2014年01月
2014年01月24日
140124 退職者の生き方
先日、曽野綾子女史が、定年退職者も働ける社会をつくろう、と読売新聞に寄稿しておられた。無為に暮らしている退職者の7割は働き続けたいと願っており、貴重な彼等の技能経験を無駄にするのは誠に勿体ない、高齢者が後進にポストを譲って引退しても自分の知識経験を活かすことを願っている筈で、報酬は無くても日本社会に恩返しできる社会にすべきだ、 というようなご意見で、私も同感した。
私の自宅周辺も、現役より退職者の方が圧倒的に多く空恐ろしい。彼らの殆ど日中は家に閉じこもり何をしているのか窺い知れない。現役時代には大企業で活躍した経験者が多く、各々の専門分野で幅広い知識と経験をもっている筈だが、元気な盛りに定年退職を強いられて組織から放り出された途端に、自分の力量を生かす場を失い、悶々とした長い余生を強いられている。これでは年金財政は益々圧迫され、将来の消費税は20%~30%にも達し社会も活気を失って沈滞に落ち込むだけだ。曽野綾子女史の、元気な定年退職者が自分の力量を活かせる社会を作ろうとの提言はもっともである。
私も16年前に定年退職を強いられたが、直ぐに自分で機械サービス会社を設立した。無謀だとの周囲の忠告も聞かず無我夢中だった。破産しても家屋敷だけは残そうと妻に全て生前譲渡し、顧客ナシの新事業を開始した。多忙過ぎて失業保険の受給も忘れていた。いま振り返ると本当に決死の思いだったが、幸い破産せずに今日に至っている。多分東京オリンピック時にもまだ仕事を続けると思う。しかし決死の思いだけは勧められない。
しかし私は決して若者の仕事を奪っている訳ではない。若者が出来ない仕事をやっているだけだ。24時間ロボット自動運転装置の保守管理と修理を担当する3K仕事だ。これは電気,機械,PC等の総合的な知識と経験が必要で、狭い知識の若者には絶対に対応できない忍耐の仕事だ。目立ちがり屋の若者にはこの下積み汚れ仕事は長続きする筈がない。当社は全員63才~65才前後の定年退職者だが、余り高くない時給でも黙々と深夜勤務し、今では現場に不可欠な要員になっている。
更に私はIT関連業務もある若者の協力で行っている。これは少々パソコンができるだけの若者には対応できない高レベルのSEOだ。このような状況に至った経緯は簡単には説明できないが、要は退職後の人生設計を考えながら現役時代を生きたことと、幸運の女神にも出会えた結果だろう。
話を再び元に戻すと、私の自宅周辺の退職者はバブルが破れた銀行員など金融関係OBが多く、技術屋の私には専門外だが、彼等の経験をどう活かすかは難しい。しかし大手商社マンOBも多く、彼等は世界を股に働いてきた強者で国際経験と感覚は素晴らしい。このグローバル時代には彼等の知識経験を活かす道はいくらでもある筈だ。経理マンOBも2~3人いる。その豊かな経験は中小企業には有効な筈だが、仕事をしている気配はない。シルバー人材センターもあるが、紹介先を居住する市内に限定し、市外の業務は厳禁なので、狭い範囲で仕事場はなかなか見つからない。都庁OBとか公務員OBもいるが、彼等は体を張って生きた経験は少ないが、多くは口達者なので例えば自治会のリーダーなど、その指導力を生かす場はありそうだ。
曽野綾子女史は、生活が安定している定年退職者は、無報酬でもいいから社会の未来の為に貴重な知識経験を捧げては!とのお考えだが、私の意見は少し違い、無報酬では長続きしないと思う。各自が創意工夫するほど自分も儲かるほうがよりベターだ。自己責任なら失敗もあるが努力次第で儲かる機会もあってこそ充実感が得られ、仕事も長続きする。統計的にも1)健康維持がTOP, 続いて 2)収入を得たい、3)経験を活かす順だ。
