2017年06月
2017年06月29日
170629 日本農業の荒廃
山口県の小さな農村で育った私は親しくしていた同級生のK君がいる。K君は小学校、中学校、高校を通じて優等生でいつも表彰されていた。私の母はいつかK君と並んで私も表彰されることが夢だったが、遂に母の願いを叶えることが出来ず、忘れられない大きな親不孝となった。
K君は長男で8段の田畑を相続したが、3男坊の私は農業を継げず、K大学に進学したが、もし不合格だったら平生町の流架式塩田工場に勤める予定だった。工学部を卒業した私は尼崎の日米合弁化学会社JRCに入社して、サラリーマン人生を歩んで定年退職し、今は小さな会社を自営している。
K君は高校を卒業して有名なY製鉄に入社して現場要員となり、休日には家業の田畑を耕す典型的な兼業農家になった。そして半世紀以上が経過した先日K君から電話があり、農業を完全に辞めて 田畑の耕作を中止すると言ってきた。周辺の農家は既に殆どが耕作放棄しており、K君ひとり頑張っていたが、子供達は誰も農業を継がず、80才にもなって希望のない農業を続ける気力が消え失せたという。耕作を止めた田畑は直ぐに荒地になるがそれは覚悟だという。
K君の子供達は県内の企業に勤めるサラリーマンだが農業を継ぐ気はない。孫達は全員都会人で東京に住む孫は有名なN証券研究所勤務だ。こうしてK君の後継者は誰一人いなくなった。実は私の実家も同様で、兄が兼業農家を続けていたが、甥は農業を継ぐ意思がなく離れていった。幸い田畑は大区画に整理されて大農場の共同経営になり、甥はその部分地主らしい。都会に出た私の子供達も全く都会人で、それぞれ自分の働き場所を見つけて自立しており、農業には無関係だ。孫達もそろそろ適齢期で、遠くない将来、自分達の進路を切り拓くだろう。こうして日本農業は後継者が次々と途絶えてしまった。
米国は農地を超大規模化することによってコストダウンを進め、ヨーロッパは集約農業を発展させて、工場生産に進み、野菜、花類輸出、果物生産などの高付加価値農産物に活路を見出している。日本は長年巨額の農業対策予算が投じられ続けたが、自民党農政族に利用されて、農業近代化を名目に農道や水路の拡充整備など土木工事に転用され続け、零細農家保護を看板にした農協は金融に生き続けて、今や日本農業は息絶えようとしている。
安倍内閣は人気の小泉2世を利用して、農業に張り巡らされた岩盤規制の打破、非効率な農協システムの打破を試みているが、知恵の無い農民を囲い込み続ける農協と農林水産省の抵抗で抜本的改革は何ひとつ進んでいない。
日本農業の抜本的改革は、農業を完全に自由化して株式会社を導入する以外にあり得ない。それは即ち農業を農水省から解放して100%自由資本の株式会社化することである、即ち農水省を解体して通産省の傘下に置くことである。しかし旧態依然の農水省は、通産省の農業水産課になり下がることは頑固として拒み受け入れず、日本農業が衰弱死する迄、権限を主張し続けるだけである。
2017年06月22日
170622 乱暴な歩行者達
先般、クルマで接触事故を起こした私は もう運転は止めようと決めた。不器用で平均寿命も超えた私は、もう止め時だと前々から思っていたが、先週土曜にやむを得ずクルマを使うことになった。背丈の高い観葉植物を自宅から事務所に運ぶ手段が車以外に無かったから。久し振りのクルマ運転でいろいろ気付くことがあった。
まず歩行者の横柄さが目立った。早朝の手賀沼公園に散歩に出かける高齢者達の群れだ、信号が変わると彼等はゆっくり横断歩道を渡り始めるが、遅れてくる連中も我が道とばかりゆっくり渡る。右折で待機する当方は信号が再点滅し始めるまで全く動けない、点滅し始めてもまだ横断歩道に入る人がいる。余生を生きるだけで急ぐ理由は何もない筈だから、少しはクルマのことも考えて、次の信号を待って欲しいと思うが待たない。
自転車も本当に危険だ。当地は、駅前から手賀沼まで狭くて緩やかな下り坂が1キロ以上続く。ある午後、駅前でバスの最前席に座った私はバスの目前に自転車に跨ったお隣りのK奥さんに気付いた。信号が変わるとバスを先行させる筈と思ったが違った。Kさんはバスの前を自転車でゆっくり進み始め、バスはその後に従った。Kさんは全く道を譲らずバスの先導しながら、長い坂道を4分〜5分かけて堂々と下り切り、次の停留所までバスを先導し通したのには驚いた。バスは停留所で止まり、Kさんの自転車は走り去った。殆んどの自転車はバスに道を譲るが、鈍感で大胆なKさんは、最後まで威風堂々だった。 彼女は自転車が車道を走る権利があることをよく知っているらしい。
