2015年09月
2015年09月24日
150924 VWの不正事件
色々な事件が頻発する現代社会だが、今回のドイツVWの不正ソフト事件には心底から驚いた。世界のVWが、難問のディーゼルエンジンの排ガス規制をクリアして今年前半にはトヨタを抜き、遂に世界No.1になる勢いにあったが その排ガス制御が実はインチキで不正なソフトを使っていたと判明したのだ。過去5年間に不正ソフトディーゼル車を世界に1100万台も販売し、実際には規制の30~40倍濃度の排ガスをまき散らして走っていたという。米環境保護局EPAは最大2.1兆円のペナルティを課す可能性があるという
あの技術屋魂と律儀さを信条とするドイツの有名企業が、壮大なインチキで世界を騙していたのだ。大企業の経営者が、社会を騙すことは皆無ではなく、東芝も過去数年に渡ってインチキ業務報告書を作成し、2,000億円の架空利益を出して株主を騙していた。しかしVWは世界中の国民を騙していたのだ。ウクライナ問題、ギリシャ問題や、ボート移民、など超深刻な問題に悩み続ける独メルケル首相には 更に巨大な難題が降りかかってきた。
私の個人的な想像だが、これほどの巨大な不正工作は個人では不可能であり、多分企業としての合意があったに違いないと思う。石原元都知事の排ガスから出る黒煙煤で有名になったディーゼル車の黒煙排気ガスの除去は非常に難題であり、 最高技術を誇るドイツVWでも解決できなかったのであろう。日本のハイブリッド車を凌駕するには 燃費はターボで対応できたが、排ガスのクリーン化は極めて困難で、遂に不正なソフトに頼ったのだ。その結果、燃費、排ガス規制共に、トヨタのハイブリッドを超す素晴らしいディーゼル車を完成できたとPRし、2015年には遂に世界No.1のトヨタを抜くのは確実だとみられていた。
米EPAがVWに対して2.1兆円の制裁を課すと、ディーゼル本場の欧州なども1兆円は越すであろう。世界最大の中国市場は国全体がインチキも公害も大得意とするお国柄であるが、無罪ではさすが世界も許さず、如何様に対応するか見ものだが、VWのリコール費用1兆円を合計すると4兆円という超巨額な損失になる。更に問題は株式暴落で損を出した煩い株主連中が黙っている訳はなく、全く想像できないが数兆円にも達する巨額な損害賠償を請求するかも知れない。如何に世界のVWでも合計10兆円近い巨額な賠償負担には耐えられず、結局は会社を身売りする羽目に陥る可能性が大きいと私は勝手に想像している。
VW級の巨大会社を買収して経営できる企業は世界でも殆ど無く、GM or トヨタ以外にはないだろう。実はトヨタやGMにもVWトラブルは決して朗報ではなく、逆に貴重な仲間を失う悪夢になると困惑しているのではないだろうか。今回の排気ガス規制はクリアできても、問題は迫りくる巨大技術革新のモーター型自動車への対策の決め手がないのだ。VWにはなんとか生き残って、3社が協力してエンジン自動車市場を守り抜きたいと心底願っているに違いない。自動車産業はすそ野が広く、就業人口は全産業の15%近くを占めていると言われており、自社の安泰と共に自動車産業全体を守り抜くことが必須の命題なのだ。仮に電気自動車との競争に敗れると、エンジン自動車産業は崩壊して失業者が続出し、大きな政治問題にもなるのだ。
電気自動車は モーターと電池から簡単に組み立てられ、排気ガスはゼロ、燃費も良好で、更に製造原価もエンジン自動車の半額とも言われる怪物であり、旧来型自動車は根こそぎ淘汰される危険性を孕んでいる。モーター型自動車の唯一の欠点は走行距離が100〜200Km程度と短いだけだ。 その点を突破口に自動車メーカーは燃料電池車を開発中であるが、全国的な燃料タンク網の設置が超巨額な投資になる問題を抱えている。
