2016年09月

2016年09月26日

160926 Non-Fictionは面白い-2

以前も書いたがテレビ朝日の、こんなところに日本人、は実話だから 面白い。不定期番組で見る人は多くないかもしれないが9/20は4例が紹介された。  
                                            
まず、ロシアのウラル山麓に住む日本人老婦人の話。第二次大戦の満州牡丹江で、ロシア軍の奇襲攻撃を受けて服毒自殺した軍医夫妻が思い悩んだ末に残した1才半の女児の物語だ。ロシア兵に助けられて中国人幼児として育てられた。成長した後年、助けたロシア人が来訪して、実はあなたの親は日本人だと知らされて驚いたが、手掛かりは何もなかった。日本語は話せずロシアで生涯を全うするつもりだが、訪ねてきた森山良子が歌う ふるさと、を聞いてただ落涙するばかり。残忍だと言われるロシア兵士だが、年月が過ぎても忘れずに来訪して、日本人だよ!と教える誠実さは意外で驚いた次第。    
中国では日本兵の残虐さを子供時代から徹底的に教え込み、日本人は残忍な国民だと中国の人々は信じている。恨みを抱く中国人は 仕返しに、日本のホテルに泊まると水道蛇口を流し放しにして仕返しすることもあると聞く。幼時に叩きこまれた印象は簡単には消えず、日中両国民の親善友好の実現にはまだまだ大きな困難が続きそうだ。    
                         
続いてアレゼンチンのアンデス山脈の麓でレストランを営む52才の日本人女性だ。東京生まれで芸術学校を卒業したが 放任主義の両親から、自由に生きるよう勧められて、競争の厳しい日本や欧米から離れて南米にやってきた。しかしそこでもなかなか活躍できず苦労していた時、アルゼンチン男性と出会って意気投合し結婚して方針を転換、アンデス山脈のふもとでレストランを開業した。彼女は日本料理を学んでいないが、見よう見まねで 握り寿司を提供し地元で結構評判になっているという。                        
   次はJICA一員としてアフリカで子供達の健全な成長をサポートする22才の若い女性の物語だ。幼い時はバレリーナを目指したが体重調整に苦しみ、足にケガをして入院して世話になった看護師の仕事に生き甲斐を見出し、看護師学校を卒業して、JICAにボランティア志願したという。 両親は猛反対したが、JICA推薦でマダガスカル島にやって来た。もう暫くアフリカに滞在して活動を続けるが、その後の予定はきまっていない。まだ若々しい女性が蛮勇の決意で世界に挑む行動力には驚くばかり。進学や就活で苦闘し、生き甲斐を見失う国内の若者達にはぜひ見てほしい番組だった。                 
最後は東大理学部を卒業してIBMに入社、高年俸の管理職に昇進したが、ドライな外資企業のリストラ経営に嫌気をさして, 50才で退職し東南アジアに生きることを決意した年配者。猛反対した妻とは結局離婚し、タイに渡って再婚して2児を授かったが、黒生姜の栽培に執念を燃やしてカンボジア奥地に入り、数ヘクタールの農地で試験栽培中という。将来は1000ヘクタールの超大農場経営を目指す55才の脱サラ人生だ。日本も年功序列制が消滅して経営合理化が進行中であり、特にドライな外資系企業は、中高年になると殆どがリストラ対象になる厳しいサラリーマン社会だ。当人はカンボジア奥地の未開拓地で、生き甲斐を実現しようとする勇気はただ感服するのみ。定年後に自営で小さな機械メンテ会社を経営する程度では私も威張ってはおられないと思った。                       



mh3944 at 13:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2016年09月21日

160921 核武装に集中する世界

拉致問題でマスコミが騒ぎ続けている間に、北朝鮮は本格的な核ミサイルを開発した。 しかも強力な潜水艦発射核ミサイルだ。既に米英仏ロシア中国などは持っているが、一応核兵器を慎重に管理する国々だ。しかし北朝鮮は100名以上の政府高官を次々と処刑する狂気の独裁政権で、韓国や日本に向けて核ミサイルも本当に発射する危険性がある。潜水艦核ミサイルを実践配備するこの1〜2年間が対策実行に残された最後の機会だ。                                                            
                                                   