クルマ社会の我が国は、多くの家庭が、軽も含めて車を2台持ち、下駄代わりに使っている。ほんの僅かな距離でもクルマだ。先日近くのSさんが、歩いて5分の図書館に車で行き、帰りに駐車場から大通りに出る際 接触事故を起こして車を大破した。至近の図書館だから、私なら絶対に自転車か徒歩だが、Sさんはクルマを使う。Sさんだけではなく車を使う人が本当に多い。確かにクルマは便利で楽しいが、目先のごみ集積所にもクルマでビニ-袋を運ぶ人がおり、その異常さには私は賛成できない。本当に彼女/彼らは日に数十回もクルマで出入りする。彼/彼女達はもう車麻痺の患者で、外出時はクルマ以外には考えられないらしい。健康維持の為、私は余程遠くでないかぎり歩くが、彼/彼女達の多くは肥満気味でも足を引き摺りながらも車で行き来する。
健康は別次元のテーマなのだ。彼/彼女らの多くは市営のスポーツセンターに出掛けて体力維持に努力する。日常生活の殆どを歩く私はお陰様で平均寿命を超しても健康体だが、近隣の私と同年配の友人は半数が既に死去した。残りの多くも病院通いで、元気なのは私ほかごく僅かだ。更に現役で仕事を続けているのは私一人になった。平均寿命を超えた年齢でも、健康維持は日常の小さな心配りが肝心だとはなかなか言えない。
私の仕事はごく零細な自営業だが、色々と幸運にも恵まれてまだ現役を続けている。若者達の仕事を横取りするな!と揶揄されることもあるが、若者が嫌う精密ROBOTの保守管理で、電気+機械+PC+経験も必要な3K仕事であり、若者は誰もやらない。私のIT業務も若者が真似できない高度技術であり、精神的にも爽快な気分になる。 しかし年寄りの冷や水と言われないように、謙虚さだけを忘れないよう心掛けたようとは思っている。
2017年06月12日
170612 文部省の正義?
文部科学省の次官を解任された前川氏が怒っている。公正公明であるべき文部科学省の行政が官邸の意向によって捻じ曲げられたそうだ。過去40年間、大学の獣医学部新設を禁止してきたが、官邸最高レベルの意向で、愛媛県の加計学園大学に獣医学部を新設することになったことを怒っている。
近年のペットブームで、獣医師不足が目立っており、四国には獣医学部が皆無、北海道では酪農の獣医を募集しても応募者が無く困っているという。私も30年近く前に雑種の中型犬を飼っていた。強健だったが15才を過ぎると病気勝ちになり、頻繁に近くのペット医院の世話になった。動物と言えどもヒトと同じように立派な病気を患うが、腎臓撤出手術に20万円を請求されて驚いた。その高料金は文部省が獣医師の増加を抑制して自由競争を抑えていたからだったと初めて知った。前川前次官の正義とは、国民の利益を守ることではなく、官僚の権利を守り、獣医師の利益を擁護することだったのだ。
今回の論争は、民進党/共産党が 安部首相の意向により長年の規制が破られる介入があったと主張し 記者会見で前川氏も、確かにあったメールを無かったとは言えないと説明、国会が大騒ぎになっている。多分岩盤規制を打ち破れとのメールはあったのだろうと思うが、国民の利益ではなく、獣医師の利益を守ろうとする文部科学省の意向が何故正義なのか、それを打破しようとした岩盤規制の破壊が何故悪いのか、この根本を議論せずに、メールの有無ばかり詮索する方が余程重大問題だ。確かに加計学園の理事長は安倍首相の奥さんの友人らしいが、友人か否かの議論より、岩盤規制を改めようとしないほうがよほど正義に反する筈だ。 前川氏は、官僚の独占権に首相が手を突っ込んだことを怒るが、官僚が国民を犠牲にして一部業界の利益を勝手に擁護することこそ非難されるべきだろう。文部科学省の獣医養成制限のお陰で、多くの地方自治団体が獣医師不足に困り、その陰で獣医師会はほくそ笑んでいるのだ。
前川次官は、禁止されている文部省官僚の天下り再就職をこっそり斡旋し、更にご自身も、歌舞伎町の出会い系バーに週3回も通っていたことが暴露された。当人は、貧困女性の現地調査だとか噴飯ものの言訳をするが、そのほうが余程インチキだろう。 幼少から秀才で育った彼は、市民の利益ではなく、官僚の権利を守ることが最大任務と信じ込んでおり、文部官僚の優越権を守ることを最優先してきた。先般の取手市教育委員会のドタバタ劇と全く同根であり、教育という狭い隔離社会に住み続けると、社会の正義が何なのか全く見えなくなり、自己権利を守ることが正義になってしまうのだ。極言すれば、官僚が国民の権限を奪取して国に主人公の座に座ろうとする恐ろしい思想とも言える。その例がロシアのプーチン大統領であり、中国の習近平主席らも典型的な実例で、役人達は正義を建前に国民の主権を奪っているのだ。