例えばパソコン故障とかメモリ増設など、電気店に頼めば直ぐに1万円を請求されるが、経験者なら手間賃3,000円程度でも終わる短時間の仕事が殆どであり、仮に月平均10回仕事しても結構な小遣い稼ぎになる。経理経験者も便利な会計ソフトが広く使われているから時々のアドバイスで済むだろう。年配者の多くが目指す社交ダンスも、年配者のプライドを痛く傷つけられる恐怖から殆どは躊躇するが、欧米では踊れないと変人か片輪者扱いだ。初めの半年間の屈辱さえ乗り越えればダンスほど楽しいスポーツはなく、海外駐在者の多くは経験者の筈だから1回1,000円程度の安い料金で初心者に丁寧な指導することもできよう。
色々考えれば際限ないが、例えば外国語教室、パソコン教室、起業コンサルタント、スポーツ教室、家庭塾、進学個人塾、育児相談、保育、絵画指導、写真教室、体操教室、料理教室、手芸教室、農業指導、庭の手入れ、家庭菜園、コーラスサークル、サッカークラブ、野球クラブ、文学講座、結婚相談など考えればきりがない。各人各様に退職者のウンチクを活かして創意工夫しながら有料で教え, 稼げるようにしてはどうだろうか。
既存の営業会社と競合することもあろうが、従来方法とは違った切り口と条件でサービスを提供する。仮に既存会社が被害を受ければそれは工夫なく営業をしている方が原因であり、被害会社が改善するか撤退すればいい。短時間の修理に1万円を請求する電気店は値下げし、簡単なコンサル業務に年12万円を請求する税理士は、法人税申告4万円でOKとか条件を修正する。 肝心なことは少し儲けたら直ぐに税務署が調査し探ることは避けて、彼等の試行錯誤を大目にみることである。 問題は何をするにも便宜提供とその場所が必要であり、市役所がサポートして、便宜とスペースを格安な条件で提供し、悶々と暮らしているOB達の背中を押してやることである。
全て自己責任ならOB達は慎重に計画し実行して、傷が浅い内に方針転換や撤退を考え、成功した時の満足感と生き甲斐は何物にも代えられない筈だ。昔と違って今日のIT時代は、情報収集や、仲間集め、PR方法、更には営業まで、殆どが極めて低コストで対応できる。願わくは、ケチな金儲けとか、余裕の無い生き方だと、やっかみ半分で非難されないよう、政府が先頭に立って退職者の積極的な起業をPRし、便宜とスペースを提供して、OB達が小さなリスクでも起業でき、自由に撤退できる環境を作り出してやることだ。欲と道連れなら、年配者も元気を駆られて仕事が長続きする筈だから。
私の自宅周辺も、現役より退職者の方が圧倒的に多く空恐ろしい。彼らの殆ど日中は家に閉じこもり何をしているのか窺い知れない。現役時代には大企業で活躍した経験者が多く、各々の専門分野で幅広い知識と経験をもっている筈だが、元気な盛りに定年退職を強いられて組織から放り出された途端に、自分の力量を生かす場を失い、悶々とした長い余生を強いられている。これでは年金財政は益々圧迫され、将来の消費税は20%~30%にも達し社会も活気を失って沈滞に落ち込むだけだ。曽野綾子女史の、元気な定年退職者が自分の力量を活かせる社会を作ろうとの提言はもっともである。
私も16年前に定年退職を強いられたが、直ぐに自分で機械サービス会社を設立した。無謀だとの周囲の忠告も聞かず無我夢中だった。破産しても家屋敷だけは残そうと妻に全て生前譲渡し、顧客ナシの新事業を開始した。多忙過ぎて失業保険の受給も忘れていた。いま振り返ると本当に決死の思いだったが、幸い破産せずに今日に至っている。多分東京オリンピック時にもまだ仕事を続けると思う。しかし決死の思いだけは勧められない。
