2016年05月

2016年05月29日

160529 東北の田舎知事

 舛添さんは折角射止めた都知事の椅子が危うくなった。発端は豪華過ぎる海外出張だったが、家族の正月旅行を公費に付替え、新幹線チケットの2重取り、自宅事務所に500万円の家賃を受取り、私的食事を公費に振替え、自家用車を公費で購入、自己趣味の古芸術収集に公金支出、無意味な豪華海外出張などなど、底なしに卑しい行為が露呈した。権威ある東京都知事がコソ泥的な行為には、我々国民は呆れかえっている。                                    
誰も長い人生には多少の判断ミスもあり、私も業績好調な時代に部下50余名のHawaii旅行を計画して外部から厳しく忠告された経験があるが、卑しくはなかった。しかし舛添都知事は、都知事の立場を利用して、徹底的に税金を毟り取って自分の懐に入れるケチで卑しい諸行為には呆れる。1300万都民の代表者の乞食根性が露呈したことで、これから舛添さんは屈辱の日々になるだろう。 

私は問題にするのは、舛添知事のFirst-Class海外出張の過程で暴露された地方県知事の隠れた豪華出張だ。大阪府,北海道など多くの県知事は規定上ではFirstを利用できるが殆どがBusiness-Classだ。しかるに岩手県の達増知事、茨城県の橋本知事、愛知県の大村知事、群馬県の大沢知事はちゃっかりFirstで海外出張している。これら県知事は全て官僚出身者で、規制に縛られた役人生活を脱して知事になり、やっと自分の城を持った途端に公金浪費を始めた。                                          
                            
我々中小零細から大企業まで、東北大震災の復興目的で追徴納税している復興特別所得税は、岩手、宮城、福島、茨城の各県に分配されている。その岩手県では達増知事、茨城県では橋本知事が海外出張に豪華なFirstを利用して予算浪費していることを知ると怒り心頭の思いがする。これでは貧困を訴える友人に寄付したが友人はこっそり豪華レストランでディナーを楽しんでいたようなものだ。 航空運賃は、羽田/ロスの例では、Economy 20万円 Business 40万円 First 80万円と幾何級数的に高くなる。確かにEconomyは窮屈だが、Businessはゆとりあり水平に近いリクライニング席で熟睡もできるので、最上級のFirstは全く不必要だと私は信じている。                                                       
20〜30年前の合弁会社社長時に、私は頻繁に欧米出張した。私企業が自社ルールで出張するのは勝手だが、ロス出張のJAL-Business 40万円は高すぎるので私は JAL-Economy 20万円を使っていた。しかしEconomy席の10時間フライトは窮屈で殆ど眠れないまま朝方ロスに着き、昼前にホテルに入り、翌日の業務まで睡魔に耐えるのは大苦労だった。もし仮眠でもすると今度は夜中に一睡もできなくなり、完全に昼夜逆転の日々になる。米国時間に慣れるのは帰国する前だった。しかしある時、KAL-Businessが20万円だと知って私はKAL-Businessに乗った処、その快適さに感嘆した。それ以降はロス出張には必ずKAL-Business 20万円を使い続けた。   県知事の出張費は全て公金であり国民の納得が前提だが、大震災の復興に苦闘している筈のこれら東北諸県知事が豪華なFirst-Class海外出張するのは、我々零細企業には納得できない。岩手の達増知事は東大→外務省→県知事、 茨城の橋本知事は東大→自治省→県知事、群馬の大沢知事は慶応→海上自衛隊三尉→県知事、愛知の大村知事は農水省→県知事、と全員が官僚出身であり、役人は公金の使途には厳しくあるべきことは百も承知だろう。しかし一国一城主の県知事となった途端、外部干渉が減ると直ぐに卑しい根性が露呈し始めたのだ。復興特別取得税だろうが何だろうと、一旦決定した予算はジャブジャブ使えと開き直って豪華出張を手始めに、訪問国でも多分豪華ホテルに宿泊していたに違いない。       
                                          
