2019年12月

2019年12月31日

191231 ペットとの生活

我が家に柴の幼犬Pがやってきて2年が経過した。雨でも風でも毎朝30分と夕方1時間の散歩が欠かせないのはかなり苦労だが、健康には良い筈と言い訳しながら朝夕歩いている。ペットの飼育は子供の養育と似ており、家庭に話題が増え、上手く育てると本当に優しい家族の一員になる。             
                                            
初めに犬のトレイナーから教えられた、犬を叩くことは厳禁、優しく接することが原則、悪事を犯したら間髪を入れず何が悪いかを犬に教えることを指導された。時間が過ぎて怒ると何が悪いのか犬にはわからず 不信感を持つ、などのルールを守りながらPを育てると 段々と信頼し合える関係になってきたが、まだ試行錯誤中のこともある。例えば転がってきた他人のボールを口にくわえて放さず それを取り戻そうとするとPは激しく抵抗する。何とか友好的にボールを取り戻したいがなかなか難しい。
                                              
社会はペットブームで、ダックスやトイプードル等の小型犬と、柴等の中型犬が主流だが、私の街には柴が多く直ぐに仲良しグループができた。ペット同志の付き合いは飼主同志の付き合いであり、犬の悪口は絶対にタブーだ。ペットは実の子以上に愛しい家族の一員であり、ペットに話しかけることを飼主は一部始終聞いている。忙しい朝と違って夕方には、多数の犬仲間が広いグランドに集まる。10匹以上の柴が走り回る光景には通行人も目を見張る。運動不足のペットには広いグランドを走り回るのが最高のリフレッシュだが、飼い主には重労働で耐えられず、犬同志に任せて競い合わせている。
                                            
西洋犬の多くは温厚だが 日本犬は性格が厳しく気を使うことが多々ある。更に同じ柴犬でも 元気に走り回る犬、特定の相手と組みあい戦うのが好きな犬、自分より小型の相手と遊ぶのが好きな犬、遊びよりエサが欲しくて飼主間を歩き回る犬、殆んど動かず静かに見守っている犬、などなど多種多様だが、Pは優しい性格で小型犬に追っかけられて逃げ回るのが好きだ。小型犬が相手だと安心して振り返りながら何周も走り回るが、中型犬以上に追っかけられると恐怖を感じてか直ぐに止まって 怒りの形相で相手犬を威嚇する。 仲間のKは可愛いいメス柴だが気性は激しく不慣れな人には噛みつくが、同じく気性の激しい雑種のRが大好きな遊び相手で、出会うと直ぐに2匹は激しく組み合って遊ぶが、時々本気のケンカに展開することもある。
                                            
多くの柴犬は仲間同士で遊ぶのが好きだが 飼主次第では、遊び方を知らないまま成長した数匹もおり、彼らは社交性が乏しく不用意に近寄ると警戒して噛まれる。幼犬の間に仲間同志の遊びを学ばせることが大切なのは我々人間と同じだ。 訓練ナシで育った犬は警戒心が異常に強く、番犬には最適だがペットとしては不合格だ。ペットは殆どの時間を飼主と過ごす為、飼い主の性格がペットに反映して、社交性のある犬、警戒心が強い犬、静かな犬、など千差万別に育つ。
                                            
ペットは若い間は元気で本当に可愛いが、中年を過ぎると病気になり易い。雑種は健康で病気に強いが、近親交配の血統犬は寿命も短かく動物病院の世話になることが多い、全て自由診療で経済的な負担も大きい。遊び仲間の先輩Rちゃんも、白内障で目が見えなくなって既に1年近く経つがまだ永らえており、飼主には苦しい日々が続く。生き物はお互いに寿命が避けられないが、私と同時期に生を受けたPには 可能な限り生き甲斐ある環境を提供してやろうと思っている次第。
                                     



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2019年12月23日

191223 町内会の一斉掃除 

毎年、春と秋には町内会の一斉清掃があり、先週日曜も9:00~10:00に秋の掃除があった。都会のマンションは、お隣り同志の付き合いが極めて希薄だと聞くが、郊外も同様で 日常些事に追われて近所付合いが希薄になり、日々の挨拶も精々向三軒両隣程度、少し離れると殆ど顔も合さなくなる。付合いが薄くなるとお互いに感情も変化して 無関心から 険悪気味になり疑心暗鬼にもなる。しかし町内会清掃で顔を合わせとその嫌な雰囲気を一気に解消してくれる。  

