2014年02月
2014年02月27日
140227 引退?継続?浅田真央
ソチから帰国したメダリスト達は成田空港で帰国報告会を開いた。後列に整列した5人のメダリスト達の前に、橋本聖子団長以下5名の役員が偉そうに居座る光景は主客転倒で驚いたが、極端な先輩後輩意識が染みついた体育会系の会見なので笑って済ます以外に無かった。
国民が徹夜しながら激闘を楽しんだにも拘わらず、優勝賞金が金メダル300万円、銀200万円、銅100万円というのは如何にもケチ臭い話だ。日本のメダリストは8名だったが、派遣された選手団の内、やっと夢をかなえた幸運なアスリート達であり、その裏には数万人以上の、夢破れて泣いている選手や、4年後の再起を誓って練習を続ける多数の予備軍がいる訳だ。どこかの国の戸建住宅とは言わないが、青春をなげうって厳しい訓練に耐えてきた結果であり、金1,000万円、銀700万円 銅500万円程度は出してもいいと思う。この金額でも総額は5,000万円レベルであり、100名を越す膨大な同行役員の数を減らせば直ぐに出てくる金額なのだ。
メダルが無い浅田真央は東京日比谷の外国人特派員協会に呼ばれ、そこには大勢の外国特派員が待ち構えていた。外国記者の一人が、ソチオリンピックで金メダルを逃した浅田は、更に次の平昌を目指すのか?と聞いた。これは流石に難問で真央も直ぐには答えられず、笑いながらしばらく考えていたが、やっと、ハーフハ−フです!と答えた。3月後半のフィギュア世界選手権大会が終わってから考えるそうだ。まあ今の正直な気持ちだろうが、私なりに彼女の心の内側を想像してみた。
ソチ出発前には成果を挙げて競技人生の集大成にしたいと引退意思を表明していたが、結果はFreeは実力をフルに発揮できたが、SPで大失敗を犯してメダルを取れなかったことが大きな心残りになっているのは誰にも理解できる。世界選手権は既に2回も金メダルを取っており、今更メダルでもなく、オリンピック金だけが手元にないのだ。
問題は現在の23才という年齢であり、フィギュアスケターとしては既にピークを過ぎつつあり、更に今後4年間の厳しい訓練に耐えて、緊張を維持し続けられるか非常に不安に思っている筈だ。成長盛りの若い選手達と争って27才の高齢でも勝てる自信は余りないだろう。例えばロシアには、きら星の如くジュニア選手が揃っており、14才のラジオノワ、キャンドルスピンで名を馳せたリプニツスカヤは15才、今回金メダルのソトニコワでもまだ17才であり、その他にも優劣つけがたい若い選手が多数おり、伸び盛りの彼女達が4年後にはどんなに華麗に変身するか予想もできず、恐怖を感じている筈だ。
浅田真央自身も8年前、年齢が数ケ月ほど基準に届かない為、オリンピック出場を逃したが世界は注目していた。そしてバンクーバーではキムヨナと死闘を演じて銀メダル、今回のソチではFreeで最高の演技を披露して世界を泣かせたが6位、更にこれから4年間、肉体的な衰えを如何に防ぎながら、極限迄きた技術を更に磨き上げることができるか不安で一杯だろう。
華麗なステップで世界に名前を売った27才の高橋大輔も、4回転は遂に未完のまま、NHK大会は6位に終って号泣する姿を目の前で見た。逆に2〜3年前迄は殆ど無名だった羽生結弦が突然変身して、世界の皇帝プルシェンコの度肝を抜いて棄権に追いこんだ厳しい現実も見せつけられ、浅田が若手に対して抱く恐怖は非常に大きい筈だ。
金メダルを取れなかった23才の韓国キムヨナは既に引退を表明して、次は地元開催でも出場しないそうだが、後継が育っていない韓国では、何とかキムヨナを担ぎ出そうと努めているらしいが、金も名誉も手中にしている彼女はOKする筈が無い。
浅田は世界選手権大会を乗り切って、更に次の平昌オリンピックまでの4年間、肉体的な衰えと厳しい訓練に耐えても、その結果は保証の限りでなく、逆に世界中に自分の年老いた惨めな姿を曝す可能性が大きい。男子と違って日本も女子の後継者が育っていないのは心残りだが、やはりこの辺が潮時というのが、私の結論になる。
国民が徹夜しながら激闘を楽しんだにも拘わらず、優勝賞金が金メダル300万円、銀200万円、銅100万円というのは如何にもケチ臭い話だ。日本のメダリストは8名だったが、派遣された選手団の内、やっと夢をかなえた幸運なアスリート達であり、その裏には数万人以上の、夢破れて泣いている選手や、4年後の再起を誓って練習を続ける多数の予備軍がいる訳だ。どこかの国の戸建住宅とは言わないが、青春をなげうって厳しい訓練に耐えてきた結果であり、金1,000万円、銀700万円 銅500万円程度は出してもいいと思う。この金額でも総額は5,000万円レベルであり、100名を越す膨大な同行役員の数を減らせば直ぐに出てくる金額なのだ。