群馬県知事も地方交付金を受けている立場であり、少なくとも国民が納得できる行動規範を守ってほしい。これは単に海外出張費の問題だけでなく、県の予算の使い方にも同様な予算浪費が行われている筈であり、美辞麗句で巨額の予算をせしめた途端、その血税が好き勝手に浪費されるのは我々国民には我慢できない。顔は日本人でも脳みそはアフリカ土人と同じように強欲な県知事達の無教養な振る舞いには呆れるという以外に言葉がない。我々中小零細企業が、本当に汗水ながして納めた税金だと自覚して頂きたい。




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2016年05月26日

160526 大相撲ー続

前報には私の勝手な意見を書いたが、横綱審議委員会の守屋秀繁委員長がご本人の意見を先日の読売新聞(5/25)に載せている。 

要点は、白鵬は自分の足腰が衰えてきたので悪いと分かっていながら 張り手やかち上げなどの乱暴な技を繰り出して楽に確実に勝ちたいと思っている、と説明する。いくら連勝を続けても、日本国籍を取らないと相撲協会には残れないが、白鵬の父親はモンゴルの英雄であり、簡単にはモンゴル国籍を捨てられないジレンマがある。尊敬する北の湖理事長が亡くなった時、理事長から一代年寄を頂きたかった、と漏らしたのは本音だと思う。
白鵬は、不祥が続いた大相撲を支えてきたのは自分であり、自分を冷遇するな!という思いもあるだろう。しかし日本の大相撲は、スポーツ、神事、興行の3要素があり、神様に無礼がないよう、わきまえる精神が大切だ。もし体力が弱って乱暴な技でしか勝てなくなったのであれば、潔く引退するのが筋であり、歴代の大横綱はみなその筋を外さなかった、と語っている。 

私も全く同感である。このままでは偉大な実績にも拘らず、白鵬の人気はますまう低落の一途になる。本気でモンゴル国籍のまま一代年寄を望むなら、直ちに違反スレスレの乱暴な取り組みには絶縁して、フアンが称賛し、信頼する横綱相撲を取る以外にないと思う。



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2016年05月23日

160522 大相撲の横綱

大相撲は長年モンゴル勢にかく乱され続けているが、夏場所もやはり白鵬の優勝に終わった。正月場所は幸運にも琴奨菊が勝利したが、この今場所は、白鵬と稀勢の里が連勝街道を走り続け、再び日本力士の優勝か?と大いに盛り上がったが、13日白鵬戦、14日鶴竜戦に稀勢の里があっさり敗退して熱気が急冷した。近年 大相撲は国際化したが、やはりモンゴル勢の独壇場であり朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜、とモンゴル人横綱に独占され続けている。我国の草食系若者は、入門当初の厳しい練習が耐えられず、またモンゴル以外の中韓出身者が少ないのは民族感情もあってやはり我慢できないのだろう。   
                                  
横綱では白鵬は群を抜く。身長193cm 体重151Kgとバランスとれた体と抜群の運動神経で10年間も王座を保っているが、最近は傲慢さが目立ち始め、張り手、目潰し、かちあげ、変化技など卑劣な技の乱用する凡そ横綱らしからぬ振舞いで横綱の権威と品格を傷つけ、我々相撲フアンを呆れさせている。我が国の伝統に無縁な外国人がTOPを独占すると陥り易い傾向で、誠に残念である。     
                                  
185cm,135Kgの横綱日馬富士はモンゴル人らしからぬ倫理観もある力士だが軽量に泣き、角界随一のスピードと思いっきりよさで頑張っている。186cm ,150Kgの鶴竜は小手先技に頼り過ぎて横綱は不似合いだが、ここ一番では意地を見せ、今場所も苦手とする稀勢の里を倒した。正月場所優勝した琴奨菊179cm 176Kgは見るからに不器用な力士で、唯一体重を武器に相手へ突進する以外に技がなく、時折変化を食らうと、自ら土俵外に飛び出す自滅を繰り返している。183cm,158Kgの豪栄道も精々大関止まりで横綱には届きそうにない。大関陣で有望な照の富士はモンゴル人らしからぬ素直な性格で将来性も大きいが今場所は膝を痛めて13連敗と恥ずかしいレコードを作った。                 
                                   
