2014年09月

2014年09月30日

141001 モンゴル逸の城


秋場所が終った。大相撲はマンネリ-スポーツの極限で興味は殆ど無かったが、最近は結構面白くみるようになった。頭脳が退化した証かも知れない。それにしてもモンゴル遊牧民出身の逸ノ城が大活躍した。今年正月に初場所を踏み、連勝を続けてあれよあれよという間に大関稀勢の里との対戦になり撃破した。 続いて豪栄道を破り、横綱鶴竜も破り、遂には白鵬戦となった。 何しろ192cm, 199キロの巨体だが、肉ブヨブヨではなく、結構筋肉質だ。遠藤のようにもて囃されて連敗し続けるハンサム男とは無縁の容貌で、お世辞にも美男子とは言えず、肉食系のジンギスカーンもこのようであったかと思う大草原の男だ。                                                                                              
モンゴルでは、自国の若者が先進日本の大関を次から次へと投げ飛ばすのに大興奮だという。プロ野球の有力選手が米国メジャーを目指すように、モンゴルの若者は日本で出世することが人生最大の夢だという。韓国ゴルフ選手が賞金目当てに来日するのも同じで、忌み嫌うばかりでは自分の度量が狭すぎると、私の心境も微妙に変化している。                                                            
                                                               
兎に角、前頭10枚目で勝ち続けた逸の城は、大関稀勢の里と対戦した。多分故意に逸ノ城が早目に仕掛け、緊張気味の稀勢の里は2回とも待った、3回目に突進した稀勢里は、目の前に居る筈の逸ノ城が左に飛んでいた。これには私もあっけにとられた。失うものナシの新入幕だから真正面から当たるものとばかり信じて、バカ正直に突っ込んだ稀勢里を避けて左に飛んだのだ。一流のズル賢さに熱戦を期待した観客は一瞬に冷めてしまった。流石にバツの悪さを感じたか逸ノ城は、2回待たされたので考えが変わったと言訳したがウソに決まっている。翌日は豪栄道と真っ向勝負して圧勝した。続いてズル賢さも一流のモンゴル鶴竜戦だったが、逸の城は再び変化して、突っ込んできた鶴竜は土俵にうつ伏せた。ズル者同志の勝負でどちらが負けても誰も文句は言わない。最後の横綱白鵬戦では流石に変化せず正面から四つに組んだが白鵬に投げられた。それにしても稀勢里、豪栄道など日本人大関のひ弱さには痛感させられた。中学卒で相撲界に入り、人生を相撲に賭けた稀勢里は私も大フアンで根性も座っていると思っているが、彼も緊張してしまったのだろう。                                                                                      
しかし稀勢里の悪口を言える自分でもない。私も超神経質で気が弱く、人前に立つと半分の力も発揮できず、いつも悔し涙を流し続けている者だ。もう喜寿になり人生も終盤なのに神経性は直らない。人生の殆どは既に過ぎ去り、失うものは何も無い筈なのに、失敗したらどうしようと不安なのだ。自分なりには理由は分かっており、一生治らない口下手が原因だと知っているが、口八丁手八丁に人前で颯爽と立居し振舞う言動ができない自分が情けなくなる時がある。                                                    
                                                                  
この口下手と弱気を背負い続けてきた人生だが、代償として得たものは忍耐力と継続力だろうか。 喜寿の私は、同期の友人知人が全てが引退し、或いは病気に苦しみ、既に逝去した者も結構多いが、幸い私はまだ元気で自営の零細企業を経営中だ。規模は小さいが誰も真似できない最先端のITを武器に、営業マン無しで営業する手法を零細業者に安く提供し、私も相応の利益を得ている。私の同年配は意気消沈して自宅に籠り、或いは囲碁,将棋,ゴルフ,ダンスなどに耽っているが、まだ健康な私はいま市役所を口説いて、市内の若者の起業創業をサポートして彼らが自分の夢を実現できる環境を整備して欲しいと提案している次第。 人間万事塞翁が馬で、人生は悪運続きばかりでなく、幸運続きばかりでもないことは案外本当かも知れないので。                                                                                