思うに、この国際環境がひっ迫している今日、文部省メールの有無を議論して安倍首相に打撃を与えることに執心する野党連中は、国民を守る意識は殆んど無いらしく、何週間も国会を空転させて喜んでいる。 特に昨今は、北朝鮮の核開発の進展で、金正恩は日本攻撃を公言しているが、学術会議は自衛隊の防衛研究の要請を拒否するよう声明している。 日本の無責任振りに怒ったトランプ大統領は、いざ危機が迫ると、平和憲法を理由に米国の後に隠れる日本は許せないと公言しているのに、次官は出会い系バーに入り浸っていること自体呆れる職務怠慢である。首相ご意向のメールはあったのだろうが、その詮索に何ほどの意味があるのか? 尖閣急襲部隊の育成を急ぐ中国に如何に対策するかの方が、桁違いに重要であることを野党連中は何故目を向けないのか?
近年のペットブームで、獣医師不足が目立っており、四国には獣医学部が皆無、北海道では酪農の獣医を募集しても応募者が無く困っているという。私も30年近く前に雑種の中型犬を飼っていた。強健だったが15才を過ぎると病気勝ちになり、頻繁に近くのペット医院の世話になった。動物と言えどもヒトと同じように立派な病気を患うが、腎臓撤出手術に20万円を請求されて驚いた。その高料金は文部省が獣医師の増加を抑制して自由競争を抑えていたからだったと初めて知った。前川前次官の正義とは、国民の利益を守ることではなく、官僚の権利を守り、獣医師の利益を擁護することだったのだ。
今回の論争は、民進党/共産党が 安部首相の意向により長年の規制が破られる介入があったと主張し 記者会見で前川氏も、確かにあったメールを無かったとは言えないと説明、国会が大騒ぎになっている。多分岩盤規制を打ち破れとのメールはあったのだろうと思うが、国民の利益ではなく、獣医師の利益を守ろうとする文部科学省の意向が何故正義なのか、それを打破しようとした岩盤規制の破壊が何故悪いのか、この根本を議論せずに、メールの有無ばかり詮索する方が余程重大問題だ。確かに加計学園の理事長は安倍首相の奥さんの友人らしいが、友人か否かの議論より、岩盤規制を改めようとしないほうがよほど正義に反する筈だ。 前川氏は、官僚の独占権に首相が手を突っ込んだことを怒るが、官僚が国民を犠牲にして一部業界の利益を勝手に擁護することこそ非難されるべきだろう。文部科学省の獣医養成制限のお陰で、多くの地方自治団体が獣医師不足に困り、その陰で獣医師会はほくそ笑んでいるのだ。
前川次官は、禁止されている文部省官僚の天下り再就職をこっそり斡旋し、更にご自身も、歌舞伎町の出会い系バーに週3回も通っていたことが暴露された。当人は、貧困女性の現地調査だとか噴飯ものの言訳をするが、そのほうが余程インチキだろう。 幼少から秀才で育った彼は、市民の利益ではなく、官僚の権利を守ることが最大任務と信じ込んでおり、文部官僚の優越権を守ることを最優先してきた。先般の取手市教育委員会のドタバタ劇と全く同根であり、教育という狭い隔離社会に住み続けると、社会の正義が何なのか全く見えなくなり、自己権利を守ることが正義になってしまうのだ。極言すれば、官僚が国民の権限を奪取して国に主人公の座に座ろうとする恐ろしい思想とも言える。その例がロシアのプーチン大統領であり、中国の習近平主席らも典型的な実例で、役人達は正義を建前に国民の主権を奪っているのだ。
思うに、この国際環境がひっ迫している今日、文部省メールの有無を議論して安倍首相に打撃を与えることに執心する野党連中は、国民を守る意識は殆んど無いらしく、何週間も国会を空転させて喜んでいる。 特に昨今は、北朝鮮の核開発の進展で、金正恩は日本攻撃を公言しているが、学術会議は自衛隊の防衛研究の要請を拒否するよう声明している。 日本の無責任振りに怒ったトランプ大統領は、いざ危機が迫ると、平和憲法を理由に米国の後に隠れる日本は許せないと公言しているのに、次官は出会い系バーに入り浸っていること自体呆れる職務怠慢である。首相ご意向のメールはあったのだろうが、その詮索に何ほどの意味があるのか? 尖閣急襲部隊の育成を急ぐ中国に如何に対策するかの方が、桁違いに重要であることを野党連中は何故目を向けないのか?
