2018年10月
2018年10月24日
181024 壮絶な女子マラソン
私の住む我孫子は 手賀沼が周囲20キロの遊歩道で整備されており、今週日曜に手賀沼ハーフマラソンが行われる。毎年10,000名近い多数がシーズン初めの腕試しレースを疾走するが、TOPはいつも箱根駅伝の常連 中央学院大の選手団だ。続いて顔を歪めながら走る老若男女の長い列が延々と1時間ほど続くが、私はいつも感動させられる。
ここは実業団の積水化学女子駅伝部の練習場でもある、毎朝6〜7人の選手団が朝霧を突いて疾走する。犬の散歩をする私は、片隅に寄って選手達の通過を見守るが、疾風の如く走る彼女達のスピードの凄さには本当に驚かされる。雨でも風でも雪でも年中無休で走る彼女達だが、もし走れなくなったとき、若い女性達の面倒を会社は見てくれるのだろうか 一度聞いてみたいとも思っている。
先週(10/21)の日本女子駅伝の福岡予選会は凄い光景があった。積水化学を先頭を走っていた第2区で、岩谷産業の19才の女性が走り終える寸前200mの所で転倒し、足を骨折したのだ。立ちあがれないと知った彼女は、残りどのくらいかと係員に聞き、中継点が近いと知ると、四つん這いになって必死の形相で舗装路を這いながら進み始めた。殆んどのランナーに抜かれながらも、彼女は遂に中継点に辿り着き,涙を流しながら待っている次の走者にタスキを渡した。そして彼女は救急車で病院に運ばれたが全治4ケ月の重症だという。 直前に彼女は前区の選手からタスキを受け取る時に現場に不在で20秒近くロスして自責の念が強かった彼女は 次の走者に引き継ぐことだけは絶対果たそうと思ったのだろうが、本当に壮絶な出来事だった。
突然の凄惨な場面に遭遇して、どう対応すべきか現場の係員は判断できず手出しなかった。控室で事故を知った監督はリタイアを申し出たが、現場に伝わったのは走り終える直前であり、必死に這って前進する選手を見ていた審判員は、リタイアさせず見守った。本当に壮絶な事件だった。
もし私が係員だったら、越権を承知で多分彼女を止めて救急車に運び込んだと思うが、競走を中断したと非難を受けるかもしれない。選手は走り終えることを熱望し、後遺症を恐れる周囲は中断に悩むだろうが、突然の出来事では誰もなかなかな決断ができなかった。
次の第3区では、先頭を走っていた三井住友海上の女性選手が、折返し点手近くで意識朦朧となり逆走し始めたのにも仰天した。気付いた係員が、折返点まで戻るよう説得して、彼女は再び走る向きを変えたが 折返点には到達出来ず、草むらに倒れ込んで棄権となった。初出場の彼女は5キロのコースを懸命に走って先頭に出たが、体力を消耗し過ぎて意識を失ったのだ。
同様な事件は35年前のロサンジェルス-オリンピックの女子マラソンでもあった。レースの最終盤でスイスの女性アンデルセンが意識朦朧のふらふら状態になってホームグランドに戻ってきた。彼女は大観衆の見守るなかを右に左にふらつきながらも最後のグランド一周を走り終えて、殆ど気絶状態でゴールした光景を今でも忘れない。
想定外の出来事が発生した時の対応は誰にも難しいが、やはり選手の健康を第一に考えて現場が決断する以外にないだろうと私は思った。
2018年10月21日
181021 日本サッカーの変身
10/16埼玉スタジアムのワールドカップ(W杯)ロシア大会は、日本チーム(世界54位)が25年間勝てなかった強豪ウルグアイ(世界5位)を4-3で下し、TV観戦の我々を興奮させた。 日本チームの監督は新任のサンフレッチェ広島前監督 森保一氏で、選手も総入れ替えした陣容で、特に中島、南野、堂安、大迫などの新人の選手達が大暴れして世代交代を印象づけた。日本チームは初戦のコスタリカ(32位)に3:0で勝利、第2戦のパナマ戦にも3:0で勝利し,そして最強のウルグアイ戦も接戦を制して4:3の大金星だったが、色々と教えられたゲームだった。
