2018年03月

2018年03月26日

180326 茶番劇の国会

ロシアを世界の最強にするとプーチン大統領が叫んで大統領に当選した。人口は日本より少し多い1.4憶人だが、GDPは米国の1/14, 日本の1/4、韓国よりも少ないロシアが、軍事力だけはダントツで米国に対抗できる唯一の超大国だと威張っている。プーチンは有力ライバルを次々と排除して、終に24年間の長期独裁政権を確立し、ロシア大衆もプーチンの演説に酔っている。そのテレビ映像はナチスのヒットラ―総統のアジ演説をも思い出させる。中國も同様で習近平主席が憲法を大改正して,自分を共産党の終身主席にしてしまった。いずれ半世紀前の毛沢東主席の文化大革命を繰り返すことになるだろう。共産主義国家はいずれも独裁政治に行き着く根本的な欠陥があるようだ。

逆に日本は民主主義が行き過ぎて茶番劇ばかり続けている。籠池夫妻が安倍明恵夫人を騙して森友学園名誉事長に祭り上げ、国有地払を8億円割り引いた事件だ。騙された財務省の指示で近畿財務局が決済文書を書換えたのは確かに軽率で、関係者は厳重に処罰を受けるべきだが、日本の政界とマスコミが何年にも渡って大騒ぎし続けるほどの重大事件ではないだろう。 
             
ある米国の識者が漏らしていた。日本は本当に平和呆けした超民主主義国家だ。北朝鮮の核ミサイルや、尖閣奪取を狙う中國の脅威には目を瞑り、森友格安払い下げ問題や、50年間の獣医学部増設禁止問題などケチな国内問題ばかりに、国中とマスコミが大騒ぎしている。もし北朝鮮問題が行き詰まった場合、日本はどうするつもりなのだろうかと。

核を手放す筈のない金正恩と、核保有を絶対に認めないトランプ大統領が合意する可能性はごく小さく、衝突する危険性は依然として大きいが、日本は誰も北朝鮮が日本を核攻撃するとは思っていない。それは7年前に20m級の巨大津波が東北沿岸を襲うとは誰も予想しなかったのと全く同じだ。しかし貿易封鎖で金正恩が追い詰められて絶体絶命になった時、彼はソウルと東京を核ミサイルで攻撃するだろう。それは広島型の10倍の原爆が東京上空で破裂して、都心から半径10キロ圏の国民が熱線と放射線を浴びて最悪400万人が即死する。第二次世界大戦で日本が徹底的に破壊されて350万人の犠牲者を出したが、それを上回る膨大な国民が一瞬に即死する超大惨事だ。放射能で汚染された東京には10年間は誰も住めず、再起不能の日本は世界の最貧国になるだろう。                                                                                                                           
北は若狭湾の原発も狙う筈で、放射能が琵琶湖に降り注ぎ近畿圏3000万人は唯一の水源地を失って関西も大混乱に陥る。関東と関西を失った日本は半永久的に立ち上がることが不可能になるだろう。この恐怖の危険性を、日本の政治家は誰も警告せず、森友8億円安売り問題でお祭り騒ぎを続けている。テレビカメラ前で野党幹部が仁王立ちして我々の成果だと叫ぶ姿は、これが国会議員なのかと思うと情けなくなる。同じく騒ぎ続けるマスコミを見ると本当に悲しくなってしまう。                                              
                                            
金正恩の最終目標は核武装した2,000万人の北朝鮮と、工業先進国5,000万人の韓国とが連邦国家を作り、人口7,000万人の世界の核強国になることなのだ。何故野党議員やマスコミはケチな森友や加計問題ばかりを続けるのだろうか? もっと目を見開き、如何に日本国民を守る国防について真剣に議論し対策するのが日本国のリーダーの役目だと何故気付かないのだろうか。



mh3944 at 09:06|PermalinkComments(0) 政治 

2018年03月19日

180319 EV自動車の不人気

世界を牽引する我が国の自動車業界が激変期を迎えている。世界の年間生産販売数は、中國3,000万台、米国2,000万台、欧州2,000万台、日本600万台で、中國が世界最大の自動車王国となったが、これからは技術変革期に入り、方針を間違うと巨大企業も消滅する危険に直面する事態になりそうだ。
エネルギー効率Upを狙って世界に先駆けて開発した日本のHybrid車は外国メーカーは何処も追従せず、トヨタ、ホンダなど日本メーカーの寂しい独壇場になっている。更にトヨタは究極のエコカーとして燃料電池自動車FCVも開発して、基本特許を網羅している。 
                                                                                