しかし私は決して若者の仕事を奪っている訳ではない。若者が出来ない仕事をやっているだけだ。24時間ロボット自動運転装置の保守管理と修理を担当する3K仕事だ。これは電気,機械,PC等の総合的な知識と経験が必要で、狭い知識の若者には絶対に対応できない忍耐の仕事だ。目立ちがり屋の若者にはこの下積み汚れ仕事は長続きする筈がない。当社は全員63才~65才前後の定年退職者だが、余り高くない時給でも黙々と深夜勤務し、今では現場に不可欠な要員になっている。
更に私はIT関連業務もある若者の協力で行っている。これは少々パソコンができるだけの若者には対応できない高レベルのSEOだ。このような状況に至った経緯は簡単には説明できないが、要は退職後の人生設計を考えながら現役時代を生きたことと、幸運の女神にも出会えた結果だろう。
話を再び元に戻すと、私の自宅周辺の退職者はバブルが破れた銀行員など金融関係OBが多く、技術屋の私には専門外だが、彼等の経験をどう活かすかは難しい。しかし大手商社マンOBも多く、彼等は世界を股に働いてきた強者で国際経験と感覚は素晴らしい。このグローバル時代には彼等の知識経験を活かす道はいくらでもある筈だ。経理マンOBも2~3人いる。その豊かな経験は中小企業には有効な筈だが、仕事をしている気配はない。シルバー人材センターもあるが、紹介先を居住する市内に限定し、市外の業務は厳禁なので、狭い範囲で仕事場はなかなか見つからない。都庁OBとか公務員OBもいるが、彼等は体を張って生きた経験は少ないが、多くは口達者なので例えば自治会のリーダーなど、その指導力を生かす場はありそうだ。
曽野綾子女史は、生活が安定している定年退職者は、無報酬でもいいから社会の未来の為に貴重な知識経験を捧げては!とのお考えだが、私の意見は少し違い、無報酬では長続きしないと思う。各自が創意工夫するほど自分も儲かるほうがよりベターだ。自己責任なら失敗もあるが努力次第で儲かる機会もあってこそ充実感が得られ、仕事も長続きする。統計的にも1)健康維持がTOP, 続いて 2)収入を得たい、3)経験を活かす順だ。
例えばパソコン故障とかメモリ増設など、電気店に頼めば直ぐに1万円を請求されるが、経験者なら手間賃3,000円程度でも終わる短時間の仕事が殆どであり、仮に月平均10回仕事しても結構な小遣い稼ぎになる。経理経験者も便利な会計ソフトが広く使われているから時々のアドバイスで済むだろう。年配者の多くが目指す社交ダンスも、年配者のプライドを痛く傷つけられる恐怖から殆どは躊躇するが、欧米では踊れないと変人か片輪者扱いだ。初めの半年間の屈辱さえ乗り越えればダンスほど楽しいスポーツはなく、海外駐在者の多くは経験者の筈だから1回1,000円程度の安い料金で初心者に丁寧な指導することもできよう。
色々考えれば際限ないが、例えば外国語教室、パソコン教室、起業コンサルタント、スポーツ教室、家庭塾、進学個人塾、育児相談、保育、絵画指導、写真教室、体操教室、料理教室、手芸教室、農業指導、庭の手入れ、家庭菜園、コーラスサークル、サッカークラブ、野球クラブ、文学講座、結婚相談など考えればきりがない。各人各様に退職者のウンチクを活かして創意工夫しながら有料で教え, 稼げるようにしてはどうだろうか。
既存の営業会社と競合することもあろうが、従来方法とは違った切り口と条件でサービスを提供する。仮に既存会社が被害を受ければそれは工夫なく営業をしている方が原因であり、被害会社が改善するか撤退すればいい。短時間の修理に1万円を請求する電気店は値下げし、簡単なコンサル業務に年12万円を請求する税理士は、法人税申告4万円でOKとか条件を修正する。 肝心なことは少し儲けたら直ぐに税務署が調査し探ることは避けて、彼等の試行錯誤を大目にみることである。 問題は何をするにも便宜提供とその場所が必要であり、市役所がサポートして、便宜とスペースを格安な条件で提供し、悶々と暮らしているOB達の背中を押してやることである。