まず旧来の外国人監督から日本人監督に代わり、作戦指示や戦術が的確に伝わり始めたことだ。総入れ替えした選手も想定以上に動いた。従来は鈍重な本田を軸に、左右に香川、長谷部、遠藤などを経験豊かな大物選手を配した布陣で、遠慮した若手選手は思い切った動きが出来なかったが、今回は中島、大迫、堂安、南野など新顔が自由奔放に走り回り、得点されると直ぐに取り返えす大胆果敢な行動力を生んだ。企業でいえば、重厚な大企業から、ホンダの如く若手が自由軽快に動いて結果を出す雰囲気に変わった。 サッカー素人の私でも、従来の日本チームは余りにも慎重過ぎる横パス主体で攻撃に時間がかかり、相手が態勢を整えた頃にゴールを狙う戦法では、守備陣が固く得点は殆んど困難だったが、変わりした今回は、ボールを奪うと直ぐにロングパスを前線に打ち込んで敵陣に切り込み、相手が態勢を整える前にシュートする作戦が見事に的中した。邪魔なボス選手達が一掃されて若手選手が自信をもって走ることができた。
企業経営も全く同じで、学歴と年功序列を軸とする重厚な体制では、若手は委縮して自由に動けず時代の変化に乗り遅れてしまう。例えば、技術力を世界に誇ったシャープでも、意思決定の遅れから倒産して台湾企業に買収されたが、ワンマン社長になった途端 中堅幹部が排除されて動きが迅速になり、2年で再び優良会社に戻った。意思決定に時間がかかり過ぎた日本時代から、ワンマン社長の台湾企業に代わって即断即決で、優秀な若手が自由に働ける体制になったからである。日本型経営は茶坊主のスタッフ陣に囲まれた経営者が、重要情報から遮断されて、意思決定が遅れるのだ。
私が入社した親会社のK会長は、経験豊かで誠実な人柄だったが、自己の経験に頼り過ぎて技術革新への判断が遅れた。娘婿の社長も抜群の英語力を生かして一時は企業買収の寵児と囃されたが、茶坊主スタッフに囲まれて現場から遮断され、優秀な社員は流出し始め、企業買収に社運を賭けたが、ドル300円が →ドル100円に高騰した為替の大変動に沈んでしまった。
日米合弁会社(社員50人)の社長業を10年勤めた私は、大旗を振ってリードする性格ではなく、若手が自由に働ける職場環境とした為、旧来の医薬品会社が頑強に固めた病院マーケットに切り込むことに成功したと自負している。変化の激しい現代は、自分の知識経験に過大な自信をもつ指導者よりも、変化に柔軟に対応する若手を起用する以外には生き残れない時代になった。
まず旧来の外国人監督から日本人監督に代わり、作戦指示や戦術が的確に伝わり始めたことだ。総入れ替えした選手も想定以上に動いた。従来は鈍重な本田を軸に、左右に香川、長谷部、遠藤などを経験豊かな大物選手を配した布陣で、遠慮した若手選手は思い切った動きが出来なかったが、今回は中島、大迫、堂安、南野など新顔が自由奔放に走り回り、得点されると直ぐに取り返えす大胆果敢な行動力を生んだ。企業でいえば、重厚な大企業から、ホンダの如く若手が自由軽快に動いて結果を出す雰囲気に変わった。 サッカー素人の私でも、従来の日本チームは余りにも慎重過ぎる横パス主体で攻撃に時間がかかり、相手が態勢を整えた頃にゴールを狙う戦法では、守備陣が固く得点は殆んど困難だったが、変わりした今回は、ボールを奪うと直ぐにロングパスを前線に打ち込んで敵陣に切り込み、相手が態勢を整える前にシュートする作戦が見事に的中した。邪魔なボス選手達が一掃されて若手選手が自信をもって走ることができた。
企業経営も全く同じで、学歴と年功序列を軸とする重厚な体制では、若手は委縮して自由に動けず時代の変化に乗り遅れてしまう。例えば、技術力を世界に誇ったシャープでも、意思決定の遅れから倒産して台湾企業に買収されたが、ワンマン社長になった途端 中堅幹部が排除されて動きが迅速になり、2年で再び優良会社に戻った。意思決定に時間がかかり過ぎた日本時代から、ワンマン社長の台湾企業に代わって即断即決で、優秀な若手が自由に働ける体制になったからである。日本型経営は茶坊主のスタッフ陣に囲まれた経営者が、重要情報から遮断されて、意思決定が遅れるのだ。