生産台数でTOPになった中国も、技術面では日欧米に追いつけず苦戦中で、このギャップを一挙に解決しようと電気自動車EVに飛んで、国内のEV生産台数の義務化を制定して、世界の主導権を握る戦略に出た。エネルギー効率の点からはEVはベストではないが、自動車大国の面子にかけて世界の主導権を確立しようと、一挙にEV普及にジャンプした。これには世界も驚愕したが、巨大市場を無視できず、米国,欧州,日本のメーカーもこぞってEV開発方針を表明した。特にCO2排出が多いディーゼル車を主流とする欧州は、EVに大転換することを決定した。                                                        
                                           
従来のガソリン車は3万点の部品を組み合わせた高度技術の集積で、日本でも4〜5社、欧米でも10余社のごく限られた巨大企業の寡占業界であるが、EVは基本的に、市販のモーターと、市販の電池の組み合せであり、製造が極めて簡単で、市中の中小企業でも製造可能、現に日本の大学研究室もEV試作車を何台も製造している。このEVで技術格差を一挙に逆転する中国戦略を知った日欧米メーカーは脱落することを恐れてEV戦略に追従したのだ。             
                                                
しかし最近、このEVの普及が本当に実現するか否か疑問視され始めている。EVは走行距離が短い難点が未解決であるが、より深刻な問題は電池コストが高く、完成車の価格を劇的に引き下げる可能性が怪しくなっている。更にEVは充電インフラの広範な拡充が必須であり、人里離れた土地で電池切れを起こすと致命傷になる。充電インフラの整備は資金と長い年月をかければ克服できようが、より重大なのは電池のコストとその劣化問題であり、これはある程度普及してみないと断定できないことがある。                                                                               
                           
中國政府は補助金を出してEV車を強力に推し進め、現在2%以下のEV車シェアを2年後には8%に拡大する方針を決定したが、現実にはEVはドライバーに不人気で、EV中古車は誰も買わないという現実に直面しているらしい。世界の自動車業界はこれから試行錯誤と波乱が予想される。       


mh3944 at 08:40|PermalinkComments(0)

2018年03月12日

180312 臨機応変な社会に 

 
先日のある夕方、病院で受け取った処方箋を持って近くの院外薬局を訪づれた。小さな薬局で先客は一人、女性店員2人、奥には年配の薬剤師らしい男性が作業していた。窓口で私の処方箋を受け取った女性店員が奥に入り、棚からその錠剤を取り出して1ケ月分を袋詰めして準備はすぐに終わった様子がガラス越しに見えた。しかしその後、彼女は全く動かず手持ち無沙汰な様子で 待っている当方になかなか渡そうとしない。7〜8分経っても準備済の錠剤を渡してくれないので、私は立ち上がってまだ時間がかかりますか?と聞くと、もう15分ほど待って下さい、とのこと。                                              
                                                      
これには少々驚いた。早く帰宅して待っている子犬の散歩をさせようと急いでいるのに、更に15分待て!とは気分を害した。何故頂けないのですかと聞くと、責任者の承認が必要なので、と答える。品名も数量も明確で一言断れば済むのに、責任者が仕事を終える迄待てとは冗談ではない!と頭にきた私は、一寸話せば済むでしょう!と怒気を込めて反論した。すると彼女は、先着順がルールですからとの返事。これには我慢できなくなった私は では結構です!別の薬局に行きますから処方箋を返してください、と言うと、彼女は大いに困惑した様子だったが、無理やり処方箋を引き取って、近くの別の大型薬局にゆき錠剤を買った。先輩の薬剤師に言い出せなかったのも、先着順ルールも分かるが, 1番目だけではなく2番目もお客だから、臨機応変に対応して25分以上も待たすことは止めて欲しいと思った。                                          
                                                           
