2014年06月

2014年06月25日

140626 少子化対策とヤジ

東京都議会で、少子化対策と子育て支援に関するみんなの党, 塩村夏都議員(35)の演説に自民党席から、自分も早く結婚しろよ!とヤジが入り大騒ぎになった。数日間の犯人探しに誰も名乗り出ず、遂に声紋分析の導入まで話が進んで、これは逃げ切れないと観念した自民党の鈴木都議(51)が名乗り出た。確かに品のないヤジだが、美人で35才でも独身の女性に反論したかった気持ちも分かる。厚生労働省の年金払込促進キャンペインの先頭で旗を振っていた江角マキコが、自ら年金未納者と判明して騒ぎになった例の如く、日本では主張と行動とが真反対な国民が多過ぎるのも事実だ。                                          
                                      

しかし続いて、子供を産めないのか?まず自分が先に産めよ!とヤジった別の都議はかなり悪質だが、当人は隠れたまま名乗り出ない。座席が近い自民党議員は名前を知っている筈だが、村八分を恐れて誰も知らん顔だ。ここまで隠れ続けるともう時間切れで、今更名乗り出ることは難かしい。自民党総務会長の野田聖子議員もヤジを批判し、阿部首相もみんなの党に無礼を詫びた。もし名前が割れても今度は謝り程度では済まず、議員辞職にまで追い込まれるだろう。                                                         
確かに35才の美人都議のデビューとなると、みんな興味深々で誰も演説などは聞かずヤジったのだろう。演説を終えて席に戻った塩村議員は悔しさに涙を拭いていた。しかし少子化対策が超難問で、妙齢の塩村女史レベルが影響力を発揮できる課題ではないのは誰も承知だが、新人女性議員のデビューには格好のテーマなので、みんなの党が送り出したのだ。もし本気で取り組む気なら、大物議員を立てる筈だが、超難題であり、みんなの党も関心をもっていることを示しておこうというパーフォマンスだったと私は思う。                                                                                                                                                                    
少子化対策が極めてデリケートな難題であるのはプライバシーに関係するからだ。歴代内閣で少子化担当大臣に就任した国会議員は 中山恭子、小渕優子、福島瑞穂、蓮舫、小宮山洋子、現在は森雅子議員、と錚々たるとは議員ばかりだが、大臣に就任して何をやったのか全く聞こえない。口先だけは立派な福島瑞穂あたりは担当の少子化問題などは全く眼中になく、大臣のイスを手に入れて、連日政局に開け暮れていたに違いない。                                                                                                                                                           
                                                               
少子化対策の決め手は何かと聞かれても一発回答はない。しかし有力な手掛かりはある。それは少子化問題の先進国として長年苦闘してきた西欧諸国の例だ。彼等はやっとこの難問を克服して少子化傾向から脱しつつあり、基準出生率の2.0近くまで回復している。 政策の内容は複雑で国々により微妙に違うらしいが、要するに私生児も含めた養育環境を整備し、事実婚を公認し、学費を援助し、若い女性に有給養育休暇を与え、男性の養育参加を促し、各種の社会福祉政策の組み合せ…だが、社会全体が少子化対策に本気で取り組む意識が不可欠だと言われる。例えば西欧では正式な結婚より事実婚が多くなりつつあるという。

                             
歴史的に米国は社会福祉に関心が薄く、個人生活には殆ど関与しない国だが、合計特殊出生率は結構高い。人種的に大きな違いがあり白人社会は少子化傾向だが、スパニッシュ系の人口増加率が3.0と極めて高く、平均すると基準値の2.1を超えている。我が国は米国流に従って放任政策を貫いてきた結果、出生率は1.40で、人口を維持できる2.1に比べて極めて低く、このままでは50年後の総人口が8千万人を割り、右も左も爺,婆ばかりの2流国家に転落するのは確実と判明し、やっと政府も本腰を入れ始めた。 更に今まで日本の人口増加をなんとか支えてきた農村や地方都市から、若い女性が仕事のある大都会に脱出して、子育て環境が最悪の東京,大坂に移動しつつあるので、今後の人口減少は加速度を増すとの恐ろしい予測も出た。                                                                                                                                              
わが国は子育てが難かしい社会である。例えば平均結婚年齢も男性30.8才、女性29.2才と、超晩婚時代になっている現実は早急に解決する必要があるのは間違いない事実だ。単にパーフォマンス的に演説し、それを気楽にヤジり、更には犯人が名乗り出たとか、辞職させろとか、マコミスが大騒ぎするだけで済む時代ではなくなっているのだ。 




mh3944 at 12:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2014年06月20日

140620 FIFA世界サッカー

 
ブラジルでの日本:コートジボワール戦を見た。もとフランス植民地で象牙海岸とも呼ばれ10年前迄は内戦を繰り返していた砂漠の若者達が相手だ。結果は1:2で日本敗退となり,私は永い間忘れていた失恋の気分を思い出した。やはりこんな暗い気持は本当に惨めだが、選手達はもっと苦しかっただろう。  

