2017年07月

2017年07月31日

170731 小池都知事

長らく東京都議会を独占してきた自民党が敗北し、急浮上した都民ファーストが圧勝した。小池新党と自民党がどう違うのか殆ど分からないが、東京都政もこの程度の風で大逆転すると思うと1000万人都民の政治意識も危なっかしいものだと思う。しかし利権化していた自民党都政に大打撃を与えて壊滅させたことだけは確かだ。                                 
                                              
それにしても、あれほど騒いだ豊洲移転問題は結局元に戻り、無駄な1年間と莫大な税金を浪費しただけに終わった。小池都知事の、豊洲は使う、築地は活かす、は全く無意味な言い訳だが、都財政を100億円以上を浪費したのは厳然たる事実だ。安全だが安心ではない,も意味のない扇動的な言い訳である。安全は法律で保証するものだが、精神的な安心まで保証を求められては、政治家は堪ったものではない。クールビズは私の成果、次は時差ビスだと小池都知事が言い出したが、時差出勤とか在宅ワークは既に民間会社が色々と試行錯誤しているテーマであり、それを借用しようとする小池都知事はほかにもっと重要な仕事は無いのだろうか。                                                                          

万人が危惧する東京の緊急課題と言えば 近い将来に来襲が予想される直下型大地震への対策である。即、20〜30万人の都民が火災の犠牲になるとも言われる超危険な大災害を如何に減災するかだ。しかし直接の最高責任者の小池知事が、このテーマには全くの知らん顔で、殆ど触れようとしない無責任さには呆れてしまう。確かに巨大地震は都知事の権限を越える恐怖の天災であり、国も本気で取り組むべき難テーマだが、肝心の小池都知事が先頭を切って旗を振らなければ誰も動かない。小池さんはこの難題には知らん顔で、ガンに苦しむ森前首相を虐めたり、豊洲建物に地下室を作った犯人探し、更には認識症の石原元都知事を百人委員会の衆前に引き出して懲らしめ、仇を取ったと喜んでいるのは誠に見苦しい。                                                                                       
来年には国政に進出して世界の大政治家へ飛躍を狙っているとも聞くが、精々クールビス程度が実績では誠に恥ずかしい限りだ。理念や実績のない政治家は直ぐに見捨てられてしまうが、ご本人はそれに気付かず、自分が偉い政治家だと誤解しているのは、哀れである。                                                                                         
確かに、イギリスのサッチャー元首相は、労働党政権の大盤振舞いで荒廃した国家財政を立て直す為、国民に節約を説き、行政組織の大改革を決意して、日本郵政の数倍の国営企業を民営化して大英帝国の威信を取り戻した。 同じく独メルケル首相は人類に対するナチスの残虐行為を深く反省して、独国民の反対を押し切ってアフリカ.中近東からの大量移民の受け入れを続行する。この人道的行為は多分ノーベル平和賞にも繋がるだろうと私は思う。しかし都政で目ぼしい成果もない小池さんが日本の首相になって、一体何をやるつもりだろうか。理想や熱意のない小池都知事の実体が見え始めると、国民は簡単に見捨ててしまうだろう。
                                                                                          
何故、日本では女性政治家が育たないのだろうか? 無学が暴露さて防衛大臣を辞任した稲田朋美、民進党内部でも人望が無く辞めざるを得なかった蓮舫代表、ヒステリ―絶叫型の社会党の福島党首なども国民の人気は急速に冷えてしまった。小池都知事も 昨今のマスコミ人気に甘えずに早く目覚めて、ご東京都の重要課題は何であるかを熟慮して女性政治家として成長して欲しいと願っている次第。



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2017年07月24日

170724 白鳳は名横綱か

久し振りに大相撲を下位力士からみた。いつも終盤戦を賑わす安美錦や妙義竜、豊響ら名のある力士が幕内から落ちて十両で戦っていたのには驚いた。給料は激減しただろうが勝負の世界では文句も言えない。                                                                               
白鳳は1,050勝を達成し、魁皇1,047勝、千代の富士1,045勝を抜いた素晴らしい大記録で、名実共に日本相撲界のスーパースターになった。父親がモンゴル相撲の名横綱で国民的英雄だが、いよいよ国籍を変更して相撲協会の親方になるらしい。15年前の入門時の痩せ細った若者がこのような大スターになるとは誰も予想できず、彼の優れた能力と弛まない努力を日本人力士は見習わなければならない。このままでは1,200勝ラインに到達するかも知れないといわれるが、中卒入門の稀勢の里もまだ785勝で1,000勝に届くかどうか分からず、増して大卒力士が多い今日では強い力士でも1,000勝まで20年かかる計算になるから、1,200勝とは驚異的な不滅の金字塔になる可能性があるそうだ。                                       
                                             