メダルが無い浅田真央は東京日比谷の外国人特派員協会に呼ばれ、そこには大勢の外国特派員が待ち構えていた。外国記者の一人が、ソチオリンピックで金メダルを逃した浅田は、更に次の平昌を目指すのか?と聞いた。これは流石に難問で真央も直ぐには答えられず、笑いながらしばらく考えていたが、やっと、ハーフハ−フです!と答えた。3月後半のフィギュア世界選手権大会が終わってから考えるそうだ。まあ今の正直な気持ちだろうが、私なりに彼女の心の内側を想像してみた。
ソチ出発前には成果を挙げて競技人生の集大成にしたいと引退意思を表明していたが、結果はFreeは実力をフルに発揮できたが、SPで大失敗を犯してメダルを取れなかったことが大きな心残りになっているのは誰にも理解できる。世界選手権は既に2回も金メダルを取っており、今更メダルでもなく、オリンピック金だけが手元にないのだ。
問題は現在の23才という年齢であり、フィギュアスケターとしては既にピークを過ぎつつあり、更に今後4年間の厳しい訓練に耐えて、緊張を維持し続けられるか非常に不安に思っている筈だ。成長盛りの若い選手達と争って27才の高齢でも勝てる自信は余りないだろう。例えばロシアには、きら星の如くジュニア選手が揃っており、14才のラジオノワ、キャンドルスピンで名を馳せたリプニツスカヤは15才、今回金メダルのソトニコワでもまだ17才であり、その他にも優劣つけがたい若い選手が多数おり、伸び盛りの彼女達が4年後にはどんなに華麗に変身するか予想もできず、恐怖を感じている筈だ。
浅田真央自身も8年前、年齢が数ケ月ほど基準に届かない為、オリンピック出場を逃したが世界は注目していた。そしてバンクーバーではキムヨナと死闘を演じて銀メダル、今回のソチではFreeで最高の演技を披露して世界を泣かせたが6位、更にこれから4年間、肉体的な衰えを如何に防ぎながら、極限迄きた技術を更に磨き上げることができるか不安で一杯だろう。
華麗なステップで世界に名前を売った27才の高橋大輔も、4回転は遂に未完のまま、NHK大会は6位に終って号泣する姿を目の前で見た。逆に2〜3年前迄は殆ど無名だった羽生結弦が突然変身して、世界の皇帝プルシェンコの度肝を抜いて棄権に追いこんだ厳しい現実も見せつけられ、浅田が若手に対して抱く恐怖は非常に大きい筈だ。
金メダルを取れなかった23才の韓国キムヨナは既に引退を表明して、次は地元開催でも出場しないそうだが、後継が育っていない韓国では、何とかキムヨナを担ぎ出そうと努めているらしいが、金も名誉も手中にしている彼女はOKする筈が無い。
浅田は世界選手権大会を乗り切って、更に次の平昌オリンピックまでの4年間、肉体的な衰えと厳しい訓練に耐えても、その結果は保証の限りでなく、逆に世界中に自分の年老いた惨めな姿を曝す可能性が大きい。男子と違って日本も女子の後継者が育っていないのは心残りだが、やはりこの辺が潮時というのが、私の結論になる。
2014年02月21日
140221 ソチオリンピック2
やっとソチオリンピックが終わった。国の名誉を掛けて戦うスポーツだから本当に面白かったが、これで睡眠不足からも解放される。
女子フィギュア-フリは夜中に起き出して見た。SPの大失敗で完全に出遅れた浅田真央は滑走順番が早く、深夜1:40のスタートなので、少し仮眠をとったまま起き出してTVのスイッチを入れた。彼女の顔にはまだ悲壮感が残っていた。SPで出遅れFreeで挽回するのが彼女のスタイルだが、今回は余りの大差でその可能性はなく、心の重荷を解き放って連続3回転を全て成功させたが、これはSPからやって欲しかった。
結局は、大観衆の圧力も影響して、ロシアのソトニコワ(17)が総合224.59で金メダル、キムヨナ(23)は219.11で銀、コストナー(イタリア)が216.73の銅メダルとなった。浅田は誰も飛べないトリプルアクセルに成功して10人抜きの198.22で6位にあがった。科学計測値ではなく審判員による判定は、いつも信頼性が議論になり、今回ロシアのソトニコワの優勝は、地元ロシアの熱狂的な応援が影響したと韓国が大騒ぎしている。
評価判定には必ずホームアドバンテージがあり、前回バンクーバーで唯一人4回転を飛んだプルシェンコ(ロシア)が、3回転だけの米国ライサチェックに敗れて銀に終わり、採点方法が大問題になって、リスク挑戦も評価する採点法に修正されたが、ロシアのソトニコワも地元有利で、若干高めに評価されたのかも知れない。 因みにフィギュア競技の審判員は、何れも違う国から選ばれた13名から抽選で9名を選抜し、最高点と最低点を除外した残りを集計するそうだが、それにしても大観衆の圧力を完全に排除するのは難かしいだろう。