しかし冷静に考えてみると、先に得点した日本は守備本能が働いて体が固くなり動きが極端に鈍くなったのは明らかだ。逆に追い詰められたコートジボワールは攻め続ける以外に道はなく徹底的に走り回り、ボール支配率は60%と、日本を大きく上回った。聞くところによると攻撃よりも、守備側に回ると極度に緊張して疲労が倍増するという。その結果は疲れた日本選手はシュート数も7本に終り、20本蹴ったコートジボワールが圧倒した。日本の敗戦は当然の結末だったともいえる。       
                                 
この敗戦の大ショックからなんとか立ち直り、続くギリシャ戦に臨んだ、長身の高いカベを相手に、日本チームは攻め立てたが、遂にゴールすることが出来ず、引き分けに終わった。。特に大久保や内田が得た絶好のゴールチャンスにも得点できなかった。練習不足か技術不足なのか、兎に角、負けるべくして負けた。これでGL突破の可能性は殆ど絶望的になった。                          
                               
ど素人の私が批評できる立場には全く無いが、事前の親善試合では相手方に先取点を許しながらも勝利した。親善試合は仮に破れても本大会には無関係だから、思い切って走り蹴ることができたが、本番では逆の展開になった。コートジボワール戦で開始早々にラッキーにゴールした結果、それを守り切ろうとした途端に動きが鈍くなり、今度は相手に掻き回された。日本のボール支配率は40%と、圧倒的に相手有利になり3倍ものシュートを蹴られては負けも当然だといえよう。                                       
我々日本人の多くがもつ共通の問題は、安全に恵まれた社会環境で育てられた為、捨て身で攻撃する相手に対しては極端に弱いことだ。その例が、大相撲でモンゴル勢の大活躍とか、女子ゴルフで韓国選手の連続優勝などだ。彼らは人生を賭けて来日し、もし破れて帰国しても生きて行く方策が無く、絶対に勝ち残る必要があるのだ。従って違反スレスレの技も平気で繰り出す。コートジボワール選手も、敗戦して帰国すると再び地方部族の兵隊になって砂漠の戦場に生きる以外に生活の術がない。 終盤のコートジボワールの見苦しい時間切れ戦術も見苦しい限りだったが、勝利しなければ彼らは生きて行けないのだ。日本選手は引退しても解説者とか、地方チームの指導者への道もあり、色々な逃げ道があることを潜在的に肉体が知っているのだ。    

恵まれた日本社会に生きる私も壮言豪語できる立場ではないが、社会人としてはエリート通りを歩けなかった。D社の企画部長時代に致命的な脳外科手術を受け、後遺症こそ目立たなかったが、化学会社の多忙な企画中枢に座り続けるのが辛くなり、遂に退社して全く異分野の医薬業界に飛び込まざるを得なかった。大過ないサラリーマン生活ではなく、紆余曲折と大波乱続きだったが、なんとか生き延び、76才になる今日でもまだ零細企業のオヤジとして働き続けている。仮に破産しても家屋敷は家族に生前譲渡してあり、家内とケンカしない限り、何とか雨露を凌げる場所だけは確保してある人生だが、終盤になって顧みると、平凡なサラリーマン生活より数倍も思い出多い人生だった。 時代を謳歌した銀行退職者が我家の周りにはウロウロしているが、超高給を食んだ彼らも自力で生きる智慧は持たず、長い余生を苦しんでいるのが本当に哀れだ。                                                                                                                                                                                        

素人ヤジだとお叱りを受けても当然だが、私は本田が余り好きではない。彼は動きが鈍く天狗になり過ぎて余りチームに貢献していない。いつも彼は簡単にボールを敵に奪われる。運よくゴールしてもピッチを走り回る彼の顔は歓喜ではなく気違いの様相だ。それは巨人の打率2割3分、ホームラン7本の 阿部捕手と同じでチームへの貢献度は少ない。他チームの4番打者は既に20本以上を放っているのに、阿部はホームラーンも少なく、打率もごく低くバラストになっている。本田を外さなければ勝てないと釜本も言っていた。 
         