稀勢の里は、身長188cm, 体重177Kg と白鵬に近い均整ある体格で年齢も同年だ。茨城県牛久市出身で、我が隣町でもあり私も熱烈なフアンだ。稀勢の里を高く評価する理由は、中卒で入門した彼の覚悟に惚れているからである。相撲取りは短い力士生命と長い残り人生を考えて、近年は学卒力士が増えており、彼らは23才前後で入門して26〜28才で幕内に上がると直ぐに体力ピークの30才に達し、多くは第二の人生を土俵外に探す苦労に直面するが、稀勢の里は中卒15才で入門し大相撲に人生の全てを賭けた決意を私は高く買っている。しかし今場所も優勝が敵わず、再び来場所に望みを託すことになった。人生は誰も思い通りには進まないのは同じだが、何とか横綱になってほしいと切に願っている。                           
                                  
今場所の稀勢の里は確かに変わった。格下ライバルの琴奨菊が先を越して優勝したことが大きな刺激になったのは違いない。あの不器用な琴奨菊が優勝して日本中が大騒ぎになったのは、稀勢の里には耐えがたい屈辱だっただろう。更に年齢も29才になり、残されたチャンスは長くないことを改めて自覚しているかも知れない。                            
                                 
白鵬は長年 相撲界のTOPを独占して謙虚さを失い、横綱としての品格が問われる行為が目立ち始めた。例えば先の大阪場所千秋楽の白鵬vs日馬富士は、優勝決定戦であったにも拘らず白鵬が左に変化して殆ど日馬富士に触らないまま優勝した卑怯さに、観客の多くが激怒して国家斉唱も聞かずに席を立った。宮城野親方が注意すると一応謝るが、直ぐに同じ礼儀無視を繰り返すのは反省する意志がない証拠でもある。古来神道の影も落とす大相撲には、やはり日本人横綱が不可欠であり、その意味からも早く日本人横綱が実現して、大相撲の権威を取り戻してほしいと切に願っている次第。 





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2016年05月16日

160516 緊迫する極東アジア

どのTVチャネルも常連の評論家連中がもの知り顔で政府批判を繰り返しているのには飽き飽きだが、BSフジのPM8:00〜10:00プライムニュースはなかなか面白い。 余りスマートとは言えない反町理アナと 女性秋元優里の的確なアシストで、対立するゲストが激論するユニークな番組だ。人気がない為だろうかCMが短いのも嬉しい。先日は上品な容姿に似合わず保守強硬派の桜井よしこ女史と、元外務審議官田中均氏がゲスト出席し、激変する極東アジア情勢と、わが国の対応について議論した。
                                             
まず核開発に猛進する北朝鮮の金正恩政権がテーマだった。金正恩は30年振りに労働党大会を開いて朝鮮労働党委員長に就任し、軸足を軍部から労働党に広げた。2代目の金正日は先軍政治を看板に決して軍部から離れなかったが、3代目金正恩は祖父金日成を見習って労働党に比重を移し始めた。粛清を繰り返して軍部に地歩を固め、今後は労働党委員長として乱れた国民経済の安定化を目指すらしい。 
                                             
議論は金正恩政権の安定度がテーマだった。米国の調査機関は近年中に金正恩政権が崩壊すると予告しており、北朝鮮の崩壊に備えて、米中両国は民間調査機関を介して北朝鮮の領土分割を非公式に話し合っているという。武力で国境線を決めるのは犠牲が大きい為、事前に話し合いで新しい国境を内定しておこうという訳だ。それによると北緯39度〜40度間の朝鮮半島が最もくびれた地域を新たな国境として、核開発基地やロケット基地が集中する北側は中国が管轄、南側は米国が管轄する話しが既にできていると聞いて驚いた。現在の鴨緑江の国境線は中韓両民族が混在し長すぎると中国が主張し、更に核開発の基地を韓国に渡したくないこともあるという。     
                                          