全て自己責任ならOB達は慎重に計画し実行して、傷が浅い内に方針転換や撤退を考え、成功した時の満足感と生き甲斐は何物にも代えられない筈だ。昔と違って今日のIT時代は、情報収集や、仲間集め、PR方法、更には営業まで、殆どが極めて低コストで対応できる。願わくは、ケチな金儲けとか、余裕の無い生き方だと、やっかみ半分で非難されないよう、政府が先頭に立って退職者の積極的な起業をPRし、便宜とスペースを提供して、OB達が小さなリスクでも起業でき、自由に撤退できる環境を作り出してやることだ。欲と道連れなら、年配者も元気を駆られて仕事が長続きする筈だから。
2014年01月17日
140117 都知事選挙
徳洲会からの収賄で猪瀬さんが都知事を辞めた。都心の東電病院の解放を迫る猪瀬都知事と、その裏で都心進出を果たしたい徳洲会の魚心/水心が合致して5000万円を受け取っていた猪瀬さんも遂に辞職した。東京は地方自治体だが、財政規模は世界第16位の韓国にも匹敵し、その影響力は地方の県知事とは格段に違う。
来る都知事選には7〜8人が既に立候補しているが、前航空幕僚長の田母神俊雄(65)は予想される関東大震災の防災対策に執心、長い隠居生活でボケが躊躇な細川前首相(76)は周囲や小泉前首相(72)に煽てられて脱原発をテーマに出馬を表明、舛添要一(65)はオリンピック成功、災害対策及び福祉をテーマに立候補した。もし東国原英夫(57)やその親分のビートタケシ(67)でも立候補すると、都民の4割を占める浮動票を一挙にかき集めて当選する危険性もあり、日本の恥を世界にPRすることになるが、細川氏の立候補表明で東国原やタケシは諦めそうな気配だ。私は舛添氏と細川氏の一騎打ちを予想するが、これは常識的な私の見解であり、大逆転を待望する人もいるだろう。
小泉前首相の猪突猛進を私は尊敬しているが今回の脱原発論は頂けない。細川氏の問題は、隠居で現世離れしていた頭を取り戻せても、オリンピック返上論を叫んでいた経緯、猪瀬さんより2倍も巨額な1億円のワイロを佐川急便から受けとっていたことをどう説明するのか超難問だ。
小泉さんもかなり頭が変になっているかも知れない。東電の株式は50.1%は国が持っており、東京都は1.34%の小株主だが、大ユーザーの影響力を使って脱原発を如何に都に決心させるのだろうか。郵政民営化を押し進めた実績はあるが、今度は逆に国が民間企業に政策を押し付けるものであり、民間に政府や都が介入すると非効率形式的でロクなことはないのは120%もご存知の筈だ。世界の誰も正解を持たない脱原発は超難題なテーマであり、その議論を身近な都知事選挙に持ち込むとは呆れる。都知事出馬など考えもなかった細川さんも、奇をてらう脱原発やオリンピック返上論に執着し過ぎると、大やけどしそうだ。
確かに再生可能エネルギーは魅力的で美しいが、具体的なエネルギー対策は何もなく、ただ放射性廃棄の処分が決まらないので脱原発を叫ぶだけでは能が無さ過ぎる。小泉さんも再生可能エネルギーの本命は何も分からず、ただ偉い先生方に検討して頂くと逃げるだけだ。これは無責任極まりないスローガンで、民主党が実現不能なバラマキ政策をマニフストとして大失敗したことと何も変わらない。
更に恐怖を感じるのは、感情的で知恵のない市井のお母さんや年金ボケの高齢者が、小泉さんが言うことならと脱原発に賛成と言い始めるのが怖い。賢明なドイツ国民がナチスの魔法に掛けられたのと同じで、東京都民が脱原発の魔術にかかる可能性もある。あれほどエネルギーに恵まれる米国でさえ、脱原発は宣言せず、原発の新増設を検討しているのに、国産エネルギーがゼロの日本が、原発を離れて如何に国力を維持できるのか小泉さんは全く語らない。彼は原発が全く動いていない今日でも日本は生きているのが根拠だと主張するだけである。
