2019年03月

2019年03月27日

190327 中国とロシア 

       
世界は国際化が進んだが、面倒な問題を引き起こす国が必ずある。代表的には中国とロシアだ。
中国は南シナ海を占領して地対空ミサイルを装備した軍事基地とし、東シナ海の尖閣諸島を略奪するチャンス常に狙っている。中国は 黄海、東シナ海、南シナ海、の全て浅い大陸棚に囲まれており、黄海はごく浅く平均水深は50m, 東シナ海は150〜200mと浅い。これは資源開発には好適だが、軍事的には問題で、特に深海に潜って身を隠して作戦行動する潜水艦は 浅い海域では直ぐに発見されて撃破される非常に危険な海である。深海に潜った1隻の潜水艦は、駆逐艦,巡洋艦など10隻以上の海上敵艦と対等に戦えるほど強大な力を発揮するから、素早く太平洋の深海に潜る出口が必須である。その出口は台湾南のバシー海峡と尖閣諸島の宮古島海峡の2つがある。もしこの両海峡を日米海軍が封鎖すると、中国潜水艦は浅い自国領海では身を隠せず絶対絶命になる。従って尖閣海域を略奪することは中国海軍の悲願でもある。もし中國潜水艦が広大で深遠な太平洋に進出してしまうと、発見は殆んど不可能になり、日本と米国は戦々恐々に陥るので、海上自衛隊は尖閣諸島の守備を固めて、海峡封鎖して中国潜水艦を領海内に閉じ込めることが絶対条件である。                                                                                                 
米国トランプ大統領は貿易赤字の最大の元凶である中国からの輸入品に高関税を課して輸入抑制に動いた。その結果 世界をリードしてきた中国経済に急ブレーキがかかり、昨年末より中国は深刻な不況に見舞われて倒産企業が続出している。米国輸出が止まった中国は内需拡大策に転換して、国内投資に重点を移しているが、その中核の住宅建設は殆どが投資転売目的である為、常にバブル破裂の危険を孕んでいる。                                                                                                                    
中国は情関産業育成にも力を注ぎ、スマホ市場は、韓国Samsung, 中国Hauwei, 米国Appleの3社が世界をほぼ3分割している。問題は中国スマホHauweiには特殊回路が組み込まれて使用者の情報が中国政府に筒抜けになる設計だと警告されており、米国がその危険性を発表して全世界が警戒し始めた。驚いた中国政府はそのような秘密回路の存在を否定するが、一旦危険視され始めた中国スマホは世界市場から締め出される見通しになった。                                                                                                              
安倍首相は北方4島返還を実現するためプーチン大統領と10回以上の直接会談を繰り替えしているが 日本とロシアが接近する危険性を欧米は警戒している。佐藤元首相の沖縄返還を見習い、安倍首相は北方4島返還を実現しようと執念を燃やすが、プーチン大統領を口説き落とすのは至難だと世界は見る。日本がロシアと親密になることは中国に対する抑圧カードになると思われているかも知れない。確かに中国とロシアは基本的には根深いライバル関係にあるが、資源の輸出入、対アメリカ戦略等で両国は協力する局面が多く、日本が期待する対中抑止力は期待できないと欧米の戦略家は断言する。                                                                                     
特にプーチン大統領は 自国民保護を名目にル―マニア東部を占拠し、クリミヤ半島奪取、更には米国大統領選挙に干渉など、大国とは言えないと乱暴な国家である。北方4島を外交で取り返すことは殆んど不可能だと私は思う。4島全島は早急に諦めて、歯舞,色丹,国後の合計で全島の35%面積の3島返還に的を絞り、多数のロシア人が住む最大の択捉島は諦める時期だと思う。65%の択捉島をロシアに譲って、小さな3島に的を絞り、早急に日ロ交渉を完結する時期だと私は思っている次第。                   


mh3944 at 14:24|PermalinkComments(0) 政治 

2019年03月20日

100320 福祉予算の浪費 

   

何でこんな無駄なことをするのか!と福島で除染作業をする担当者は笑っている。地表の表面土を剥がしてスコップで袋詰めしたり、草刈りや伐採、家の壁や屋根をブラシで水洗する, 誰でもできる作業に日当15,000円の高給がつく。年間1ミリシーベルト以下が目標だと言う周辺は 数ミリシーベルトばかりの地区だが 買物やジョッギング中の人々も多数おり、何が危険なのが全く分からないという。                                                                      
実は私の隣家にも引き籠り気味の若者がいる。暫く見ないと思っていたら 福島ナンバーの軽自動車で帰ってきた。スキル無しOKの除染アルバイトだと直ぐに分かった。 作業は簡単だが、毎年の予算は必ずつくので、除染業者はボロ儲けだとのウワサだ。これは閑な若者達のアルバイト稼ぎに最適だが、技術蓄積はゼロで、契約期間が終わると、若者達は再び引き籠り生活に戻るだけだ。                                                                                               
除染現場から運び出された無害の黒い袋詰汚染土は 福島県内に見渡す限り積み重ねられている。その処分方法を巡って今回、高速道路の基礎土砂に使用する案が発表された途端、周辺住民が猛反対を始めたと聞く。他に処分する方法が無い無害な土を 高速道路の基礎地盤に使っても全く問題ない筈だが、地元住民達は風評被害とかで反対する。そして運び込まれ続ける黒袋は増え続けて、益々処分に困るのは承知の地元民が反対するのだから、何とも始末が悪い。                                                          
                                           
