2017年10月

2017年10月27日

171020 正気に戻った小池さん 

希望の党が大敗した。あれほど意気揚々だった小池都知事は顔も上げられない。2ケ月前(7/31)に私は小池失墜を予想したブログを書き的中した。殆どのマスコミは小池代表が民進党員を排除の理論で差別した為に形勢が逆転したと主張するが、それも全く見当違いだ。自民右派の小池さんが、共産党に近い民進党左派を排除するのは当然であり、玉石混交の民進党員を大整理できたのは彼女の大きな功績と言ってよい。                                      
                                             
小池惨敗の理由は別にあり、それは彼女に思想的な信念が皆無で、都知事選で300万票近い大勝の勢いで自己過信に陥り、安倍首相に代わって小池内閣を造れるかも知れないと錯覚したからだ。都知事選で勝利したのは、長年続いた東京自民党の利権構造の打破したからであり、それは確かに大きな功績であるが、それを自分への待望論と誤解したのは致命的だった。全国265地区に候補者を立て国会で過半数を占めようと思い違いし始めた。マスコミもハシャギ、小池さんも本気になったが、希望の党は議員数を大幅に減らして50名しか当選せず、野党第一党にもなれなかった。日本国民は浅はかな小池さんのバカ騒ぎに気付いていたのだ。                                
                                                                                            
希望の党の主要スローガンは安倍1強内閣の打破だったが、それでは余りに単純すぎると気付いて、小池さんは原発反対と消費税増税反対を付け加えた。消費増税反対は何を代替財源にするのか一言も語らない。原発反対も如何に代替エネルギ一を確保するのかを語らず、国民をアジテートするだけだった。この時期に何故総選挙なのかと野党は叫びつづけたが、これも全く見当違いで、北朝鮮問題は益々切迫度を強めており、今を除いて総選挙する余裕など無いのだ。日本が総選挙で動けない間、中国も共産党総会で動けず、時期的にはベストな総選挙であった。                                                                    
野党第一党になった立憲民主党は、如何に自民党内閣を打倒するかしか頭になく、日本を如何に守るかは全く語らない。しかし今回の自民党大勝利を最も歓迎しているには人生の本番を迎える20代〜30代の若者達だった。反対に野党がもっと勝つべきだったと嘆くのは60代以降の高齢者達だが、彼らは殆どの人生を終えて、あとは介護と年金しか考えない無責任な連中なのだ。                                                                                          
安倍内閣を打倒して女性初の首相になる夢はあっという間に消えた。誰も小池首相など歓迎していなかった。正気に戻った小池さんはこれから都政に専念するそうだが、都庁はエリート17万人が揃う大組織であり、馬脚を露呈した素人都知事は足元を見られたので、これから大きな抵抗にあって苦労するだろう。                                                 



mh3944 at 09:34|PermalinkComments(0) 政治 

2017年10月24日

171024 教育費補助

総選挙は自民党の圧勝に終わった。当然の結果であり、実現不能な空念仏ばかり叫ぶ野党のスローガンは我々国民も聞き飽きた。混成部隊で分かりにくかった民進党が右派と左派に分解整理されたのは大きな収穫だ。安倍首相が借金返済に充てる予定の消費税Upの一部を教育費の無償化に向けると言い始めたのは少々驚いた。勉強しない大学生の教育費援助は私も不賛成だが、ほぼ全員が進学する高校生の教育費補助は必要かも知れない。
  
大昔の話で恐縮でが私の高校時代も非常に厳しかった。父親が早世した我家は兄弟姉妹6人で、真ん中の私は4〜5キロ離れた普通高校に通い始めた。全員が自転車通学だが、終戦後間もない昭和20年代後半で、自転車は高く簡単には買えなかった。高校近くに嫁いでいた長姉が買ってくれたのは中古自転車をギラギラに塗装した再生品で、ひと目で質流れ品と分かり恥ずかしかったが、気にしない顔で乗り続けた屈辱の3年間だった。受験参考書も殆ど買えず、夜半12時半から始まる旺文社の受験講座を聞くことだった。勉強机も無く布団から頭を出して手製のスタンドにぶら下げた豆電球の薄明かりで勉強したので、直ぐに目が悪くなりメガネを着用する羽目になった。苦手な英語は単語の暗記に集中し100円の旺文社赤尾好夫の豆単をち切れるほど繰り返しめくって丸暗記した。ボロボロになった豆単は買い換えたが、その度にヤミ米を米屋に運んで代金を工面した。
                               
3年生になり恒例の修学旅行は京都だが、旅行費用が出る訳もなく親には話さなかった。幹事の同級生には、京大に進学するので京都見学は自由に出来るから旅行は行かないと言い訳した。しかし現実の大学進学は更に大金がかかるので家族にも相談できず、願書提出ギリギリに長兄に話して、受験だけやらせて欲しい、落ちたら平生の製塩会社に就職するから、と説明してやっと受験願書を提出した。  
                          