新聞報道によると多種多様な企業がモーター型自動車を懸命に開発中で 近年中には市販開始の予定だという。構造が簡単なモーター型自動車は一般の企業でも製造できる。問題は走行距離が短いだけなのだ。この恐ろしいモーター型自動車の登場を阻止することが、トヨタ,GM,VWに課せられた共通命題であり、その意味からTOP-3は運命共同体なのである。今後VW事件が如何ように展開するかにより ターボ/ディーゼルが生き残るか、ハイブリッドが制覇するか、又はエンジン型自動車は淘汰されて モーター型自動車に代変わりするか、いずれにせよ世界の自動車産業は劇的に変化し始めるだろう。
あの技術屋魂と律儀さを信条とするドイツの有名企業が、壮大なインチキで世界を騙していたのだ。大企業の経営者が、社会を騙すことは皆無ではなく、東芝も過去数年に渡ってインチキ業務報告書を作成し、2,000億円の架空利益を出して株主を騙していた。しかしVWは世界中の国民を騙していたのだ。ウクライナ問題、ギリシャ問題や、ボート移民、など超深刻な問題に悩み続ける独メルケル首相には 更に巨大な難題が降りかかってきた。
私の個人的な想像だが、これほどの巨大な不正工作は個人では不可能であり、多分企業としての合意があったに違いないと思う。石原元都知事の排ガスから出る黒煙煤で有名になったディーゼル車の黒煙排気ガスの除去は非常に難題であり、 最高技術を誇るドイツVWでも解決できなかったのであろう。日本のハイブリッド車を凌駕するには 燃費はターボで対応できたが、排ガスのクリーン化は極めて困難で、遂に不正なソフトに頼ったのだ。その結果、燃費、排ガス規制共に、トヨタのハイブリッドを超す素晴らしいディーゼル車を完成できたとPRし、2015年には遂に世界No.1のトヨタを抜くのは確実だとみられていた。
米EPAがVWに対して2.1兆円の制裁を課すと、ディーゼル本場の欧州なども1兆円は越すであろう。世界最大の中国市場は国全体がインチキも公害も大得意とするお国柄であるが、無罪ではさすが世界も許さず、如何様に対応するか見ものだが、VWのリコール費用1兆円を合計すると4兆円という超巨額な損失になる。更に問題は株式暴落で損を出した煩い株主連中が黙っている訳はなく、全く想像できないが数兆円にも達する巨額な損害賠償を請求するかも知れない。如何に世界のVWでも合計10兆円近い巨額な賠償負担には耐えられず、結局は会社を身売りする羽目に陥る可能性が大きいと私は勝手に想像している。
VW級の巨大会社を買収して経営できる企業は世界でも殆ど無く、GM or トヨタ以外にはないだろう。実はトヨタやGMにもVWトラブルは決して朗報ではなく、逆に貴重な仲間を失う悪夢になると困惑しているのではないだろうか。今回の排気ガス規制はクリアできても、問題は迫りくる巨大技術革新のモーター型自動車への対策の決め手がないのだ。VWにはなんとか生き残って、3社が協力してエンジン自動車市場を守り抜きたいと心底願っているに違いない。自動車産業はすそ野が広く、就業人口は全産業の15%近くを占めていると言われており、自社の安泰と共に自動車産業全体を守り抜くことが必須の命題なのだ。仮に電気自動車との競争に敗れると、エンジン自動車産業は崩壊して失業者が続出し、大きな政治問題にもなるのだ。
電気自動車は モーターと電池から簡単に組み立てられ、排気ガスはゼロ、燃費も良好で、更に製造原価もエンジン自動車の半額とも言われる怪物であり、旧来型自動車は根こそぎ淘汰される危険性を孕んでいる。モーター型自動車の唯一の欠点は走行距離が100〜200Km程度と短いだけだ。 その点を突破口に自動車メーカーは燃料電池車を開発中であるが、全国的な燃料タンク網の設置が超巨額な投資になる問題を抱えている。
新聞報道によると多種多様な企業がモーター型自動車を懸命に開発中で 近年中には市販開始の予定だという。構造が簡単なモーター型自動車は一般の企業でも製造できる。問題は走行距離が短いだけなのだ。この恐ろしいモーター型自動車の登場を阻止することが、トヨタ,GM,VWに課せられた共通命題であり、その意味からTOP-3は運命共同体なのである。今後VW事件が如何ように展開するかにより ターボ/ディーゼルが生き残るか、ハイブリッドが制覇するか、又はエンジン型自動車は淘汰されて モーター型自動車に代変わりするか、いずれにせよ世界の自動車産業は劇的に変化し始めるだろう。