東電福島第一原発の敷地内を埋め尽くす巨大タンク群のトリチューム水も同じだ。このトリチューム水は殆んど水そのものであり、世界の常識は普通水で薄めて海洋に流しているが、福島の漁業者や漁協は、風評被害を理由に海洋放出に猛反対を続けている。その結果行き場を失ったトリチューム水は、日々積み重ねられて東電第一原発所の敷地を埋め尽くしている。最終的には福島沖の太平洋に放出する以外に解決策はあり得ないことを漁民達も十分承知にも拘らず、先の延ばしするのだ。我々日本人同胞は何故これほど無責任な民族に成り下がったのだろうか。民主主義の大きな欠点は、民衆が我儘を民主主義と混同して、税金を浪費し続けることだ。                                                                                   
                                     
こうして福祉厚生予算は増大し続けて、終に国家予算総額の40%を越えて破滅に近づいている。高齢の私は先日、玄関の石段でケガしないいように、長さ1.5mのアルミ製手摺を2ケ所ほど取り付けた。ごく簡単な工事で、日曜大工でも取付け可能な優しい工事だが、玄関口でもあり工事慣れした福祉工事業者に発注した処 10万円を請求された。ホームセンターでパイプとセメントを手配すれば 2〜3万円の日曜大工で完工できる工事だが、高齢者のケガ予防という福祉厚生予算になると、途端に3倍の高額に跳ね上がる。工事業者は福祉厚生予算を申請するよう強く勧められたが、元気な私は断って全て自己負担した。                                                         
                                      
日本はネコも杓子も福祉厚生に狂乱中で、福祉の名前を借りると、形式的な審査で予算が認められ工事業者は大喜びするが、その負担は我々の子供や孫達に回される。典型的な零細企業の我が社も復興税を納めているが、このよう福祉厚生名目で無駄使いされ続けることを思うと本当に腹が立つ。これでは我が国は三流国家に陥落するのは遠い先のことではないだろう。            


mh3944 at 13:24|PermalinkComments(1) 政治 

2019年03月14日

190314 ペットの公園デビュ-(続)

豆柴犬を飼い始めて既に2年近いが色々勉強をさせられる毎日である。雨風に拘らず朝夕の散歩が欠かせないので、生半可な気持ちで飼い始めると本当に後悔してしまう。         
                                            
公園デビューはまだまだ試験中だが、相手方の愛犬については適度の誉め言葉を絶やせず、先方が家族以上に愛するペットを傷付けることは絶対ダメであり、下手すると大きな恨みを買う羽目になる。その為の安全な方策はやはりある程度の距離感を保つことだと思う。例えば4匹の保護犬を毎日散歩させているKさんには、私は尊敬の念をもっていたが、ある時期から何だか疎遠にされ始めていることに気付いた。何も心当たりはなかったが、相手の愛犬に私が近づき過ぎているのではないかと思った。それからは注意して距離を置き始めてやっと普通の感覚に戻った感じがする。やはりいくら可愛くても他人の愛犬に近付き過ぎるのは禁物だと知る。                    
                                             
犬と親しくなるにはオヤツがベストだが、一度オヤツを貰った犬は相手を忘れず、再会すると必ずオヤツを欲しがって寄ってくるので、他人からオヤツを貰うことを極端に嫌がる飼い主がいる。犬は相手の臭いだけでなく顔や体形も記憶しているらしく遠方からでも見分けて寄ってくる。他方オヤツを喜ぶ飼い主もおり、その辺りの判別は欠かせない。                    
                                           
犬が集まると仲間同志のふざけ合いが始まる。犬の社会性を育てる大切な触れ合いだが、初めは遊びでも本気のケンカに発展することが屡々あり、相手犬にケガをさせないよう注意が肝心である。当方の豆柴犬は性格が優しく結構ハンサムな男前だが、強い相手には直ぐにしっぽを巻いて逃げるので激しいケンカはしないが、少々悔しい気持ちもある。もし実の息子だったら尻を叩いてけしかけたかも知れない。                                                                      

愛犬と散歩する飼い主は引退者が多く、互いに顔見知りで犬の名前も直ぐ紹介し合うが、飼い主の素性、名前、年齢などはお互いに殆ど聞かない。当然プライバシーもあるが お互いに閑人生活で、自己を語ることは避けたいようだ。若い女性は当然少ないが彼女達はリードを長く伸ばして本人はスマホに夢中だから余り犬の運動にはならない。 最近は団地で飼いやすい小型犬が多く、ポメラニアン、チワワ、トイプードル、ダックスフンド等が増えている。これら小さなペットは自己の非力を十分承知しているらしく、誰にでも寄ってくる社交的な性格が多いが、それは非力な動物の生き方でもあり、人間社会とも似ていると思う。
                                            