ただ、私には少々言いたいことがある。最近の白鳳は変化技で勝つ取組みが多過ぎることに私は不満を持っている。例えばテニスでもサーブは必ず相手方のサービスコート内に打ち込まなければならないが 一発勝負の大相撲では、立合いが決定的に勝敗に大きく影響し、我々観客がいつも白鳳に真向勝負であり堂々と戦ってほしいと期待しているが、最近の白鳳は立合いを変化技に頼ることが多すぎる。横に飛んで変化技で相手を送り出すとか、張り手、目晦まし、かち上げなど見苦しい技を平気で繰り出す。                                                                                       
ルール違反ではなく認められた技だ!と白鳳は反論するだろう。しかし日本発祥のスポーツの殆どはルールが曖昧で、お互いに相手を騙さないという相互信頼で成り立っているのだ。日本人横綱は、余程でない限り、立ち合いは真正面から取り組んで戦い始める。しかし外国人力士にはこの日本人の礼儀を理解せず、禁止技でなければ何をやってもOKと解釈して,逆に日本人力士の真っ向勝負を不器用だと軽蔑する感すらある。変化技は力のない軽量力士が使う技であり、横綱大関クラスは極力さけて立ち上がるのが礼儀なのだ。千代の富士1,045勝、魁皇の1,047勝はこうして積み上げられた結果であり、白鳳のように、飛んだり跳ねたり、張り手,目眩まし等で稼いだ数値とは決定的に内容が違うのだ。近年の国際化の波に乗ってモンゴル人等外国人力士が大勢参入した結果 神道の精神が失われて、上位力士も平気で変化技で立ち上がり勝ち星を稼ぐことに私は大きな違和感を持っている。                                          
                                              
今場所でも、白鳳はモンゴルの次期ホープと期待される玉鷲戦で、我々観客の期待を完全に裏切り、立ち合いから横っ飛びしてボクシング並みの強烈な張り手を応酬する打撃戦となった。日本人ホープの大関高安戦でも、白鳳は右にすっ飛んで、横から高安の腰に組みついて土俵外に押し出し、大観衆は呆気にとられた。宮城の部屋親方も違和感を感じてはいるだろうが、白鳳が強すぎて注意できないのだろう。何故ルール違反なのかと反論されるのが怖いのかもしれない。更に勝利すると白鳳はがっつポーズで、賞金の束を大袈裟に受け取るがこれも見苦しい限りだ。日本武士道の剣道では一本を取ってがっつポーズすると瞬時に勝利は取り消されるのだ。                                          
                                             
結局、外国人力士は日本語を話せても大和魂の心を理解できないのだ。我々が西洋史を勉強しても、キリスト教の精神が分からないのと同じかも知れない。にも拘らず口達者な白鳳は、大相撲が古来神道に由来することを滔々と語る軽薄さには私はただ呆れ果てている。土俵の神様は荒廃する大相撲をきっと嘆いているだろうと、誰か白鳳に教えてやっては如何だろうか。                                                              



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2017年07月18日

170718 夢の職業、悪魔の職業


将来どんな職業につきたいかをソニー生命保険が高校生にアンケートしている。青春時代は誰も不安で、将来何をしようかと漠然と悩むが、私は近くの化学系大企業T社が良いと長兄が言うので、そのまま化学に進んだ。そして工学部卒業したが、目標の化学系企業には親が勤めている1君が推薦されたので私の夢は叶わず、尼崎のJRCという合成樹脂の新鋭合弁会社に入社することになった。そして6〜7年間ほど合成樹脂を研究した。 その間 私は高商で有名だったK大学経済学部(夜間)も修業し、研究室から離れて企画部門に配転、更に臨床検査薬の合弁会社を12年間経営して退職した。そして自己資金500百万円で会社を設立、臨床検査センターのROBOTの保全管理と、IT業務を20年間続けている。 紆余曲折の人生経験から職業選択に関しては、私も色々思いがあり、思うことをコメントした。                           