2017年06月08日
170608 狂人が核を持った
北朝鮮の核開発が世界の大問題になってきた。米国トランプ大統領は、カールビンソン、ドナルドレーガンの2隻の航空母艦を極東に急派し、3隻目のニミッツも向かわせているが、開き直った金正恩は核開発に猛進している。最悪の事態を想定すると、極東の小国北朝鮮が、短,中,長距離の核ミサイルを完成して、世界を震い上らせる危険性が大きい。金正恩がこれほど核ミサイル開発に猛進する理由は、通常兵器では勝てないと知り、桁違いの破壊力とコストが割安な核ミサイル開発に戦略を転換したのだ。
問題は北朝鮮がソウルを人質に取っていることだ。北の総兵力20万人の70%を38度線境界沿の山中に掘削した地下シェルターに張り付けて設置した200門以上の多連装ロケット砲の標準をソウルに合わせており、開戦と同時に1万5000発のロケット弾を韓国首都に降らす態勢にあり、ソウル市街の3割は火の海に化すという。人口1,000万人のソウルには 米国人20万人と日本人も6万人が住んで居り、韓国人を中心に大損害が出る為、米国は先制攻撃できない筈と北は考えているらしい。
仮に米軍が北を攻撃すると同時に北は、米国グアム、沖縄、横須賀、佐世保、岩国、座間、等の在日米軍基地もミサイルで攻撃し、米軍も反撃して北朝鮮を壊滅させ、人類歴史上の大惨事になる可能性がある。狂気の金正恩は日本の原発も攻撃して破壊する危険があるが漁夫の利で喜んでいるのは中国で、北の核問題が表面化したことで、中国の南シナ海侵略問題はケシ飛び、軍事基化の推進が容易になったと内心では歓迎している。
世界の核大国の米国とロシアは、仮にどちらか一方が相手を先制攻撃すると、必ず他方から大規模な核反撃を受けて、双方が回復不能な国土破壊を蒙るので、現実には核戦争は起こり得ないという相互確証破壊の原理によって、戦後70年間、大規模な戦争が避けられてきた、しかし非常識な金正恩にはこの核抑止原理は通用せず、もし当人が生き残れないと判断した時は世界を核で破壊する危険性があることだ。
米国、ロシアに続いて、中国、英国、フランスも核保有国となり、更にインド/パキスタン、 イスラエル/イランにも核兵器が拡大したが、依然として相互確証破壊の原理で平和が保たれている。しかし常識が通じない金正恩は、自国と共に地球を滅亡させることも厭わない暴挙が予想され世界が困惑している。 北の核兵器の完成度は不明だが、2年以内に核ミサイルを完成するものと予想され、既に30個分の核物質を保有していると言う。ここまで事態が進展すると、北は簡単に核を手放すことはあり得ず、北と向き合う日本韓国も最終的には核武装を強いられる可能性が大きい。トランプ大統領は1年前の大統領選挙で、米軍の駐留費削減の為に、日本も核武装するよう主張したことを考えると、近未来に日本の核武装問題が浮上するであろう。
日本国憲法の第9条は、武力の保持と行使を否定しているがそれは決して平和憲法とは言えない。核保有国が誘惑に駆られて非核国に先制攻撃を仕掛ける危険が大きく、実体は戦争憲法である。例えばロシアが 弱小国家ウクライナを攻撃してクリム半島を占領し、東部工業地帯を強奪した如く、実例がその危険性を示している。我々はこの危険な戦争憲法を改正して強力な自衛力をもつ軍隊に仕上げ、仮に攻撃されたら直ちに強烈な反撃できる軍隊を持つことによって、初めて戦争のない平和憲法と言える。平和憲法と喧伝される日本国憲法が如何に危険であるか、ロシアや北朝鮮の行動によって実証されている。