確かに原発が全く稼働していない今日でも日本は動いている。しかし消費税2%に相当する年間5兆円もの国民財産を毎年海外に垂れ流しているのだ。 仮に日本が完全に脱原発に進路を定めると足元を見られて、輸入エネルギー価格は更に高騰し、消費税5%相当になってしまう可能性は見えている。日本の再稼働可能な原発30基が強力な抑止力となって、値段はかなり高いが石油天然ガスを輸入できているが、海軍力を増強し続ける中国は、日本の今後を見守り続けており、仮に尖閣問題で紛争が起きると、中国海軍が海上閉鎖を実行する可能性もある。悪辣な中国の貿易手法はレアーメタルの輸出制限で既に実証済なのだ。 絶対に尖閣諸島を奪取したい中国は、引退ボケの細川さんでは対抗できそうにない。やはり舛添さん辺りが妥当ではないか。
来る都知事選には7〜8人が既に立候補しているが、前航空幕僚長の田母神俊雄(65)は予想される関東大震災の防災対策に執心、長い隠居生活でボケが躊躇な細川前首相(76)は周囲や小泉前首相(72)に煽てられて脱原発をテーマに出馬を表明、舛添要一(65)はオリンピック成功、災害対策及び福祉をテーマに立候補した。もし東国原英夫(57)やその親分のビートタケシ(67)でも立候補すると、都民の4割を占める浮動票を一挙にかき集めて当選する危険性もあり、日本の恥を世界にPRすることになるが、細川氏の立候補表明で東国原やタケシは諦めそうな気配だ。私は舛添氏と細川氏の一騎打ちを予想するが、これは常識的な私の見解であり、大逆転を待望する人もいるだろう。
小泉前首相の猪突猛進を私は尊敬しているが今回の脱原発論は頂けない。細川氏の問題は、隠居で現世離れしていた頭を取り戻せても、オリンピック返上論を叫んでいた経緯、猪瀬さんより2倍も巨額な1億円のワイロを佐川急便から受けとっていたことをどう説明するのか超難問だ。
小泉さんもかなり頭が変になっているかも知れない。東電の株式は50.1%は国が持っており、東京都は1.34%の小株主だが、大ユーザーの影響力を使って脱原発を如何に都に決心させるのだろうか。郵政民営化を押し進めた実績はあるが、今度は逆に国が民間企業に政策を押し付けるものであり、民間に政府や都が介入すると非効率形式的でロクなことはないのは120%もご存知の筈だ。世界の誰も正解を持たない脱原発は超難題なテーマであり、その議論を身近な都知事選挙に持ち込むとは呆れる。都知事出馬など考えもなかった細川さんも、奇をてらう脱原発やオリンピック返上論に執着し過ぎると、大やけどしそうだ。
確かに再生可能エネルギーは魅力的で美しいが、具体的なエネルギー対策は何もなく、ただ放射性廃棄の処分が決まらないので脱原発を叫ぶだけでは能が無さ過ぎる。小泉さんも再生可能エネルギーの本命は何も分からず、ただ偉い先生方に検討して頂くと逃げるだけだ。これは無責任極まりないスローガンで、民主党が実現不能なバラマキ政策をマニフストとして大失敗したことと何も変わらない。
更に恐怖を感じるのは、感情的で知恵のない市井のお母さんや年金ボケの高齢者が、小泉さんが言うことならと脱原発に賛成と言い始めるのが怖い。賢明なドイツ国民がナチスの魔法に掛けられたのと同じで、東京都民が脱原発の魔術にかかる可能性もある。あれほどエネルギーに恵まれる米国でさえ、脱原発は宣言せず、原発の新増設を検討しているのに、国産エネルギーがゼロの日本が、原発を離れて如何に国力を維持できるのか小泉さんは全く語らない。彼は原発が全く動いていない今日でも日本は生きているのが根拠だと主張するだけである。