2015年09月21日
150921 銀行マンの給料
9/15産経新聞に 銀行マンの給料は本当に高いかどうかという記事が出ていた。例えば第一位の三井住友銀行の平均的な年俸は879万円、2位の東京スター銀行は821万円、 3位のスルガ銀行793万円など、やはりかなり高額だが、国内銀行マンの平均給与は616万円で、国内上場企業2,305社の平均給与とほぼ同じだというからなんだか驚きだ。
確かに一握りのエリート行員は高給だが、多くの銀行マンは50才が事実上の定年であり、大半は関係会社への出向や転籍を命じられて、給与が大きく減少するから、銀行マンの生涯給与は、製造業と差が殆ど無いのだという。銀行マンの特長は、狭い行内で激烈な出世競争があり 早朝から深夜まで過酷な仕事に明け暮れる業態だという。更に現役中は転勤が多く、突然不慣れな地方に転勤を命じられる宿命にあり、子育てや進学にも苦労する。 中高年になると、肩たたきが始まり、都市銀行マンは大手出向先にも恵まれるが、地方銀行マンは中小零細な出向先で、 蔑視されながら定年まで働き続けるのは大変な苦痛であり、私の近隣の中堅銀行のKさんは倒産したゴルフ場の風呂番に出向して現役人生を終えた。
銀行マンは狭い社会で育つ為か、社交性に乏しい。正直言えば私は金融マンを好きでない。狭いコップの中での競争よりも、技術や製品が介在する一般製造業のほうが、深さがあり努力が成果に反映するので面白い。銀行マンOBは銀行を退職すると 途端に急に輝きを失い、自らの頭脳や腕では殆ど生きてゆけず自宅に引き籠もり勝ちになる。
一般の製造業OBは、自分の一生を通して蓄積した経験や知識の集積があり、気力さえあれば、何か関連した仕事が出来る。 私事で恐縮だが 私は診断薬メーカーを定年退職して、自営会社を設立し、診断機器のメンテナンス業を開業した。今考えると少々無謀な計画で大いに苦労したが、その後16年間、今だに倒産の危機を乗り越えながら現在も社員4名の零細企業を自営し続けている。 更にその余暇を使ってITビジネスにも進出し小遣銭以上の稼ぎも得ている。
私が好きになれない職業に株屋もある。 金儲けが嫌いな人はいないが、朝から晩まで掲示板を見ながら、ああでもないこうでもないと市況動向を推察しながら、如何にその裏をかいて儲けるかに精出す苦労な仕事であり哀れさえ感じる。1日の仕事を終えても知識経験の蓄積は殆どなく 明日はどうなるか見通しもないまま不安な心を抱えて帰宅し、また同じことを繰り返す日々を一生繰り返えす。 暴落で大損を出す事故に遭遇しない一生であっても、精神的には何も残らない憔悴しきった一生ではないだろうかと私は勝手に想像する。
他方、高度な技術競争で、世界を相手に戦う技術者も確かに厳しい世界だが、目標を達成した時は何にも代えられない感激がある。 例えば私の関係したバイオなどは小さな実験室でも世界を相手に大きな仕事ができた。 勿論STAP細胞の小保方さんの如く名誉争いに巻き込まれて不幸な罠に陥ることもあろうが、平均的にはやはり努力が正当に報わる世界である。
毎日物流に従事するトラックマンはどうだろう。 確かに具体的な蓄積は残らないかも知れないが、狭い部屋で株式欄を見つめて暮らすより、広く全国を往来して見聞し、社会情報に触れることも意味があるだろう。海運業は考え方によっては一生が世界旅行であり、世界の風景や人情にふれる想い出深い生涯にもなる。
農業は収入が少ない貧乏で苦労の多い仕事だが、種を蒔いて育て秋に収穫する自然相手の生活は、子育てにも似て苦労もあるが やり甲斐のある仕事である。そのことは企業OBが余生を田園生活に暮らすことからも納得できよう。 また未開拓な業態だから、今後は改良の余地が大きく、気概をもって臨めば一生を託せる仕事になると思う。
