2014年11月

2014年11月25日

141125 恋愛とお見合い

先日の読売新聞に、米国で結婚するカップルの半数はバツイチだと書いてあった。これは米国だけの話ではなく多分日本も同様だろうと私は思っている。私の近所の若者達も、知らない間に結婚し、知らない間に別れて, また知らない間に新しい相手と一緒になっているカップルが本当に多い。                                 
最近テレビを騒がしているダルビッシュの再婚にはもうただ脱帽である。既に2人の子持ちで毎年10億円を稼ぐダルビッシュだからできることであり、優雅なプロゴルファー古閑美保や最高の花嫁候補といわれるフジレテビ加藤綾子アナを振って、こちらも子持ちの元プロレスラー山本聖子と再婚するそうだ。 市井の我々庶民には羨ましい限りの贅沢三昧だが、恵まれた彼も本当に満足できるパートナーを見つけるのは簡単ではないようだ。           
20年近く前にロスで米国友人と食事中に、日本はお見合い結婚が多く私も見合いだと話すと、先方が大変驚いた記憶が忘れられない。それでは動物と同じではないかと彼は言う。私はお見合いは最初の出会い動機であり、例えばパ-ティーへの招待状と似ており、その後の展開は恋愛と変わらないと説明したが、彼は納得しなかった。私の会話力不足で突っ込んだ話にはならなかったが、察するに、人は恋に泣き恋に喜ぶ生き物であり、お見合いには魂の震えが無いかという意味だった。確かに彼の意見も道理であり、激しい恋愛に末にゴールインするのが最高に幸せであろうが、それにしては米国のバツイチ結婚が多過ぎるのは不思議な話だとも思う。                  
確かに半世紀前、我々の時代は見合いが主流であった。どの町にも元気に動き回る仲介さんがおり、いつも写真を持ち歩いて適当な相手を探している。必ずしも祝儀が目当てではなくもう生き甲斐なのだ。.もし可能性がある相手が見つかるとまず打診して話しを進め始める。最初に相手の写真を見せる。次に生年月日や、学歴、年収、家族構成、などを書いた釣書を交換する。何故釣書というのか知らないが直訳すればFishing-Letterだから、多分相手を釣り上げる書状であり、曖昧な表現が多い日本語には珍しく核心を突いた言葉だ。 そして双方が納得すれば、喫茶店かレストランで本人同士が初めて顔を合わせる。結婚が目的だから恋愛のような双方の気分の探り合いよりも突っ込んだ話しになることは避けられないが、それでも我を忘れる出会いの瞬間だ。   
               
お見合いも恋愛も、互いに自分を魅力的に見せようとする駆け引きがあり、結局は結婚して一緒に生活して初めて夢と現実の落差に気付き、離婚に至ることがあるのは避けられない。私の近隣を見回しても、素敵な主婦もいるが、妬みっぽい女性や、見掛けと違って自堕落な主婦も居り、彼女達の旦那の哀れで厳しい日常生活に想いを馳せることがある。 相手の全てが好きになる恋愛結婚が必ずしもうまく行くという訳ではなく、恋は盲目アバタもエクボで、全てがバラ色に見えていた熱情が段々冷めると、大きな落差に気付き後悔し始める。大金を稼ぐダルビッシュは確かに素晴らしいが, 10年も経たない内に、金は稼げなくなり浪費癖だけ残る困った男になるのだから、古閑美保も加藤綾子も気持ちを早く切り替えたほうが良い。
                                                                 
近年若者がなかなか結婚しない理由としては経済問題も大きい筈だ。年収が低くとても彼女にプロポーズ出来ないとか、逆に彼が契約社員では 結婚しても子育てに専念できず働き続けなければならない不安もあるだろう。 更に近年は子供が少ないので、両方の親の面倒をみなければならない恐怖もあり、満足できる相手がなかなか見つからず思案している間に適齢期を通り越してしまう。                                                                   
何れにせよ、今のような結婚難時代が続くと、更に人口減少に拍車がかかり、50年後には人口8,000万人で中高年ばかりで夢の無い2流国家になるという恐ろしい現実が待ち構えている。何もしない名誉職の少子化担当大臣を非難しても済む問題ではなく、内閣は総力を挙げて若者の就業支援、保育充実とか介護施設の拡充など、政策を総動員して若者達の晩婚化を防ぐべきである。     