mh3944 at 12:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2014年06月12日

140612 恐怖の吉田調書


話には聞いていたが、福島原発事故当時の吉田所長のメモの抜粋を読んで、当時の極めて切迫した危機状況に驚愕した。                        
                                       
→ 水、入らなんいんですもの。水、入らないということは、ただ熔けていくだけですから、燃料が、燃料分が全部外へ出てしまう。プルトニウムであれ、何であれ、今のセシュームどころの話ではない訳ですよ。放射能が全部出てまき散らしてしまうのですから。 我々のイメージは東日本の壊滅ですよ。チェルノブイリ級どころではなく、チャイナシンドロームではないですけど、ああいう状況になってしまう。そうすると1号,3号の注水も停止しないといけない!……                                                              
今回の原発事故は太平洋戦争敗退以来のわが国の最大の危機であり、原子炉が大暴走する危機一髪の状態だったことを示している。外部からは現場の切迫した状況は詳しくはわからなかったが、テレビ報道から尋常でない状況に私は大きな恐怖を感じていた。特に、米国人、中国人、東南アジアなど、殆どの外国人が突然仕事を放り出して日本から脱出し始めた光景をみて、何か大変な事故が起こっていることを感じていた。                                                                                                                                                 
                                      
特に4号炉には通常の原子炉の3倍以上の1400本もの燃料が屋上近いプールに集積されており、もしその水が漏れて冷却不能になると地球規模の大災害になるとは聞いていたが、現地では危機状態の進行中で、外部からの(給水)手助けを求め続けていたのだ。しかし東電清水社長も菅総理も斑目委員長も右往左往するばかりで、有効なアドバイスは何もできなかった。                                                                                                                                                               
上空から自衛隊ヘリコプターが散水するテレビ映像もみたが、原子炉の遥か上空から散布する水は建屋に届く前に霧散するだけだった。続いて登場した警視庁の放水車も放水は原子炉建物の外壁を濡らす程度だった。注水が原子炉に届きますようにと、私はただ祈りながらテレビを見ていた。3日目に到着した東京消防庁のハイパーレスキュ―隊の高所放水機でやっと本格的に原子炉冷却が出来始め、危機の進行が止まる可能性を感じた。神様 原子炉の冷却が成功しますようにと、日常の不信心も忘れて私はテレビを見ながら祈っていた。そして1週間が経過した頃になってやっと収束の見通しが現実化し始め、原子炉暴発の危険性を残しながらも何とか乗り切れそうな雰囲気が濃厚になってきた。                                                                                                                                                              
もし4号炉が冷却不能で暴走し放射能をまき散らし始めると、利根川以北の東日本住民3000万人が避難を迫られる事態に発展し、利根川近くに住む私も長年住んだ自宅を放り出して避難した筈で、家内や子供を伴って多分関西の実家に引っ越していたかも知れない。本当に死ぬ覚悟で、原子炉暴走を食い止めた福島第一原発の吉田所長以下の作業員諸兄には深く頭を垂れる次第である。天は我々日本人を見捨てなかったと 今でも私は神様に深く感謝する心を忘れていない。                                                                                                                                                                                 
この吉田調書を読んで、だから原発はやめるべき、と脱原発派は勢いつくだろう。しかしその結果 我が国はエネルギーの自己調達源を完全に絶たれて、国際競争力は失われ、人口減少と合わせて、国力は衰退の一途を辿る。それは例えば重症の糖尿病に犯されて治癒不能になった患者と同じだ。 現実には出来もしない再生可能エネルギーの夢を追い続けて長い年月と大金を投じた挙句、諸外国との国際競争に敗れて倒れることになる。 吉田調書は東電が独占企業の胡坐に乗り危機管理への対応を怠った結末をあぶり出した。同時に日本政府の危機管理態勢も機能しないことを証明した。 原子炉には大地震と津波対策、及びテロ対策が必須であることを明示し、仮に大事件が起きても、移動可能な緊急冷却車を準備して、絶対に全電源喪失の事態に陥らないよう原子炉管理が不可欠であることを教えてくれた貴重な教訓であった。     




mh3944 at 12:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2014年06月06日

140606 宗教政党は怖い

             
自民党と公明党は連日、集団自衛権について重箱のスミ突きを続けている。邦人が乗っている米艦が敵から攻撃された時に、自衛隊は米艦を守るのは当然だと75%の日本人が賛成しているが、では日本人の乗船が確認されない時はどうするのかとか公明党は食い下がる。 敵兵が日本の無人島に上陸した時、漁民に扮した中国軍隊が日本の巡視艇を撃破しても自衛隊は出動できないとか、同盟国米国に向かうミサイルが日本上空を通過する時、米国からの迎撃要請を受けたらどうする?など、世界ではその時の状況判断でごく普通に行動できる軍隊が、日本では自衛権を発動するか、憲法違反にならないか等、いちいち議論が続く。今日の戦争はまたたく瞬間に勝敗が決する時代なのに、日本は関ヶ原時代戦の如く作法が合致しているかどうか細かな議論を続けている。公明党は国民の命を守るより憲法を守る方がよほど重要らしい。彼らは憲法の改正問題が先決だと主張するが、憲法改正には反対なのだから、結局平和主義を口実に自衛隊を動けないようにするだけだ。                              
                                 