他方公務員の世界は、私に経験がなく想像だが、近年は国民の目が非常に厳しく、外部から非難されないように 常に細心の注意を求められる職業になった。 確かに倒産はない安定感はあるが、生きがいを感じる程の魅力ある職業ではなくなったと思う。 極端な例だが 街角のウドン屋などは大金は貯まらなくても、日々の収支さえ確保できれば、上司に目を気遣う必要もなく、生きがいを感じながら気楽に過ごせる仕事だろう。
兎に角 現在どんなに素晴らしいと言われている職業も、半世紀が経過する間には、様相が逆転する激変の時代である。やはり自分で選び決断した仕事なら 誰をも責められず、自分が責任を負う以外になく、最も後悔の少ない職業ではないだろうか。
rou
2015年09月18日
150918 鬼怒川決壊
9月2日の関東豪雨で利根川水系の鬼怒川が決壊し大きな被害を出した。行方不明20名が虚報だったのはお笑いとしても大災害には変わりない。栃木県、宇都宮、日光周辺に50年振りの集中豪雨で、下流の鬼怒川が決壊して常総市の40平方Kmが水没したという。
鬼怒川と並んで蛇行する小貝川が35年前に決壊して大災害を引き起こした為、今回も小貝川が再び決壊する?と地元は恐れたそうだが、鬼怒川が決壊した。常総市役所も大慌てで、これほどの大災害にも拘わらず避難警報も出さなかったとマスコミから非難された。市長は顔を真っ赤にして、避難警報を出すと返って混乱することを恐れた、と懸命に言訳したが、全く説明になっていない。 水戸の県庁との連絡も不十分で、平穏無事を信条とする地方小役人達の無能と無責任が露呈してしまった。
東京都は、埼玉県の荒川上流が決壊することを恐れた。大洪水が足立区に押し寄せ、地盤が低い町屋駅から地下鉄に流入して、都内地下網に次々と流入し、営団、都営20本以上の地下鉄網の殆どが水没する可能性を恐れた。 もし都心が洪水に襲われ、JR東京駅周辺が1〜2mも水没すると交通網は完全にマヒして復旧に1ケ月を要し、日本経済は甚大な被害を蒙り世界経済にも影響するという。近年は毎年のように50年振りの豪雨が発生するので、机上の議論では済まなくなる。
私が住む手賀沼湖畔の住宅地も同様で、豪雨となると毎回浸水を心配する。我孫子市が作成したハザードMAPでは、我が家も完全な水没地域に色塗りされている。被害予想を大き目に発表しておいた方が、いざ災害が起きた時に言訳が出来るとの思惑も感じられる。
3年前に、東南海大地震の被害予想も公表され、高さ30mの巨大津波が10分以内に日本の太平洋岸を襲い、犠牲者32万人と発表された。仮にその1/10としても犠牲者3万人の大災害である。 これ程大規模な被害が想定されると、中部地区や四国の海岸地帯に住む住民企業は、対応策も考えられず、住宅補強や工場建設なども手がつかなくなって、活動意欲を一気に失うだろう。更にその時期も不確かで、5年以内なのか数十年先の話かも 全く予測できず、日本経済の活性化を大いに削いでいる感じがする。論争が絶えない原発再稼働以上に重大なことだ。
今回水害を蒙った常総市内の農民達は自宅や農地を押し流して、収穫直前の米や果物など収穫物は全て水没し農民は悲嘆にくれている。月給制のサラリーマンと違って 農民は早春に種まきして秋に収穫する実質的な年俸制だが、その収穫直前に収入予定の全て失った。箱根の旅館業者が噴火警報で収入が減少し市役所に生活補償を申請したのは全く安易過ぎるが、農民達が1年間かけて丹精込めて仕上げだ農作物を収穫寸前に全て失なったのは致命傷であり、生活補償の申請に十分値する災害だと思う。 野党は水害には全く見知らぬ顔で、明けても暮れても、集団的自衛権の憲法論議に騒ぎ続けているが、明日の生活をも失った農民達のことをもっと真剣に考えてはどうか?