mh3944 at 13:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2014年11月19日

141119 沖縄知事選

    
沖縄知事選挙は基地反対派が圧勝した。危険な普天間空港を、住宅街から離れた辺野古海岸に移す計画を進めていた仲井真知事は敗北し, これ以上米軍基地を沖縄に作らせないと叫ぶ移設反対派の翁長雄志氏が勝利した。翁長新知事は元自民党県連の幹事長で、敗れた仲井真知事の選挙対策本部長としても働いた前歴があり、本能寺に織田信長を討ち取った気分だろう。政界には信念などは無関係で、周囲の形勢を見ながらどちら側に立てば自分が有利になるかを見定めて動くサンプル的な好例だ。政治はかように魑魅魍魎の世界だと思い知らされる。移設反対を叫び続けると結局は、普天間の危険をそのまま残すことになるは誰も分かっているのだが。   
沖縄近海の尖閣諸島に中国海警船が領海侵犯を繰り返している事実を、沖縄住民が知らない筈は無い。尖閣防衛には近くの沖縄に基地が必要なのも当たり前の話で、基地を遠くに移せとの主張は、遠くはなれた本土や北海道から尖閣を守れないことは子供にも分かる話で結局、沖縄住民が我が国を守る意思のないことを意味する。それを如何にも尤もらしく基地の重荷を日本全体で分担せよ!と叫ぶのは全く誤魔化しだ。我々が断固として尖閣を守に抜く意思を示さない限り確実に中国に占領されるのはフィリピンの例をみても明らかだ。その次は沖縄本土を狙うだろう。そして中華思想に固まる中国は、漢民族ではない我々を辺境の異民族チベットと同様に扱いたいことを沖縄住民は想像できないのだろうか?  
    
翁長候補は選挙期間中の内部会合で、辺野古移設に徹底的に反対すれば、更に多額の助成金を政府から引き出せると漏らしたそうだが、これが翁長新知事の本音だ。戦後70年が経過しても今だに毎年3,000億円の沖縄開発予算が投じ続けられ補助金浸けの麻薬症状なのだ。テレビにみる沖縄は交通網や建物も立派に整備されて、今更何を開発援助するのか分からない。米軍基地の重荷を叫び続けて沖縄開発援助に浸りきった財政より、観光や海洋立国など自立産業を早急に確立すべきことが分からないほど重症になっているのだ。

我々サラリーマンも立派な成績を挙げて高給と出世を願い、寝食を投げ打って真理の追究する学者達も将来はノーベル賞か文化勲章を夢に託し、スポーツマンも金メダルを狙って鍛錬する訳だから、金と名誉を目指して努力することが決して悪徳ではない。喜寿になる私も年金で静かな余生を暮らすよりも、ITビジネスに夢を託して、刺激に満ちたネット社会に生き甲斐を感じており、他人様の悪口を言えるほど枯れた聖人君主にはなれない。人はそれぞれの立場で最大限の自己表現を試みることは、結局は社会を活性化させ、生活に張りを持たせ、社会にも貢献できることにもなるのだ。怠惰に流されて貧しく悲惨な余生を送ることは誰も好まないから、生き甲斐と欲は切り離すことは出来ないのは事実だが、この社会には自助努力はしないで、助成金や補助金で暮らそうとする他力本願の人種が多過ぎる。 

兎に角、新知事当選をバックに翁長氏は益々予算分捕合戦に邁進する筈で、その分け前を期待する取巻きも大喜びだ。政府から多額の援助引出しを狙う基地反対スローガンが公認されて、嬉しさの余り万歳三唱を叫ぶ取巻き連中の卑しい顔をテレビで眺めながら、これでは何年経っても沖縄の経済自立などは期待できず、観光立国も夢物語りだと思った。



