位、ロシアA.ソトニコワが2位、米国A.ワグナーが僅差の3位だった、フリーを終えた総合点では浅田真央が204.02点で金、15才ながら女の哀愁を演じきったリプニツカヤ(ロシア)が192.07で2位、米国 Aワグナーは187.61の銅メダルと穏便に分散した。    
          
今回のロシアの若手4選手は14才, 15才, 15才,18才と驚くほど若く、彼女達は全員、目標は浅田真央だという。米国ワグナーも真央がいるから厳しい練習にも耐えられると話していた。スポーツの厳しい訓練にはライバルの存在が不可欠であることは知られているが、浅田真央も韓国キムヨナの存在を、キムヨナも浅田がいるので苦しい練習も頑張れると互いに話している。ソチオリンピックは浅田真央のトリプルアクセルとキムヨナの3回転/3回転が激しい金メダル争いを演じることになりそうだ。  

福岡のGP開催で、日本の若手女子選手も期待されたが、真央に続く選手はいなかった。ジュニア時代に脚光を浴びた村上佳菜子(19)は絶不調、中学生の宮原知子(14)は技術不足と、世界を席巻した日本女子フィギュアーの将来は明るくない。                                                 
                  
同じ日にクロアチアで開催された国際B級大会では、キムヨナが204点で優勝、安藤美姫が170点で2位となったという。出産で2年間を休んだ安藤は復帰戦であったが、ソチ派遣最終選考の東京大会を目指すという。
マスコミで騒がれた彼女は女児を生んでシングルマザーになった、周囲の好奇心を振り切り、再び日本代表を目指す執念はなかなか立派だ。子供の成長は本当に早く、安藤の女児も直ぐに成人して2、3世代後の日本女子フィギュア界にはロシア系ハーフの美少女が登場するかもしれない。                                    
一般にスポーツ選手は出産を経て再び選手生活に復帰するのは至難である。更に女子フギュアーは13〜14才の超若手の時代に移行しつつあり、22-23才を過ぎて女性が適齢期になると、体重が増加して高いジャンプが困難になり、身軽な若手選手との厳しい競争に曝されるか、引退して結婚かで悩む。 一時代を画した浅田真央と安藤美姫の女王争いは真央が圧勝している感があるが、長い人生で考えると、案外早々と出産した安藤が勝つのかも知れない。   


   




mh3944 at 08:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2013年12月01日

131201 やはり原発は必要

    
小泉元首相が、日本は早急に脱原発すべきと主張している。 国民のバックアップを基に、誰も手を付けられなかった郵政改革を強行し、圧倒的な人気を誇る元首相だけに弟子筋の安倍首相も当惑気味だ。小泉さんの論拠はただひとつ、放射性廃棄物の処分場が無いのだから原発は止める以外に道は無いという。では代替エネルギーはどうするのかと聞くと名案はないが本気で脱原発を目指せば道は自ずと拓けてくると神がかり的ご返事だ。偉い方だから、色々な先生方に意見を聞いたのだろうが、有望な代替エネルギーは見当たらず、取り敢えず脱原発宣言だけを先行させたのだろう。                                      

反対に原発稼働派は次の如く主張する。風力エネルギーへ舵を切ったドイツは電力エネルギーの高騰で困り切っている。北海原油の開発で脱原発を志向した英国は油田が枯渇した為、再び原発の新増設に方針を転換した。フランスは相変わらず原発に自信満々で世界のリーダー。シェ-ルガスに湧く米国も原発は捨てず新設を計画中。更に中国は168基の新設計画をもち、大馬力をかけている。韓国は23基の原発が稼働中で新たに11基の新設を計画中しているが、自然エネルギーでは電気料金が5倍になると激論の真中。日本は53基の原発が全て停止しており、その内14基は再稼働の安全審査が検討されているが、東電がダウンした為リーダー不在で、賛成反対が入り乱れて激論中だ。                                         

読売新聞によるとIEA首席エコノミストのF.ビロル氏は、日本は細心の注意を払って原発の再稼働を進め、輸入ガス価格の引き下げを図るべきだ。これから20年間、世界の原発は増え続けて、現在の3倍にも達するが、その殆どは中国製原発が抑え、中国に対抗できる国は日本以外にないという。 更に英国外務省の首席科学顧問のグライムス氏は、確かに福島は悲劇だが、事故を経験した日本が原発市場から去るのは世界の悲劇であり、経験を生かして世界の原発を安全にリードする責務があると。                            

再生可能エネルギーの具体案がないまま原発を放棄すると、日本はエネルギー安保面で危機的な状態に陥る可能性が大きいと私も思う。膨大なエネルギーを消費する日本はエネルギー不足を見透かされて、世界で最も高価なLNGや原油を押し付けられており、エネルギー集約産業は競争力を失って若者の職場が消えているのが現状だ。よく知られているように、第二次世界大戦の原因はエネルギー枯渇であり、日本に80%を供給していた米国が輸出をストップした為、死にもの狂いの日本は窮鼠猫を噛んだのである。                
                                                        
西太平洋を自国の軍艦で埋め尽くすと公言している悪魔の中国は、日本に原発が無くなると石油ルートを遮断する恐れは多分にあり、それは3年前のレアーアース供給停止からも現実にも証明されている。息の根を止められる日本は、再び窮鼠猫を噛む以外に生きる道がなくなってしまうのだ。中国嫌いの小泉さんの考えをお聞きしたいものだ。                                                             
放射性廃棄物の保管場所が決まっていないのは確かで、誰も引き受けない。これは沖縄の軍事基地問題と同じで、莫大な沖縄開発予算は頂いても基地は断るという身勝手極まりない振る舞いである。個人的な意見だが私は、廃棄物の保管場所はやはり北海道か青森以外に有りえないと思う。地中深く埋めるのが世界の定説だそうで、万一の宇宙から巨大隕石が落下した時、衝突で飛散する放射性廃棄物がジェット気流にのって太平洋方向に飛散させるには、襟裳岬、知床半島, 宗谷岬及び青森県下北半島以外には保管場所は考えられない。処分場所を決定すると、過激派が地元に入り込んで大騒するだろうが、政府が本腰で対応すれば道は拓ける。
                                                                 
自然エネルギーには、太陽光、風力、地熱など色々あるが全て一長一短で、太陽光は晴天の昼間だけ発電し平均的な効率は1/5以下に低下する。風力エネルギーは力が弱く設置場所も極めて限られ、地熱も限界がある。海流は強力だが、腐食性が強く、装置に貝類が付着して効率を下げる。更に必ず満潮→干潮→満潮を繰り返し発電→休止→発電となり、太陽光と同様に効率を大きく下げるが、それでも海流エネルギーは強烈な力を持ち、自然エネルギーの最有力候補だと思う。                                    

嘲笑されるのを承知で私のアイデアを披露すると、九州有明海が利用できるのではないかと思う。有明海は干満の差異が5-6mにも達する超巨大なポテンシャルを持つ湾である。満潮時は、海水を巨大な有明湾ダムとして閉じ込め、干潮時にも5mの落差で発電すれば、休むことなく24時間発電が可能となる。近年5m程度の低水位差でも十分発電は可能だから、お月様の引力エネルギ―を使って24時間稼働する超巨大な海洋発電所群となり得る。問題は諫早干拓と同様に漁民対策が必要となる。有明海が困難なら、鹿児島湾や八代海、志布志湾、大村湾等も干満の差が大きいから可能性はある筈だ。今まで全く聞いたことがない気違い染みたアイデアだが、何か大きな欠陥があるのかも知れない。権威の先生方のご意見を頂ければ有難いのだが。  


mh3944 at 07:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治