更に醜いのは基地反対で騒ぎ続ける沖縄の翁長知事だ。真面目そうな顔で懸命に基地反対を叫び続けるが、本人は元来保守系出身者だ。 彼の真の狙いは、政府助成金を増やしDisneylandなど大規模な経済誘致計画をゲットして沖縄の財政を更に豊かにすることだと私は推定する。 沖縄旅行者の殆どが整備され完成した街造りに驚くと言うが、戦後70年が経過しても依然として要求し続ける沖縄開発助成金は、もういい加減に中止して、国内の水害対策や鬼怒川農民補償に回すべきだと私は思うのだが。
2015年09月11日
150911 醜い野党議員
中国が抗日勝利70周年を記念して天安門広場で大々的な軍事パレードを挙行し、ロケット、ミサイル、戦車、航空機などの新兵器を世界に見せつけた。これら新兵器は米国と日本が標的だと世界は知っている。然るに民主党,共産党など野党議員はこの軍事パレードには全く知らん顔で、相変わらず集団的自衛権反対を叫び続けている。 戦争反対、徴兵制反対、人殺法案反対、集団的自衛権を廃案にして戦争の無い世界を作ろう!と。 野党の無責任なデマに乗せられて低脳な国民が相変わらず騒ぐ。 集団的自衛権を潰せば中国は軍備拡充を中止すると本気で信じているのか。多分自民党を潰すだけが目的なのだろう。 日中の軍備力がアンバランスになった時こそ 本当に危険な状態で、中国を誘発する危険性が大きくなるのを、野党議員は理解できないのだろうか。
NATOに未加盟だったウクライナは圧倒的な軍事力を持つロシアにクリミヤを強奪された。習近平は国際ルール無視で, フィリピン沿岸の岩礁を埋立て7ケ所の軍事基地を建設した。 日本が平和憲法に束縛されて身動きできないことを熟知する中国は尖閣侵犯を繰り返す。中国は、沖縄を含む琉球諸島は元々中国の属国だと主張して、日本に奪われた島々を取り戻すのだと主張する。日本は米国と共同で反撃できることを示さないと、フィリピンやベトナムと同様に広範な琉球列島の島々は確実に中国に強奪されるだろう。にも拘わらず、民主党や共産党、社民党はわが国が防衛態勢を整備することに猛反対し続ける。野党議員は羊の仮面を被ってはいるが、実体はサバンナのハイエナ集団と同じで、食えるもには何でも攻撃する醜い集団だ。
翁長知事は危険な普天間基地の撤去は求めるが代替の辺野古基地はダメだという。新基地を作るとそこが攻撃されるという。確かに中学高校の運動会では敵と味方が互いに相手の基地を攻撃し合うが、現実の世界では、戦争が起きると単に軍事基地だけでなく、東京や大阪など全ての国土が対象になるのだ。 第二次世界大戦で沖縄は悲惨な戦争被害を蒙ったのは事実だが、広島も長崎も東京も同様な惨劇を蒙っている。沖縄だけが被害者顔をすべきではないだろう。
武器が極度に発達した近代戦争は互いに致命傷を負うことを世界は知っている。2国間の戦力が不均衡な時こそ、強者は弱者を攻撃したい誘惑に駆られる。その例がフィリピンやベトナムであり、クリミヤ半島だ。NATOに未加盟だったウクライナは一週間で自国領土クリミヤをロシア軍に占領された。自衛力のないフィリピンやベトナムは中国海軍に簡単に蹴散らされて、自国沿岸のすぐ目前に中国の軍事基地を建設された。軍備力が不十分な日本は米国と共同態勢を組む以外に単独で自国を防衛する能力はないのだ。若い奥さん達が子供を抱いて、子供を殺さないで! 徴兵に取られたくない!と真顔で叫んでいるが、彼女達の意見を聞くと急にしどろもどりになり説明ができなくなる。女性雑誌に踊らされて感情論で騒いでいるのだ。
九州電力の川内原発がやっと再稼働した。周辺道路には汗を流しながら原発反対を叫ぶオバさん達がテレビに映る。彼女達は思いっきり汗をかき充実感に浸って帰宅し シャワーを浴びる。石炭発電のシャワーでも誰も見ていないから安心と思っているらしい。日本の発電はLNG40% 石炭30% 石油10% 水力10%と、水力を除いて全てCO2を排出し、地球の温暖化を促進している。グリーンランドの氷河は溶け出し、干ばつと大洪水を頻発し始めた。わが国でも50年振りとかの大洪水が頻繁に発生し始めた。 オバさん達も気象変動には敏感で、自然エネギルーへ転換すべきと口を揃える。しかし日本の莫大なエネルギー消費を本当に代替できる自然エネルギーは何かと聞くと誰も答えない。原発を潰せば彼女達は満足なのだ。