問題は北朝鮮がソウルを人質に取っていることだ。北の総兵力20万人の70%を38度線境界沿の山中に掘削した地下シェルターに張り付けて設置した200門以上の多連装ロケット砲の標準をソウルに合わせており、開戦と同時に1万5000発のロケット弾を韓国首都に降らす態勢にあり、ソウル市街の3割は火の海に化すという。人口1,000万人のソウルには 米国人20万人と日本人も6万人が住んで居り、韓国人を中心に大損害が出る為、米国は先制攻撃できない筈と北は考えているらしい。
仮に米軍が北を攻撃すると同時に北は、米国グアム、沖縄、横須賀、佐世保、岩国、座間、等の在日米軍基地もミサイルで攻撃し、米軍も反撃して北朝鮮を壊滅させ、人類歴史上の大惨事になる可能性がある。狂気の金正恩は日本の原発も攻撃して破壊する危険があるが漁夫の利で喜んでいるのは中国で、北の核問題が表面化したことで、中国の南シナ海侵略問題はケシ飛び、軍事基化の推進が容易になったと内心では歓迎している。
世界の核大国の米国とロシアは、仮にどちらか一方が相手を先制攻撃すると、必ず他方から大規模な核反撃を受けて、双方が回復不能な国土破壊を蒙るので、現実には核戦争は起こり得ないという相互確証破壊の原理によって、戦後70年間、大規模な戦争が避けられてきた、しかし非常識な金正恩にはこの核抑止原理は通用せず、もし当人が生き残れないと判断した時は世界を核で破壊する危険性があることだ。
米国、ロシアに続いて、中国、英国、フランスも核保有国となり、更にインド/パキスタン、 イスラエル/イランにも核兵器が拡大したが、依然として相互確証破壊の原理で平和が保たれている。しかし常識が通じない金正恩は、自国と共に地球を滅亡させることも厭わない暴挙が予想され世界が困惑している。 北の核兵器の完成度は不明だが、2年以内に核ミサイルを完成するものと予想され、既に30個分の核物質を保有していると言う。ここまで事態が進展すると、北は簡単に核を手放すことはあり得ず、北と向き合う日本韓国も最終的には核武装を強いられる可能性が大きい。トランプ大統領は1年前の大統領選挙で、米軍の駐留費削減の為に、日本も核武装するよう主張したことを考えると、近未来に日本の核武装問題が浮上するであろう。
日本国憲法の第9条は、武力の保持と行使を否定しているがそれは決して平和憲法とは言えない。核保有国が誘惑に駆られて非核国に先制攻撃を仕掛ける危険が大きく、実体は戦争憲法である。例えばロシアが 弱小国家ウクライナを攻撃してクリム半島を占領し、東部工業地帯を強奪した如く、実例がその危険性を示している。我々はこの危険な戦争憲法を改正して強力な自衛力をもつ軍隊に仕上げ、仮に攻撃されたら直ちに強烈な反撃できる軍隊を持つことによって、初めて戦争のない平和憲法と言える。平和憲法と喧伝される日本国憲法が如何に危険であるか、ロシアや北朝鮮の行動によって実証されている。
2017年06月01日
170601 自殺は軽微な事件?