mh3944 at 12:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2014年09月26日

140926 少子化問題

先進国の多くは人口少子化に悩んでいる。米国はヒスパニック系を主体に高い伸び率を維持し、西欧各国は懸命な努力で何とか人口減少を食い止めているが、日本や韓国、台湾、シンガポールは人口減少に苦しんでおり、西欧の政策に学ぶべき点が多いと言われる。                                                                                                        
面白い記事を読売新聞8/20にみた。ひと口に西欧と言っても、フランスとドイツでは事情が大いに違うという。母親の早期の職場復帰を奨励する仏は合計特殊出生率が2.0と高い。20年前に1.65まで落ち込み危機感に襲われたが、国が手厚い育児手当の充実を急いだ結果2.0台に回復した。その中心は保育所の充実に務め、母親に早期職場復帰を促した結果だという。即ち保育所は生後2ケ月あたりから預かり、育児はプロに任せる意識が強く、言葉も早く覚えて集団生活にも慣らすのだという。長く休むと心理的に復帰が困難になる為、産後2〜5ケ月で職場復帰を促す。パリの保育所は朝7時半から夕方7時まで開いており、育児は母親の責任という観念を薄めて、仮に離婚しても育児は国が守り、母親の経済的な自立を助けている。                                                                                       
独は与野党の政策に差異はあるが、伝統的に母親が乳児を母乳で育てるべきという価値観が強く、保育所も少なく出生率が1.39と低迷しており、近い将来仏に逆転されそうだという。母親の職場復帰も出産後3年以上が経過してからが圧倒的に多い。保育所も午前8時から午後4時までと短く、多忙時に業務に追われる母親は二人目なんてとても考えられないという。子供を持つとキャリアに悪影響があると思う女性も多く、仕事か子供かの選択を迫られている。フランスは現人口は6,500万人だが、2050年には7,300万人に達し、現在8,000万人の独は7,250万人と減って逆転し、更に独は英国にも抜かれる可能性があるという。                                                                                       
西欧の家族政策のモデルになっているスエーデンの出生率は1.91と高く、育児休暇中の手当は給与の80%と非常に高い。1年3ケ月の育児休暇が与えられ8割の父親は育児休暇を取得するという。1才〜5才の幼児は政府が定めた就学前教育をうける。                                                
                                                                   
わが国は長年1.38〜1.40と低い出生率に苦しみ50年後には人口8,000万人台になって2流国に転落すると言われる。世間には移民導入論もあるが私は賛成しない。多分移民は中国人や韓国人が圧倒的に多くなるだろうが、反日教育に育てられた彼らはその反日意識が抜けず、隣接する自国と往来しながら、日本社会に混乱を惹起し大きな禍根を残す可能性を心配する。 やはり日本は自力で出生率を高める政策が必要だ。                                                                                                      
少子化の根本原因は、地方と比べて大都市では、若い女性が子供を産めないことだ。例えば最高は沖縄の1.90, 続いて島根1.68、 宮崎1,67, 鹿児島1,64, 長崎1.63, 熊本1.62 佐賀1.61と圧倒的に九州地方が抜きん出ており、地方が子供の養育に適した環境であることを示している。問題は田舎には仕事が少ないことだ。
                                                                                                                              
都市部では、東京が全国最低の1.13と極端に低く、 続いて京都1.23 , 大阪1.31, 愛知1.46と大都市が軒並みに低出生率に陥っている。都市には仕事はあっても、有効な育児政策が無く子育てが非常に困難なのだ。 東京は未婚率や初婚年齢も際立って高く、狭いマンションで高い家賃に悩みながら孤独に子育しながら苦しんでいるのだ。逆にパリは2.0, ロンドンは1.99と非常に高く、その差異は、きめ細かな政策で保護されている為、大都会でも子育てが可能になっているのだ。                                                                                                                                              
歴代の少子化担当大臣を見ると、上川陽子、中山恭子、小淵優子、福島瑞穂、岡崎トミ子、蓮舫、小宮山洋子、森雅子、有村治子と、錚々たるエリート女史が名前を連ねているが、彼女達は一体何をしていたのか? 4,000万円の年収+SP+運転手つき車を得て大臣椅子の感触を楽しみ、多忙そうな振りをしながら適当に演説して白書で誤魔化しているのだろう。少子化担当大臣はもっと本気で対策に取り組み、孤独に苦しむ母親を真面目にサポートする責任がある。もし自信がないのなら大臣を辞退すべきだ。彼女達は、西宮の野々村竜太郎県議と同様に職務怠慢だ。正直な野々村県議より巧妙に怠慢する少子化担当大臣の方が返って悪質ともいえよう。 少子化対策は総合的に対策すれば出生率は上がることをパリとロンドンが実証している。各大臣が一歩づつ対策すれば、中期的には必ず効果が表れてくる筈だ。                                     
 マスコミにも問題がある。東京都議会で35才独身の塩村文夏議員に、少子化問題の提起ばかりでなく、自分も早く結婚しろよ、とヤジった鈴木彰浩議員は品性に欠けるが、塩村議員も口先だけでなく何が問題かを訴え議論するべきだった。根本的な議論抜きのまま、鈴木議員がプライバシー侵害を謝って決着では何も解決しない。これこそ政治とマスコミと市民を含めた日本全体が無責任な証拠である。子育ては本当に苦労の連続だが人生最高の喜びでもあり、若者達も我が子を欲しいと願っている筈だ。大都会でも育児できる態勢を早急に構築しないと 日本は老人ばかりの暗く寒々しい国になってしまう。  



