2019年09月

2019年09月22日

190922 ガラケーが恥ずかしい

           
ありふれた話しで恐縮だが、ある年配女性が ガラケは恥ずかしいので スマホに変えようか否かの紙上相談に、賛成派と反対派が意見を戦わせていた。当人はガラケーで間に合っているが少々恥ずかしい、しかし多機能スマホは使いきれそうにない!と悩み、賛成派はスマホを使うと新しい世界が開ける、もし諦めると一生後悔すると。反対派はガラケーで間に合えば高料金のスマホに変える必要はない、と主張する。ガラケー愛用の私もこの議論を興味深く読んだ。                
                                    
八十路の私は社員3名でロボット保守管理業を自営する零細企業オヤジで、社内はPC4台、ガラケー3台、タブレット1台、固定電話/FAXを使っており、ITのお陰で、日常業務は私一人が殆どPCで処理しており、固定電話も転送で十分間に合い、スマホに変更する必要は全く感じていない。特にガラケーの料金は安く3台合計で月6,000円前後と、スマホ1台分の料金で経費節減が必須の零細企業者は 格好などを言っておられない。当社はユニークなIT業も手掛けており、アイデアさえあればガラケー + PCでも有益なIT事業を起業できている。            
                                       
確かに多数のアプリが使えるスマホは超利便で、単機能のガラケーでは恥ずかしさも無くはないが、高齢で鈍感な私は大枚を払ってまでスマホに変える気持ちはない。特に我が国のスマホ料金は欧米の2倍以上と高く、寡占利益を貪るdocomo, au, softbankの3社に貢献する気持ちはさらさらない。トヨタ、新日鉄など一般企業が長年 苦心惨憺して生み出す利益レベルを、これらIT企業は簡単に計上できるのは典型的な独占事業の弊害であり、内心では許せない気分が私にはある。


幸運にもIT時代で好況を博しているこれら寡占企業は、その幸運を自分の実力と過信している例が多く、例えば月旅行一番乗りを宣言したZOZO-Townの前澤社長などは浮かれ経営者の代表例ではないだろうか。 欧米料金レベルに値下げするよう政府は再三催促しており、その値下げが実現した暁にはスマホに買い替えてもよいとは思っている。                      
                                      
私がスマホを好きになれない理由は他にもある。それはスマホの利便性に溺れて、若者達が軽薄になっているのでは?との不安がある。彼らは目が覚めると直ぐに世界の出来ごとをスマホでレビューして安心するが、その超利便性に酔って、各ニュースの深い裏事情を考える習慣を失っているのではないだうか。      
                                      
例えば英国が、多くの効率性を放棄してEUから離脱しようとする裏には、誇り高い英国紳士のプライドが隠されていることを理解しているだろうか。中国がITで世界制覇を狙っている現実、韓国文大統領の親北反日の裏には、北朝鮮と連合して核ミサイルを入手して日本を圧倒したい執念が隠されており、執拗に騒ぎ続ける香港市民は、中国政権下の奴隷生活は嫌だが お隣り深圳に国際金融センターの地位を奪われそうな現実、経済は貧弱だが軍事力だけは絶対に世界最強を維持したいプーチン大統領の心情など、ニュース裏の深淵な現実を考る余裕を 若者達から奪っているほうが余程恐ろしいと私は思っている次第。            


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2019年09月12日

190912 命の叫び 

「もうおねがい。ゆるして、ゆるしてください。おねがいします。きのうぜんぜんできてなかったこと、これまでまいにちやってきたことをなおす。これまでどんだけあほみたいにあそんだか。あそぶってあほみたいだからやめる。もうぜったい、ぜったいやらないからね」「ぜったいぜったいおやくそく。あしたのあさは、きょうみたいにやるんじゃなくて、やるんじゃなくて、もうあしたは、ぜったいやるんだとおもって、いっしょうけんめいやって、パパとママにみせるぞ。えいえいおーう。おやくそくだから、ぜったいにおねがい」

これは昨年まだ寒い3月 風呂場で義父から冷水を浴びせられて死亡した目黒区の船戸結愛ちゃん(5才)が 絶命する前にパパ,ママ宛に書いた最後の詫び状だった。結愛ちゃんは食事も与えられず衰弱して寒さに震えながら 残る力を振り絞ってチラシの裏に書いた最期のおねがいだ。八十路を過ぎた私も思わず涙した。テレビに映る愛くるしい結愛ちゃんが、ごく短い生涯に覚えた語彙をフルに使って冷酷なパパに許しを請うた心からの訴えだ。小理屈並べて80年生きてきた私も恥ずかしくなる。 近年、幼児や子供の虐待死事件が多発し 1月には野田市の栗原心愛ちゃん(10)が父親の虐待で死亡、鹿児島出水市では大塚璃愛来ちゃん(4)が同居の交際相手 日渡駿(21)に風呂場で溺死させられるなど、毎日のように痛ましい悲劇が平和な筈の我が国で続いているのだ。  