SPでトリプルアクセルに失敗し塗炭の苦しみを味わい、屈辱のSP16位から浅田真央はスタートしたが、20点の大差では如何ともできず、滑り終えた途端に、悔し涙があふれ出た。事前の練習で成功していたトリプルアクセルをSP本番で転倒して全てが狂ったが、Freeではトリプルアクセルを含む6種類の3回転に全て成功し、自分の持つ技を全て披露できたのだから諦めもつくだろう。 浅田はソチに全力を出して競技生活にピリオドを打ち、次の平昌(韓国)オリンピックは出ないらしいが 若い身で今後の4年間の厳しい練習を続けるのは苦しいだろう。仮に笑顔で競技生活を終えられないとしても 人生は殆どこんなもので、夢を100%達成できることはあり得ず、必ず後悔がつきものだから、幸運の女神には会えなかったと諦める以外にないだろう。
逆に韓国キムヨナは、リスクを避けて、3回転連続ジャンプだけに絞り、優雅さを強調するスケートで得点を積み重ねる安全策をとったが、技術点でソトニコワに5.15の大差をつけられて銀メダルに落ちた。 キムヨナはオリンピックで2連覇の名前を残すことができず、内心は不満を抱えたまま競技人生を終えるが、リスクを避けて守りに徹した戦術では致し方なかった。 浅田が予定通りSPでトリプルアクセルを成功させていたら、メダル争いは4つ巴の大混戦になって、 更に審判員を苦しめた筈だ。
ロシアの新鋭リプニツスカヤ(15)は素晴らしく柔軟に滑ったが、はやり若過ぎで妖艶さを欠き200.57の4位に終わった。次の平昌オリンピックの金メダルの最有力候補になりそうだ。 若くて美しい米国グレイシーゴールド(18)も素晴らしい素質を披露したが、享楽志向の米国社会では、厳しく長い4年間の鍛錬は美人スケーターには耐えられず殆ど脱落してしまうので、4年後は期待できないかも知れない。
結局、我々が期待した日本女子フィギュアはメダルゼロに終わった。フィギュア公式戦で世界ただ一人トリプルアクセルを成功させた浅田真央も、重過ぎる期待に押し潰されて体が硬直してしまったが、彼女を精神的に追い込んだ責任は我々の過剰な期待感にある。 ハーフパイプで銀メダルの平野選手や銅メダルを獲得した岡野, 更にはスノーボード銀の竹内智香、フリースタイル銅の小野塚彩那など、事前には殆ど名前も知られず、大きな期待もないまま楽な気分で滑ることができた。 冬季オリンピックのハイライトの女子フィギュア程の脚光を浴びないことも利したであろうが、若い選手団を心理面をケアーする医師も派遣する必要がある。
期待し過ぎによるマイナス効果は日常生活にもいろいろあり、例えば我が子を受験戦争に追いやる親も同じことで、我々凡人には避けられない悲しい宿命だ。 鳩山元首相も名門政治家の家系を背負って首相になったが、直ぐにバケの皮がはげてしまった。 比較するには恐れ多いが、幸か不幸か私は、親兄弟や高校先生からも難関大学への進学を期待されず、自分の自由な判断で思う存分に生きることができたのは有難いことであり親に感謝している次第。もし高校の進学担当K先生にお会いできたら、深遠なご配慮?に感謝していますと、申し上げようと思う。
女子フィギュア-フリは夜中に起き出して見た。SPの大失敗で完全に出遅れた浅田真央は滑走順番が早く、深夜1:40のスタートなので、少し仮眠をとったまま起き出してTVのスイッチを入れた。彼女の顔にはまだ悲壮感が残っていた。SPで出遅れFreeで挽回するのが彼女のスタイルだが、今回は余りの大差でその可能性はなく、心の重荷を解き放って連続3回転を全て成功させたが、これはSPからやって欲しかった。
結局は、大観衆の圧力も影響して、ロシアのソトニコワ(17)が総合224.59で金メダル、キムヨナ(23)は219.11で銀、コストナー(イタリア)が216.73の銅メダルとなった。浅田は誰も飛べないトリプルアクセルに成功して10人抜きの198.22で6位にあがった。科学計測値ではなく審判員による判定は、いつも信頼性が議論になり、今回ロシアのソトニコワの優勝は、地元ロシアの熱狂的な応援が影響したと韓国が大騒ぎしている。
評価判定には必ずホームアドバンテージがあり、前回バンクーバーで唯一人4回転を飛んだプルシェンコ(ロシア)が、3回転だけの米国ライサチェックに敗れて銀に終わり、採点方法が大問題になって、リスク挑戦も評価する採点法に修正されたが、ロシアのソトニコワも地元有利で、若干高めに評価されたのかも知れない。 因みにフィギュア競技の審判員は、何れも違う国から選ばれた13名から抽選で9名を選抜し、最高点と最低点を除外した残りを集計するそうだが、それにしても大観衆の圧力を完全に排除するのは難かしいだろう。
