2017年12月

2017年12月28日

171228 厳しさ続く新年

恐ろしい新聞記事をみた。もし北朝鮮が日本を核ミサイルで攻撃したら、膨大な犠牲者が予想されるので、生存率を高める為は、国民は心構えを知っておくべきだというおどろおどろしい内容だ。                                                                                           
広島,長崎の爆心地近くで放射線で死亡した者は僅か1割程度で、残り9割は熱線と衝撃波で亡くなっているという。従って我々は建物内部や地下に避難するのが最も望ましく、コンクリート建物内なら致死率は数%になり、近くに頑丈な建物がなければ物陰に身を隠すか、最低でも地面に伏せて頭を守る姿勢をとることが生死の分かれ目になるという。                     
                                            
何とも恐ろしい記事だが、必ずしも笑い飛ばせないのが昨今の国際状況だ。北朝鮮はこの4〜5年間に核ミサイル技術を格段の進歩をさせた。多くの日本人は、北からの核攻撃などある筈がないと呑気に構えていたが、専門家は米国が北朝鮮を攻撃する可能性があるので、北からの核反撃も本気で考えておくべきだという。                                 
                                           
北朝鮮が先制攻撃すると米国は直ちに反撃して北は確実に灰燼に帰すので、北からの先制攻撃はあり得ないだろうが、米国の先制攻撃に対して北が反撃して、横須賀、東京、沖縄、岩国等を攻撃することはありえるという。北が長距離核ミサイルを開発することをトランプ大統領が絶対に許さず、逆に金正恩は核ミサイル開発を中断することも絶対にありえないから、その決着点は両者の軍事衝突になる可能性が大きい。                                   
                                              
36代元自衛艦隊司令官の香田洋二氏も同意見であり、もし北朝鮮に核ミサイル保有を許すと、同様な手口を真似るアジアやアフリカ諸国が次々と出現する。更にその核ミサイルが過激派イスラム国に輸出されると、核兵器が世界中に拡散して人類が本当に滅亡する危険に直面するという。                                                 
ある米国の評論家は、現在の状況では米国が北を先制攻撃する確率30%だが、北が長距離核ミサイルを完成すると、米国が先制攻撃する確率は70%になり極めて危険だという。何とも恐ろしい話だ。                                             
                                            
この危機を解決するベストな対策は金正恩斬首作戦だが、常に居所を隠して移動し続ける為、極めて困難であり、従って次善の作戦は北がソウルに標的を合せた10,000門以上の長距離火砲を先制攻撃で効率的に叩くことであり、その作戦を米国は真剣に練っているという。                                                       
ある新聞の調査では、日本国民が最も恐れる国は、北朝鮮が85% 中国が70%、 ロシアが50%だという。中国も共産党の独裁だが、かなり組織化された国で、米国と核協定を結んでお互いに核ミサイルの標的を外しているが、中国は日本の大都市に向けた核ミサイルの標的は外してはいない。更に中国は核ミサイルの改良にも熱心で、固形燃料で核弾頭10個を搭載し飛行距離1万4000キロで世界中を狙える東風41号を開発中で、来年中には実戦配備するという。考えてみれば我が国は、イラン、イラクなど周囲を強敵に囲まれて臨戦状態から解放されないイスラエルと殆ど同じ状況ともいえる。                                                            
専守防衛が国是のわが国は 秋田岩国に配備予定の地上型イージスアショアで防衛力はかなり充実するが、課題は遠くの敵基地を攻撃する巡航ミサイルが無く、当面は北朝鮮の核を叩く1,000キロ型、将来は2,500キロ型まで能力Upする計画だという。                                                                   

課題は中国軍部が決して諦めない尖閣周辺の南西諸島奪取を如何に防衛するかであり、近くの宮古島には陸上自衛隊駐屯地を建設中であるが、敵基地を直接攻撃できる巡行ミサイルの充実も不可欠である。わが国はあの平和な国ノルウエーから、空対艦巡航ミサイルと空対地巡航ミサイルJSMを購入して、ステルス戦闘機F35Aに搭載する予定だという、JSMは相手からかなり離れた遠方から、敵基地を狙って攻撃できる最新の巡行ミサイルで、低空飛行する為レーダーでも掴めない。                                                   
                                          
いずれにせよ、現代の核戦争は双方に致命的な打撃を与えるので可能性は大きくないが、中國は、ほぼ占拠した南シナ海に続いて、次の大目標の東シナ海から太平洋へ自由に出入りできる尖閣海域の奪取作戦であり、これは日米との紛争に発展する危険がある。気分も改まる新年を迎えるが、日本列島周辺の危険性は 益々緊迫度を強めており、憂鬱な年月が消えることは無さそうだ。                                                         
                  