27年11月に自殺した茨城県取手市の中学3年女子の原因調査に関し、取手市教育委員会がいじめ防止対策推進法の重大事態には該当しないと議決して、その調査を担当する第三者委員会を設定し、自殺者の両親が猛反発して文部省に直訴した。慌てた取手教育委員会は、議決を180度転換して、いじめはあったと認定するドタバタ劇を繰り広げて、全国の嘲笑を浴びている。茨城県がやりそうな田舎芝居で本当に面白い。
中3女子の自殺原因を調査する前に、イジメと自殺は関係ナシと結論を出してから調査者委員会を開催するのは、無罪と決めて裁判を始めるのと同じで、子供にも分かる本末転倒だが、教育委員会のお偉い先生方は超真面目に考えたらしい。 自殺者の日記からいじめが原因であることは関係者全員が知っていたが、責任逃れの為に 無関係な自殺としたのは明々白々であり、取手市教育委員会のドケチな阿呆振りを全国にPRしてしまった。
思春期の中学生は、小さな事件でも自殺する危険があり、先生方の苦労が分からないでもないが、可愛い子供の自殺が重大事件であると何故認定しなかったのだろうか? 多分 一般社会から隔絶された学校という特殊な閉鎖社会では、社会の常識は通じないのだろう。
近年モンスターペアレンツが多いのは事実で、先生方も困惑しているのは事実だ。その防衛策として教育委員会は、授業や部活の全記録を書き残して、事件発生時に自分達の正当性の論拠を備えるが、若い先生方には超過重な業務を強いている。憧れの先生になった新任教師は厳し過ぎる現場に絶望して早々に退職する新任も多いと聞く。私の近隣にも 些細なことに吠えまくる若いお母さんがおり、我が子の激愛振りには呆れるが、子供の自殺といった最悪事態を招いた時は、責任問題は後として、悲嘆にくれる親の気持ちに添った常識的な対応をすべきだった。
わが家からやや離れた所に夫婦共に小学校の教師がいる。男性は校長まで務めたが先年死去し 女性は独居しているが、この夫婦にはいつも教育者に似合わない傲慢さが漂っていた。ある朝私が通勤途上、この夫婦に会った時、私が軽く会釈して通り過ぎようとすると男性が、何処まで行かれますか?と聞いてきた。 東京です、と私が答えると、東京のどちら?と突っ込んできた。多分 丸の内か江東区か聞いて当方を値踏みするのだろう。 何処でもいいだろうと思いながらも、私はわざと低い声で、日本橋です と答えて通り過ぎると彼は、声が小さい!と聞こえがよしに傍の奥さんに愚痴った。不躾な質問も不快だったが、子供に話す調子でストレートに問い質す口調は頭にきた。彼には相手が、児童か普通の社会人かの区別が出来なくなっているのだ。
その夫婦は一人息子を超大事に育て、他人に教育を任せられないと、自分の勤務校が変わる度に、子供も転校させて大事に育てたが、溺愛された一人息子はいま詳細不明なブラック企業を自営しているという。本当の教育とは何なのか この夫婦も悩んだに違いない。
中3女子の自殺原因を調査する前に、イジメと自殺は関係ナシと結論を出してから調査者委員会を開催するのは、無罪と決めて裁判を始めるのと同じで、子供にも分かる本末転倒だが、教育委員会のお偉い先生方は超真面目に考えたらしい。 自殺者の日記からいじめが原因であることは関係者全員が知っていたが、責任逃れの為に 無関係な自殺としたのは明々白々であり、取手市教育委員会のドケチな阿呆振りを全国にPRしてしまった。
思春期の中学生は、小さな事件でも自殺する危険があり、先生方の苦労が分からないでもないが、可愛い子供の自殺が重大事件であると何故認定しなかったのだろうか? 多分 一般社会から隔絶された学校という特殊な閉鎖社会では、社会の常識は通じないのだろう。
近年モンスターペアレンツが多いのは事実で、先生方も困惑しているのは事実だ。その防衛策として教育委員会は、授業や部活の全記録を書き残して、事件発生時に自分達の正当性の論拠を備えるが、若い先生方には超過重な業務を強いている。憧れの先生になった新任教師は厳し過ぎる現場に絶望して早々に退職する新任も多いと聞く。私の近隣にも 些細なことに吠えまくる若いお母さんがおり、我が子の激愛振りには呆れるが、子供の自殺といった最悪事態を招いた時は、責任問題は後として、悲嘆にくれる親の気持ちに添った常識的な対応をすべきだった。
わが家からやや離れた所に夫婦共に小学校の教師がいる。男性は校長まで務めたが先年死去し 女性は独居しているが、この夫婦にはいつも教育者に似合わない傲慢さが漂っていた。ある朝私が通勤途上、この夫婦に会った時、私が軽く会釈して通り過ぎようとすると男性が、何処まで行かれますか?と聞いてきた。 東京です、と私が答えると、東京のどちら?と突っ込んできた。多分 丸の内か江東区か聞いて当方を値踏みするのだろう。 何処でもいいだろうと思いながらも、私はわざと低い声で、日本橋です と答えて通り過ぎると彼は、声が小さい!と聞こえがよしに傍の奥さんに愚痴った。不躾な質問も不快だったが、子供に話す調子でストレートに問い質す口調は頭にきた。彼には相手が、児童か普通の社会人かの区別が出来なくなっているのだ。
その夫婦は一人息子を超大事に育て、他人に教育を任せられないと、自分の勤務校が変わる度に、子供も転校させて大事に育てたが、溺愛された一人息子はいま詳細不明なブラック企業を自営しているという。本当の教育とは何なのか この夫婦も悩んだに違いない。