今年3〜4月の大規模な米韓合同上陸作戦は異常だった。内外に迫る危険を感じてか金正恩は狂気のように韓国ソウルを攻撃するビデオ放映を繰り返して米韓を脅迫した理由も納得できる。北の経済情勢は極めて混乱しており、共産社会の売り物の生活物資の配給制度は完全に途絶えている。しかし粛清の嵐は吹き続けており、命駆けの脱北者が後を絶たない。金正恩は軍幹部の総入れ替えと粛清で権力基盤の確立に努力し、安全保衛部長(秘密警察長官)に腹心の金元弘を据えて、反党グループの粛清を続けている。しかし金正日時代の先軍政治で私腹を肥やし続けた軍幹部は昔の甘い夢を捨てられず、新体制は安定していないという。仮に北朝鮮に動乱が起きれば、必然的に日本も緊急事態となるが、戦争法案反対!などと使い古した看板を持ち出してデモを楽しんでいるシールズなどバカな若者達や野党議員,お母さん達は、この危険性を本当に理解しているのだろうか。                                                
続くテーマは北方領土に関する安倍首相とプーチン大統領の交渉だ。欧米の懸念を振り払って、安倍首相はプーチンとソチで面談し、途中でラブロフ外相も追い出して、二人だけの秘密会談もあった。これから来年にかけて安倍首相とプーチンが同席する国際会議が更に3回もあるという。常識的には北方4島の日本返還はありえない雰囲気で、ロシアが譲歩することは殆ど考えられないが、強運の安倍首相は何らかの打開策に感触を得ているのかもしれないと桜井さんはいう。                    
     
事実、原油の国際価格はバ-レル$100から1/3に暴落した今日、外貨収入の6割を天然ガスに頼るロシアは国家収入が激減して国の財政が極度に悪化しており、貯め込んだ外貨も底をついている。更に中国/ロシア間で昨年合意した$4,000億(数45兆円)にも達するロシア/中国間の天然ガス売買契約は、中国から更なる値下げ要求で頓挫し、今だに調印されていないという。このようにロシアは困窮を極めており日本にとっては大きなチャンスがあるかも知れないと桜井さんは予想する。               
                                            
問題は2年前ロシアが強奪したクリミヤ半島事件の後遺症で、欧米とロシアの関係は極度に悪化しており、核兵器使用まで仄めかすプーチンに米国は深い警戒感を示している。西側陣営の日本が欧米諸国の反対を押し切ってロシアの極東開発に協力することを説得できるか否かが大きなカギだという。確かにアジアには遠いクリミア事件は日本には殆ど影響ないが、逆に中国との経済関係を重視するヨーロッパには、南シナ海問題は地球の裏側の事件であり関心が薄い。しかし、日本やベトナム,フィリピンなど東南アジア諸国にとっては中国の脅威は極めて大きな緊急問題なのだ。米国軍部の懸念にも拘らず、任期終わりで死に体のオバマ大統領は動く意志が無く、中国は南シナ海の囲い込みを急いでいる。                           
米国トランプ候補が仄めかす、日本と韓国は核武装して自国は自力で守れという意見については、トランプ氏が大統領になると、日本でも大議論になるだろう。仮に我が国が核開発しても、日本は核戦争に耐えられない小さな島国だから、日本の核兵器は防衛専用で、仮に外国から攻撃された時には、潜水艦の核で反撃する意志表示であり、核兵器で外国を先制攻撃することは考えられない。更に核兵器は通常兵器の予算節減の効果があり、英国とフランスはその典型である。英仏両国は核武装国であるが、防衛専用であり他国を核攻撃する可能性は殆どないが、予算を食う通常兵器の削減には大きく貢献していると言われる。                                      
トランプ氏とクリントン女史のどちらが米国大統領になるかは見通し不明だが、仮にクリントンが大統領になっても、トランプ氏が主張する日本,ドイツ,韓国に防衛費を増額させる意見は日本でも議論になるだろうと桜井氏はいう。しかし田中氏は、米国が自国を防衛するには米国本土の基地だけでは不十分であり、横須賀港の潜水艦はインド洋からベンガル湾まで回遊して米国を守り、沖縄空軍は、東南アジアまで広く展開して米国権益を守っている米自身に不可欠な基地である。従って仮に米軍駐在費の日本増額が提案されても、米国には十分反論できると田中氏の意見。            
                                  
桜井女史と田中均元審議官は意見が大きく違う訳ではなく、今回は激しい議論にはならなかったが、対案を示さず戦争法案撤廃だけを叫ぶ野党連中やおばさん達にはぜひ聞いて欲しい番組だった。                                            






mh3944 at 08:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2016年05月09日

160509 ITの功罪

                        
私の受験時代は半世紀以上昔で、田舎の高校だった為、学習塾などには無縁、精々真夜中12時15分から文化放送の旺文社講座を聞く程度だった。受験対策も,傾向と対策、が数少ない受験対策書だった。その後受験産業は 代々木ゼミナールとか河合塾など大手学習塾の全盛時代となり、更に近年はITを利用した個別指導に移行しているとも聞く。確かにITは便利で、各人の都合のよい時間に聞きたい講座を受講できるというメリットは大きいだろう。
 