私が入社した親会社のK会長は、経験豊かで誠実な人柄だったが、自己の経験に頼り過ぎて技術革新への判断が遅れた。娘婿の社長も抜群の英語力を生かして一時は企業買収の寵児と囃されたが、茶坊主スタッフに囲まれて現場から遮断され、優秀な社員は流出し始め、企業買収に社運を賭けたが、ドル300円が →ドル100円に高騰した為替の大変動に沈んでしまった。
日米合弁会社(社員50人)の社長業を10年勤めた私は、大旗を振ってリードする性格ではなく、若手が自由に働ける職場環境とした為、旧来の医薬品会社が頑強に固めた病院マーケットに切り込むことに成功したと自負している。変化の激しい現代は、自分の知識経験に過大な自信をもつ指導者よりも、変化に柔軟に対応する若手を起用する以外には生き残れない時代になった。
2018年10月15日
181015 インドの苦悩
人口13億人の大国インドは、中国と違って民主政治で謙虚な国柄だが スポーツ面では全く沈滞している。リオ-五輪のメダル獲得数も中国の67個に対してインドは2個だった。その理由を産経(9/28)が解説している。
世界各国はスポーツを国威高揚の手段として力を入れ、リオ五輪のメダル数も 米国(人口3.3憶人)がダントツNo.1の金銀銅合計121個、 No.2の中国(13憶)は70個、続いて英国(6.2千万)が67個、ロシア(1.4憶)が56個、ドイツ(8.2千万)が42個、日本(1.26憶)は41個、仏(6.2千万)42個, 韓国(4.8千万)21個の順だが、インドは銀メダル1+銅メダル1の67位だった。
インドがスポーツに弱い理由は、クリケットに人気が集中して、他のスポーツは殆ど殆ど行われないからだという。確かに私が帰宅時に通る手賀沼公園では、いつもインド人の若者達5〜6人が野球と似たクリケットを楽しんでいる。逆に日本はインドの1/10の人口だがあらゆるスポーツをやる。例えばヨーロッパ起源のフェンシングで日本人がチャンピオンになるのはやり過ぎであり、相撲のモンゴル勢や、女子ゴルフの韓国勢のように他国の庭で荒稼ぎする選手には私は好感を持てず賛成しない。
しかしインドがスポーツに弱い本当の理由は別にあり、それはインド社会を隠然と包み込むカースト制度であり、異なるカーストの人々が同じスポーツを楽しむことを拒絶する風習だと産経はいう。インド政府はスポーツ振興を国策に掲げ、次の東京五輪を飛躍の第一歩として、バトミントンとホッケーに力を注いでいるが、問題は如何にカースト意識の壁を乗り越えて国民の力を結集する環境を作り出すかだという。
日本も150年前の明治時代に士農工商があったが、インドのカースト制は4,000年昔のバラモン教に起源をもち、クシャトリア(貴族)、バイシャ(市民)、スードラ(労働者)、アチュート(不可触民)の4階級あると言われるが、現実には数百のカーストが複雑に絡み合って利害が交錯し、あらゆる面で国の発展を阻害しているという。カーストの弊害は繰り返し叫ばれており、私の如き不勉強者が何かを唱える資格はないが、階級差別が社会に浸透すると全ゆる階層がその利得を甘受する仕組みが出来上がり、その改廃は極めて困難になるという。
しかしインドにはカースト脱却の可能性がある。それは世界がIT社会に激変してIT技術者が時代の寵児となり、ITはあらゆる社会の旧弊を革命的に変革して浸透しつつあることだ。インド社会には多数のIT技術者がおり、ITの激流が古臭いカースト制度を濁流にのみ込んでしまうだろうと私は思っている。
世界各国はスポーツを国威高揚の手段として力を入れ、リオ五輪のメダル数も 米国(人口3.3憶人)がダントツNo.1の金銀銅合計121個、 No.2の中国(13憶)は70個、続いて英国(6.2千万)が67個、ロシア(1.4憶)が56個、ドイツ(8.2千万)が42個、日本(1.26憶)は41個、仏(6.2千万)42個, 韓国(4.8千万)21個の順だが、インドは銀メダル1+銅メダル1の67位だった。