SPでトリプルアクセルに失敗し塗炭の苦しみを味わい、屈辱のSP16位から浅田真央はスタートしたが、20点の大差では如何ともできず、滑り終えた途端に、悔し涙があふれ出た。事前の練習で成功していたトリプルアクセルをSP本番で転倒して全てが狂ったが、Freeではトリプルアクセルを含む6種類の3回転に全て成功し、自分の持つ技を全て披露できたのだから諦めもつくだろう。 浅田はソチに全力を出して競技生活にピリオドを打ち、次の平昌(韓国)オリンピックは出ないらしいが 若い身で今後の4年間の厳しい練習を続けるのは苦しいだろう。仮に笑顔で競技生活を終えられないとしても 人生は殆どこんなもので、夢を100%達成できることはあり得ず、必ず後悔がつきものだから、幸運の女神には会えなかったと諦める以外にないだろう。
逆に韓国キムヨナは、リスクを避けて、3回転連続ジャンプだけに絞り、優雅さを強調するスケートで得点を積み重ねる安全策をとったが、技術点でソトニコワに5.15の大差をつけられて銀メダルに落ちた。 キムヨナはオリンピックで2連覇の名前を残すことができず、内心は不満を抱えたまま競技人生を終えるが、リスクを避けて守りに徹した戦術では致し方なかった。 浅田が予定通りSPでトリプルアクセルを成功させていたら、メダル争いは4つ巴の大混戦になって、 更に審判員を苦しめた筈だ。
ロシアの新鋭リプニツスカヤ(15)は素晴らしく柔軟に滑ったが、はやり若過ぎで妖艶さを欠き200.57の4位に終わった。次の平昌オリンピックの金メダルの最有力候補になりそうだ。 若くて美しい米国グレイシーゴールド(18)も素晴らしい素質を披露したが、享楽志向の米国社会では、厳しく長い4年間の鍛錬は美人スケーターには耐えられず殆ど脱落してしまうので、4年後は期待できないかも知れない。
結局、我々が期待した日本女子フィギュアはメダルゼロに終わった。フィギュア公式戦で世界ただ一人トリプルアクセルを成功させた浅田真央も、重過ぎる期待に押し潰されて体が硬直してしまったが、彼女を精神的に追い込んだ責任は我々の過剰な期待感にある。 ハーフパイプで銀メダルの平野選手や銅メダルを獲得した岡野, 更にはスノーボード銀の竹内智香、フリースタイル銅の小野塚彩那など、事前には殆ど名前も知られず、大きな期待もないまま楽な気分で滑ることができた。 冬季オリンピックのハイライトの女子フィギュア程の脚光を浴びないことも利したであろうが、若い選手団を心理面をケアーする医師も派遣する必要がある。
期待し過ぎによるマイナス効果は日常生活にもいろいろあり、例えば我が子を受験戦争に追いやる親も同じことで、我々凡人には避けられない悲しい宿命だ。 鳩山元首相も名門政治家の家系を背負って首相になったが、直ぐにバケの皮がはげてしまった。 比較するには恐れ多いが、幸か不幸か私は、親兄弟や高校先生からも難関大学への進学を期待されず、自分の自由な判断で思う存分に生きることができたのは有難いことであり親に感謝している次第。もし高校の進学担当K先生にお会いできたら、深遠なご配慮?に感謝していますと、申し上げようと思う。
2014年02月17日
140217 ソチオリンピック1
ソチオリンピック前半が終わった、プーチン大統領はロシアの国威発揚を大変喜んでいるという。時差が5時間あり録画が主だが、金メダルが懸った羽生結弦の男子フィギャは早朝3時まで徹夜して激闘を見た。羽生のFree- Programには一喜一憂させられたが、世界初のSP 101.24の効果もあって、華麗に踊る羽生にはロシア人観客も国旗を振って感激していた。
美しさと同時に技術的な進化も追及する皇帝プルシェンコ(ロシア31)を羽生(19)は敬ってきたが、その皇帝の眼の前で羽生は度肝を抜く技術を披露した。驚愕の余り戦う気力を失ったプルシェンコは滑走を棄権してしまった。自国応援団の面前で屈辱に顔を歪めて苦しむプルシェンコには、余程ショックが大きかったらしく、引退宣言まで出した。世界選手権3連覇中のパトリックチャン(カナダ)も、緊張の余りミスを重ねて銀メダルに終わった。日本人離れしたシンデレラボーイ羽生の美しく高度な演技は、世界の男子フィギュア界に大波乱を起こした。優雅な女子フィギュアに比べ、髪を振り乱して踊る男フィギュアを無骨だと感じていた私だが、独楽のように舞う羽生をみて初めて男子も美しいと思い始めた。
冬季オリンピックの主役である女子フィギュアは1週間遅れで今週後半に始まる。専門家の金メダル予想は、円熟の23才キムヨナ45% 、15才のリプニツカヤ(ロシア)25%、トリプルアクセルの23才浅田真央20% とも言われるが、羽生の金メダルで気楽になった真央ちゃんは、後顧の憂いなく戦えるので、私は浅田真央の金メダルに軍配を上げたい。