田舎高校生だった私の受験対策は幼稚で、特に英語に関しては赤尾好夫の豆単を丸暗記することのみだった。@100円の豆単を初めから終わりまで、理屈抜きに丸暗記した。 Abandon-捨てる、 Ability-能力、Able-出来る、Abolish-廃す、Abroad外国へ、 Absence欠席………,と明けても暮れてもただただ音読を繰り返した。ほぼ2ケ月で最終頁のZoo-動物園にたどり着くと、再び初めのAbandonに戻る。最初は全く何も記憶に残っておらず不安一杯だが他にアイデアもなく、音読を続けた。年に5〜6回繰り返すと、何だか少し覚えている単語が出始めた気分がして、急に元気が出る。、頑丈に装丁された豆単も頁が解けてバラバラになり始めるので新しく買い替える。高校3年間に4〜5冊は潰したと思う。そして遂に2,800の英単語の殆どを丸暗記してしまった。これには自分も驚いたが、バカな奴だと軽蔑していた級友や、呆気にとられていた英語教師が見直し始めたのを肌で感じた。 しかしこの方法は英文読解には役立つ奇手であっても、Listening,やSpeakingには全く無能だったが、当時の入学試験は英文読解が大きな比重を占めていたので、得点差が大きい英語の点数稼ぎには結構役立った。   
                                                 
今年大学生になった孫息子が連休に来訪したとき、私の暗記法を話すと、笑い出して 今は豆単など使わず、みんなスマホ辞書だという。それでは単語を覚えられないだろうと問うと、級友みんなスマホを使っている。辞書を使う者なんかいないよ!と自慢そうに実演してみせた。なるほど明瞭な発声も聞けて、なかなか素晴らしい。特に私は単語の発音には苦労したので、その点ITは凄いと思った。零細企業オヤジの私ですら、仕事はパソコンに頼りきりで、朝から夕方までPC画面に向かっており、もし何か不具合が発生すると仕事が全く進まなくなる。スマホ時代の若者の言い分もあると思った。                                           
        
しかし最近私は、漢字の書き方が分からなくなることを度々感じている。PCではどんな漢字でも簡単に表示し 手書きは精々封書の宛名書き程度なので、文字を書く機会が極端に少なくなり、漢字は読めても書けなくなってしまいつつあると思う。小学時代から漢字書き取りのテストを繰り返し受けて骨身に染み込んだ書き順だが 段々と書けなくなっているのだ。年齢のせいだけではなく、漢字を書く機会が極端に減ったので書けなくなったのだと思う。これはIT社会の隠れた問題だとも思う。テレビ、新聞、雑誌など日常生活の全てを日本語に囲まれているので、書き方を忘れても日常生活には殆ど困らないが、何だか社会生活が根底から変わり始めているような気がする。                     
                                          
英語に限っていえば、まだまだ豆単の丸暗記の重要性は薄れていないのでは?と私は思っている。電源を切るとスマホは直ぐに画面から消える。豆単を閉じても単語は見えなくなるが、簡単に開くことができる、そしてページの右側にあったか左側だったが、上段かまたは下方かも記憶に残っているが、スマホではそんな訳にはいかないだろうと思う。受験関連企業は、豆単では全く儲けにならないので、スマホソフトを強力に推奨するが、英語が外国語の環境に住む我々にはある程度のVocabularyは必要であり その意味から豆単の丸暗記も、有効な勉強法ではないかと私は思っているのだが。                  
                                     

