2016年06月

2016年06月27日

160627 狂った翁長知事 

先日6/9未明の中国戦艦が尖閣海域、及び6/15には口永良部島領海に侵入した。インド洋で訓練を終えたロシア駆逐艦3隻がウラジオストックに帰港する途中、尖閣接続水域を無害通過し、後を追って中国フリゲート艦が尖閣接続水域に侵入した。異例の真夜中に外務省斉木事務次官が中国程永華大使を呼び出し厳重注意した。ロシアは中国との共同作戦を直ちに否定した。6/15は、沖縄東方でマラバール共同演習中の日米インド海軍を情報収集する為、中国情報艦が口永良部島海域の日本領海を侵入通過し、外務事務官が中国大使館の事務官に注意した。もし日本戦艦が中国領海に侵入すれば、中国側は猛突進して体当たり攻撃を仕掛けるのは必定だという。

南シナ海に軍事基地を建設しつつある中国は、5/28〜30のアジア安全保障会議(シャングリラ会議)で米国日本ほかベトナム、フィリピン、シンガポール、インドネシア、など周辺諸国が中国に対して、国際航行ルールを順守するよう声明を発表した。更にフィリピンが中国の南シナ海埋立て中止をハーグ国際事件仲裁裁判所に提訴した結審が今月中に中国に不利な司法判定が出る見通しとなり、古代より南シナ海全域が中国領海だったとシャングリラ会議で発表して周辺国の失笑を買った中国首脳は、ハーグ裁判所の結論には従わない旨宣言した。                                                                                                     
中国の領海侵犯は従来の海上警備行動から、本格的な戦艦へと深刻度を深めており、尖閣諸島を管理する沖縄県石垣市の住民は恐怖を感じて、政府と県に防衛体制を強化するよう繰り返し要請している、しかし県知事の翁長氏は知らぬ存ぜぬ、の態度である。 石垣市民は悲鳴にも関わらず、知事が無視し続けるとは一体何事なのかと不思議な光景だ。                                                                                                                         
4/28夜中にウオーキング中のうるま市の若い女性が米軍属に襲われて殺害された事件には翁長知事は素早く反応して緊急声明を出し米国海兵隊撤退を求め、6/19オール沖縄会議に5万人を動員して、米軍基地の撤退と日米地位協定の改定を叫んだ。この事件は人通りのない夜中を不用心に歩いた女性にも責任があるが、オール沖縄の犠牲者に祭り上げられた親族関係者は迷惑に思っているのだ。翁長知事は 反米運動には大動員のデモを仕掛けるが、中国海軍の沖縄領海侵犯には全く動かず、県民を守る役割を全く果たしていないのだ。                                                                                                                                      
最近、中国の横暴な行動には国際世論も厳しく反発しており、韓国は中国から離反、台湾は独立路線の蔡政権が発足、フィリピン,ベトナムは南シナ海で中国と激しく対立、インドネシアも反中国に舵を切り、インドは日米と連合してインド洋の守りを固め、中国政権は四面楚歌の状態に陥っているが、ひとりバカな翁長知事だけは、親中国路線に固執している。                                                                                                                       
中国側の思惑は明らかで、沖縄を独立させて周辺を中国潜水艦が自由通行できる海域として確保する目的だ。仮に中国海軍が東シナ海から太平洋に自由航行できる状態になると、貿易立国の日本は四六時中、中国の潜水艦に取り囲まれて経済はマヒし、身動きできなくなってしまう。国際ルール無視で腕力にもの言わせる暴力的行動を続ける中国に対して、その手先として働く翁長知事と運動家連中は全く寄生虫以下の国賊だ。   


                                                  

mh3944 at 07:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2016年06月19日

160619 科挙は生きている

東京都の舛添都知事が大騒ぎの末に辞職した。正月三が日の家族旅行費用を公費に振り替え、公金で財テク、美術館は頻繁に訪問,公約の介護施設には知らん顔など、当人の傲慢さとケチ根性が露呈した結果であり同情の余地はない。早期に事実を説明して深謝すればこんな大混乱はなかっただろうに。                   
                                                                    
私が初めて舛添氏の講演を聞いたのは25年前の幕張国際会議場だったが、何だか雲を掴むような話で好きになれなかった。国際政治学者と名乗る舛添氏は大変な勉強家だと聞き、幼少期から秀才で、北九州八幡高校のエリート、東大法学部では鳩山邦夫氏とTOP争いしたともいうが、一体エリートとは何なのだと空しくなる。逆に岸信介元首相の期待を背負った安倍首相は、あの平沢勝栄氏を家庭教師として東大法科を目指したが叶わず、3流の成蹊大学政治科を卒業し政治家になったが、今となっては3流大学の安部首相が圧勝、東大エリートの舛添氏は、折角手に入れた都知事の椅子から放り出された。                                                   
                                                                   
比べるのも恥ずかしいが全く平凡な私も一生懸命勉強したが、小中高大学を通じて成績はいつもTOPに届かなかった。小学校、中学校の卒業時には表彰されるかも知れないと淡い期待を胸に秘めた私の母は終業式に参加したが一度も喜ばすことができず、その親不孝を今も悔やんでいる次第。                   
                                                                  