確かに原発が全く稼働していない今日でも日本は動いている。しかし消費税2%に相当する年間5兆円もの国民財産を毎年海外に垂れ流しているのだ。 仮に日本が完全に脱原発に進路を定めると足元を見られて、輸入エネルギー価格は更に高騰し、消費税5%相当になってしまう可能性は見えている。日本の再稼働可能な原発30基が強力な抑止力となって、値段はかなり高いが石油天然ガスを輸入できているが、海軍力を増強し続ける中国は、日本の今後を見守り続けており、仮に尖閣問題で紛争が起きると、中国海軍が海上閉鎖を実行する可能性もある。悪辣な中国の貿易手法はレアーメタルの輸出制限で既に実証済なのだ。 絶対に尖閣諸島を奪取したい中国は、引退ボケの細川さんでは対抗できそうにない。やはり舛添さん辺りが妥当ではないか。
2014年01月09日
140109 ハワイ旅行
年末の休暇を利用して家内と息子夫婦4人でハワイに旅行した。何回も訪れている親近感あるホノルルを中心に4泊5日の旅だった。寒い成田からハワイに着くと、突然初夏の気候に変わり、海では人が泳いでいた。緯度的にはハワイはフィリピン辺りかと思うが陽光の有難さを実感した。
ハワイは観光の先進国で、不景気に悩む日本とは別世界で、見渡す限り観光客ばかりだった。しかし最近は中国人や韓国人も多く、簡単には見分けられない。しかし中国人は団体行動が多く、昔の農協さんそっくりの荒々しい振る舞いで、マナー無視の行動は、同じ顔つきの日本人として恥ずかしさを覚えた。
ハワイのワイキキ繁華街は、家族で散策しながらのショピングを楽しめ、夜は似顔絵師や、生身の銅像、ウクレレ演奏屋などが技を競い、観光地としては本当に素晴らしい。 前回はパールハーバーを訪問して太平洋戦争時の日本軍の苦闘を痛感したが、今回は息子運転のレンタカーでオアフ島を周遊した。繁華街ワイキキから離れると田園風景に溢れ、山あり谷ありで異国情緒に富んでいるが、やはり観光先進国だけあって、施設や安全面は充実し、観光立国を目指す日本としては学ぶべき点が多い。今年日本に来る外国人が1000万人を突破したと新聞に大見出しが躍っていたが、米国やフランスはその10倍の1億人を突破しており、我が国はまだまだ観光途上国だ。
ただ、ハワイのサービスは大ざっぱな米国流で、日本式のきめ細かな配慮には欠けている。あるス-パーマーケットを訪問したが、陳列されている食料品の品質は悪く梱包も粗雑で、日本流に慣れた家内や私には驚きだった。今回はデルタ航空だが、前回のNW航空の時、私がトイレに席を外していた間に機内食が配られたが、男性乗務員が誤って床に落としたビーフ肉片をそのまま拾い上げ私の機内食に戻して素知らぬ顔で行ったと、トイレから帰ってきた私に隣席の人から知らされて、がっかりだった。JALやANAでは絶対にありえない無茶なサービスだが、米国ではあるのだ。 また最近は円安レートと言われており1$=105円換算でも、まだハワイの日常品物価は高く1年前に1$=75円であったことを考えると、為替レートは購買力平価で決まるという経済学説とは一体何なのかと不思議に思う。
元々ハワイは南太平洋の島々から命掛けで太平洋に漕ぎ出して幸運にもハワイに辿りついたポリネシア人が先住民だが、小錦のような超デブ男が多いのはやはり遺伝性か、或いは業務が不規則な観光業に従事する為なのか分からないが、勤勉に働く日本人とは違ってやはり異邦人にも思えた。
歴史的にハワイは独立国で、お隣りの白人主体の米国とは紛争が絶えず、明治中期には日本に援助を求めて、王位継承者のカイウラニ王女の婿養子を日本皇室から出してほしいとの要請があったと聞くが、明治政府は遠隔で未開の島に関係しても無益だと判断して断ったという。 その後ハワイは遂に米国に屈服して併合された。同様にヨーロッパ志向のロシアが極東シベリアには関心が薄く、更にその先の広大なロシア領アラスカは人も住まない不毛の土地だとしてアラスカを安い金額で米国に売り渡した大失策の歴史もあり、政治における先見性には常識を超えた長期的な判断が求められるようだ。