彼等は個別自衛権ならOKというが、核兵器が高度化した今日、単独で自国を守れる強力な軍隊をもつ国は、核兵器を持つ米国、ロシア、中国、イギリス、フランスだけであり、その他の国々は単独では自国を守り抜くことは絶対に不可能なのだ。増して平和憲法に手足を縛られ強力な兵器もない日本は独力で外敵に対抗できる訳がないのを承知の上で、公明党は集団自衛権に反対するのだから全く始末が悪い。                                                                                                                                                           
                                  
核武装した国々の間では戦争は起きないことは現代の常識である。理由は相手を攻撃すると自国も核の反撃を受けて壊滅するから決して戦争にならない。双方の戦力がアンバランスな時に、強国が誘惑に駆られて弱国に戦争を仕掛けるのは近年の歴史が証明しており、直近ではロシアがクリミヤ半島を強奪してもウクライナは手も足も出せず、ただ見守る以外に無かった。この現代社会では、強力な核兵器をもつ国同士はお互いに自国の大損害を恐れて本格的な戦争はできないのだ。日本の如く平和憲法を理由に戦力を怠ると、相手は組し易いと判断して戦争を仕掛けてくるのが実情なのだ。それは連日繰り返されている中国の尖閣侵犯で証明されている。                                                                                                                                         
                                                
安倍首相は今回の公明党のサボタージュ作戦とは早々に縁切りすべきだ。如何にも平和を切望しているように見せかけて、国民の貴重な税金を小田原評定に費やすことに国民は呆れている。早々に公明党に見切りをつけて、より近い維新の会やみんなの党との提携に切り換えるべきだ。尖閣で中国の威嚇が続く今日では、国過半数の国民は集団自衛権が必要だと実感しているのだから。                                                                                                                                                        
                                
更に公明党が主張するPositive-Listではダメだ。AケースとBケースに限り自衛隊の出動が許されるなんて愚の骨頂、敵はAでもBでもないCで攻撃をしかけるに決まっているのだ。その典型例が前述の漁民に扮装した偽装軍隊で台風避難と称して尖閣に上陸して居座るケースだ。中国は悪天候を避けて上陸した緊急避難だと言い張るがそれは彼らの常套戦術で居座り続けるのだ。もし自衛隊が排除しようと作戦行動に出ると、平民が攻撃されたと世界に非難し重武装の軍隊を送り出してくる手はずだ。確かに自衛隊が出動するルールは必要だが、それは、DとEでは発砲してはならないが、その他は状況判断によるというNegative-Listであるべきだ。 グレーゾーンに対しては日本国民の80%は、自衛隊の出動を容認しており、公明党は与党の立場を利用して自衛隊を骨抜きにしたいのだ。                                                                                                                                                                 
                                
最近でこそ公明党は政教分離を掲げ、外部には穏健政党にみえているが、50年前には創価学会の替え玉投票事件とか、乱暴な折伏活動を日本各地で行っていたことはよく知られている。私もその被害者の一人で独身時代に学会の活動に興味をもって接触した途端、その後は朝な夕にと信者連中が神戸の私のアパートに押し掛けて入会を強要し、外出もできない執拗な勧誘活動が2〜3ケ月続いた。最近でこそ常識政党として上品に振まっているが、本質は宗教政党の団体なのだ。ジャナーリスト片岡亮氏によると、近年でも公明党は激しい折伏活動を地下で続けているそうだ。                                                                                                                                                       
                                    
大体、宗教が政治に関与するとロクなことは無い。宗教は基本的に自分だけは100%正しく異教を認めないのが基本だ。世界中で残忍な殺戮や誘拐を繰り返すイスラム教がその典型だ。あれは真のイスラムではないとも言うが、現実に暴れ回っているのはイスラムを自認する集団ばかりだ。先月ナイジェリアで200人以上の若い女性を誘拐したボコハラムもイスラムを自称するが、とても理性ある人間の行動とは思えない。日本人は宗教心が薄いと非難され、葬式仏教だとけなされるが、仏教も神道もキリスト教も共存できる我が国は世界でも最も平和を愛する民族だと自信をもって良い。                                                                                                                                                                                        


              


mh3944 at 10:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治