女子スキージャンプの高梨沙羅(17)は哀れだった。世界各地で連戦連勝を重ねてソチに乗り込み、金メダル確実と言われていたが、本番では銅メダルにも届かず4位に終わった。高校2年の小柄な沙羅ちゃんは胸を震わせながら過酷な結果に号泣し、4年後を目指しますと小声で呟くのが精いっぱいだったが、今回の敗北は若い沙羅ちゃんには素晴らしい栄養となって、彼女を大きく成長させるに違いない。
男子ハーフパイプは、日本の平野歩夢(15)と平岡卓(18)の若手2人が日本勢初の銀と銅メダルを獲得して、世界の帝王、ショーンホワイト(米国)をメダル圏外に追いやった。上空高く宙を舞う恐怖の演技は、恐れを知らない若い少年の手に移ってしまったようだ。
ジャンプとスキーの総合競技の最高峰ノルディク複合は、渡部暁斗(25)が日本に20年振りの銀メダルをもたらした。過去の経緯はジャンプで稼ぐ日本チームを抑える為、ジャンプの比重を大幅に下げて、覇権を取り戻したヨーロッパ勢の前に、日本チームは再び強敵として登場することになった。
美しさと同時に技術的な進化も追及する皇帝プルシェンコ(ロシア31)を羽生(19)は敬ってきたが、その皇帝の眼の前で羽生は度肝を抜く技術を披露した。驚愕の余り戦う気力を失ったプルシェンコは滑走を棄権してしまった。自国応援団の面前で屈辱に顔を歪めて苦しむプルシェンコには、余程ショックが大きかったらしく、引退宣言まで出した。世界選手権3連覇中のパトリックチャン(カナダ)も、緊張の余りミスを重ねて銀メダルに終わった。日本人離れしたシンデレラボーイ羽生の美しく高度な演技は、世界の男子フィギュア界に大波乱を起こした。優雅な女子フィギュアに比べ、髪を振り乱して踊る男フィギュアを無骨だと感じていた私だが、独楽のように舞う羽生をみて初めて男子も美しいと思い始めた。
冬季オリンピックの主役である女子フィギュアは1週間遅れで今週後半に始まる。専門家の金メダル予想は、円熟の23才キムヨナ45% 、15才のリプニツカヤ(ロシア)25%、トリプルアクセルの23才浅田真央20% とも言われるが、羽生の金メダルで気楽になった真央ちゃんは、後顧の憂いなく戦えるので、私は浅田真央の金メダルに軍配を上げたい。
女子スキージャンプの高梨沙羅(17)は哀れだった。世界各地で連戦連勝を重ねてソチに乗り込み、金メダル確実と言われていたが、本番では銅メダルにも届かず4位に終わった。高校2年の小柄な沙羅ちゃんは胸を震わせながら過酷な結果に号泣し、4年後を目指しますと小声で呟くのが精いっぱいだったが、今回の敗北は若い沙羅ちゃんには素晴らしい栄養となって、彼女を大きく成長させるに違いない。
男子ハーフパイプは、日本の平野歩夢(15)と平岡卓(18)の若手2人が日本勢初の銀と銅メダルを獲得して、世界の帝王、ショーンホワイト(米国)をメダル圏外に追いやった。上空高く宙を舞う恐怖の演技は、恐れを知らない若い少年の手に移ってしまったようだ。
ジャンプとスキーの総合競技の最高峰ノルディク複合は、渡部暁斗(25)が日本に20年振りの銀メダルをもたらした。過去の経緯はジャンプで稼ぐ日本チームを抑える為、ジャンプの比重を大幅に下げて、覇権を取り戻したヨーロッパ勢の前に、日本チームは再び強敵として登場することになった。
2014年02月14日
140214 卑しい行為
現代版ベートベンとして名声を甘受していた佐村河内守の全聾が偽りと判明した。社会的名声を得る為の驚くべき卑しい偽装工作だ。高校時代から、何とか有名になりたいという気配が彼にはあったと級友が話している。私の同級生にも同様な人物がいた。殆ど開かない分厚い英語辞書をいつも机の上に並べて自慢話ばかりしていたN君だ。彼はその後JTROに入ってマドリードに駐在したがスペインの自慢話しを飽きるほど聞かされ続けた。
話は変わって、例えば徳洲会からの5,000万円ワイロがばれたて辞職した猪瀬東京都知事や、強引な利益誘導で岩手からも見捨てられた小沢一郎、北海道の利権を一手に納めようと企んだ鈴木宗男など、卑しい政治家の話は後を絶たない。猪瀬事件は偶然に発覚したもので都知事の権力に座った彼は目の前にぶら下げられたニンジンに食いついてしまったのだ。
金銭欲とは異なるが怪しい事件はいろいろある。例えば実現性を無視して脱原発を叫んだ引退ボケの細川さんは東京都民から見透かされ、ノルウエーのオンカロ放射物貯蔵所に驚いた小泉さんは実現不能を承知で原発の即時撤退に叫び始めて国民はあっけにとられた。小泉さんの言う通り、原発ゼロでも日本は動いているには事実だが、この全原発を止めた代償として、我が国は新たに3.5兆円の巨費を毎年支払わされているのだ。