                                                               


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2014年09月18日

140918 朝日新聞の重罪

朝日新聞が遂に白旗を上げた。これほど日本人を侮辱するインチキ情報を世界に流し続け、我々に屈辱を与えた慰安婦の強制問題は、朝日新聞の作り話であったことを隠し通せなくなった。何とか言い逃れようと朝日は、強制は無かったが朝鮮の若い女性を慰安婦として戦場に送ったことは事実、と言い張っているが、強制性の有無が慰安婦問題の核心なのだ。その核心が間違っていたら、世界に発信した日本軍の残酷物語は根本から崩れてしまうのに、まだ朝日はことの重大性を理解していない。
                    
確かに明日の命も知れない兵士がこの世に生きた証として慰安婦を求めるのは人間の性であり、それを責めるのは酷だ。韓国兵もベトナム慰安婦を相手に20万人の戦争孤児を産んだ事実もある。要は強制されたか、稼ぎを求めて自己判断で戦地に出掛けたかで、天と地ほどの差があるのに朝日はミソとクソを完全に混同している。

問題は吉田清治とかいう売国奴が書いた小説を、朝日新聞が如何にも事実として大々的に世界に宣伝し、これを根拠に韓国政府が騒ぎ始め、30万人の韓国女性を凌辱したとPRして、欧米の諸都市に慰安婦像まで建て、国連人権小委員会のクマラスワミ委員長が、日本を非難する声明まで出す程の大スキャンダルに仕立てたことだ。 その結果、何も知らない世界は日本人の非道な行為を信じ込み、日本と韓国は事実上の国交断絶状態にまで落ち込んでしまった。 
   
これほどまで世界に広めた悪辣非道な日本人の印象を消し去ることは殆ど不可能だろう。これから何十年或いはそれ以上の長い年月をかけて、我々はこの屈辱を払拭する努力をしなければならない。日本国民に与えた精神的な打撃を朝日新聞は如何に償うつもりだろうか? 韓国には朝日新聞の苦境を救う運動まで起き始めているというが、これを笑い事だと言って済ませることはできない。 鋭意の諸氏が検証して、強制連行の事実は無かったと20年間に渡り反論し続けたが、朝日新聞は全て無視してインチキ報道に固執し続けた悪意は重罪に値する。
             
これほどの大スキャンダルを引き起こした朝日新聞は数兆円の賠償金を日本政府に納めても私は許さない。唯一妥協できるのは早急に朝日が自社の誤りを世界に公表して、廃刊する勇気を示せば許してもよい。インチキ朝日新聞が消える代わりに我々日本人は救われるのだ。 
 
発信源の朝日新聞が撤回した偽報道に乗って、日本の非道を世界に拡散させた韓国朴大統領は困っているだろうか? 常識的には困っている筈だが、これほど本腰を入れて慰安婦問題を世界に広めた結果、今さら間違いでしたとは修正できないだろう。自国民に信じ込ませ、伝説に迄仕上げた残酷ストリーを消し去ることは絶対にしないだろう。昨今の韓国報道では、日本政府が朝日新聞に自白を強制したと主張して、朝日新聞を助ける運動を検討しようといっているらしいが、もう笑止千万だ。

