2017年04月

2017年04月26日

170426 決断の難しさ  

   
ベトナム人小学3年生リンちゃんが殺されて利根川近くの橋の下に遺棄されていた。 警察が逮捕した犯人は,なんと同じ小学校の保護者会会長S(46)だったとは驚いた。Sは黙秘を貫いているが、残り人生は牢獄暮らしになるだろう。                       
Sは子供達の通学の見守り役をしていたが、防犯カメラのクルマの映像とDNAから犯人と特定されたという。ロリコン趣味の大男でのSは離婚を繰り返して今は自分の娘2人(同小学校)と一緒に住んでいたという。何故このような悲惨な結末に至ったのか、その途中で思い直す決断は出来なかったか考えてみた。   
                                                 
Sは通学指導の顔馴染みのリンちゃんを可愛く思っていたらしい。それは誰にもあり得ることだろうが、その想いを誘拐にまで展開したのが先ず決定的なミスだった。常識人なら誘拐まで考えることはあり得ないが、イタズラする機会を狙うまで思い詰めたことが悲惨な事件の幕開けとなった。                               
勝手な想像だが、ひとり登校するリンちゃんに声をかけて自分のキャンピングカーに誘い込んで写真を撮りイタズラしたのだろうか。驚いたリンちゃんが泣き始めて、先生に言いつけると騒ぎ出した。学校に知れると保護者会会長Sには致命的な大事件で、校長から詰問されるだろうと不安になった。もしこの時点でリンちゃんを解放すれば、何とか言い逃れる余地もあった筈で、バカな保護者会長の愚行で辞任程度で済んだかも知れない。                                                                                              
しかしSは考えた。このままリンちゃんを帰すと校長先生やヒステリーの母親連中から糾弾される。それを避けるにはリンちゃんを口封じする以外にないと思い、抵抗するリンちゃんのクビを絞めると彼女は気絶して動かなくなった。しかしこの段階でも直ぐに救急車を呼べば救命できただろうが、気絶して動かなくなったリンちゃんを見て、これで誰にも知られる危険は無くなったとSは安心してしまった。そして万事休すとなった。 逮捕されたSが保護者会会長では全く言い訳できず、黙秘する以外に対応する方法がないのだ。何故こんな重大事件に至ったのか、Sは苦悶し続けていることだろう。                                       
                                                                   
長い人生では誰にも方針変更を迫られる時が多々ある。 私の例でいえは漁船の製造販売事業だった。如何に努力しても、技術も経験も営業力もないサラリーマンがFRP魚船を製造販売して収支を合わせとことは不可能であると理解していたが、本件事業の幹部の私は会社首脳に事業中止を言い出す勇気はなかった。絶望的な気持ちを隠しながらも私は社長報告会では、小さなことを大きな可能性に誇大表現して説明し続けたが、内心では社長が事業中止の命令を出してくれることを熱望し続け、最終結論が出るまで長い年月を浪費した。登山の世界でも、大勢の関係者と大金を投じてやっと頂上近くまで辿り着いたエベレスト登頂が、成功寸前の天候悪化で、危険を避けるため登頂を断念し下山に追い込まれることが多いという。                                                                                                                                                             
北朝鮮の金正恩も 圧倒的な米軍と戦えば敗れると自覚している筈だが、ここで核開発を中止して和平路線に切り替えると、軍部をリードしてきた自分の英雄像が一挙に崩れて信頼を失う不安が恐ろしくて、恫喝を続けているに違いない。周囲の幹部連中も世界を相手にした危険な核開発は中止すべきと内心は思っているに違いないが、漏らした途端に銃殺されるから絶対に言い出せず、付和雷同の大合唱を続けているのだろう。若い金正恩は、物事に失敗した経験が無く、突進する以外の決断ができないのだ。そして遂には金王朝は倒壊し、北朝鮮は滅亡する。                                              
                                                                    
人生では 失敗を最小限に抑える為に、屈辱は覚悟で方針を転換しなければならないことがある。特に年配者になるとその影響する範囲も益々大きくなる。国家のリーダーが決断する時は自分の面目を守る為、国民を破滅に陥れることだけは絶対に避けさなければならない。                               
                                                              

    


mh3944 at 14:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2017年04月17日

170417 北朝鮮への対抗策

          
オバマ政権は、もし米国が北朝鮮を先制攻撃すると、怒った北が38度線沿い山中に隠している300ミリ長距離連射砲200門でソウルを攻撃し火の海にする為、米国は外交交渉を優先してきた。しかし20年間の交渉で何の成果も得られなかった。代わって登場したトランプ大統領は、米国が北を先制攻撃しても必ずしも全面戦争にはならないという認識に変わってきたという。                                      
                                                                  