もし北朝鮮が他国に向けて核を発射すると、一発で20〜30万人が即死するが、同時に北は米国の核反撃を受けて確実に国家は消滅する。如何に狂気で経験不足の金正恩もこの程度は理解しているだろう。金が核ミサイル開発の目的は、イラクのフセイン大統領やリビアのカダフィ大佐の如く、米国の攻撃で抹殺されることを警戒した為といわれる。金正恩は韓国や日本を先制攻撃する意思は全くないとも言うが誰もその言葉は信用しない。                                                         
                                                               
韓国は北の核ミサイルを極端に恐れており、それを阻止する対策を進めているが 北が38度線沿い山岳に配備する200門の長距離砲弾が雨のごとくソウルに降り注ぐ恐怖にも苦慮している。しかしこのままでは最悪の事態になるので、韓国も核兵器開発を急ぐべきとの国内意見が急速に盛り上がっているが、日本や台湾など周辺国がドミノ的に核開発することを恐れる米国が強硬に反対している。                              
                                                                      北朝鮮がこれほど素早く核開発に成功した理由は、中国との貿易が続いているからである。国連で北制裁を何回決議しても中国は北との貿易を止めない。北朝鮮との国境には数百台のトラックが頻繁に往復して産業資材を供給し、石油は地下パイプで北朝鮮に送られている。中国は北の核開発が 韓国,日本の核武装を誘発する危険を承知しており、特に日本の核開発を恐れている。 しかし中国は金政権が消滅して中国が米韓連合軍と鴨緑江を挟んで直接対峙する状況だけは避けたいと願っている。更に北との貿易が中国北東部の経済を支えている理由もある。イランも北朝鮮と核兵器の技術交流を続けている。日本の朝鮮総連も色々な裏ルートで北朝鮮を援助しているが、我国はスパイ取締法がなく厳重な取締まりは出来ないという。                                                                                                                                              
今後我が国は如何に動くべきか。北からの核攻撃は必ず反撃で北が消滅するから可能性は高くない、逆に中国との尖閣衝突がより現実的な危険となっている。中国は沖縄列島に囲まれて身動きできない東シナ海から太平洋への突破口を確保しようと水深の深い尖閣奪取を執拗に狙っている。米国も2025年迄に尖閣を巡る日中の尖閣衝突が起きると予測し米国が巻き込まれることを危惧している。近い将来の東南海大震災時に日本が大混乱に陥った機会に、中国は日本救済を名目に軍隊を尖閣に上陸させて軍事基地を設営する計画もあるという悪魔の国だ。                                                                                                                                
安倍首相とプーチン大統領の親密な関係は米国を不安にさせているが、この日/ロの緊密な関係は維持しなければならない。日本の最悪ケースは中,ロ連合軍との対決であり絶体絶命のピンチになる。ヨーロッパは日本を助ける意思はない。従って日本はロシアとの親密な関係を維持し続けることが必須であり、プーチンが望む極東ロシアの経済開発に協力する必要がある。ロシア人が居住する国後択捉を日本に返還することはあり得ないので、これら北方4島が歴史的に日本の領土であることを認めさせるだけでよい。そして当面はロシア統治権を認め、次世代にその扱いを任せばよい。それだけでも成功だ。                                                                                               
ロシアは軍事力だけ超大国の歪んだ国である。人口は日本と大差ない1.4億人、 GDPは日本の1/3で韓国より少ない。更にその殆どはウラル山脈のヨーロッパ側に住み、ウラル東方の広大なシベリアの人口は2,000万人と非常に過疎だ。更に極東ロシアに限ると人口は600万人と極端に過疎で、常に中国からの人口圧力に悩み続けており、日本の経済協力を喉から手が出るほど熱望している。                                                                                   
世界は、膨大な予算を食う通常兵器を止めて、予算を大幅に節減できる核兵器に向かっており、今後も核兵器の開発競争が続く。日本は核兵器5,000発分に相当する50ton以上のプルトニュウを保有しており、その日米原子力協定が2018年に更改時期を迎える。北が核装備する今日、日本がプルトニュウムを保有し続けることに大きな意味があり、簡単に米国に返還することは困難になってきた。     
                                                          