小泉元首相は立派な政治家だが原発反対だ。代替電力をどうするか聞くと、そんな難しいことは偉い先生方に聞いてくれ!と答える。偉い先生方に聞くと月並みに、太陽光発電 、風力発電、バイオ発電などを言うが、その経済性には全く関心がない。 ノーベル賞作家の大江健三郎も環境問題には子供と同じ素朴さで原発に反対する。 小説家の水上勉も原発反対を叫ぶ。生まれ故郷の若狭湾に集中している原発が嫌いのだろう。ノーベル賞学者の益川敏英先生も反対だ。税金で研究生活を続けるご身分には、高い電力価格に呻吟する産業界の苦しみなど無関係なのだ。 わが国は衆院475, 参院242、合計717名という多数の国会議員をもち, 年間@5,000万円の国費を浪費している。野党議員はもっと正気に戻って現実を見つめ、如何に国民を守るかを真剣に考えてはどうか。
2015年09月07日
150907 トイレ談議
NHKの ためしてガッテン は内容が回りくどいので余り見ないが、先日のトイレ問題大解決は 終わりまでみた。
テーマは、水洗トイレの周りに飛散する尿から発する悪臭を如何に減らすかだ。トイレの悪臭は家庭の隠れた難題でその解決はなかなか難しい。ある報告では、男性は平均200粒ほど飛び散り、女性は500粒ほど飛散するとの報告がある。米国の某研究者は、尿が水流のまま水面に到達すれば飛散が激減することを発見した。尿が発射されて水面に落ちる間に棒状の水流は段々と粒状に変わるが、粒状になる前に水中に入れば飛散が激減するという結果だ。その為には、男性は便器に座って排尿するのがベストだが、男の権威に関わる?と嫌う男性が多いという。
トイレの歴史を遡ると、ルネッサンス華やかな中世ヨーロッパ時代に、美女達がたむろするベルサイユ宮殿にはトイレが無かったという。宮殿だけではなく当時の社会にはトイレの観念が無かった。宮殿では、椅子の中央に穴があり、その下のオマルに排泄する。また中世女性が胸より下を大きく膨らませた「フープ・スカート」を愛用したのは、立ったまま排尿できるからで、舞踏会の女性が、庭で立ち小便していたと文献に記載があるそうだ。舞踏会の麗しい美女達が悪臭に悩むのをイメージすると少々幻滅だが、彼女達は臭い消しにハーブや香料を多用した。その習慣は現代の欧米社会にも続いている。
人の排便には未消化な栄養物が沢山含まれており、豚が好んで食べるので、排泄物処理用として豚が飼育されていたという。中近東で豚肉を忌み嫌うのは、多分このこともあるだろう。 犬も同様に人糞を食し、モンゴル平原では今日でも犬が排せつ物をきれいに処理するのでトイレは不要だという。
19世紀中ごろロンドンでコレラが大流行した時、その拡大を防ぐ為に下水道が開発され、原始的な水洗トイレが使われ始めた。わが国でも終戦前までは都会も殆ど溜桶式便所であり、溜まった便は有用な肥料として田舎の農民が有難く汲み取り、代わりに大根や野菜をお土産に置いて行った。時代が進むとバキューム車が開発されて衛生的な吸引方法に変わったが、猛烈なアンモニア臭を発散するので周辺は閉口した。田舎では臭いを防ぐため、殆どの家屋は庭先に少し離れて便所を設置するのが普通であった。アフリカ原住民達は今日でもトイレの観念が無く、ヤブに入って用を足すので不衛生極まりなく、国連が資金を出して寄贈したトイレの写真が新聞に出ていたが、穴を掘って周囲をカヤの束で囲んだだけの便所だった。
近年の日本社会はWashletが行き渡り生活スタイルが激変したが、現役時代の私は頻繁に米国出張したが、ホテルや会社にWashletが殆どないことに困った。近年欧米や中国、東南アジアにWashletの輸出が激増しているが、Washletが中国旅行者の爆買いの対象になっているのも頷ける。 Washletは米国のある病院が痔治療の目的で開発したものをTOTOがサンプル輸入して改良を重ねて一般用に発売し、国内で急速に広まり、我々の生活スタイルを劇的に変えたが、何故欧米では余り使われていないのか私は不審に思っている。
排せつ物の臭いは、酪酸、アンモニア、S化合物などが混じった物だが、悪臭の主因は酪酸だ。 バターやオリーブ油などに含まれる長鎖脂肪酸(オレイン酸(C18) リノール酸(C18)、ステアリン酸(C18))等が体内で消化されて段々と短くなり、→パルミチン酸(C16)→ ミリスチン酸(C14) → ラウリン酸(C12) → C10カプリン酸 → C8酸 → C6酸 → C4酪酸 → C2酢酸となるが、C4酪酸まで短くなると急に水溶性となって糞尿に入り込む。この酪酸が糞尿の主な臭いであり、排泄物であることをヒトに知らせる為 悪臭に感じている訳だ。人が生きる為には食事と排泄は避けられず、酪酸臭に悩むのは致し方ないことだが。