ひと口に3.5兆円と言っても、その巨額さを実感できないが、例えば、各県に100億円づつ特別給付すると47都道府県で計4,700億円になる。これを年間8回も繰り返して給付すれば、県知事は必ず狂喜するだろう。その年間8回の給付の合計額がやっと3.6兆円になる計算だ。これは通常の輸入原油とは別に、原発中断に伴って新たに発生した費用であり、これから半永久的に海外産油国に支払い続けることになるのだ。
支出が増えれば生活が苦しくなるのは当然の理で、わが国の経済は極めて厳しい状況に陥り、新卒者の多くは正社員になれず、結婚もできない安月給で働いているのだ。年金でのんびり暮らす定年退職者や、生活に困らない小泉さん細川さんには痛くも痒くもないだろうが、責任ある政治家なら、絶望に悶え続ける若者達の苦しみに配慮しないは余りにも哀れ過ぎる。
お隣り中国も似たような理由で苦しんでいる。国富の多くは上流階級に搾取されて、多数の国民が極貧の底に苦しんでいるのだ。もし国内が騒乱状態に陥れば、上流階級は直ちに国外脱出できる態勢を整えていると聞くと驚く。英紙ガーディアンは、習近平国家主席や温家宝前首相など政府の有力者一族は、国際的な租税回避地の英領バージン諸島に莫大な財産を移しており、その金額は推計で1兆$(100兆円)から〜4兆$(400兆円)にも達すると報じている。温家宝が米国に2000億円蓄財しているとの昨年10/26のニュ-ヨ-クタイムス記事とも符合する。日本のGDP 500兆円にも比べられる天文学的な国富が一握りの上流階級に搾取されているのだ。中国は本当に桁違いの恐ろしい国だ。
話は変わって、例えば徳洲会からの5,000万円ワイロがばれたて辞職した猪瀬東京都知事や、強引な利益誘導で岩手からも見捨てられた小沢一郎、北海道の利権を一手に納めようと企んだ鈴木宗男など、卑しい政治家の話は後を絶たない。猪瀬事件は偶然に発覚したもので都知事の権力に座った彼は目の前にぶら下げられたニンジンに食いついてしまったのだ。
金銭欲とは異なるが怪しい事件はいろいろある。例えば実現性を無視して脱原発を叫んだ引退ボケの細川さんは東京都民から見透かされ、ノルウエーのオンカロ放射物貯蔵所に驚いた小泉さんは実現不能を承知で原発の即時撤退に叫び始めて国民はあっけにとられた。小泉さんの言う通り、原発ゼロでも日本は動いているには事実だが、この全原発を止めた代償として、我が国は新たに3.5兆円の巨費を毎年支払わされているのだ。
ひと口に3.5兆円と言っても、その巨額さを実感できないが、例えば、各県に100億円づつ特別給付すると47都道府県で計4,700億円になる。これを年間8回も繰り返して給付すれば、県知事は必ず狂喜するだろう。その年間8回の給付の合計額がやっと3.6兆円になる計算だ。これは通常の輸入原油とは別に、原発中断に伴って新たに発生した費用であり、これから半永久的に海外産油国に支払い続けることになるのだ。
支出が増えれば生活が苦しくなるのは当然の理で、わが国の経済は極めて厳しい状況に陥り、新卒者の多くは正社員になれず、結婚もできない安月給で働いているのだ。年金でのんびり暮らす定年退職者や、生活に困らない小泉さん細川さんには痛くも痒くもないだろうが、責任ある政治家なら、絶望に悶え続ける若者達の苦しみに配慮しないは余りにも哀れ過ぎる。
お隣り中国も似たような理由で苦しんでいる。国富の多くは上流階級に搾取されて、多数の国民が極貧の底に苦しんでいるのだ。もし国内が騒乱状態に陥れば、上流階級は直ちに国外脱出できる態勢を整えていると聞くと驚く。英紙ガーディアンは、習近平国家主席や温家宝前首相など政府の有力者一族は、国際的な租税回避地の英領バージン諸島に莫大な財産を移しており、その金額は推計で1兆$(100兆円)から〜4兆$(400兆円)にも達すると報じている。温家宝が米国に2000億円蓄財しているとの昨年10/26のニュ-ヨ-クタイムス記事とも符合する。日本のGDP 500兆円にも比べられる天文学的な国富が一握りの上流階級に搾取されているのだ。中国は本当に桁違いの恐ろしい国だ。
2014年02月07日
140207 都知事選挙を予想
次ぎの日曜は東京都知事選挙だ。16名が立候補する大イベントだが全く盛り上がりがない。結果は月曜未明には判明するだろうが、私はその結果を勝手に予想してみた。
先ず、投票率が極めて悪く30%前後になるかも知れない。天候も悪いが、何より盛り上がりが少ない。理由は細川護熙候補が公開討論会を拒み続けたことにある。突然の出馬要請で事前の準備が無かった細川氏には不本意だったかも知れないが、本格的な論争を是非見せて欲しかった。