小中高時代の私の同級生にも舛添氏によく似た秀才S君がいた。彼は勉強家で卒業式ではいつも表彰され本当に羨ましかった。幼い時から彼にはエリート意識が身に沁み込んでおり、有名大学を卒業して造船会社に入ったが、現場技師のまま寂しく定年退職した。今は家族を東京に残して田舎の小さな家にひとり住んでいると聞く。秀才気分の彼の話はいつも自慢話になるので、我慢できない私は彼との付き合いを極力避けたが、テレビに映る舛添氏を見ると、エリート気質から一生抜けられなかったS君をいつも思い出す。            
                                                                     
                                                           
大昔の話で恐縮だが、明治生まれの私の叔父も子供時代には勉強がよくできたらしい。尋常小学時代の成績がいつも抜群だったと自分が自慢していた。同期のNさんが村長になった時、Nは読み方が下手だったとか、九九ができなかったとか、同じ話を繰り返し聞かされた。しかし叔父には親しい友人が居らず、村人も近づかないことに不満を持ちながらも小さなプライドを頼りに寂しい一生を終えた。反対に円満なNさんの周りにはいつも村人が集まり彼の葬儀も盛大だった。                                                              
                                                                  
学校とは勉学を通じて子供を教養ある人物に育てる場だと思うが、実情は知識教育に偏重して人格の涵養は殆ど無視されているのが現実だろう。多分、科学技術の進歩が早過ぎてその知識吸収に手間と時間がかかり、人格涵養を考える余裕はないのだろう。                                     
                                                                   
不勉強な耳学問だが、古代中国では過酷な科挙が唯一の出世手段だったと聞く。4才になると自宅学習を始めて膨大な四書五経をひたすらに丸暗記する。そしてまず県試を受け、合格すると府試を受験、更に院試、科試と進んで、15才までに最難関の郷試に合格すると、晴れて皇帝に仕える官僚に出世できたという。わが国もこの科挙の影響が現代社会に色濃く影を落としているのではないだろうかと思い始めた。幼稚舎から始まり、知識を丸暗記した人物だけが次々と試験の関門を通り抜けて、官僚として政界,財界をリードするシステムは、我が国にも古代隋唐時代の科挙制度が形を変えて営々と生きているともいえよう。人間の動物的な欲望を教育によって矯正し、人間社会のリーダーに育て上げることの難しさは千年以上の年月を経てもなかなか難しいようだ。 
                                                                   




mh3944 at 07:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2016年06月13日

160613 大和なでしこの根性

     
先月(5/24)のテレビ朝日、世界の村で発見:こんなところに日本人、は痛快だった。バカ騒ぎの番組と違って、世界の果てで必死に生きる若い女性のドキュメンタリーだ。                           
                                                                     ひとつは中国内モンゴルを生涯の地と定めた女性の物語だ。元々彼女は30才の時、NGOか何かの砂漠緑化要員として不毛化が進む内モンゴルの植林活動に出かけて業務している時に現地で あるモンゴル青年に出会った。彼の輝く眼差しと素朴な性格に大きなショックを受けて魂を奪われ、後先も考えず結婚を決意してささやかな式典を上げて現地に住みついたという。 正社員か契約社員に悩む国内の女性達とは無縁の直情行動派で、便利な都会生活には関心なく、トイレもない砂漠地帯で、懸命に植林して砂漠化の進行に抵抗している現地のモンゴル青年の純朴さに圧倒されて瞬間的に決意し、既に幼い娘と息子もできた。                                                                                  
一緒に生活する先方のご両親に日本人嫁の感想を聞くと、年老いた母親が、こんな砂漠の果ての我が家に嫁いできてくれた彼女にはお礼の言いようがない。可愛い孫まで授かって感謝感激でいっぱいです、とうつむきながら聞く彼女の姿が印象的だった。周辺は更に砂漠化が進んで、草木も無くなった丘の麓の小さな家に、人柄よさそうな青年と老齢の両親及び幼い娘,息子の6人が住み、飲み水は1Kmほど離れた水源から毎日運んでくるため風呂も無く、トイレは丘の向こうで用足し、夏は猛暑、冬は寒風吹きすさぶが、充実した生活には何の不満もなく満足しているという。息子夫婦を前に老婆が、地球の果ての我が家に嫁いで来てくれた日本人女性には、言葉では言い尽くせない程感謝しており、可愛い孫にも恵まれて嬉しい!と洩らすのをポロポロ涙流しながら黙って聞く彼女の姿に 当方も思わず落涙した。テレビが無いとかトイレがないなどは人生の幸せには無関係で、子供達と懸命に生き続ける大和なでしこの根性に私は圧倒された。                                                                                                                         
次のコスタリカに住む日本人女性も豪快だった。彼女は立派な助産婦の資格を持ち、国内の病院で働いていたが、NGOのボランティアで中南米に出かけてコスタリカ出身の青年と出会ったという。その時彼女は何も意識しなかったが、任務を終えて帰国する前に、再度この青年に挨拶した時、彼から猛烈なプロポーズを受けて遂に結婚したという。ジャングルに囲まれた場所に大きな家を建て、クルマ2台、少し離れた場所には500ヘクタールの広大な森林を購入して、近い将来には巨大な森林公園を経営するのが夢だと嬉しそうに語っていた。                                                                                                         
我が国の若者は、近年は外国に留学する希望者も減り、気楽な国内の冷暖房完備室でPC業務をするのが理想とも聞くが、草木もない厳冬猛暑のモンゴル高原や、赤道直下の密林を終の棲家と決めて、懸命に生きる我が同胞のなでしこ女性のど根性には驚愕し、安易に陥り易い私の日常生活を反省した次第。                                                                                  
                                  