ただ朴大統領もここまで事実が判明した結果、慰安婦問題を更に拡大再生産するのは困難になるだろう。 日本から公的慰謝料を取ることは不可能になった。元々日本政府から賠償金を取れるとは思っていなかっただろうが、請求し続けることをスローガンに政権維持を図ってきた朴大統領も 流石に重要政策としては使い続けることは難くなった筈だ。或いはニューヨークの国連ビル前に慰安婦像を設立しようと企てても、このインチキ物語を知った米国人は絶対に賛成しないだろう。 本質が露呈した悲惨な物語の威力は大きく傷ついてしまった。

300名の若い高校生を沈没船に押し込んで溺死させた4/16のセウオール号事件以降、韓国国会はマヒ状態で1本の法律も議論できず、50人の遺族がハンガーストライキを継続中で、朴大統領は身動きできないという。日本で福島原発事故が命令に反して多数の原発保安員が逃げ出したという朝日新聞のインチキ話も利用できなくなり、日本の悪口を政権維持の手段に使うという哀れな戦略も段々と失われ、残された政策は殆ど無くなってしまった。 隆盛を誇ったサムスン電子も最近は安い中国製スマホに押されて勢いを失い、これから経済は不況に向う公算が大きいという。 やはり韓国大統領は慰安婦問題の残滓にしがみつき、朝日新聞と同じように、強制性は無くても人間としての倫理上許されないことだと言い張って、何とか残された任期の生き延びを図るだろう。政権末期の李明博前大統領が竹島を訪問したと同じく、日本を悪玉に仕立てて政権維持を図る以外に政策が見つからない韓国は哀れなものだ。                                                                                                                                       
我々日本はどうすべきか? 朝日新聞が自主的に廃刊しない時は、全国的な非買運動を起こしては如何と私は思う。 残念ながら我々の同胞は余り聡明ではなさそうで、例えば私の親しい友人Nさんは、朝日新聞に投稿することが生き甲斐で、今週もまた朝日に載ることになりました、と嬉しそうにメールがきた。本当に情けない。   