 結愛ちゃんの義父 船戸雄太(34)は何故ここまで冷酷になれたのか。母親の船戸優里(27)は、同居する雄太が怖くて結愛ちゃんを守り切れなかったと裁判で泣いて詫びている。若い女性が心理的DVで動けなかったのかもしれないが それは言い訳にならない。 野獣の世界で親の子殺しが知られており、ライオン社会ではボスが交代すると、新ボスは1〜2年以内の子供ライオンを殆ど殺すという。雌ライオンは我が子を守ろうとするが、新ボスは徹底的に子供ライオンを攻撃してかみ殺すという。これは雌ライオンを早く発情させる為の雄の本能的な行為だ。しかし大脳が発達した人間ではこの本能は破壊されており 子供殺しは殆どあり得ないと学者先生はいうが、船戸雄太にはこの子供殺し本能がまだ残っていたのだろう。  

赤ん坊や子供が訳もなく泣き叫んで親も怒り心頭に達することはあるが、船戸結愛ちゃんの真摯な詫び状から それとは全く違う。食事を与えず寒い風呂場で冷水を浴びせて衰弱死させた船戸雄太は、他人の遺伝子をもつ結愛ちゃんの存在が許せず、子殺し本能が働いたのだろう。

比較するには適当ではないが、私の故郷山口の童謡詩人 金子みすずを思い出した。萩に生まれて昭和初めに下関に嫁ぎ、無学で遊び人の夫から淋病を染され 唯一の楽しみの短歌まで禁止されて 心理的に追い詰められ、終に26才で自殺したが 彼女も心揺さぶる命の叫びを数十篇の短歌に残した。お見合い写真だろう彼女の姿には、内面に深い悩みと苦しみを秘めながら 短い人生を閉じた悲痛の叫びが読み取れる。いつの時代にも脳が未発達なケダモノ近い若者がいるのは本当に困ったものだ。

金子みすずの詩                     
おさかな、  海の魚はかわいそう。お米は人につくられる、牛はまき場でかわれている、こいもお池でふをもらう。 けれども海のお魚は なんにも世話にならないし いたずら一つしないのに こうしてわたしに食べられる。ほんとに魚はかわいそう。
                            
わたしと小鳥と鈴と:  「わたしが両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。わたしがからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴はわたしのように、 たくさんなうたは知らないよ。鈴と、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。





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2019年09月06日

190906 子供の自殺

                           
夏休みが終わり、小中学校の児童や生徒が再び通学し始めた、休暇明けは子供の自殺者が特に増えるという。子供たちがガキ大将のいじめを苦に夢多い命を絶つのは悲しいことだだ。                                      
                           
70年前の国民尋常学校に通った私の時代にもガキ大将はいた。最初は体の大きいI君だったが、3〜4年生になるとO君/K君の鬼コンビに代わりI君は静かに身を引いた。サル山のボスと同じで静かで奇妙な交代劇だった。中学校になると口達者なF君とS君がボスになった。口下手で非力な私は残念だが全く抵抗できず新ボスに忍従した。目前の屈辱を我慢して、将来に仇返しする私の性格は幼少時から芽生えた。             
                                   
高校生になっても、意地悪に忍従しながら力をつけて 後日に反撃の機会を狙う私の世渡リ術は段々と強固になった。大学進学も希望大学は絶対に無理で推薦できないという教師に反抗して猛勉強して一流大学工学部に現役合格して教師連中を見返し、大学卒業時は友人全員が一流企業を目指すのを尻目に、私は働き易い新鋭中堅企業を選んだ。そして夜間大学で経済学をマスターし、論文コンペに実証的な論文を提出して、一等賞を獲得して同期生達を尻目に、研究所を脱出し東京本社に転勤、更に英会話をマスターして米国医薬品会社を単独訪問して、先方会長と直談判で合弁会社を設立しその社長に就任し、欧米の多数の企業と交流して、ハワイやカナリア諸島などの行楽も満喫した。定年後は退屈な余生に苦しむ同期生連中とは違って、自己資本でROBOTメンテ会社を設立して刺激にあふれる余生を満喫している。      
                                     
先日(8/30)の新聞に、明治大学名誉教授の入江隆則氏が、いじめは子供を守るだけでなく、いじめと戦うことの重要性を子供達に教えるべきだ、と説いている。入江氏は小学時代のイジメに対して、後年に仲間を増やして ボスを村の神社に誘い出して殴り倒したという。社会のあらゆる面で大同小異イジメの絶えることはないが、日本では、いじめと戦うことを教えないのは問題であると入江氏は主張する。                  
                                      
先日の、岐阜市の中学校のいじめ問題も、「私も一緒に戦いますので、先生、力を貸して下さい」との女子生徒の訴えを無視して自殺に追いやったように、平和憲法に代表される日本は完全に平和ボケに洗脳されている。正論を主張して戦うことを忌避して、平和!平和! と念仏を唱えることが重視され過ぎていると私も思う。    
                                   
国際社会は意地悪ばかりの世界である。ロシアと中国は常にアメリカに反対し妨害する。韓国もあらゆる面で日本を敵視し妨害する。徴用工問題、慰安婦問題、教科書問題、レーダー照射問題、GSOMIA破棄 韓国議員団の竹島上陸と万歳、靖国参拝非難,、旭日旗反対、福島放射能の再調査要求........と、日本に妨害工作を仕掛けことで、国内の支持率の維持を図る卑しい国である。しかし外務省は自己主張を控えて 韓国の宣伝工作に先行を許している。国際社会では控え目は禁物で全く評価されない。韓国などの意地悪に対抗して、堂々と主張する教育を進めるべきである。 
                                     





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