結果は多くが予想する通り舛添要一候補の当確で50%以上を獲得するだろうと私は思う。彼はまだ働き盛りで大臣経験もあり, 20万人以上の都庁職員の使い方にも心配が無い。何より都議会の多数が彼に好意的なのはよい。
続いて細川護熙は20%近く取るだろう。彼には評価すべき点は何も無くテレビに映る無気力な顔は見たくもないが、裏付けが無くても平気で脱原発を叫び、人気の残っている小泉元首相が応援していることで、ある程度の票は稼ぐだろう。理屈抜きでも脱原発を叫べば子育て中のお母さん達の票が取れるのが日本の悲しい現実だから。
田母神俊雄は10%に届かないかも知れない。航空自衛隊のTOPとして働いた彼は、遠くない将来に予想される関東大災害の被害を最小限に食い止める防災対策が目玉だ。都内建物の不燃化や延焼防止、避難道路の拡充はどの候補も唄っているが、田母神氏が、自衛隊を効率よく活用する手法を知っている点で説得力があり、石原元都知事も応援している。しかし自衛隊の経験だけで、複雑で業務も多岐に渡る東京を本当にリードできるかと不安に思う都民も多いだろう。
共産党が応援する弁護士出身の宇都宮健児氏は都知事立候補の常連だが、脱原発が主張の骨格で、話を聞くと予算は限りなく無尽蔵な感覚で、福祉、防災、子育など全政策のオンパレード、まるでオトギの国の指導者だ。まあ10%がいいところだろう。弁護士業は上流社会の象徴だがいつも共産党が応援するのは不思議なことだ。
もし東国原かビートたけしが出馬していたらどうなっただろうか。東京都民の4割にも達する無党派をかき集め、低い投票率では間違って当選することもあり得たかと思う。ハリウッドスターのレーガン氏が米国大統領として世界をリードした実績もあるが、名誉欲の強い彼らは都議会と衝突して東京を混乱に落す危険性もあったが、それが避けられたのは不幸中の幸いだと思う。東京ほど財政的に恵まれた都市は世界でも数少ないが、それをバラまいて人気稼ぎに利用する候補がはびこるのは都民の責任でもあり、もっと中長期的な観点から不人気な政策も志向する候補が少ないのは残念である。 以上が私の予想だが、私の感覚の精度も直ぐバレてしまいそうだ。
→投票率は34%で予想に近い数値だったが、大きな見込違いは、40年振りの積雪と宇都宮氏の健闘だった→ 得票結果:舛添氏44% 宇都宮氏20% 細川氏20%, 田母神氏13%。。。

2014年02月03日
140203 結婚しない若者達
140203 結婚しない若者
30代半ばの長男がなかなか結婚しないので困っていると、親しい知人から電話があった。数年前に白血病で奥さんを失い,今度は長男も口を利かなくなって途方にくれていると。別の友人からは息子が結婚しないグチが年賀状にメモしてあった。最近の若者は何を考えているのか分かりませんね! と私は慰めに応じる以外になかった。
確かに最近の若者は結婚しない。若者だってきっと結婚したいには決まっているだろうが、厳しい状況を考えると言い出せないのだろう。私の自宅近くにも30代半ばの独身男女が何人もいる。例えばすぐ後ろ両隣りの2軒がそうだ。Y家は35才前後の兄弟が結婚せず毎朝早くから出勤しており母親も平気な顔だ。その隣りのH家にも同年代の息子と娘さんが二人とも独身のままだ。両家共にご主人が早逝し、何か小さな諍いが原因で、奥さん同志が長年口を利かない険悪な間柄になっている。更にその後ろA家の長女は結婚して孫もいるが、長男は一度離婚して再婚しないままだ。彼らは働いてはいるが勤め先はどこか言わない。
若者達は、多分身分が不安定で収入が少ないのが最大の障害なのだろう。もし私の娘が収入の少ない若者と結婚すると言い出せば多分私も大丈夫かと不安になるだろう。給料が低い者同士が結婚して子供が出来た途端に、生活に困ってしまうのが目に見えているから。しかし安月給は簡単には直らない。コストの安い契約社員は企業には不可欠で、少子化担当大臣が少々叫んでも絶対に直る訳がないのだ。
ではどうするか。若者に結婚させる有効な方策はないが、取り敢えず生まれた子供の保育は国が全面的に保障することだ。子供を欲しい若者は多く、女性が保育するに必要な費用を政府が全面的に保障することはきっと効果があるだろう。ネットで調べても、少子化問題に直面した西欧諸国は試行錯誤しながらも、合計特殊出生率を再び2.0前後にまで回復させている。例えばスエーデンでは両親に1年半の出産有給休暇を与え、2年以内に次子を出産すると再び長い育児休暇を与えるという。更に子供は16才になる迄の(教育費+医療費)は無料だという。オランダも出生率1.53になって大騒ぎになり、類似の対策を次々と実施して出生率が回復、フランスは0才〜3才の育児費用を全額支給、教育費を無料にする、などなど、今日の日本では考えられない過保護政策で、なんとか出生率の回復に成功している。日本では多分過保護過ぎると大騒ぎになりそうな内容のオンパレードだ。