インドがスポーツに弱い理由は、クリケットに人気が集中して、他のスポーツは殆ど殆ど行われないからだという。確かに私が帰宅時に通る手賀沼公園では、いつもインド人の若者達5〜6人が野球と似たクリケットを楽しんでいる。逆に日本はインドの1/10の人口だがあらゆるスポーツをやる。例えばヨーロッパ起源のフェンシングで日本人がチャンピオンになるのはやり過ぎであり、相撲のモンゴル勢や、女子ゴルフの韓国勢のように他国の庭で荒稼ぎする選手には私は好感を持てず賛成しない。
しかしインドがスポーツに弱い本当の理由は別にあり、それはインド社会を隠然と包み込むカースト制度であり、異なるカーストの人々が同じスポーツを楽しむことを拒絶する風習だと産経はいう。インド政府はスポーツ振興を国策に掲げ、次の東京五輪を飛躍の第一歩として、バトミントンとホッケーに力を注いでいるが、問題は如何にカースト意識の壁を乗り越えて国民の力を結集する環境を作り出すかだという。
日本も150年前の明治時代に士農工商があったが、インドのカースト制は4,000年昔のバラモン教に起源をもち、クシャトリア(貴族)、バイシャ(市民)、スードラ(労働者)、アチュート(不可触民)の4階級あると言われるが、現実には数百のカーストが複雑に絡み合って利害が交錯し、あらゆる面で国の発展を阻害しているという。カーストの弊害は繰り返し叫ばれており、私の如き不勉強者が何かを唱える資格はないが、階級差別が社会に浸透すると全ゆる階層がその利得を甘受する仕組みが出来上がり、その改廃は極めて困難になるという。
しかしインドにはカースト脱却の可能性がある。それは世界がIT社会に激変してIT技術者が時代の寵児となり、ITはあらゆる社会の旧弊を革命的に変革して浸透しつつあることだ。インド社会には多数のIT技術者がおり、ITの激流が古臭いカースト制度を濁流にのみ込んでしまうだろうと私は思っている。
2018年10月09日
181009 NHKのど自慢
3連休の初日、昼食を済ませてテレビを見ながらうたた寝しいていると、大きな拍手で目が覚めた。NHKのど自慢だ。あれ?今日は日曜ではない筈と思いながら曜日を確かめるとやはり土曜だった。先週の台風で放送できなかった大会の録画放送だ。会場は秋田県由利本荘市で、出演者はみんな元気一杯、米友人とペアで歌った若い女性組はハ-モニーがきれいで鐘が三つ鳴った。素人のど自慢も鐘を三つ鳴らすのはなかなか難しい。司会者の質問を日本人女性が簡単に通訳するとアメリカ女性が直ぐ応じて、日本が大好きだと言う。英会話は勉強ではなくて慣れることだと思った。
続いて中2の小柄な男児の民謡が素晴らしかった。秋田草刈歌とかで 会場からどよめきが起り鐘三つ。来賓の藤あや子と山川豊が飛び出してきた。民謡好きのおじいちゃんに習った由、とにかく見事な歌唱には驚いた。次も同じく小柄な若い女性が山本リンダを真似てジェスチャーたっぷりに心を込めて歌ったが残念ながら鐘二つ。
次に背の高い青年が登場する。今日この場で彼女にプロポーズしたいそうだと司会者が添える。鐘二つならどうするのかと思ったが見事に三つ鳴らした。司会者に導かれて舞台から降りて彼女の前に立ち、私と一緒になって下さい と言いながら手を差し出した。動揺する彼女が少し躊躇する、あれ!ダメなのか と一瞬ヒヤリとしたが、直ぐに両手で握り返した。大拍手で他人事ながら私も安堵した。次は再び中学生女子で秋田長持歌を素直に歌い上げ鐘三つ。70年前に私が子供時代 我家の暗い納戸にも大きな長持があった。苦労した母親の唯一の嫁入道具だった。全員が歌い終えて チャンピオンは秋田草刈歌を歌った幼い中学男児だった、彼は歌に生涯を賭けるかも知れない。
続いて翌日曜(10/7)は長野県駒ケ根市の会場から実況だ。 これも内容があり、ある20才の女性は居酒屋でアルバイトしながら歌手になることを夢みて練習を重ね 見事に鐘三つ。これから多分彼女は上京して波乱の人生に進むだろうが幸運を祈るのみ。同じく高校2の男子が、千の風になって を歌い鐘三つ。難しい歌だが素晴らしかった。次も高3男児が登場して、尾崎豊のI love youを歌い、鐘三つ鳴らした。心も身もに没入した熱演だった、お前は頭が悪いからミュ-ジシャンになれる訳がないと友人から言われたのに反発して出場したそうだが、素晴らしい熱唱でチャンピオンになった。兎に角、恵まれない地方の環境でも、夢多い若者達が必死に頑張って人生を切り拓こうと努力している。