mh3944 at 09:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2014年09月12日

130912 東電の吉田調書

           
亡くなった東電福島の吉田所長が語った、吉田調書が議論になっている。所員逃亡のインチキ情報を流した朝日新聞の無責任さは言語道断だが、もうひとつ、なぜ東日本大震災であれほど多数の犠牲者を出したか私は疑問に思っている。            
                                                                     原発事故の直接的な影響で死亡した人はゼロだが、漁港を襲った大津波は真昼にも拘らず18.500名という膨大な溺死者を出したのは何故だろうか。 結論を先に言えば、中央気象庁のいい加減な津波警報が原因だと思っている。殆どの住民は経験したことのない激しい上下動に驚愕したが、第一報でわずか3mの津浪とテレビ速報した為、地域住民は巨大津波ではなさそうだと誤解してしまった。津浪来襲まで30分以上の時間的な余裕があり、もし第一報で巨大津波と報じていたら、犠牲者は大幅に減った筈だと私は思うが、気象庁は非難が納まるまで黙して何も語らない。 続く第2報で高さ6mに修正、第3報では10m以上の巨大津波と、次々と修正したが、第1報を聞いた多くの住民は安心してしまったのだ。                                                                                                                 
原発の暴発が何故防げなかったのかに関しては、吉田調書で赤裸々に心情を語っている。 事故の僅か2年前に東電に設置された地震津波対策室の初代室長に就任した吉田氏は 悔悟の涙を流しながら、(一般社会と同様に?)当時の地震津波に対する東電内の関心は全く低かったと述べている。福島事故の2年前に中越沖地震が起きたのを機に、やっと原発の機器や建物を守る為、周辺の断層調査をしようという程度だったという。これは当時の社会の常識より大きく遅れており、特に危険な原発をもつ東電の認識としては余りにも甘すぎる。                                                                                                                          
当時、東電土木グループが土木学会の権威に相談すると、142名が犠牲になった50年前のチリ地震は津波3mだったが、東北大地震で福島原発を襲う津浪の高さは精々10m程度だろうと言われたという。しかしこの10mの大津浪でさえ東電内部では、10m津波って本当に来るの?という受け取り方だったという。しかし現実には彼等の想像を遥かに超えた15m超の大津波が福島原発に襲いかかり、地下室に設置した緊急冷却装置を一瞬にして無力化した。 この東電の認識の甘さが大事故を起こした原因だと私は思う。                                                                                                                     
東電の社長主催の地震津波対策会議はいつも予算がテーマであり、15m級の巨大津波の対策費などは議題に乗る筈もなかった。当時の清水社長は資材調達部門出身で、その前社長の勝俣会長も企画部門であり、東電では技術部門の発言力は極めて弱かったことが大事故の遠因になったと思う。もし15m級大津波の来襲が議題に上程されても、管理系社長は巨額の防災予算などは考えられないと葬り去っただろう。                                                                                      
今回の大地震発生後になって、一斉に地震学者もマスコミも物知り顔に変わり、巨大津波の来襲対策を説き始め、次に予想される東南海大地震では、関東から九州までの1,000キロ以上の太平洋沿岸に高さ30m超の大津浪が襲い、溺死者は32万人に達するとの恐怖の予想を発表したが、東日本大地震の前には学会も学者も、全く語らなかった大きな責任がある。                                                                                                                       
福島原発は15mの大津波に襲われて完全に水没したが、原子炉本体には致命傷は受けていなかった。原発が暴走したのは、緊急冷却装置が水没して全ての外部電源を断絶され、冷却が出来なくなった為に核分裂が暴走して水素爆発を起こし、高熱の核燃料が格納容器の底を突き破ったという。万里の長城の如き巨代な防潮堤を築くことは確かに不可能だが、原子炉を冷却し続けることが必須の条件であれば、緊急事態に対応して移動式の冷却装置を何故検討しなかったのだろうか。 この予算ならごく僅かな金額で、最悪の事態にも対応して冷却機能は維持され、原子炉の暴発は抑えられるが、管理部門系の社長には想像さえできなかったのだろう。                                                                                                                                  
確かにこれは結果論でもあるが、電力会社の最大の稼ぎ頭の原発を守り、再びチェルノブイリ事件を絶対に起こさない為には、精々数十億円以内で大型移動式冷却車の配置は可能であり、簡単に実行できた筈だ。しかしこの議題すら上がらなかった東電経営層には大きな責任があると思う。                                                                                                             
東京直下型大地震も同じことだ。最も怖いのは住宅火災で、都内各地からの出火が予想され、住宅の不燃化と避難路確保がいつも議論の中心だ。地震発生時は直ちに交通を遮断して消防車の通行路を確保し延焼防止に務めるのは当然重要だ。                                                                                                                            
しかし住宅火災は消防車でも対応できるが、もっと恐ろしいのは、東京湾岸に林立する石油タンク群の火災である。 石油タンクは一度着火すると消火はほぼ不可能で、燃料が燃え尽きる迄、何週間でも燃え続ける極めて厄介な危険物である。 東京湾周囲には大小数百基の石油タンクが林立し、一旦着火すると東京湾周辺を破壊し尽くすまで数ケ月の間、燃焼し続けるだろう。それは原子炉の暴走にも似た破壊力があり、首都圏を壊滅させる。住宅の不燃化も重要だが、東京湾周辺の石油タンク群の防災対策がより緊急のテーマなのだ。                                                                                
巨額の予算を使っても収益に寄与しない投資には企業TOPは消極的になる。従って政府が先頭に立って、コンビナートの防災対策を強調し、尻込みする企業を叱咤激励してコンビナートの防災対策を進めるべきだと思うのだが。   