愛犬の名前は飼主の趣味を反映して本当に多彩だ。一般に多いのは小春ちゃん、コロちゃん、ケンちゃん、ジャック君、タロウ君、コタロウ君、ヤマト君などだが、モミジちゃん、クック君、アト君、クウタ君、するめ君、アヅキちゃん、ルチアちゃん、ローレンちゃん、などなどで本当に色々だ。例えばメシを食ったクウタ君とは大胆な名前なので話を聞くと、ペットショップに勤める娘が、他人と違う名前として空太と名付けたが、メシを食ったと勘違いしている人が多いと苦笑いしていた。ローレンちゃんは素敵な金髪のダックスだが、ソフィアローレンから名付けたといい、飼い主の服装や趣味から直ぐに想像できた。                                                                                


mh3944 at 10:55|PermalinkComments(0) 雑感 

2019年03月01日

190301 米大統領を見直した

 
あれほど鳴り物入りで期待された、米トランプ大統領と北朝鮮の金恩正のハノイ首脳会談が決裂した。人格的に問題あるトランプ大統領だが、今回の見事な決断力と行動を私は見直してしまった。 オバマ氏やクリントン氏だったら、多分いろいろと口実を並べて 連絡事務所開設、終戦宣言、寧辺核基地の査察などで会談の成果をPRし、経済封鎖に苦しむ金正恩にはケソン工業団地再稼働で外貨を提供して大喜びさせて終わったに違いない。しかし北に核廃絶の意思がないことを知ったトランプ大統領は首脳会議の椅子を蹴って退席し帰国してしまった。大々的な出発見送りを受けて2000キロの鉄道旅行でハノイに乗りこんできた金正恩は、手土産ナシで帰国することになり、国民や軍部に如何に説明して誤魔化すかと狼狽しているに違いない。トランプは一枚も2枚も役者が上だった。                                                                                    
                                      
確かにトランプ氏はお世辞にも立派な人格者とは言えない。ロシア疑惑も事実だろうし、有名女優と不倫、気に食わない側近は次々と解雇するなど、もう無茶苦茶な大統領である。彼の本職は不動産業で、土地や建物を安く叩いて購入して、高く売り付ける騙しの職業であり、株屋と並んで私が嫌いな職業である。長年人騙し業に専念してきたトランプ氏に名演説を期待するほうが無理筋といえる。オバマ氏やクリントン大統領は外見的には立派な人格者であり、側近が書き上げた名演説を代読して世界を喜ばすが、実質的には何も残らない政治家だった。                                                                
                                     
一般に大統領に最も必要な義務と責任は 乱暴な独裁者から世界と国民を守ることであり、核ミサイルを手放さない金正恩のダマシの術に乗らないことで、トランプ氏は不恰好さを承知で首脳会談を決裂させる勇気があった。枝葉末節な拉致問題に囚われ続ける日本のマスコミ評論家にはトランプの爪の垢でも飲んでもらいたいと思う。                          
                                           
韓国文大統領も大いに落胆させられただろう。翌日3月1日は独立運動100周年記念日で, ご自分の先見性と外交能力を世界に大々的にPRしようと意気込んでいたが、予想にもしなかった首脳会談決裂で混乱し急いで演説内容を書き換えた。うすら笑いを絶やさない厭らしい文大統領の慌て振りが目にみえるようだ。                                  
                                             
今度は自分の出番だと安倍首相が言っているが急ぐことは無い、下手に出しゃばって登場し、拉致問題の早期解決など空念仏を唱えると世界から嘲笑される。それでなくても核よりも拉致解決が先決だと叫び続ける日本は世界から軽蔑されているのだから。北問題に関与出来ず、出番を探ってたプーチン大統領も、状況の激変に無傷でいたことを内心でホットしているに違いない。                                              
                                            
中国習近平は如何だろうか? 知恵も良識も無い金正恩に如何に付き合うが困惑しており、もし適当な出番があれば、米国に恩を売って不況に苦しむ国内経済の再浮上に役立てようと狙っていただろうが、トランプ大統領の思い切った行動に再び出番を探っているに違いない。                                                           
                                    
今回の米/北の首脳会談決裂を私はテレビで見たが、午後4時予定の記者会見に遅れて登場したトランプ大統領が、苦悩に歪んだ顔付きで記者会見を終えると直ぐに空港に直行して帰国する行動力の凄さに見とれた。しかし米国議会は厳しく、北の核廃絶に苦闘する大統領を尻目に、個人秘書だったコーエン氏を公聴会に引き出して、トランプ大統領の不正探しに熱中する非情さにも驚かされた次第。







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