mh3944 at 09:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2016年09月13日

160914 自動車事故

先日ある日曜の昼前 小さな自動車事故を起こした。近くのホームセンターで買い物を終えて、駐車場からゆっくりバックしていた私の車が後ろの通路に止まった車に接触した。声を聞いて私は急停車すると、青年が出てきて私を睨み付けながら車がぶっつかったと叫ぶ。高齢の私は運転には注意していつもりだが、超スローのバックなら大丈夫だろうという思いもあり注意が足りなかった。 しまった! やってしまった、と思った。                   
                                                                     私も車外に出て 先方が指さす相手の車のドアを見たが何の傷跡もない。何処に当たったのか?と私は聞くと、ここだ!とユビ指すが痕跡はない。傷はないですよ!と私が言うと、当たりましたよ!ドライブレコダーにも音を記録しています!と 先方は激しく反論する。すぐ近くにいた守衛に聞くと、見ていないと無関係を装う。                                                                        
先方が指摘するドアの中央当たりに目を近づけて擦ってみると、確かに何だかかすかな痕跡が見えるが、埃を拭った跡と見分けがつかない。この程度なら普通は、危ないじゃないですか!と厳しく文句を言って済ませるだろうが、相手は引き下がらない。仕方なく、では警察を呼びましょう、と私が110番すると直ぐに軽パトが来た。多分閑だったのだろうが、警察は双方の言分を聞き、免許証、車検証、自賠責などを確かめながら、事故の状況をメモする。私は相手のクルマには傷がないのですよ!とユビ指して説明すると、キズの程度には警察はタッチしないので、損害補償会社に話せ、と私の説明など聞こうとしない。                                                                                                                     
あーそうなのか!と私は、契約しているネット保険のS損保会社に連絡した。有名な超大企業の子会社S損保で、保険料は走る分だけ とかいう文句で盛んにTV宣伝している損保会社だ。電話に出た窓口担当者は、了解しました、今日は日曜なので、月曜に担当者から連絡させます!とのこと。 なーんだ!事故には休日も祭日ないだろうに!、即日初期対応!とかTV宣伝しているが、土日は実際は休業で 宣伝と違うなあと思ったが、まあ軽い事故だから、緊急を求めることも無いと、気を持ち直した。もし大事故なら、そんな悠長なことは絶対に言っておられないのだが。 相手は、車を修理するため、修理屋に今夜持ち込み代車を借りますよ!という。まあ結果はすぐ分かるだろうから、仕方ないと思った。                                
                                                                   
翌月曜の午後 S損保会社に連絡すると事故車を保管する修理会社は月曜火曜が定休日で、キズの鑑定は水曜になるという。嫌な予感がした。何でそんな修理会社に事故車を持ち込んだのかと不信感が強まった。仕方なく水曜日迄待ったがS損保からは何の連絡も無い。イライラしながら午後電話すると、修理会社の都合で鑑定は木曜になったという。 えー!と愕然とした、故意に鑑定を引き延ばしているので?と思ったが打つ手はない。そして木曜午後までS保険からの連絡を待ったが何も音沙汰がない。頭にきた私は、何故報告がないのか!と大声でS損保に詰問すると、今日は台風来襲の予報で、キズの査定は金曜に延期することにしたという。                                                                        
何を言ってるんだ!台風はとっくに通り過ぎて、昼前から快晴になっているではないか! 御社は雨とか風でも休業なんですか? まだ午後4時前だから、今からでもキズの確認をお願いします!と大声で怒鳴った。 済みません, 今からの予定変更はもう不可能です、金曜午前中には必ず損傷を検査してご報告しますので、と言葉だけは超丁寧だが、今から今日の鑑定はできないと繰り返す。                                                                                                         
そして、金曜の昼過ぎにやっとS損保から電話がきた。外見では分からないが僅かなキズ跡がある、との結果で修理には板金+塗装で約10万円程度はかかるという。 私は, 代車を使っている筈だが仮にレンタカーなら日額1万円x 10日間とすると直ぐに10万円を請求されるから急いでほしい! と催促すると、代車は修理会社nの車を@3,240円で出しているようです、との説明だった。更に車ドアの修理は知り合いの別の修理会社で実施する予定とも説明された。 なんだ、ごくわずかなドア修理を、2社の修理会社が談合して分担しながら儲けを分配するシステムになっているのだ。更に修理が終わってみないと正確な修理費用は分からないとも言う。もう無茶苦茶である。S損保も修理会社の勝手な言い分にただ従うだけだ。                                                                                            今回の事件でネット損保のサービスの不行き届きを思い知らされた、S損保は、土曜日曜は窓口で受け付けつけだけで全く動かず、即時対応力は殆ど無い。 多分米国の有名なGM社が、電気製品の製造から金融業に転身したのを真似ているのだろうが、いかにもお粗末だ。もし人身事故を伴う大事件で、即時対応が必要な緊急時などは全く動けず、如何にも非効率で呑気な対応だと思った。                                                                                           
伝統の大手損保は全国各地の地元に代理人を契約して、土曜日曜にかかわらず、すぐに駆け付けて 微妙な事故を手際よく処理すると思うが、ネット損保は言葉だけは超丁寧だが、事故の多い土日は休業、事故の即時対応も不満足だった。また自動車修理会社は同業者同志が結託して少ない仕事を分業して利益を分け合うシステムになっているらしい。 幸い今回は小さ事故だが、大事故を起こすと、アリ地獄に巻き込まれて生き血を吸い取られそうだ。 米国では、受験に失敗した学生が家庭教師を訴えるほど、訴訟が盛んな社会だと聞くが、日本も段々ギスギスした社会に変質しつつあることを実感した事件であった。                
                                                    