テーマは、水洗トイレの周りに飛散する尿から発する悪臭を如何に減らすかだ。トイレの悪臭は家庭の隠れた難題でその解決はなかなか難しい。ある報告では、男性は平均200粒ほど飛び散り、女性は500粒ほど飛散するとの報告がある。米国の某研究者は、尿が水流のまま水面に到達すれば飛散が激減することを発見した。尿が発射されて水面に落ちる間に棒状の水流は段々と粒状に変わるが、粒状になる前に水中に入れば飛散が激減するという結果だ。その為には、男性は便器に座って排尿するのがベストだが、男の権威に関わる?と嫌う男性が多いという。
トイレの歴史を遡ると、ルネッサンス華やかな中世ヨーロッパ時代に、美女達がたむろするベルサイユ宮殿にはトイレが無かったという。宮殿だけではなく当時の社会にはトイレの観念が無かった。宮殿では、椅子の中央に穴があり、その下のオマルに排泄する。また中世女性が胸より下を大きく膨らませた「フープ・スカート」を愛用したのは、立ったまま排尿できるからで、舞踏会の女性が、庭で立ち小便していたと文献に記載があるそうだ。舞踏会の麗しい美女達が悪臭に悩むのをイメージすると少々幻滅だが、彼女達は臭い消しにハーブや香料を多用した。その習慣は現代の欧米社会にも続いている。
人の排便には未消化な栄養物が沢山含まれており、豚が好んで食べるので、排泄物処理用として豚が飼育されていたという。中近東で豚肉を忌み嫌うのは、多分このこともあるだろう。 犬も同様に人糞を食し、モンゴル平原では今日でも犬が排せつ物をきれいに処理するのでトイレは不要だという。
19世紀中ごろロンドンでコレラが大流行した時、その拡大を防ぐ為に下水道が開発され、原始的な水洗トイレが使われ始めた。わが国でも終戦前までは都会も殆ど溜桶式便所であり、溜まった便は有用な肥料として田舎の農民が有難く汲み取り、代わりに大根や野菜をお土産に置いて行った。時代が進むとバキューム車が開発されて衛生的な吸引方法に変わったが、猛烈なアンモニア臭を発散するので周辺は閉口した。田舎では臭いを防ぐため、殆どの家屋は庭先に少し離れて便所を設置するのが普通であった。アフリカ原住民達は今日でもトイレの観念が無く、ヤブに入って用を足すので不衛生極まりなく、国連が資金を出して寄贈したトイレの写真が新聞に出ていたが、穴を掘って周囲をカヤの束で囲んだだけの便所だった。
近年の日本社会はWashletが行き渡り生活スタイルが激変したが、現役時代の私は頻繁に米国出張したが、ホテルや会社にWashletが殆どないことに困った。近年欧米や中国、東南アジアにWashletの輸出が激増しているが、Washletが中国旅行者の爆買いの対象になっているのも頷ける。 Washletは米国のある病院が痔治療の目的で開発したものをTOTOがサンプル輸入して改良を重ねて一般用に発売し、国内で急速に広まり、我々の生活スタイルを劇的に変えたが、何故欧米では余り使われていないのか私は不審に思っている。
排せつ物の臭いは、酪酸、アンモニア、S化合物などが混じった物だが、悪臭の主因は酪酸だ。 バターやオリーブ油などに含まれる長鎖脂肪酸(オレイン酸(C18) リノール酸(C18)、ステアリン酸(C18))等が体内で消化されて段々と短くなり、→パルミチン酸(C16)→ ミリスチン酸(C14) → ラウリン酸(C12) → C10カプリン酸 → C8酸 → C6酸 → C4酪酸 → C2酢酸となるが、C4酪酸まで短くなると急に水溶性となって糞尿に入り込む。この酪酸が糞尿の主な臭いであり、排泄物であることをヒトに知らせる為 悪臭に感じている訳だ。人が生きる為には食事と排泄は避けられず、酪酸臭に悩むのは致し方ないことだが。
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2015年09月01日
150901 陸上世界大会