mh3944 at 11:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2014年11月10日

141111 在特会と橋下市長

先日 維新の会 橋下会長と、在特会 桜井誠会長の激論があった。 韓国の執拗な嫌がらせにも拘わらず、日本政府が韓国系在日朝鮮人に与えている生活保護や 税金免除などの特別待遇を続けるのは許せない、早急に撤廃して一般外国人と同じ扱いにしろ!と叫ぶ在特会の桜井会長に対して、それは国会議員に直接言え! ヘイトスピーチは止めろ!と反論する橋下市長の議論は初めから噛み合わず、掴みかからんばかりの応酬になっ た。                                                                                                                                      
40万人近い在日韓国人を優遇する特別永住者制度を止めて 一般永住者制度と同じ扱いにしろという意見には同感する人も多い筈で、橋下市長も内心では多分賛成だろうが、市長という立場ではヘイトスピーチ中止を訴えざるを得なかった。僅か10分足らずの激しく応酬した両氏の激論を、日本や韓国を含む世界の人々が見ただろう。在特会の極論は別としても、桜井氏の主張にはある程度同調する人々もいるだろうと私は思った。                                                                                                                                    
私は両氏の意見を論評するつもりはないが、冷静でしかも雄弁に議論する橋下市長を私は高く評価する。 彼のように歯切れよく自説を披露し、雄弁に反論する政治家は日本の国会議員にはごく少ない。彼は弁護士出身だが、巧みな弁舌でメシを喰う弁護士族を私は余り好きではなかった。しかし彼の的確な分析と頭脳回転の速さ、及びそれを相手に短い言葉で明確に伝える雄弁にはいつも感心している。 私などは頭脳回転が遅く素早い反論は苦手、更に輪をかけた訥弁だから、橋下氏には最敬礼するばかりだ。真偽の入り混じった情報が溢れる現代では、政治家に必要なのは、物事を非難し無責任に解説するだけでなく、解決策も示して国民を納得させることだと思う。                                                                                                                                        
私は米国合弁の医薬品会社の社長を10余年務めたが、日本語は下手でも英語なら誰にもHandyがあるので対等に議論できるだろうという妙な気持もあった。実際に仕事上で英会話には困ることはなかったが、それはビジネスに限られており、ランチタイムの雑談やディナー時の交歓には、私の英語力は全く役に立たたなかった。外国人との関係は仕事以外の交流も案外に重要だったのだ。                                                                    
3〜4年前、大阪府知事時代に橋下氏が市町村への交付金を減額する時に 激しく抵抗する市長達を相手に一歩も引かず、涙を流しながらも必死に説得する彼の姿をみて、その真摯な態度に深い感銘をうけたのは私だけではなかっただろうと思う。日本の国会議員でも、彼ほど真摯に議論し説得しようとする人物は、何人いるだろうか。 橋下氏と同程度に雄弁に喋る議員は何人か居るだろうが、殆どは相手を論破しやっつける事が主目的である。                                                                                                                                 
例えば何故原発の再稼働の議論についても然りだ。このまま化石燃料を燃やし続けると気温が 今世紀終わりには平均気温が4.8度上昇して地球環境が激変し、孫や曾孫達の生活環境は劇的に変わる可能性がある。しかし先般の福島事故を盾に、再稼働反対を叫び続けるお母さん達のヒステリーを誰も本気で説得しようとはしない。再生可能エネルギーは魅惑的な言葉だが、それは実現することが極めて困難な魔者であることを多くの人は感じている筈だ。しかしそれが夢幻であることと説得する議員は殆どいない。                                                                                                                                       
私が尊敬する石原慎太郎氏は衣を被せず物事の本質を議論するが、激しく攻撃されると激怒して勝手にしろと放り出すことがある。 しかし元気な橋下市長は簡単には投げ出さず徹底的に議論に応じる。 同様に民間で出来ることは民間に、と叫んで郵政民営化を強力に推し進めた小泉純一郎氏も立派だが、引退した途端, 彼の頭脳が劣化し始めて、出来もしない再生可能エネルギーを叫び始めていることも甚だ残念である。代替エネルギーとは何かと聞かれて小泉元首相は、それは偉い先生に聞いてくれ!と逃げる。彼 ならどんなに偉い先生でも呼び付けて直接話を聞くことができる筈だが、それはしない。阿部首相も真面目で懸命に反論し東大OBより余程立派だが、余り雄弁ではなさそうだ。民主党の野田さんも誠実に頑張ったが、やはりドジョウからなかなか脱 皮できなかった。                                                                  
願わくは、橋下市長は労力を消耗する大阪政界から脱出して、貴重な能力を全国政治で発揮して欲しい。彼を恐れて毛嫌いする議員もいるだろうが、昔と違って今日では、国民の支持があれば誰でも首相にもなれる時代なのだ。国内だけでなく世界も舞台に、諸外国首脳とも議論して理解を深め、我々が世界から理解されるように努力してほしいと願っている次第。   