一昔前のプロペラ機時代は、羽田からグアムに飛んで注油し、再びハワイへ向かっていたが、今日の超音速ジェット機の直行便でも、往路7時間,復路9時間かかる遠隔な島だ。ある中国の高官が、ハワイを境に太平洋を分割し、東側は米国に,西側は中国に渡せ、と米国に提案したと聞く。国力が充実して腕力に自信をつけ、野心を隠さなくなった中国らしい冗談だと笑い飛ばすだけでは済まされない恐怖感を覚える。
ハワイは観光の先進国で、不景気に悩む日本とは別世界で、見渡す限り観光客ばかりだった。しかし最近は中国人や韓国人も多く、簡単には見分けられない。しかし中国人は団体行動が多く、昔の農協さんそっくりの荒々しい振る舞いで、マナー無視の行動は、同じ顔つきの日本人として恥ずかしさを覚えた。
ハワイのワイキキ繁華街は、家族で散策しながらのショピングを楽しめ、夜は似顔絵師や、生身の銅像、ウクレレ演奏屋などが技を競い、観光地としては本当に素晴らしい。 前回はパールハーバーを訪問して太平洋戦争時の日本軍の苦闘を痛感したが、今回は息子運転のレンタカーでオアフ島を周遊した。繁華街ワイキキから離れると田園風景に溢れ、山あり谷ありで異国情緒に富んでいるが、やはり観光先進国だけあって、施設や安全面は充実し、観光立国を目指す日本としては学ぶべき点が多い。今年日本に来る外国人が1000万人を突破したと新聞に大見出しが躍っていたが、米国やフランスはその10倍の1億人を突破しており、我が国はまだまだ観光途上国だ。
ただ、ハワイのサービスは大ざっぱな米国流で、日本式のきめ細かな配慮には欠けている。あるス-パーマーケットを訪問したが、陳列されている食料品の品質は悪く梱包も粗雑で、日本流に慣れた家内や私には驚きだった。今回はデルタ航空だが、前回のNW航空の時、私がトイレに席を外していた間に機内食が配られたが、男性乗務員が誤って床に落としたビーフ肉片をそのまま拾い上げ私の機内食に戻して素知らぬ顔で行ったと、トイレから帰ってきた私に隣席の人から知らされて、がっかりだった。JALやANAでは絶対にありえない無茶なサービスだが、米国ではあるのだ。 また最近は円安レートと言われており1$=105円換算でも、まだハワイの日常品物価は高く1年前に1$=75円であったことを考えると、為替レートは購買力平価で決まるという経済学説とは一体何なのかと不思議に思う。
元々ハワイは南太平洋の島々から命掛けで太平洋に漕ぎ出して幸運にもハワイに辿りついたポリネシア人が先住民だが、小錦のような超デブ男が多いのはやはり遺伝性か、或いは業務が不規則な観光業に従事する為なのか分からないが、勤勉に働く日本人とは違ってやはり異邦人にも思えた。
歴史的にハワイは独立国で、お隣りの白人主体の米国とは紛争が絶えず、明治中期には日本に援助を求めて、王位継承者のカイウラニ王女の婿養子を日本皇室から出してほしいとの要請があったと聞くが、明治政府は遠隔で未開の島に関係しても無益だと判断して断ったという。 その後ハワイは遂に米国に屈服して併合された。同様にヨーロッパ志向のロシアが極東シベリアには関心が薄く、更にその先の広大なロシア領アラスカは人も住まない不毛の土地だとしてアラスカを安い金額で米国に売り渡した大失策の歴史もあり、政治における先見性には常識を超えた長期的な判断が求められるようだ。
一昔前のプロペラ機時代は、羽田からグアムに飛んで注油し、再びハワイへ向かっていたが、今日の超音速ジェット機の直行便でも、往路7時間,復路9時間かかる遠隔な島だ。ある中国の高官が、ハワイを境に太平洋を分割し、東側は米国に,西側は中国に渡せ、と米国に提案したと聞く。国力が充実して腕力に自信をつけ、野心を隠さなくなった中国らしい冗談だと笑い飛ばすだけでは済まされない恐怖感を覚える。