今年は 早朝9:00〜スタートでやや気ぜわしかったが、人の話し声が聞こえ始めると 三々五々と隣近所が集まり始め 私も急いで参加した。まず初めに見たことのないご老体が黙々と枯草を刈りし始めているのに気付き、おはようございます、私は近くのHMですがお宅は?と声をかけると、先方は顔を上げて 私ですよと言う。よくみると向い隣りのKさんだったので 大恥をかいた。暫く会っていなかったが、お互いに風貌が本物の爺さんに変化しつつあるのを実感させられた。         
                                    
少し離れて若い女性が熱心に草取りしていたので声をかけると、今春に高校を出て英会話専門学校に通学し始めたと聞く 近くのM子ちゃんだった。彼女の家庭は開放的,社交的で、親子総出で参加するのでいつも感心する。ひと昔前なら英会話はビジネス社会に貴重な技能として重宝されたが、国際化が進んだ今日では、普通の英会話は多くの人々が話せる社会に変わった。M子ちゃんも本物の通訳を目指すなら、余程ハイレベルな英会話力が求められるだろう。またスマホにも自動翻訳機能がつくなど環境変化も激しい。もし私なら英語は当然として、スペイン語か、フランス語、中国語、或いは更にニッチな外国語を狙うだろうが M子ちゃんは初級英語の勉強に目を輝かせていた。彼女の幸運を祈る次第。 
                                     
少し離れて人付き合いの少ない家族があり 高齢の両親と中年の引籠り娘が住んでいる。引籠り娘は 超おてんばっ子で 小学校から帰宅すると 垣根を飛び越えて自宅の庭に入るほどの超活発な子供だったが、社会に馴染めなかったか 大学を終えると、自宅に引籠り 既に20年近く経過した。しかし毎年の町内清掃会には彼女は大喜びで参加する。閉じた心が解き放たれる貴重な機会なのだろうか 大変なお喋りで作業をリードするが 今年は姿が見えなかった。どうしたのか不安だったが 作業終了の直前に飛び込んできた。例年の10時スタートと勘違いしたそうだ。同居している親は 娘を起こさなかったらしい。親子関係が途絶して日常会話も無く、乾燥しきった家庭になっているのかと思うと恐ろしくなった。                  
反対側にも80過ぎの母親と50代の引籠り娘が住んでおり、母親の年金で暮らしているらしい。内閣府の発表によると 我が国には60万人という膨大な数の引篭り中高年がいると聞くが、人付き合いが濃厚な田舎育ちの私には、何故このような断絶社会になってしまったのか、何とも理解できない。 
                                     
道を隔てた反対側の家庭は、私大を今春卒業して地元市役所に就職した息子がいる。国家公務員の母親が 手練手管でやっと地元市役所に息子を押し込んだと 義理の父親が苦笑いしながら私に漏らした。我家のすぐ斜め隣りだが 私はその息子を殆ど見たことが無く 話したこともない。今日は話せるかと期待していたが、息子は姿を見せず、母親だけが参加していた。公務員の母は 息子が地元市役所に就職したことを 何故かひた隠しにしている。 息子もこれから地元サービスの要員として一生働く訳だから、町内会の清掃程度は参加して地元民の雰囲気を知っておくのもよい筈と思うが、サービス精神は皆無だ。母親は 地元サ-ビスではなく 倒産の危険がなく最も安定な就職先として息子を市役所に押し込んだのだろう。 国民に仕える公務員としては 何とも嘆かわしいことだ。青年時代に地元民と交流して市民感性を磨くなどは論外らしく 利己主義一辺倒で地元との接触を極力避ける家庭育ちは、これから長い公僕人生を如何に生きるのだろうか? 一般に日本の公務員の多くはこのように安定職業重視であり、わが国の将来は暗澹たるものだと思いやられた。


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2019年12月17日

191217 柿の贈り物 

 
我家の庭には柿木があり 毎年 実を沢山つける。 今年も大豊作だった。4〜5mの背丈で夏には2回ほど毛虫を消毒し、過リン酸石灰を施肥するが 今年は大きな富有柿を400~500個も実らせた。しかし秋になるとその柿を狙って小鳥群が来襲する。特に近くの電線にヒヨ鳥がやってきて、隙を狙っては飛び降りてくる。色々な撃退策を講じたが、結局はカラスに似せたプラスチック製シートを4〜5個ぶら下げておくと最も効果的で、奴らは怖がって近寄らなくなり、柿が十分成熟するまで日数を稼ぐことが出来る。しかし秋が深まり周辺の柿を食い尽くすと 再び ヒヨ鳥群は戻ってくる。今度は奴らは本腰で、早朝から電線に止まって ギャ〜ギャ〜鳴き交わしながら攻撃のタイミングを狙う。プラシートすれすれに突貫攻撃をかけてカラスの正体を確かめようとする。無風の日はカラスが全く動かないので 勇敢に飛び降りてくる。この段階になると、もうヒヨ鳥群を防ぐのは不可能なので ほぼ熟した柿を全部もぎ取る。こうして収穫した完熟柿は、表面は傷ついて少々醜いが 味は格別で、市販の未熟で収穫されてスーパーに並ぶ美しい柿とは比べ物にならないほど美味しい。 
         