出演者は殆んどが地方の過疎地に暮らす人々だが、寂しい風情など微塵もなく、自分の夢を歌に託して精一杯に自分を披露する。台風とか地震とか日々の小さな出来事に一喜一憂する我々都会人の悩みなどはどこ吹く風で、日本の地方の底力を感じた。のど自慢はNHKが自慢の長寿番組で、国民の同胞意識を盛り上げる効果は抜群であり、韓国や中國も同じ番組をやりたいだろうが、物まねといわれるのが嫌で踏み切れないのだろうか。
続いて中2の小柄な男児の民謡が素晴らしかった。秋田草刈歌とかで 会場からどよめきが起り鐘三つ。来賓の藤あや子と山川豊が飛び出してきた。民謡好きのおじいちゃんに習った由、とにかく見事な歌唱には驚いた。次も同じく小柄な若い女性が山本リンダを真似てジェスチャーたっぷりに心を込めて歌ったが残念ながら鐘二つ。
次に背の高い青年が登場する。今日この場で彼女にプロポーズしたいそうだと司会者が添える。鐘二つならどうするのかと思ったが見事に三つ鳴らした。司会者に導かれて舞台から降りて彼女の前に立ち、私と一緒になって下さい と言いながら手を差し出した。動揺する彼女が少し躊躇する、あれ!ダメなのか と一瞬ヒヤリとしたが、直ぐに両手で握り返した。大拍手で他人事ながら私も安堵した。次は再び中学生女子で秋田長持歌を素直に歌い上げ鐘三つ。70年前に私が子供時代 我家の暗い納戸にも大きな長持があった。苦労した母親の唯一の嫁入道具だった。全員が歌い終えて チャンピオンは秋田草刈歌を歌った幼い中学男児だった、彼は歌に生涯を賭けるかも知れない。
続いて翌日曜(10/7)は長野県駒ケ根市の会場から実況だ。 これも内容があり、ある20才の女性は居酒屋でアルバイトしながら歌手になることを夢みて練習を重ね 見事に鐘三つ。これから多分彼女は上京して波乱の人生に進むだろうが幸運を祈るのみ。同じく高校2の男子が、千の風になって を歌い鐘三つ。難しい歌だが素晴らしかった。次も高3男児が登場して、尾崎豊のI love youを歌い、鐘三つ鳴らした。心も身もに没入した熱演だった、お前は頭が悪いからミュ-ジシャンになれる訳がないと友人から言われたのに反発して出場したそうだが、素晴らしい熱唱でチャンピオンになった。兎に角、恵まれない地方の環境でも、夢多い若者達が必死に頑張って人生を切り拓こうと努力している。
出演者は殆んどが地方の過疎地に暮らす人々だが、寂しい風情など微塵もなく、自分の夢を歌に託して精一杯に自分を披露する。台風とか地震とか日々の小さな出来事に一喜一憂する我々都会人の悩みなどはどこ吹く風で、日本の地方の底力を感じた。のど自慢はNHKが自慢の長寿番組で、国民の同胞意識を盛り上げる効果は抜群であり、韓国や中國も同じ番組をやりたいだろうが、物まねといわれるのが嫌で踏み切れないのだろうか。
2018年10月01日
181001 高過ぎるスマホ料金
日本のスマホ料金は外国に比べて高過ぎ, 携帯3社が異常な高利益を上げている, どう考えてもおかしい、と菅官房長官が言う。確かにNTT、KDD, Softbankの3社のシェアは90%の寡占状態で3社の利益率は30%であり、一般企業平均の6%に対し5倍も儲けている。国民財産の電波を独占的に使うスマホ会社がボロ儲けするのは大きな違和感がある。
新聞情報によると、一般的な5ギガバイトの月料金は、東京7,560円、NY5,990円、ソウル4,445円、デュッセル3,780円、ロンドン2,444円、パリ1,780円と 東京がダントツでパリの4倍も高い。日本は長く使うと料金が安くなる納得感があり、必ずしも高くはないと会社は言うが、それは企業の勝手な理屈であり、会社を変える度に法外な違約金を取られる利用者は堪ったものではない。