高校生が希望する職業ベスト10 (ソニ―生命保険調査)    
順位    男子生徒         女生徒       
No.1    ITエンジニア        公務員       
No.2    製造エンジニア       看護師、      
No.3    ゲームクリエータ      歌手、タレント、 
No.4    公務員             教師       
No.5    学者、研究者        イラストレ-ター,アニメ-タ-
No.6    運転手,パイロット      保育士、幼稚園教諭 
No.7    教師           カウンセラー、心理士
No.8    公務員        デザイナー     
No.9    スポーツ選手    学者、研究者    
No.10    YouTube投稿者    会社員       
                                                   
1) 先ず ITエンジニア(所謂プログラマー)だが、聞こえは恰好良さそうだが、内容は神経を酷使する地獄の職業だ。今日はIT時代で誰でも一度はプログラマーを夢みるが、現実は極めて厳しく暗い3K仕事であり、多くの若者が夢破れて離職する職業であることは余り知られていない。仕事は無限にあり, 飢え死にする心配はないが、余程の我慢強さが求められる職業だ。                                                     
                                           
2) 逆に最も安定した職業は誰もが認める公務員だろう。野心が少なく試験点数が良い人には適職で組織に従順な人の職場だ。 就職しても上司のパワハラに耐える我慢強さが求められるのは仕方ない。        
                              
2) スポーツ選手は花形だが、余程ずば抜けた能力が無い限り、殆どが脱落して屈辱の生涯を送ることになる。青春時代をスポーツに賭けるのは素晴らしいが、それを生涯の仕事にしようとすると報われない一生になる。                                        
4)若い女性は、歌手タレントを夢みるが、運に恵まれることが絶対条件であり、殆どの新人は夢破れて表舞台に顔を出することもできず、闇に消え去ってしまうのが現実だ。                            
5) 会社員の場合、最初は誰も大企業を希望する。 理系は実績も評価されるが、事務系は明らかに学歴が優先となる。大企業は概して我慢と忍耐の一生になるが、東芝、東電、シャープの如く、大企業だからといって安心できる時代ではなくなった。私は中堅企業を選んだ。理由は思う存分働くことを願っていたから。更に同族会社は学閥が少なく年功に無関係に実力が評価されるから,やる気ある若者にはお勧めだ。 今はIT時代でアイデアがあれば自力起業も困難ではない、更に机上でTest-Marketingも可能なので、失敗しても少ない損失で撤退もできる時代だ。しかし起業は基本的に危険な冒険であり、通産統計でも、5年以内に9割が撤退するという。しかしIT時代で、今は成功確率はもっと向上しているだろう。 銀行員は陰険で無味乾燥なお金を扱う職業であり、頻繁な転勤を強いられる。                 

6) YouTube投稿でメシが食えるとは知らなかった。しかし生活ができるほどヒットを打ち続けるには余程の幸運も必要だろうと思うと、安定した生活は難しいのではないだろうか。                        
7) 学者研究者は、今日の成熟社会では、極めて厳しい時代になった。半世紀前の我々の時代はまだまだ余裕があり、例えば世界の最新化学技術文献集Chemical-Abstractも年間10冊程度であったが、今日では桁違いに膨大な情報量となり、世界中の研究者を相手に寸刻を争う厳しい環境に変わった。例えば製薬会社に入社して、研究部門の歯車となって世界と競争し何も成果を得られないまま、定年退職する人も非常に多い。従って下積み人生でもOKという方には研究生活も良いだろう。      

8) 中学高校で理系に強い学生は殆どが医学部に進学する。この世から病気が無くなることはなく、医療は最高の仕事であることは事実だが、ヒト相手なので、誠実さも必要となる。また生身の病人が相手であり、緊張続きの職業だろう。近年は医療ミスによる損害賠償が桁違いに厳しくなったが、誠実さも大きな保険となる。 関連で看護師とか理学療法士などは、適度の専門性があり、医療ミスも少ないことは安心でき女性向きの職業だ。     
                          
9) 手先が器用な方にはイラストレーター、アニメ-ター、デザイナーもお勧めだと思う。情報が氾濫する社会では、写真よりシンプルに表現するイラスト,マンガが大きな説得力を持ち、個人能力を十分発揮できる数少ない職業だろう。                                   
10) 世界のグローバル化が益々進展する為、外国語特に英語は不可欠だが、私はスペイン語もお勧めだと思う。メキシコ以南の中米南米諸国は全てスペイン語圏であり、今後は更に重要度を増すだろう。中国は人口13億人で 世界最大だが、ビジネス用語として不正確な欠陥があり問題ある言語だと思う。  