mh3944 at 07:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2014年09月03日

140903 新人営業マン

隣り部屋のNPOにコピー機の営業マンがやって来た。社内研修を終えたばかりの新人営業マンらしく初めての売込みだ。何回も来訪して緊張の新人が繰り出す超丁寧な売り込み言葉には思わず笑いそうになる。必死の営業マンに対応する中年女性は対照的に極めて事務的だ。やはりメール時代に育った若者には、普通の雰囲気での対人会話はとても苦手なようだが、運よく高級機の商談が成立した。 何はともあれ、何回もやってきて、遂に売込みに成功したことは新人営業マンの人生で忘れられない出来事になるだろう。                                                                                                        
そして1週間後のコピー機納入の時、新人は上司を同伴してきた。流石に上司らしく対応は落ち着いており、対応の中年女性も相変わらず事務的だ。もう殆ど分かっているので、上司の偉さには関係なく、同じことを何回も言わさないで欲しいという感じだ。新人の手前、上司は何か違う所を見せたいらしく、いろいろ世間話をしながらも、お礼を繰り返して最後に、いつかご都合の時に食事でもご一緒させて頂ければ!と切り札を出した。                                                                                                                                             
え!食事ですか?と中年女性が驚くと、いや!何か季節の果物でも!と上司が言葉を変えたので、季節の果物ですかー?と女性は初めて笑い出した。 兎に角、競争激しいコピー機の売り込みと、同行した上司のお礼のやり取りを聞きながら、営業とは本当に大変な仕事だと思う。何故もっと落ち着いた雰囲気で普通の会話が出来ないのだろうか?と不思議に思えた。                                                                                                                  
しかし笑い事ではないと気付いた。私の新人時代も無我夢中で殆ど何も覚えていないほど緊張の毎日だった。20年経って臨床検査薬の合弁会社の社長業を始めた時も、私は同じように滑稽な上司訪問を繰り返さしていたのではないか思うと冷や汗が滲んだ。検査薬は医薬品の1/10の年4,000億円程度だが、技術レベルは結構高度だ。素人の私が専門の検査技師を相手に良くも営業したことを思うと恥ずかしくなる。仮に品質が合格すれば、今度は値段の交渉に入る。コピー機と違ってクスリ9層倍の業界であり、定価の1割〜2割引き程度では追い返される。3割4割引きでも先方は簡単には承知しない。大量納入になると5割引き以上を要求される本当に気違い染みた業界なのだ。                                                                                                                                                           
営業マンから成約の見込みあると知らされた私は、いつTOPとして挨拶に行くか思案する。元々人間嫌いで営業センスが無い私はユーザー訪問を好きではないが、時にはTOPセールスを態度で示す必要があり、時折営業マンと同行訪問した。                  
                                
得意先の担当者とその上司にお礼の挨拶すれば一応役目は終わるが、コピー機と同様に、TOPとして何か光る所を示そうと邪心が入ると途端に難しくなる。外交辞令はもう結構だから忙しい仕事の邪魔をしないでくれと相手の顔付きも険しくなる。コピー機の上司は、美味しい季節の食事とお酒に誘ったが、私はひどい下戸で酒は全くダメだ。相手だって仏頂面の私と食事しても楽しい筈がないだろうと思うのでお酒に誘うことは殆どなかった。私はもっと落ち着いた気分で、普通の挨拶をして常識的な会話を済ませて、先方の雰囲気を察して早めに引き上げるなど、相手の気持ちを汲んだ営業ができなかったかと、今頃になってしみじみ反省する。                            
                               
やはり優れた営業マンには特別なセンスがあるのだと思う。それは当人が幼児期に情感豊かに養育されて、いつも胸襟を開いて交友できる性格だろう。即ち素直な気持ちで相手の立場を思いやる優しい心構えが必要なのだ。                                                                                                                                      
話は異なるが野球のイチロー選手は確かに才能と努力で到達した素晴らしい選手だが、あの本心を見せないで、自分を大きく見せようとする態度は余り好きになれない。恥ずかしさが態度に出る松井選手のほうが私は好きだ。勢いが衰えたイチローは人気もすっかり落目になってしまったが、彼がもっと素直な人柄に脱皮すれば日本でも人気を維持できるだろうと思うが、努力と苦労で凝り固まったあの性格はなかなか変わらないだろうと思う。自民党元幹事長の石破さんも同様で、あのぎこちない作り笑いは情けない限りだ。あれではとても首相にはなれないだろうと私は思う。                                                                                                                         
今頃になって反省しても私はもう取り返し出来ないが、人間は長い一生かけて試行錯誤を繰り返しながら修行を重ねて、寿命が終わる頃になってやっと他人の気持ちにも思いを馳せる余裕が出てくようだ。喜寿になった今日でも私はまだまだ反省の連続だが、 結局、人生は一生かけて登山するようなもので、やっと頂上が見え始めたころには、もう人生は終わりに近づいていると思う。                                 

 





mh3944 at 08:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ビジネス