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2017年12月20日

171220 技術革新と裁判官

                  
広島高裁で奇妙な判決があった。世界一厳しい安全基準に合格した愛媛県の伊方原発第3号機の運転停止を命じたが、その理由が壮大過ぎるのだ。 9万年前に起きた阿蘇山の大爆発が再び発生して、火砕流が豊後水道を飛び越えて130キロ離れた愛媛県を襲い、伊方原発に破局的な大災害を与えるかも知れないので、同原発の再稼働は危険だと判決した。                              
                                          
運転寿命40年の原発の安全性を2,000倍長期の空前の巨大な物指しで判断したのだ。仮に阿蘇山大爆発が再来すれば、伊方原発だけでなく全九州や中国四国を含む西日本に住む3,000万人の国民も大被害を蒙り、日本は存亡の危機に直面する超大災害となるが、野々山裁判長は、その”危険の急迫性”の証明もないまま、運転中止の判決を下した。何ともお伽話的な判決であり呆れてしまう。                                                                               

この判決を言い渡した野々上裁判長は半月後の12/20に定年退職した。超難関の司法試験に合格して名誉ある高裁裁判長にまで出世したのだから、退職間際に世紀の迷判決を残そうと思ったのだろうか。 確かに有害な放射能を出す原発は,無いほうがベターなのは誰でも理解できる。しかし現代生活に不可欠な電力を有害なCO2を吐き続ける火力発電所に頼るよりは、安全性を極めた原発を使う方がベターであることも分かる筈であろう。このままでは9万年先よりも、目前80年先の今世紀末には温暖化で地球が破滅すると言われていることを裁判長もご存じない筈はないだろう。                                                                                  
同じような例に、昨年3/17に大津地裁の判事が下した運転中止の仮処分がある。超厳しい安全基準に合格して運転していた関電の高浜原発3号機を 大地震の切迫性もないまま運転停止を命じたのだ。これは1年後に大阪高裁で仮処分停止の逆転判決があり決着したが 今度は高裁判決である。しかも裁判長は直ぐに退職した。司法とは誠に恐ろしい。文系の最難関の司法試験に合格した超エリート裁判官の常識外れの判決だ。司法試験に合格擦する為、青春を投げうって猛勉強した為、正常感覚を失ったのだろうか。                               
                                               
私の実体験でも似たような例がある。25年前の臨床診断薬開発での事件だった。当時の臨床診断薬は、旧来のケミカル系と、新らしい免疫系の2種類あったが、我々はこの限界をブレークスルーして第3のDNA系診断薬を世界で初めて開発し世界特許を申請した。そして世界市場を握っていたEastman-KODAKの商品を駆逐し始めた。 日本の中小企業から直撃弾でショックを受けたKODAKは、偉そうなカイザー髭を生やした特許部長が千葉幕張の当社に来訪した。その大男は我々を見下しながら古い文献を持ち出して、我々の特許は無効だと主張した。それは違うと我々が反駁してKODAKとの訴訟に発展した。KODAKの文献は、何ら有効な証拠ではなく類似のワードを使っているだけだと反論した。                                                             
何も理解出来ない東京地裁は、KODAKが添付した米国バイオ学者の意見書に傾き始めた。これは大変だと我々は国内の有名なI先生に相談して反駁書を東京地裁に提出した。すると今度は東京地裁が当方に傾き始めた。それから果てしない議論の応酬となり、チンプンカンプンの東京地裁で、実りの無い技術論の応酬が続き、遂に双方は疲れて和解することになり、KODAKは製造販売を取りやめることに決着した。                                        
                                            
今日の技術革新時代に、裁判官は議論を理解できなくても白黒の決着を迫られる。特に原発の如き高度に複雑な巨大装置の安全論争は担当の技術者にも難物である。増して文系裁判官には歯が立たたず大変 辛苦するだろうと思う。9万年昔の阿蘇山の大爆発の再発を誰も否定はできないが、その火砕流が広大な豊後水道を飛び越して、130Km離れた伊方原発に襲い掛かかるかも知れないので原発は緊急停止すべきだとの結論は言い過ぎであろう。本件訴訟の原告側の弁護士は、立憲民主党の有力な候補だともいわれている。政治家に転身するには格好の手土産になったことだけは確かである。