11) 若者は誰でも貧しいが、ある程度収入があれば早く結婚することを私は勧める。年老いて生まれた子供が独り立ちする迄自分が引退できない人生は、大きな苦境となる。  

12) 人生で最も重要なことは、健康と家族に恵まれることである。幸い私は健康と最高の家族に恵まれて思いっ切り生きた。才能には恵まれなかったが意欲は旺盛で貴重な経験を積んだ人生となった。合成樹脂研究、→外資系診断薬社長→ 自営零細企業経営者と, 紆余曲折だが、思い残すことは少ない。隣の芝生は美しいと家族からグチを言われることもなく、思い切って働かせてくれた家族と妻に感謝している次第。  


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2017年07月12日

170712 こんなところに日本人 

不定期番組だが朝日の、こんなところに日本人は いつも面白い。7/4は3件ほど放映されたが、冒険心に溢れる若者達の勇気にはいつも感服させられる。                                                                    
先ず千原せいじが訪れたウガンダ,ゲルで現地の子供達を情操教育する宮崎県出身の若者の物語だ。当人は宮崎大学を卒業して鹿児島大学の大学院で巻貝の研究をしていたが、毎日 巻貝を眺める研究は何か違うと感じ始めて日本を飛び出したという。海外協力隊?に応募してアフリカに行き、部族間の殺し合いが長年続いて国内が混乱し情緒不安定になった子供達を正常に戻したいと情操教育する青年の物語だった。

私も理系人間の一人として、重箱の隅をつつく無為な研究には耐えられない気持ちは理解できる。しかし突然アフリカに飛び出す勇気は私には無理だ。しかしこの青年はそれをやった。アフリカの新天地から何が得られるかわからないが、それでも戦乱の傷跡が荒々しく残る危険なウガンダに行く勇気には驚いてしまう。育休宣言をした国会議員が妻の産休中に自分は不倫に没入していた宮崎俊介議員の如き軽薄人間とは違って、如何に生きるかを悩み続ける真面目さは驚かざるを得ない。                                                    
笹野高央はカザフスタンのアティラウで頑張る34才独身女性を訪問した。カザフスタンは広大な中央アジアの大国で、まず首都のアルマティ郊外の空港に到着し電車を乗り継いて広大なウラル平原2,000キロを37時間かけてやっと横断し、カズピ海沿岸のアティラウに着いた。車中2泊しながら、地平線しか見えない広大なウラル平原を通過すると、思わずモンゴルのジンギスカン大帝が裸馬に乗ってヨーロッパに攻め込んだ大進撃を連想した。現地は本当に未開で、若い日本人女性は小川に土管を並べて橋をかけ、道路を作る工事に参加していた。彼女の父親は、愛娘が未開のカザフスタンに行くことに猛反対したそうで親の気持ちは理解できるが、父の逝去を機会に断行したという。やはり自分が決めた人生を歩むことが最も後悔のない一生かとは思うが、子供の平穏を願う親の気持ちを想うと複雑な気持ちになった。                                         
                                              
彼女の宿舎はバスもトイレもない全くの掘立小屋だという。トイレはどうするの?と笹野が聞くと、はにかみながら野グソだと言う。最初は抵抗感もあったが慣れると問題無いという。ウオッシュレット無しでは生活できない我々には想像できない厳しい環境だが、世界人口の半数は人々は依然として似たような環境に住んでいるのも現実だ。豊田真由子のように、桜蔭から東大法学部に入学し、厚生省からハーバード大学に留学して国会議員になり、周辺を押し倒して突っ走る乱暴な女性を見る、我が国のエリート教育には何か大きな欠陥があるように思う。                                                                        
最後は南米エクアドルに住む74才の日本人男性を内山理名が訪問した。彼は日本企業の技術社員として発電所建設でエクアドルを訪れた時、現地の16才の少女と恋に陥り結婚した。確かにラテン系女性は13~16才が最も魅力的だ。仕事を終えて一緒に日本に帰国し子供達も成人したが、定年後はやはりエクアドルに住みたいと、再び彼女を伴って現地に戻った。奥さんは日本語会話に慣れて日本に住み続けたいと思ったが、ご主人の強い意向で再び故郷に戻ったという。彼らが住むマンションは日本では考えられない広いスペースで、余裕の生活が伺え、国際化時代を実感した。               
私も含めて我々日本人は、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア辺りでの仕事に満足しているが、アフリカとか中南米、更には中央アジアなど、まだまだ地上には奥深い世界が残っている。               
                              