わが国は今春よりやっと消費税が8%になるが、殆どのヨーロッパ諸国は殆どが20%~30%の高率で、福祉政策の重要な財源となっている。逆に我が国では高齢者のほうが大騒ぎするので、票にならない少子化対策はいつも後回しになってしまう。今回の都知事選挙でも、解決策のない脱原発ばかり大騒ぎして、将来の日本にボディーブロー的なダメージを与える少子化問題は余り議論されない。理想論ばかり先行して誰にも解決策がない脱原発問題だけが大盛況だ。毎回妙齢の少子化大臣が就任するが、何も期待されない為か、誰も無作為を追及しない。エネルギー論議が無駄とは言わないが、全ての原発を止めたことによって、毎日100億円の大金が海外に垂れ流れてるのだ。その結果、国内経済は圧迫されて多くの若者は正規の仕事に就けず、結婚もできないで苦しんでいるのだ。この苦しい現実に知らん顔で、答えの無い脱原発論を相変わらず叫びつづける都知事選候補者の阿呆な面をテレビでつくづくと眺めている次第。
30代半ばの長男がなかなか結婚しないので困っていると、親しい知人から電話があった。数年前に白血病で奥さんを失い,今度は長男も口を利かなくなって途方にくれていると。別の友人からは息子が結婚しないグチが年賀状にメモしてあった。最近の若者は何を考えているのか分かりませんね! と私は慰めに応じる以外になかった。
確かに最近の若者は結婚しない。若者だってきっと結婚したいには決まっているだろうが、厳しい状況を考えると言い出せないのだろう。私の自宅近くにも30代半ばの独身男女が何人もいる。例えばすぐ後ろ両隣りの2軒がそうだ。Y家は35才前後の兄弟が結婚せず毎朝早くから出勤しており母親も平気な顔だ。その隣りのH家にも同年代の息子と娘さんが二人とも独身のままだ。両家共にご主人が早逝し、何か小さな諍いが原因で、奥さん同志が長年口を利かない険悪な間柄になっている。更にその後ろA家の長女は結婚して孫もいるが、長男は一度離婚して再婚しないままだ。彼らは働いてはいるが勤め先はどこか言わない。
若者達は、多分身分が不安定で収入が少ないのが最大の障害なのだろう。もし私の娘が収入の少ない若者と結婚すると言い出せば多分私も大丈夫かと不安になるだろう。給料が低い者同士が結婚して子供が出来た途端に、生活に困ってしまうのが目に見えているから。しかし安月給は簡単には直らない。コストの安い契約社員は企業には不可欠で、少子化担当大臣が少々叫んでも絶対に直る訳がないのだ。
ではどうするか。若者に結婚させる有効な方策はないが、取り敢えず生まれた子供の保育は国が全面的に保障することだ。子供を欲しい若者は多く、女性が保育するに必要な費用を政府が全面的に保障することはきっと効果があるだろう。ネットで調べても、少子化問題に直面した西欧諸国は試行錯誤しながらも、合計特殊出生率を再び2.0前後にまで回復させている。例えばスエーデンでは両親に1年半の出産有給休暇を与え、2年以内に次子を出産すると再び長い育児休暇を与えるという。更に子供は16才になる迄の(教育費+医療費)は無料だという。オランダも出生率1.53になって大騒ぎになり、類似の対策を次々と実施して出生率が回復、フランスは0才〜3才の育児費用を全額支給、教育費を無料にする、などなど、今日の日本では考えられない過保護政策で、なんとか出生率の回復に成功している。日本では多分過保護過ぎると大騒ぎになりそうな内容のオンパレードだ。
わが国は今春よりやっと消費税が8%になるが、殆どのヨーロッパ諸国は殆どが20%~30%の高率で、福祉政策の重要な財源となっている。逆に我が国では高齢者のほうが大騒ぎするので、票にならない少子化対策はいつも後回しになってしまう。今回の都知事選挙でも、解決策のない脱原発ばかり大騒ぎして、将来の日本にボディーブロー的なダメージを与える少子化問題は余り議論されない。理想論ばかり先行して誰にも解決策がない脱原発問題だけが大盛況だ。毎回妙齢の少子化大臣が就任するが、何も期待されない為か、誰も無作為を追及しない。エネルギー論議が無駄とは言わないが、全ての原発を止めたことによって、毎日100億円の大金が海外に垂れ流れてるのだ。その結果、国内経済は圧迫されて多くの若者は正規の仕事に就けず、結婚もできないで苦しんでいるのだ。この苦しい現実に知らん顔で、答えの無い脱原発論を相変わらず叫びつづける都知事選候補者の阿呆な面をテレビでつくづくと眺めている次第。