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2017年12月15日

171215 人生100年時代

これからは 人生は100年時代だと政府がPRしている。この長い余生を如何に生き抜くべきか小泉進次郎議員も盛んにPRしているが、概略は25才まで学習し、それから50年間働いてから80才で引退、残り20年が余生だという。                             
                                            
誰でも若ければ何とかなるが、引退してからが大問題だ。私の住宅周辺にもバブル期を謳歌した銀行マンや金融マンのOBが多数住んでいる。現役時代には肩で風を切って仕事し、誰もが羨む高給を食み、盆暮れには山のように届く贈答品受け皿の倉庫まで玄関脇に設置してあり、私の家内はいつも羨ましがっていたが、引退した途端に宅急便は完全に途絶えた。彼らは誰からも相手にされなくなり殆どが家庭に籠って寂しく暮らしている。昔の栄華が忘れられない為、シルバー人材センターが紹介する、公園掃除や登下校の学童の見守りなどは阿呆らしくて絶対に手を出さない。                                              
                                             
引退後を如何に過ごすかは当人の価値観が大きく影響する。欧米の引退生活は不詳だが、自由思想の米国では金持達は気候温暖なフロリダやカリフォルニアをキャンピングカーで漫遊しながら老後を過ごし、ヨーロッパでは、分厚い年金制度に守られて早期退職してのんびり老後を楽しむと聞く。狭い国土に住む我々日本人にはどちらも不似合いで、出来れば働きながら適当に稼いで暮らしたいのが多数派だろう。私も元気な間は仕事をしながら暮らす二宮金次郎タイプだ。                                        
                                             
年金制度が未整備なお隣り韓国では、地下鉄が無料な高齢男性は宅急便配達業に従事して日に2 〜3,000円を稼ぐという。年配女性はバッカス叔母さんとも呼ばれて公園などで滋養強壮剤を売るがそれは見せ掛けで2,000〜3,000円握らすと売春で稼ぐ。貞淑な専業主婦も50才を過ぎると体を売る以外に稼ぐ手段がないらしい。                                                                         
                                    
先日テレビで、年功助力とか命名して、年配者は蓄積した経験を生かして社会に貢献することを勧めているが、昔の知識経験だけでは楽には生きられない。私の親しい友人(一級建築士)S君は、中堅設計会社の優秀な設計技師だったが、PC時代になってCAD化が進み、先端技術をマスターした若者達に敗れて営業サポート役に回り定年退職した。今は自宅で庭いじりと水彩画を描いて暮らしているらしい。技術革新が激しい今日は、余程勉強しないと若者達には敵わず、最新技術に乗り遅れて苦しむことになる。政府のシルバー人材センターもあるが、最大の問題点は、業務範囲を狭い市町村内に限定する為、高度技術を持つシルバー人材に適した仕事を紹介できず、庭木の手入れ、宿直当番、便利屋、障子の張替え、等々で、退職者のプライドを大きく傷付けてしまう。                                        
                                            
                              
60才で退職した私は、精密機械の修理業を開始したが試行錯誤の連続だった。精密機械も大型プラントから卓上機器までピンキリで、実績も人材も居ない零細企業は全く相手にされなかった。恥ずかしい限りだが、私は仕事を受注してから人材を調達した。若い技術者は零細企業を相手にせず、退職技術者に頼ることになり、人材豊富な横浜シルバ―人材センタ―に頼った。事情を理解してくれたセンターが、日本全国で仕事をすることを許してくれたことに深く感謝している。                        
                                 
                                 
最初は半導体メーカーの排煙トンネル内の清掃から始まり、大手病院の検査機器のMS-DOSのバージョンUp、検査センターの血球カウンター再生、ドイツ製大型印刷機の清掃、スパコンの熱交換器補修、ビジネスホテルの小型冷蔵庫の修理などなど、気違いのようにあらゆる精密機械のメンテを請け負った。そして段々と的を絞り米国製半導体製造機器の修理と、大手臨床検査センターのRobot群の保守管理業などに集約した。人材は、仕事を受注してから技術者を調達すると言う独自手法で対応したが、地味な3K仕事は嫌われ高専卒のOBに頼った。高専OBには人柄も能力も素晴らしい誠実な技術者が多数いる事に驚いた。逆に大卒OBは知識と口先は立派だが、現場の経験が少なく指先が殆ど動かず役立たなかった。                                                            

高齢技術者が仕事をする時、プライドを傷つけないことが不可欠な条件だ。その為には当人の能力と仕事を如何にマッチングさせるかが肝心である。それの解決策は、求職地域を限定せず関東一円とか関西一円とかに拡大すれば当人の希望に沿う仕事は大抵見つかる。その為には、業務を市町村内に限定するシルバー人材センターを改善して、全国規模のハローワークに組み込むことである。もしそれが困難なら、公的な職業紹介業を民間にも開放することだ。形式ばかりに拘る官庁より、民間企業は全く内容本意で柔軟に対応してくれるから。   





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2017年12月04日

171204 ブランド品は虚業?