毎年のことで、今年も近所が期待している気配もあり、家内と協力して収穫した柿を10個づつ小分けして20〜30包みをつくり、向う三軒両隣、少し遠くの10余軒、友人知人、ペット仲間, 仕事の関係者などに配った。隣り近所は玄関口に黙って置くだけで 我が家からの贈物だと直ぐ分かる。そして暫くすると、お返しにミカン、リンゴ、旅行土産、お菓子、手芸品などが当方に届く。当惑する家内は もう来年からは柿のプレゼントは止めようと 毎回言うが 律儀な柿木は相変わらず 毎年沢山の実をつける。無邪気な子供達が喜んで美味しいと叫ぶのが聞えると 追加プレゼントすることもある。付き合いのない家庭には配らないので 周辺の目を気にしながら配るので 少々気苦労もある。こうして我家の柿は 毎年立派な 外交官となって近隣友好の役を果たし、日ごろのご無沙汰や疑心暗鬼を解消してくれるのは本当に頼もしい。柿のお陰で今年も隣り近所と気心が通じた温かい雰囲気で 新年を迎えることができる。
   

社会は誰でも周囲との交友関係の維持に気を使う。特に利害関係が複雑に絡みあう国際関係も似た面が多い。日中関係、日韓関係、日ロ関係も、徴用工問題や慰安婦、更には尖閣諸島など、当方に正当性は山ほどあるが、韓国には反日で洗脳された国民感情があり、中国には日本の南西諸島で取り囲まれて太平洋への自由な出口を塞がれた大国の意地がある。ロシア側には北方領土の 目と鼻に先に米軍ミサイルを設置されては困る軍部の意地がある。しかし国家間の交流が希薄になると お互いに疑心暗鬼が先鋭化して 北朝鮮のように国民を飢死させても軍事増強に邁進する。もし国家間の交流が頻繁になれば、お互いに立場を理解し易くなり戦略も和らいでくる。やはり我々は常日頃の交流を絶やさず 根気よく意思疎通を続けて 先鋭化し易い感情を防がなければならないと思う。  


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2019年12月10日

191210 首都直下大地震

 
30年以内に70%の確率で発生すると言われる首都直下大地震の恐ろしい災害予想をNHKで見た。最悪25,000人が焼死するという恐怖の災害である。都内で働く若者やマンション住民達はこの映像をどう見ただろうか。利根川近郊の田舎に住む私には、大河の決壊で我が家も4mの洪水に襲われるとの予想も怖いが、火災の方が格段に怖い。

殆んどの火災は、ごく初期にはバケツ一杯の水で消火できるが、そのタイミングを逸すると大火災に拡大して消防隊の手にも負えなくなる。ある学者の予測では、直下大地震での火災発生は都内で800ケ所程度というが、対応できる大型消防車は500台であり、初期消火を逃すと大火に発展して手に負えなくなるという。

危機予想と対策は非常に難しく、福島第一原発の場合も、万里の長城が如き巨大防潮堤の建設案は民間企業の負担で出来る訳もなく、旧東電の役員会では議論にならなかったという。確かに15m級の超巨大津波や、空爆にも耐える超頑強な建造物は サラリーマン役員が議論するテーマではないかと私も思う。しかし原発は冷却機能維持が絶対に必要であり、その為の電力供給維持の為、電源車の準備を怠ったのは東電の怠慢であり、旧経営陣はやはり有罪であると私は思う。例えば@20百万円程度の移動型電源車を20台調達しても投資は僅か4億円であり、電力供給の中核を支える福島原発の安全投資として ごく軽微で原発暴走を抑制する効果は絶大であり、その検討を怠った東電役員の責任は免れない。

首都直下大地震で予想される800所の出火は全て初期に消火する必要があるが、建物の倒壊や道路の渋滞で、大きな困難が予想される。仮に1ケ所の消火に消防車3台を必要とすると、800 x 3=2,400台の大型消防車が必要となり、2交代制では約2万人の消防隊員が常時待機する計算となるが、これは余りにも非効率で無駄な態勢ともいえる。
                      