世界陸上大会(北京)が終わった。日本選手が活躍した種目は少なく、競歩の銅メダルひとつに終わった。陸上競技は短距離も長距離も黒人選手が圧倒的に強く、肉体的素質で敵わない日本人はなかなか勝てない。ジャマイカのボルト、米国ガトリン選手は金メダルを各10個、米国アリソン選手(女)も金9+銀1個を獲得し、黒人選手のオンパレードだった。 国内で他を寄せつけない短距離のエース福島千里(27)も、女子100m予選では米国ガードナーと並走し0.07秒差の2位に食い込んだが、準決勝では7位に敗退した。彼女は5年前の日本記録11.21秒に0.02秒まで迫る11.23秒を出したのだから立派なものだ。
その昔オリンピックで、高橋尚子、野口みずきが金メダル、有森裕子が銀メダルに輝いた女子マラソンも、今回の世界大会では伊藤舞(31) 重友(28) 前田(23が懸命に頑張ったが、終盤ケニアやエチオピアの黒人勢に置いて行かれ上位は全て黒人選手に独占されて、伊藤がやっと7位入賞だった。これでは5年後の東京オリンピックが本当に心配になる。日本選手がオリンピックで優勝すると、金メダル300万円、銀200万円、銅100万円だそうだが、オリンピック級の大会は一桁上げて金3,000万円、銀2,000万円,銅1,000万円程度は出すべきだろう。彼(女)等はスポーツに青春を投げ打って鍛錬するのだから結果は報われるべきだ。同じ趣旨で日本実業団陸上連合会が先日決めたマラソンの日本記録優勝者には1億円だすとの英断には大賛成だ。
男子短距離の高校生サニーブラウン(16)は、100m10秒の突破も期待されたが敵わなかった。逆に中国の蘇選手が9.99秒でアジア人として初の10秒を突破した。好記録を得るには走力と共に時の運も影響し、2m近いギリギリの追い風に恵まれるタイミングが必要だという。サニーブラウンの母親明子さんは高校生時代に陸上選手だった。勝手な憶測で恐縮だが、自分の強靭な肉体を更に伸ばす為に大胆な賭けで、ガーナ人を夫に選び、サニーブラウンを生んだのかも知れない。城西中高学(埼玉)時代のサニーは出自を悩んで、部活を避けて引き籠り状態だったが、運動部監督の強い誘いでトラックに戻ってから好記録を連発し始めて環境が一変した。母親の大きな賭けが実を結んだともいえる。 同じく父親がナイジェリア人の、関東第一高のオコエ選手も夏の甲子園で大活躍し、プロ野球界から引く手あまたの選手になった。
近年我が国では国際結婚が流行し、その多くは白人パートナーで、生れたハーフは芸能界やアナウンサーとして活躍し、近年では少々過剰気味だが、その傾向は今やスポーツ界にも及び始めたか。モンゴル相撲でエリート家系の白鵬が日本女性と結婚した時、 モンゴル国民は優秀なDNAを日本に取られたと嘆いたそうだが、白鵬の子供(女2、男1)はどのように育つだろうか。ゴルフ界で日本一に輝いた実績をもつ古閑美保は、自分の体育系のDNAを生かすべく、MLBのダルビッシュに猛アッタクしたが、レスリングの山本聖子に敗れた。仮にダルとの生活が一生続かなくてもスポーツ系の優秀なDNAを獲得しようと山本聖子は思ったのかも知れない。このような時代変化を考えると、ロミオとジュリエットの悲恋物語や、お宮貫一の悲憤が 段々と薄れて行く寂しいご時勢を感じる。
イギリスの動物学者ドーキンスは、DNAは自己の子孫を増やすべく利己的に判断して宿主(個体)の行動を左右すると説き議論になったが、動物が相手を選ぶ時、自己DNAの生き残りを賭けて本能的に強靭な相手を選ぶことは良く知られている。特に知能が未発達な動物世界では、肉体的に屈強なパートナーを選ぶことが鉄則であり 体格が大きく早く走り高く飛ぶオスを選ぶのは事実だという。ヒトはどんなに威張っていても所詮DNAにコントロールされており、肉体はDNAが次々と時代を生き抜いて行く仮の宿(ボート)に過ぎないという極論もある。
頭脳と感情が異常に発達した人間社会では 複雑な感情や思惑が入り乱れて行動が複雑になる。一目惚れという本能的な衝動は確かに存在するが やはり強そうな体格、活発な行動力などの冷酷な識別も伴う。 しかし政治家や資産家は、事業を次世代に継承する必要があり、学歴、資産、弁舌、地域地盤、地元の名士とか、相当な資産などを考慮するので パートナー選択は更に複雑化して、DNAの意志通りには進まない。しかし近親交配だけは、肉体的,精神的,遺伝的な欠陥を生みやすいので動植物のあらゆる世界で回避する仕組みが働いている。その意味で、我が国の皇室がかなり開放的になり、民間人との結婚が普通になったのは喜ばしいことだ。