私も菅長官に同感で、高過ぎるスマホは全く使う気にならない。寡占の各社は使用者を縛りつけて、例えば4年縛りは4年間継続使用することを条件に料金を割引するが、途中で会社を変更すると高い違約金を取られる。契約更新時に長々と説明される複雑な内容は購入者には完全に理解できないまま契約させられていると思う。
当方は息子夫婦がdocomo、娘家族4人はau家族割で月30,000円近く払い 家族間の連絡には超便利だという。しかしオヤジの当方は私、家内、会社と3台のガラケーで料金はスマホ1台分の月6,000円、年間換算するとスマホより30万円近く安くなる。ガラケーは少し格好悪いがそれさえ我慢すれば、何の問題もない。自宅と事務所には各々PCがあり、スマホでは出来ない複雑な仕事が出来るので、金食いスマホを使う気にならない。
来春には楽天が格安スマホを発売すると聞くが、その時にはガラケーをスマホに変えようかと内心では思案している。周回遅れで参入する楽天だから、シェア確保の為、格安料金で先行3社の独占に割り込もうとする筈だから、激しいダンピング競争を期待している。アダムスミスの自由競争論には本当に感謝だ。
逆に私は、若者達が何事もスマホに頼り過ぎて 新聞を読まないことを心配している。確かにスマホは便利なアプリが沢山あり、いま何が起きているか瞬時に分かり、それをチラッと斜めに読んで社会の動向を殆ど知っているかの如く錯覚するが、それはごく表層的なニュースであり、深く考えずに暮らす生活習慣が身についてしまう。歩きスマホや電車スマホで、世界ニュースの超ダイジェスト版を読んで社会動向を知った気分になり、思索する習慣を喪失してしまうことが恐ろしい。忙しくても若者達は新聞情報も精読して、時代の底辺に流れる大きな時代の傾向を読み取って欲しいと願っている次第。
新聞情報によると、一般的な5ギガバイトの月料金は、東京7,560円、NY5,990円、ソウル4,445円、デュッセル3,780円、ロンドン2,444円、パリ1,780円と 東京がダントツでパリの4倍も高い。日本は長く使うと料金が安くなる納得感があり、必ずしも高くはないと会社は言うが、それは企業の勝手な理屈であり、会社を変える度に法外な違約金を取られる利用者は堪ったものではない。
私も菅長官に同感で、高過ぎるスマホは全く使う気にならない。寡占の各社は使用者を縛りつけて、例えば4年縛りは4年間継続使用することを条件に料金を割引するが、途中で会社を変更すると高い違約金を取られる。契約更新時に長々と説明される複雑な内容は購入者には完全に理解できないまま契約させられていると思う。
当方は息子夫婦がdocomo、娘家族4人はau家族割で月30,000円近く払い 家族間の連絡には超便利だという。しかしオヤジの当方は私、家内、会社と3台のガラケーで料金はスマホ1台分の月6,000円、年間換算するとスマホより30万円近く安くなる。ガラケーは少し格好悪いがそれさえ我慢すれば、何の問題もない。自宅と事務所には各々PCがあり、スマホでは出来ない複雑な仕事が出来るので、金食いスマホを使う気にならない。
来春には楽天が格安スマホを発売すると聞くが、その時にはガラケーをスマホに変えようかと内心では思案している。周回遅れで参入する楽天だから、シェア確保の為、格安料金で先行3社の独占に割り込もうとする筈だから、激しいダンピング競争を期待している。アダムスミスの自由競争論には本当に感謝だ。
逆に私は、若者達が何事もスマホに頼り過ぎて 新聞を読まないことを心配している。確かにスマホは便利なアプリが沢山あり、いま何が起きているか瞬時に分かり、それをチラッと斜めに読んで社会の動向を殆ど知っているかの如く錯覚するが、それはごく表層的なニュースであり、深く考えずに暮らす生活習慣が身についてしまう。歩きスマホや電車スマホで、世界ニュースの超ダイジェスト版を読んで社会動向を知った気分になり、思索する習慣を喪失してしまうことが恐ろしい。忙しくても若者達は新聞情報も精読して、時代の底辺に流れる大きな時代の傾向を読み取って欲しいと願っている次第。