私の推測も交えてトランプ政権の新戦略を想像すると、核爆発などの北の挑発に対して米軍が北朝鮮東岸の核開発基地を攻撃すると、北は長距離ロケット砲でソウルを攻撃し、米軍は直ちに応戦して北の首都ピョンヤンを壊滅させることになる。仮に金正恩が地中深く潜って生き延びたとしても、首都機能が壊滅した北朝鮮は、国内各地に潜伏する反政府分子も蜂起して、金王朝は再起不能に陥るのは明らかだ。如何に非合理的な思考の金正恩でも この程度の筋書は分かっている筈だとの結論であろう。                      
                                                                    
北が繰り返し脅迫するロケット砲によるソウル攻撃は、必ずピョンヤン破滅に直結するので現実には不可能であり単なる脅しだという考えだ。経験不足の金正恩は何をしでかすか予想できない怖さはあるが、虎の子ロケット砲で仁川国際空港辺りは砲撃しても、ソウルを攻撃することは避ける筈だ。この辺りが米国の戦略だと思う。                                                                 
                                                                     
日本に対しては、沖縄、横須賀、岩国、横田、三沢などの在日米軍基地を北が中距離ミサイルで攻撃することは十分あり得る。これに対して我が国は、海上に展開する4隻のイージス艦のSM-3で大気圏外でミサイルを撃破する。もし撃ち逃したら全国17か所に配備する高射砲部隊の34基のPAC-3で撃ち落とすことになる。この場合も米軍が猛反撃するのは確実で 首都のピョンヤンは壊滅する。                       
                                                                    
中國が北朝鮮の核開発を深刻に受け止めないのは訳がある。国土の狭い北朝鮮や韓国は1発の核で全土が破滅するが、国土の広い中国は核10発でも国土の半分程度は無傷で残る。従って北が中国を核攻撃することは絶対にないと確信しているのだ。                                              
                                                              
           
いずれにせよソウルに標的を定めた北のロケット砲は排除する必要がある。 確実な排除作戦はB52戦略爆撃機で山中に隠された長距離砲を破壊することである。北脱走兵の情報により38度線沿山中のロケット砲の分布はある程度判明している筈であり、B52群の猛爆撃でかなりの程度迄に排除できると思うが、問題はそのタイミングだ。                                                                                                                               
米軍のピョンヤン攻撃で北政権が壊滅し混乱状態に陥ると、米中韓は協力して新しい政権を樹立しなければばらない。米国を中心に新政権樹立の構想はある程度検討されているだろう。朝鮮半島の38度線北のくびれた部分に新しい国境を作る案も中国にあるという。核開発基地を韓国に渡さないで済むかららしい。韓国には南と北で連邦政府を樹立しようとする構想もあり、北の核兵器技術を入手したい思惑があるが、それは必然的に日本の核武装を招くので中国が拒否するだろう。                                               
                                                                  
問題は、もし米軍が北朝鮮を占領すると、浅くて狭い鴨緑江を挟んで中国は米国と直接国境を接することになることだ。すると中国は南の米国と北のロシアの2大強国に挟まれるので絶対に避けたい事態であり、緩衝地帯として核抜きの中立国家設立を強く主張するだろう。                                   
                                                                    
核兵器は圧倒的な破壊力を持つ為、通常の軍事予算を大幅に節減でき、財政に苦しむ政府は金食い虫の軍隊をリストラできる為、各国政府は潜在的に核保有を熱望しているが、もし無法者北朝鮮が核を持つとイスラム諸国に転売するのは確実であり、その結果世界は更に厳しい恐怖に晒されることになる。従って米国も中國も北の非核化は真剣に望んでおり、今が残された最後のチャンスである。仮にこの機会を逃すと、世界は修復不能な恐怖の時代に直面することになる。                                          
                                                                   
問題は地元韓国の騒乱状態であり、朴大統領が逮捕されて5/6の大統領選挙を控えた大論争の最中だ。今まではTHAAD設置に反対する左派で親北朝鮮派の文在寅(ムンジェイン)が独走していたが、ひっ迫した北の脅威に対して、THAAD受入れに賛成する中道の安哲秀(アンチョルス)が急浮上してきた。希望的観測だが、私は韓国民衆の良識を信じて、中道の安哲秀が次の大統領になるものと信じている。                                                                                                  
日本も傍観者ではありえない。民進党,共産党など野党は、相変わらず籠池問題などのスキャンダルが大好きで、如何に日本を守るかの国土防衛問題を真剣に議論しようとしない。最大野党の民進党は平和憲法維持派と、憲法改正容認派に分かれて身動きできない。東京都の小池都知事に至っては、何の問題もない豊洲移転を大問題に仕立て大騒ぎ止める気配がない。もし都民ファーストを真剣に願うなら、近い将来の来襲が確実視されている直下型大地震から如何に都民を守るかが、豊洲より桁違いに重要でかつ緊急テーマの筈だ。やはりタレント気分の女性政治家に重要ポストを任せてはならないことを痛感している今日である。                                      