振り返えると私の青春時代は本当に貧乏だったが、金のない仲間は他にも結構多かったと思う。そのようなゲルヒン環境で育った為、ケチケチ精神が身に染みついてしまった。三つ子の魂百までの通り、傘寿になる今でも高級品を好きになれないブランド嫌いになった。高品質であることは認めるが、実質以上に価格を釣り上げて暴利を貪るブランド品を好きになれないのだ。ベンツなど高級車より半額以下の日本車が絶対に買い得だと今でも信じている。米国会長から時価80万円のRolex腕時計を贈られ仕方なく使っているが、重量感ある機械巻であり、1/10以下のセイコーの方が余程素晴らしいと思う。私はブランド好みの年配者の人格まで安っぽく見えて仕方ない。                  
                                 
                                
問題は大金を食う大学だ。高校生の殆どは自宅通学だろうが、大学生は下宿するので金がかかる。理系なら地方でも東京も大差なく学生のやる気次第だが、文系は様相は違って大都会の大学が就職にも有利だ。しかし地方から都会の私立大学に通学すると、年収1000万円の家庭も貯蓄を使い果たすという。増して2人以上が進学すると、家計は火の車で親は丸裸になってしまう。安く済む地方大学に進学するよう政府は勧めるが、地方の私大は万事について不利感があり、親は無理を重ねても都会の有名私大を狙うことになる。そして学生は生活費獲得のためアルバイトに明け暮れる日々が続き、それが教育格差を生む。その教育格差は親から子供へ、子から孫へと引き継がれて、貧困の再生産となる。公務員以外なら現実の社会はかなり実力主義が生きており、無理して有名私大を出る必要もなく、無駄な予算を使うこともないのだろうと私は思うのだが。




mh3944 at 09:51|PermalinkComments(0) 雑感 

2017年10月18日

171018 空騒ぎの衆院選挙

今は衆議院選挙の最中で、朝から夕方まで宣伝カーが走り回っている。ご自分は偉いと信じている国会議員も落選すると全く誰も振り向かず、無職の市民になるのだから恐怖の気持ちも理解できる。    
                                             
自民党は北朝鮮の脅威に対抗するのは自民/公明しかなく、北の核武装に対抗するには、日本は憲法改正して自衛隊を拡充することが不可欠であり、社会は人手不足で企業が悲鳴をあげるほど景気が活況になっていると説明する。小池代表の希望の党は、具体的な政策は空っぽで、安倍打倒だけを声高に叫ぶ。決定的な問題は何もない豊洲についても、安全ではあるが安心でない、とか空念仏を唱たり、不可能を知りながら原発反対を叫んで女性票獲得を狙う程度であり、具体的な政策が全く無く、希望!希望!と繰り返すだけである。                                 
                                             
民進党前原代表は希望の党に合流を決めたが、小池代表の踏み絵に遭遇して真っ二つに分裂し思想的には整理された。しかし小池人気に惑わされて当選目当てに希望の党に雪崩込んだ議員はその節操無さを見透かされて逆に民衆から排除され始めた。小池さんから拒絶されて怒った民進党左派は、枝野幸男を代表に立憲民主党を設立してやっと左翼の本性を現したが、やはり重要政策は安倍内閣打倒だけであり、ケチな事件の加計/森友学園の徹底究明だけとは誠に情けない。政権交代はあり得ないと信じている野党連中は平気で甘い政策を乱発し、財源もないまま10%消費税に反対し、憲法改正を拒否する。                   
                                              
確かに加計幸太郎氏は安倍首相とゴルフをしながら獣医師不足で獣医学部の増設を訴えたのは事実に違いないだろうが、業界の実情を首相に訴えるのは正当なことであり、逆に獣医不足を知りながら半世紀の長い間、獣医学部増設を抑制し続けて業界利益を守ろうとした文科省の前川喜平前次官こそ本当の悪人であり徹底究明されるべきだろう。                                          
                                              
騙されて森友学園の名誉学園長になった安倍首相夫人も軽率の至りで、わが国のFirst-Ladyには不似合いだ。森友事件の本質は籠池理事長が国を騙して国有地を格安で入手しようとしたことであり、それに乗った大阪地方財務局の池田靖統括管理官も共犯者であり、これから裁判で経緯が明らかになるだろう。しかし加計/森友学園の如きケチな事件が総選挙の最大の論争テーマになるとは恥ずかしい限りであり、野党の不勉強と貧弱さを象徴している。       
                                      
いま仮に、米国と北朝鮮が衝突すると、ソウルと東京は北朝鮮のミサイル攻撃を受けて、犠牲者が200万人にも達する太平洋戦争規模の大惨事となる危険があると言われるが、わが国が破滅するかも知れない緊急事態には野党連中は全く触れず、ケチな加計森友問題にばかり言及するのには呆れてしまう。共産党は北朝鮮ともっと話し合えと繰り返すが、過去20年間 北に騙され続けてきた現実を知らない筈はないだろう。
                                              
国会議員は年間2億円の予算を食うというが、こんな大金を費やして475名もの役立たず議員を選ぶ憲法こそ改正して半減して欲しいものだ。アメリカでもトランプ大統領を選んで国論が分裂し、フランスも若者人気で大統領になったマクロン大統領の人気が暴落、ドイツのメルケル首相の人道主義も選挙で大きく後退してしまった。民主主義は常に付和雷同の大衆に左右されるのは致し方なく、それを避けようとすると今度はロシア,中国の如く独裁政治になってしまう。まあ3~4日以内に結果が判明するが、誰が本当のことを語っているか、我々国民は冷静に判断する必要がある。




mh3944 at 10:36|PermalinkComments(1) 政治