mh3944 at 06:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2016年06月06日

160606 北の森林を生き延びた幼児 

北海道七飯町で北斗市の7才男児が山億に置き去りにされて大騒ぎになった。最初親は山菜取り中に行方不明になったと偽ったが、悪戯した罰として山道に置き去りしたものだった。薄着の男児は 熊も出る森林を10キロ以上も歩いて、自衛隊演習場の宿営小屋に辿りつき、空いていた入口を見つけて入り込み、水を飲んでマットの中で7日間過ごしたが、偶然の見回りに来た自衛隊員に発見された。7才児を森林に置き去りするとは厳しい懲罰で、米国なら親は刑務所行きだとテレビで聞いたが、昔の我々子供時代も親の懲罰はひどいものだった。                                                                                               
私は田舎の6人兄弟姉妹の末弟で、父親から厳しい罰を受けた思い出がある。長兄長女は大切にされるが次弟以下は荒っぽい扱いだった。特に活発だった次兄は田舎の子供社会のガキ大将で、いつも短気な父親から怒られて逃げ回り、夜になっても帰らないことが何回もあった。田舎には春祭り、夏の盆踊り大会、秋の収穫祭り、大晦日から正月の長い休祭日など、季節毎に色々な祭りがあり、縁日には出店も並んで、金魚掬いや、焼きソバ、砂糖菓子、輪投げなど、楽しいお祭りだったが、次兄はいつも手下5〜6人を引き連れて、隣村の悪がき連中とケンカを繰り返し、学校の先生からこっぴどく怒られたが、私には英雄に思えた。、夏休みのある日、川で遊んでいた時、仲間たちに大見得をきった次兄は、自転車の荷台に上がって川の淵をめがけてダイビングしたが、自転車が後ろに倒れて、狙った川淵の手前の岩に突っ込んで、頭に大けがを負って病院に担ぎ込まれ、3〜4週間も意識不明が続き、やっと命を取り留める重傷を負ったこともある。                                                                         

臆病だった私も厳しい罰を受けたことがある。まだ小学低学年のころ、理由は忘れたが飛び切り高額な子供用自転車を父親から買ってもらった。当時としては最高のプレゼントで、大切に乗るよう言われたが、私は嬉しさの余りその自転車に乗って、長い坂道を走り下り土手に突き当たってその反動を楽しむ荒っぽい遊びを何日も繰り返し、遂に前輪とハンドルの溶接部分が折れて自転車を壊してしまった。 さあ大変と血の気が逆流する思いだった。父親が知るとどんな仕置きを受けるか怖くてとても自白できず、見つからないように家の玄関横の壁に、壊れた自転車をそっと立て掛けて知らん顔していたが、遂に露見してしまった。     
                                                                 
高価な自転車を無茶な乗り方で壊したと知った父親は烈火の如く怒って、私を捕まえて納屋の牛小屋の柱に縛りつけた。農耕用のおとなしい牛だが、珍しそうに私に近づいて長い舌で腕や顔を舐め始めたので、私は悲鳴をあげて泣き叫び、野獣に襲われたような恐怖を味わったことは今も忘れない。汽車に乗ることを極端に恐れた末妹が駅で大騒ぎになり手こずったこともある。                                                                                                    
電車の中で、親の言いつけを聞かず泣き叫ぶ幼児はよく見かけるが、動物と違ってヒトは頭脳が未発達で行動マナーを習得する前頭葉が未成熟なまま生まれるので我儘に泣き叫ぶが、野生動物は直ぐに敵に襲われるので、生まれた子供は親の命令には絶対服従すると聞いたことがある。                                                                                                                      
近年は医学が進んで、我儘な子供には、多動性症候群とか発達障害、情緒不安定症など立派な病名を与えられて治療が必要な病気に昇格したが、70年前の我々の子供時代は、躾などとは無縁で問答無用の厳しい懲罰が日常であった。この恐ろしい記憶は反面教師として私の子育てに貴重な反省材料になった。                                                                                
何はともあれ北海道の奥い山林に置き去りされた7才児は危険な山道を必死で10時間以上歩き、奇跡的にマムシにも襲われずに自衛隊の演習小屋に辿りついて生き延びた。幼児の本能的な生命力に感服するとともに、殆どの親が試行錯誤する子育て時代の苦悩を改めて考えさせられた。                                       


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