似たようなケースは牛丼屋でもあり、ご注文順と出来上がりは違うことがあります!と、メモ書きが下がっている。特に混雑時に複雑な料理を注文すると時間がかかり、出来上がり順が前後するのは何回も見ている。昼食時に1000円近い高級?丼は時間がかかるので、私は混雑時には並牛丼400円を食べる。特別なものを食べたければ少し時間をずらして行けばよい。                                                                       
   
勿論、お客側にもある程度の配慮が必要なのは当然である。例えばスーパーのレジで商品チェックが終わってから、おもむろに財布を取り出し小銭を数え始める年寄客は迷惑千万で、事前に支払い準備はするべきだ。例は違うが先日、制限時速30キロのガラガラ道路の先頭をゆっくり走り続ける車に怒った後続車の一台が追い抜いて停車し,年配オヤジが降りてきて文句を言っているのをテレビでみたが、急ぐ車もいることを配慮してゆっくり走る先頭車は 脇に停車して順番を譲るなど配慮すべきだろう。お互いに複雑な社会に住む我々だが、少し気を利かせば、隣人との摩擦は随分少なくなると思っている次第。                  


mh3944 at 08:45|PermalinkComments(0)

2018年03月05日

180305 恐怖の南海トラフ 

100年〜150年毎に発生が予想される南海トラブの大地震につき、その発生確率が更に高まったと先日テレビが報じていた。日本列島の太平洋岸に横たわる巨大な南海トラフの歪みが破壊してМ8クラスの巨大地震が発生し、高さ20mの大津波が静岡から愛知、三重、和歌山、大阪、高知、九州の沿岸市町村を襲う大災害の、30年以内に発生する確率が75%から→80%に高まったと、TVが報じている。何とも恐ろしいニュースである。東海地区や四国,九州の沿岸市町村に住む住民達は一体どのような気持ちでこのニュ-スを聞いただろうか。                                                                     
                         
7年前の東日本大震災では高さ20mの大津波が岩手、宮城、福島の沿岸を襲い、15,900人の沿岸住民を溺死させ、東電福島原発は16mの大津波が襲って完全に水没し、日本と世界を恐怖に陥れた。原発は温暖化対策のエースと言われた世界の常識を奈落の底に突き落とし、原発に対する信頼性が一挙に崩壊した。私もJR武蔵野線の車内でこの大地震に遭遇し、車両と一緒に高架線路から振り落とされる寸前だった。80%の確率で起きる南海トラフ大地震の予告を聞く沿岸住民の心境は想像すると哀れである。30年以内とは 明日か月内かも知れないのだ。                                                                 
                        
南海トラフ大地震の危険性は前々から予報されており、沿岸市町村は色々な対策を進めている。例えば住宅地を高台に移動させる計画も検討されているが、地価が高騰して、7年経っても予定地を手配できたのは30%足らずで、殆どは手がづかず、膨大な予算と年月を要する事業は簡単ではない。住民が自宅を頑丈にリフォームする思案もあるだろうが、20mの大津波には殆ど耐えられないだろう。住み慣れた自宅を売って、孫達の住む都会に移住する話もあるだろうが、子供家族も歓迎ではないだろう。更に危険地帯の住宅は誰も買ってくれない。何をしても巨額な資金と決断が必要となる。途方に暮れた市町村は取りあえず、町中に鉄骨製の津波緊急避難タワーを建設して災害時の避難対策を講じているが、いつ来襲するかも分からない恐怖が消え去ることはあり得ない。海と山の恵まれた風光明媚の我が故郷が、一夜にして恐怖の街に変わってしまったのだ。                     
                                     
欧米は地震のない羨ましい国土であるが、代わりにテロがある。これは警官を増員し警備体制を強化することである程度防げるだろうが、何の予告もなく突然襲い掛かる大震災は真面目に考えると気が狂いそうで残酷なものである。もし自分が現地の住民ならどう対策するか、結論の出ない思案を続けたが名案もなく、結局、いま私が抱えている日常の諸問題などは取るに足りない些事に思え始めた。




mh3944 at 09:30|PermalinkComments(0) 雑感