mh3944 at 13:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 政治 

2017年04月02日

170402 活況する大相撲 

大相撲春場所は横綱稀勢の里の活躍で大いに盛り上がった。早々に2敗した白鳳は足小指のケガを言い訳にズル休みした。正月場所は日馬富士と鶴竜が負け始めると直ぐに休場した。横綱になれば休場しても降格ナシとは全く困ったものだ。                                                                                                                            
春場所は稀勢の里と 関脇高安が白星を重ね、大関照ノ富士が1敗で続いたが、13日目に稀勢の里が日馬富士の速攻で土俵外に転落して左肩に筋肉裂傷の重傷を負い、無理に出場した14日目の鶴竜戦でもあっさり敗れて2敗となった。これほどの重傷では千秋楽の休場は当然で 1敗の照ノ富士の優勝だと誰もが予想したが律儀な稀勢の里は重傷を押して出場し、本割で照ノ富士を撃破、優勝決定戦でも再び照ノ富士を小手投げに下して劇的に逆転優勝し、全国の大相撲ファンを興奮の渦に巻き込んだ。                                                                                                                                        
しかしモンゴル人力士はかなり不愉快だったに違いない。余りにも観客が稀勢の里を熱狂的に応援するので嫌悪を感じたことだろう。日本人は島国根性から脱して、もっと相撲国際化に貢献するモンゴル人など外国人力士も応援すべきだと思っただろう。                                            
                                                                     
毎日の幕内力士の紹介でも同様だ。下位力士から順に紹介されるが、宇良、勢、遠藤、嘉風、など日本人力士には大歓声が上がるが、その他の力士には沈黙で、外人力士は殆んどの観客が無視だ。祖国を離れて来日している外人力士にもっと暖かい声援があって然るべきではないかとモンゴル人力士は思っているに違いない。小兵の宇良が大活躍して歓声を浴びるのは分かるが、人気先行で直ぐに負ける遠藤まで大歓声を浴びるのは納得できないことだろう。 しかし人気は感情の表現であり、好きな力士を声援し、嫌いな力士は応援しない。あくどい技を繰り出して勝敗にのみ徹するモンゴル人力士を応援する気持ちにはならないのだ。大相撲は儀式的要素もあり、義侠心で正々堂々と取り組む遠藤などには自然と観客は応援したくなる。特定の組みに懸賞が集中するのも同じことで、違法すれすれで白星を狙う外国人力士に懸賞を掛けるスポンサーはいなくても仕方ない。                                                               
                                                                  
モンゴル人にも素敵な力士はおり、例えば照ノ富士は好感ある力士だ。14日に大関復帰に望みを賭けた琴奨菊が猪突突進した時、照ノ富士は珍しく横に飛び、相手を見失った琴奨菊は土俵外に飛び出したが、前日の鶴竜戦で足を痛めていた照ノ富士が激突を避けたのであり、猛進以外に技を持たない琴奨菊の無能さが問題なのだ。                                                                    
 
どんなスポーツでも、無表情で静かに見守る観客ばかりでは感動が無い。やはり熱狂的ファンの声援があってこそ試合は盛り上がる。高い料金を払って観客は会場に押しかけ、その収益が選手や関係者の給料と経費を支えている。熱狂的なフアン無しではスポーツ興行は成り立たないのだ。                                                                                       

スポーツは勝敗だけではない。例え女子ゴルフ界で大活躍を続ける韓国勢がその例だ。自らの人生を賭けて猛練習して日本女子ゴルフ界を席巻する韓国女子ゴルファーは確かに立派だが、毎回 優勝賞金を懐にすると直ちに帰国し、翌週はまた同じ顔触れでやってくるのには我々日本人は少々辟易している。強者が勝つのは当然だが、もう少し感情の表現があって然るべきだろう。 例えば勝利者スピーチで、このような機会を与えて頂いたスポンサーと日本の皆さんに感謝します、程度の謝辞は当然あって然るべきだが、韓国選手の感謝スピーチは聞いたことがない。日本に味方すると帰国して叩かれるのであれば日本に来なければよい。理不尽な反日に燃える韓国に帰っても、日本は我々韓国選手も応援して優勝すると拍手をしてくれる国民ですよ!程度は言っても良いと思うが、誰も黙して何も語らない。 隣家の強いネコが垣根を越えてやってきて 我が家のネコの餌を食べてこっそり帰るだけでは、当方の気持ちも穏やかではなくなる。                        

                                  

今回のWBC(世界野球選手権)で活躍した日本チームは米国チームに惜敗した。地元米国チームが最終的に優勝して米国ファンが大興奮する姿は大成功だったと思った。野球がご本家のアメリ国民が満足すれば、それが最大の成果である。国技館の世界柔道大会で日本人が活躍するのも同じことで、それでこそ我々は 外国人選手を招聘して世界大会を何回も続けることができるのだ。 フェンシングは騎士道の国ヨーロッパの選手が勝って当然だと私は思っている次第。


mh3944 at 07:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 雑感