mh3944 at 13:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2014年11月05日

11/05 シンガポールサッカー

                                                                 
先日の日本vs ブラジルのサッカー戦は惨敗だったが、興味深い収穫があった。まずブラジルでも日本でもない両チームには共にアウエイーの第三国シンガポールの国立競技場に大観衆が詰めかけたことだ。                             
                                         
新設競技場のピッチは砂が露呈していたが、両チームには関係が薄い筈のシンガポールの5万人の観衆が押し掛けたのだ。この大観衆はブラジルにも応援し日本チームにも声援をしたのも信じられない光景だった。 第三国での試合は、殆どが人影もない観客席で気の抜けたようなゲームが普通で、熱心な観衆は母国のテレビで観戦するのが殆どだが、今回は負けても勝っても現地サポーターの大声援が巻き起こった。 何故?と思ったがその理由がやっと分かってきた。    
                                                                                            
先ずは、世界最高のブラジルチームを直接見ることができることがあったようだ。クリーンで格好よいブラジル選手を直接観戦できるチャンスは滅多になく、高い入場料を払って多数の観衆が押し掛けたのだ。更に日本チームも世界で結構頑張っており見て損はないという訳だ。                                                                    
しかしそれだけではない。地元には日本チームのフアンも結構多いらしい。シンガポールサッカー協会からの要請で、J1のアルビレックス新潟が、所属選手を育成する下部組織のアルビレック新潟シンガポールを設立しているという。まだJ1で活躍した実績はないが、現地には深く根づいており、子供達のサッカー教室、チア-ダンスクラブ、更には介護施設訪問等の実績もあり、新潟シンガポールのフアンは結構多いという。通常の現地のサッカー代表戦には2,000〜3,000人の観客が普通だが、今回は5万人の大観衆が詰めかけたのだ。本当に嬉しい出来事だった。ブラジルも日本チームもワールドカップの常連国で、その両チームの試合は見逃す手はないということらしい。 ゲーム前に現地の子供達が日本選手との合同写真に嬉しそうに納まっている報道も嬉しかった。                                                                                                                                        
シンガポールは中国人、インド人、マレー人などの混合社会だが、中国人が多数派で社会の指導権を握っているが、反日旋風の中国本土とは全く違った様相だ。同じ中国人でも、ルール無視で違法に横断幕を掲げたり、下品なヤジを飛ばす中国人サポータ−と違って、彼等は日本チームにも大きな声援を送り、相手側にも応援を送っていた。同じ中国人でもシンガポールの子供教育が国民心理に如何に大きな影響を与えていることを思い知らされた出来事だった。                                                                                                                                   
翻って日本vs中国や 日本vs韓国のサッカーで荒れ狂う反日ヤジは天と地ほどの差だ。GDPで日本を追い越し有頂天の中国は、全く無教養な田舎のガキ大将と同じで、国内の格差不満を反日に向けてガス抜きし、これ見よがしに尖閣列島に領海侵犯を繰り返し、小笠原列島の排他的経済水域に200隻近い漁船軍団を送って排他的経済水域で違法操業を続ける。                                                                   
韓国も同様で、癒されることにない対日劣等感に苛まされ続け、インチキ創り話の慰安婦物語を世界にPRし、解決済みの戦時賠償を日本企業に請求して自国民の不満を和らげようと四苦八苦する朴政権には先進国の威厳は全くない。エリート集団と言われるわが国外務省は何をしているのか。我々が頭を下げて相手が収まるのを待つだけでは事態は絶対に収拾できない。もっと積極的に国際宣伝を強化して、中韓両国の無法と欺瞞性を世界に訴えるべきだ。 


mh3944 at 08:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治