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2017年07月06日

170706 非効率な公共工事 


バブル以後、冷え切っていた土木工事が近年盛り返している。私の近辺でも毎日のように住宅街の下水工事が行われているが、少々疑問を感じることがある。直径50cm程度の雨水の排水管の交換工事で、毎朝 約5m程度ほど掘り起こして排水管を取り換え、夕方には再び土盛りして簡易舗装して終える。これを何週間も繰り返す。関係者7〜8人が、前後に見張り番を置き一台の重機を囲んで見守る。公共工事とは本当にのんびり優雅な雰囲気だ。民間工事なら、日照時間が長い夏は2倍以上は掘削して工事し、関係者は汗水流して働くが、公共工事は安全第一、効率第二で、日が長くても短くても静かでのんびりした雰囲気だ。予算を確実に消化することが第一で、能率やコストは第二,第三なのだと分かる。                                           
                                             
以前も触れたが、手賀沼の湖岸糀工事の土運びも同様だった。埋土を積んだトラックが住宅街を通過する振動がうるさいと少数の住民から文句が出たので、数キロ離れた場所で盛土を降ろし、ボートに積み替えて水上輸送していたが、それは余りにも非効率過ぎると私が自治会で発言して改善され、住宅街を時速4キロの超低速のトラックで運び込む方法に代わった。これで恐らく効率が10倍以上は向上したと思う。民間工事では絶対にありえない非効率な手法だが、公共工事では当然らしい。公共工事は、与えられた予算を確実に消化することが主目的であり、予算節減、仕事の効率アップは、2の次3の次なのだ。                                           
                                             
以前 石原慎太郎元都知事が、東京都も予算決算を民間企業並みに複式簿記に変更して、使われた予算が如何に現実に活用さているかチェックすべきだと叫び私も快哉を叫んだが、役人の反対で実現しなかった。複式簿記にすると結果を追求されるので役人達が困ってしまうのだ。人気絶頂の小池都知事も、豊洲移転を中断して数百億円の大損害を出したが、百条委員会で石原元都知事を糾弾して気持ちが晴れたらしく再び豊洲に移転することになった。財政豊かな東京都だから可能な税金の浪費で、小池知事も口は達者だが、効率は考えない小役人の典型だ。                                                                                          
既に30年前に、手賀沼湖畔に10数億円を投じて水の館という、巨大な三階建ビルが造られたが全く使用されず、県役人やOBの恰好な再就職場所になっていた。しかし県予算のひっ迫で年間5億円の維持費用が負担になり、我孫子市に無償で払い下げられて、野菜売場,+レストランとして利用され始めたが閑古鳥が鳴いている。これも巨大ビルを建てることだけが目的で、その用途は全く無視するお役人仕事だ。                                                                                                 
同じく数キロ先の手賀沼湖畔にビオトープと名付けた大規模な植物園が建設されているが、実際に活用されたのは僅か2〜3年で、その後20年間は全く見捨てられて、今は足も踏み入れられない荒地になっているが、誰も責任を問われない。官庁とは全く不思議な組織であり、民間企業ならその企画者は必ず責任を問われて追放されてしまうのだが。                        
                                               
零細企業を営む私の周辺にも、大企業や官庁OBが大勢いる。彼らは知識経験も豊富で恰好も良い。しかしお付き合いし続けると、不思議な感覚に陥ってしまう。彼らは雄弁で朗々と自説を主張するが、自ら何か実行しようとする人は本当に少ない。豊富な知識経験で立派な見識を声高く披露するのは自己の存在を印象付ける為だけらしい。具体的な方針を提案して何かを実行する責任感は殆んど無く、中小企業なら忽ち倒産してしまう無責任さだが、長年そのような環境で過ごした結果、自分の無責任さが自覚できなくなっているのだ。その点、少々恰好は悪くても毎日が真剣勝負の中小零細企業オヤジを私は大いに尊敬する。                                                                                    


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