mh3944 at 10:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感 

2016年09月06日

160906 スマホ気違い? 

こんなことを書くと間違いなく耄碌オヤジと言われるが、近年のスマホ狂に私は少々呆れている。電車に座っている若者の殆どは無言でスマホをいじっている。やっていないのは年寄りだけだ。ひと昔前までは並んで雑談するのが普通だったが、世はすっかり変わってしまった。子供達もスマホ無しでは一時も過ごせず、ベッドに入ってもスマホを手放さずLINEやゲームをやっているらしい。そこ迄スマホ無しでは済まない理由は、老人の私には分からない。確かにITは超便利だが、私は休日には出来るだけパソコンを開かないよう努めている。  
                                                  
PCとガラケーで十分用事が足りるから私にはスマホは不必要だ。またスマホは料金が高く月額5,000円〜8,000円とも聞くから勿体ない。PCとガラケーで十分だから、2倍も払ってスマホに換える気がしない。                                                                         
また若者の歩きスマホも危険だと思う。精神衛生上からも私は歩く時ぐらいは頭を空にして脳を開放してはどうだろうか。友人知人のこと、世界のこと、家族のことなどなど、いろいろ四方八方に想いを巡らせるに良い時間だ。会社では仕事に集中せざるを得ないので、ほかに思いを馳せる余裕はないが、自由時間ぐらいは頭を開放してた方がよい。米国や韓国に比べて日本はスマホの普及が遅れていると聞くが、日本人の方が賢明なのだとも私は思っている。                                                 
                                                                    
京大の西田幾太郎先生が 銀閣寺近くの小川沿いの哲学の道を散策しながら、思索に耽ったと聞くが、凡人の私でも景色を眺めながら歩くと結構気分も良く、事務所では思いつかないことを連想することがある。自由時間までスマホに頭を占拠されては本当に勿体ない。 歩きスマホは人生の貴重な時間を無駄使いしていると思う。                                                                       子供達がスマホに熱中するのは ゲームが面白く、LINEを見落として仲間外れにされないように気を使っているのだろうが、出来れば見知らぬ人と安易に友人になるのは避けるべきだ。スマホは相手の顔色を窺う必要もなく気楽だろうが、それだけ危険でもある。埼玉東松山市の16才の少年が顔を水面に押し込まれて溺死した事件は、16〜17才の赤シャツ少年団とかの残酷な犯罪だが,  ひま潰しにLINEで見知らぬ団体に接触した少年にも若干の原因があったともいえる。 スマホで見るニュースは、世界中のあらゆる出来事が網羅されており確かに面白い。しかし不要不急なニュースが多過ぎ 私が拾い読みするのは精々1割だ。年がら年中 スマホに明け暮れて、気が付いたら誰にも相手にされない孤独な自分が居た、なんてならないように。                                                                                 

スマホを持たないと流行遅れだと思われる心配は私にも分かるが、余り見栄に気を使わなくてもいいのでは? と私は思う。誰にも邪魔されない自分の大事な時間は、普段とは違う気分で、元気な自分が今やるべきことを思い直してみることも大切だ。確かにNYセントラルパークにもポケモン探しの多数の若者をテレビで見るが、アメリカにも浅薄な若者が多いということだ。他人と同じことをしていれば大きな間違いはないだろうが、大きな満足は得られない。 まあ人生の充実感など皆それぞれで、最期になってみないと誰も分からないのだが。                                               


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