田舎人間の私はブランド商品を好きになれない。なんとなくインチキ臭が感じられるから。20年前に米国会社の日本社長を退任した私は、米国会長より超高級腕時計Rを贈られた。名前は知っていたが機械巻きで重量感があり金塊のようなピカピカの腕時計だった。成田空港では見つからず無事通過して帰国し、日本橋高島屋のショーウインドで確かめた処、同じ腕時計に80万円の値札がついていたのには驚いた。昔の$360円時代には数百万円はしたかも知れない超高級腕時計だった。                                                        
暫くは好奇心で使ってみたが、やはり体質的に好きになれなかった、例えば3連休にはこの腕時計も止ってしまう。半年で10秒は狂う、どこが高級なのか全く分からない。しかし折角の高級時計だからと我慢して使い続けた。友人達は私の腕時計をちらりと見ても素知らぬ顔だった。中には値段を聞く者もいたので米国会長から贈られたもので100万円近いらしいと答えると驚いて黙ってしまう。国産のセイコーが軽量で正確な時刻を刻むのに、何故こんな腕時計が100万円なのか納得できなかった。我慢しながら10年近く使い続けたが、遅れがひどいので調整しようと大型時計店に行くと、R社時計には我々は手を出せない。丸の内のメーカー専門店に行くよう勧められた。普通の修理屋が手出しすると傷物になると説明された。                              
                     
丸の内には仰々しいR社専門店があった。窓口に行くとオーバーホール了解との返事、3週間後に受け取りに行くと65,000円を請求された。流石にこの修理費には驚愕した。国産の立派な腕時計が買える金額だ。窓口に問い質すと、これは普通の料金ですよ、と怪訝な顔をされた。ブランド時計は自分には向かないとつくづく思った。更に何年か使ったが秒針の狂いが治らず、小さな時計店に相談すると、専門の技師に見せるから2〜3日預かりたいと言う。中身を取り換えられる危険があると聞いていたので、半日だけ預けたが結局修理できませんと返してきた。               
                                              
仕方なく結局20年使い続けていたが、つい先日、R社の高級時計の中古品を買い取りとりますとの新聞広告を見て試しに同店を訪れた処、15分ほど検品して22万円で買いますとの返事に再び驚いた。無傷は確かだが、古くて重く不正確な腕時計が何故22万円なのか、店員は何か勘違いしているのかも知れないと思ったが、即座にOKして現金を受け取った。社長に怒られた店員からキャンセルの連絡があるかもしれない不安もあったが何も無かった。化粧直してブランド好みの若者に40〜50万円で売るのだろうか。                                 
                                              
兎に角22万円の源資を得たので、今度は日本製の高級時計を買いたいと息子夫婦に相談すると、電波時計を勧められた。高島屋のS時計店に行くと、うす暗い店内には客は不在で、数人の店員は立っていた。カウンターの中年の店員はやはり電波時計を勧めた。値段は5万円から20万程度と色々だが、軽量で秒差ゼロ、月日調整不要、電池不要の電波時計で、以前のブランド時計とは異次元の商品だった。同デパートはキャンペイン中で明日迄なら15%-Offだともいう。15%割引は結構効くのでその場で10万円払って電波腕時計を買った。まだ1ケ月も経っていないが、着用していることを忘れるほど快適だ。テレビの時報を聞く度に腕時計の秒針をみるがNHKはピッタリ合っている。これからの余生はこの電波腕時計と過ごすことになりそうだ。                                                                                
                   
ブランド品としてエルメスのスカーフは確かに素敵だと思うが、ブランド腕時計は買い取って何に使うのだろうか。聞くところによると、モノが売れないデパートが近年レンタル業にも進出し、有楽町には高級腕時計を月1〜2万円の料金でレンタルし、気にいれば販売もするという。 私見だがブランド腕時計とは、歴史と伝統に頼ってきた欧米の時計メーカーが、技術革新の世界で何とか生き残ろうと考案した狡猾な人騙しのテクニックではないかと思うこともある。  


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