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2016年05月02日

160502 舛添知事のたかり精神

                      
舛添都知事が登場して1年が過ぎた。石原元都知事から棚ボタで受け継いだ猪瀬前知事が徳洲会からの5,000万円受領が露呈して辞任し, 選挙で舛添氏が勝利した。舛添知事なら安心だと思っていたが、権力を握った途端、舛添氏は豹変して高額な海外出張を頻発し始め批判を浴びている。例えば、昨年2月からの5回の海外出張に2億4000万円使い、特に昨年10〜11月のロンドン-パリ7日間出張は20名を随行させた5,000万円超の大名旅行であった。石原都知事も2,000〜3,000万円の海外出張はあるが、それはオリンピック招致という冒険旅行であったが、新任の舛添都知事には重要なテーマは無く、何しに行くの?と訝る声が都庁内にも大きかったという。もし舛添知事が何か重要な外交交渉をしたのであれば、その結果は国民に説明すべきだが何の説明もない。都知事になった舛添さんは、多分 国を代表する首相に準ずる身分と勘違いし始めたのだろうか。                                                                                                                      
東京オリンピックの総元締の五輪組織委員長 森喜朗氏が、50年振りのオリンピックだから新国立競技場はケチらず3,000億円超もOKと大風呂敷を広げて、非難され頭を丸めたのと同じ税金浪費の感覚だ。バンカラ学生で勉強しなで卒業し運よく自民党の親玉になった森喜朗なら致し方ないだろうが、日本の知性を自任する舛添知事まで、偉くなった途端に本性を露呈するのは情けない。 
                                                                                          
その後米国出張では随行人こそ減らしたが、やはり税金浪費癖は抜けない。一流都市の首長は旅行も一流でなければならないと舛添知事は、1泊20万円のスイートルームに宿泊してマスコミに非難され、米国でVIPと面会するためにスイートルームは必要だったと抗弁する。しかし橋下前大阪府知事は、東京都知事とはそんなに偉いのですかね?という。米国出張に超高額なFirst-Classに乗る必要はなくBusiness-Classで十分、また米国のVIPとの面談は、自分のホテルに呼びつける筈はなく、先方に表敬訪問するのだから舛添氏の説明は無意味、更に外交は国の所管で、都知事の外交とは精々仲良し訪問の程度だから、その為のスイートルームとは全く子供の言い訳だと橋下氏はいう。大阪府知事の海外出張はBusiness-Classで、費用も苦労するほどの厳格な規定を設けているとのこと。 私も橋下前大阪府知事の意見に全く同感である。                   
                                             
ロンドン市長のP.ジョンソン氏が東京に来訪した時の旅行明細は旅行代理店の説明で、飛行機はBusiness-Class132万円 ホテルは3.5万円だそうだ。舛添氏の First-Class 266万円 スイートルーム20万円とは雲泥の差で驚かされる。更にロンドン市長は帰路にPointを使った為、実支払額は更に半額の66万円で済ませ,舛添氏の1/4であった。 ロンドン市長に比べ、舛添知事の税金浪費振りが際立っている。                
                                             
私が日頃感じるのは、東京人は何かにつけて国民の税金を無駄使いするが、逆に大阪人は自主独立の精神が強く、国の予算を当てにしない。大阪人は自立心が旺盛だが、逆に東京人は常に予算を当てにする卑しい他力本願が強い。我が国は、失業保険、介護保険、生活保護、養育保険、医療費1割負担などなど.... 社会保障制度が溢れているが、これは何事にも国の予算を当にする東京人が政治を支配した結果であり、政治家は恰好良い看板を掲げて国民に媚びをうり、国民はそれに頼って生きようとする習性が日本全土に拡散してしたのだ。その結果遂に国債発行残高が1,000兆円を超えるという莫大な借金を子孫たちに残した。                     
                                           
日本のお役所は長期的な視野に欠けた身勝手な連中が多過ぎる。彼らは常に同僚の思惑に配慮して仲間の合意を得ることに精力を注ぐが、予算執行の結果とか、中長期の課題には余り関心を示さない。彼らは予算獲得の多寡で自分の業績が評価されるシステムが根付いており、仲間とは機会ある毎に飲食して緊密な意思疎通に努め、予算を獲得することには全力を注ぐ。地方自治体も全く同様であり、私の周辺に予算書と報告書作成に全精力を注ぐ人が非常に多く、彼らは美辞麗句を並べた計画書の作成には精力を傾けて議論し、テニオハの推敲に長い時間をかけるが、予算執行の結果には余り関心を示さず、如何に国民生活が充実したかについては殆ど無関心である。その典型が舛添知事に代表されるお役人である。、舛添氏が我が国の知性を代表するのであれば、先ずは たかり精神から直して欲しいものだ。 


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