失笑を承知で私のアイデアを披露すると、戸建て住宅の消火は全て各家主の責任として 各住宅に高性能小型消火器を無償配布する。同時に都市圏を走る2千万台の自動車全てにも、高性能小型消火器の搭載を義務付ける。そしていつどこで大地震が発生しても、手元の小型消火器で消火に駆けつける。初期消火に貢献した運転者には、以降の自動車税を無税とすることで報いる。車の所有者は深夜でも休日でも、大地震の際は、現場に駆けつけて消火活動を行ってもらう。もしこのアイデアが機能すれば都内800ケ所の出火の多くは初期消火できるだろうと思う。本職の消防庁隊は湾岸石油タンクや大型火災の消火に専念することにする。

戸建て住宅用3千万個+自動車用2千万個=合計5千万個の高性能軽量消火器が必要となるが、その単価@2,000円とすると、@2,000 x 50,000,000個=100,000,000,000円:(1,000億円)となる。都内の火災で消滅する経済的損失を100兆円とするとの0.1%の計算になる。素人の算数で恐縮だが、もしこの投資で、首都圏の経済的損失を1/10にも減少できれば、その経済効率は抜群に優れた投資と言えるので、政府が決断すれば簡単に実行できる筈だ。誰かこのアイデアを政府に提案して欲しいものだ。失笑される方はぜひ代案を示して頂きたい。








mh3944 at 11:19|PermalinkComments(0) 政治 

2019年12月02日

191202 香港と中国共産党 

「中国共産党はあなたの政府に浸透します。中国企業はあなたに介入します。中国はあなたの国をウイグルのように搾取するでしょう。目を覚ましてほしい。それとも私たちの次の番になるのですか」これは警察に抵抗して香港理工大に籠城して逮捕された若者が壁に書き残したメモだという。あれほど利に敏い中国国民が、これほど中国を憎み、正義を求めて悲痛な叫び声で 世界に助けを求めていることには驚愕する。   
                                    
11/24に行われた香港区議会選挙では、民主化派が圧勝して85%の議員を確保した。香港経済をマヒさせた民主派だが 香港市民に支持され続けているのにも世界は驚いた。間接選挙の香港では、当選した議員は立法権や予算決定権を与えられていないが、香港市民の85%が反中国であることを全世界に示した。追い込まれた習近平は困り果てていることだろう。これでは人民解放軍を出動させて民主派を圧殺することは不可能になった。もし軍事介入を強行すれば、それは天安門事件とは比較にならない大反発を世界中に巻き起こし、中国経済は破滅するかも知れない。ウイグルと同様に、香港の全住民を捕らえて牢獄に収容するには余りにも巨大な牢獄が必要となる。                    
                                     
仮に内政不干渉の原則であっても、国民を虐待暴行する非人道政治は絶対に許されないが、中国の経済的報復を恐れる国々は復讐を恐れて殆ど発言しないが、米国議会は声明を発表し、香港に高度な自治政治が機能しているか否か検証することを米国政府に義務づける、香港人権民主主義法案を可決した。流石に米国は世界のリーダーだが、中国は早速噛みつき、国家主権を侵害する重大な内政干渉であると猛反発して、報復措置を検討すると言明した。並みの国々では、報復が怖くて触れられず、民主主義の元祖英国も、国内政治の混乱で声明を出す余裕はない。         
                               
 
近代の文明社会で、世界最大の人口と工業力を誇る中国だが、香港住民の殆どが自国政府を嫌っていることが明らかになった。 にも拘わらう中国の王毅外相は、如何なることが起きようとも、香港は中国の一部であることを忘れてはならない、と恐喝した。この文明社会でこれほど野蛮な政府が14憶の人民を監視統括しているとは誠に恐ろしい現実である。   

中国本国では、最先端のITネットで新疆ウイグル族を100万人単位で拘束して収容監視し教育する大規模システム一体化統合作戦プラットフォーム- IJPC を構築していることが暴露された。その非道な独裁政権の恐怖を知っている香港住民は、25年先に中国に合併されることを徹底的に恐れているのだ。       

更に、中国はスマホを使って世界中の情報を収集し監視する計画があることも知った米国は、中国製ファウエイを排除しようと世界に呼びかけ、日本も同意して中国製スマホを排除することを決定した。しかし中国製ICチップは既に世界の電子機器の多数に組み込まれており、中国製IC無しでは世界が動かないことも分かった。中国はIT兵器の開発にも全力を投入しており、米国ロシアを凌駕する最先端IT兵器を開発中だという。中国共産党はITで全世界を管理することを狙っているのかも知れない。



mh3944 at 11:54|PermalinkComments(0) 政治