2020年02月
2020年02月19日
200219 ILCよりポスドク対策
素粒子の究極を確かめようと、岩手の北上山地に1兆円を投じて長さ30kmのトンネルを掘る巨大プロジェクト、国際リニアコライダー計画を促進すべく技術者集団が気勢を上げている。膨大な予算を単一プロジェクトに投じると一般の科学予算が圧迫されると 財務省は渋っている。では規模を20Kmに縮めて8000億円でやらせろと、技術者集団は修正案を出してきた。確かに短くすれば予算も若干は減るだろう。しかし本計画には付随して必要な巨額の予算が隠されていると私は疑っている。
それは遠く離れた北上山中の加速器装置と仙台市を結ぶ道路や、多数の外国科学者やその家族が来日して居住する住居環境とか 子供たちの教育施設など関連の諸予算等が全て無視されており、トンネル工事が始まった段階で、宮城県や仙台市、周辺の市町村から、東北復興予算の追加項目として申請する作戦だろうと思われる。本プロジェクトは確かに我国物理学会が世界に誇る最先端分野であり、ILCによって宇宙の始まりである「ビッグバン」から1兆分の1秒後の状態を、人為的に再現することで、未知なる素粒子を探索し 宇宙誕生の謎を解明するプロジェクトで、早急に進めないと 計画本体を中国に持っていかれると技術者陣は政府を脅かしている。
しかし私は疑問を感じている。 確かに素粒子の究極を研究することは有意義だろうが、それより優先して巨額予算を必要としている分野が他にあると思うのだ。例えば大学や研究機関等で短期契約で毎日追いまくられているポストドクター達への研究予算の配布は、ILCより重要だと私は思う。 仮に1兆円あれば、2万人のポスドク研究員の10年間の生活費にも相当する巨大な金額であり、彼らが真剣に研究できる環境整備のほうが ILCより余程重要だと思う。例えば全国100大学の研究所で各200人のポストドクター諸兄が生活する給与を500万円とすると、@500万円x 200人 x 100研究室 x 10年 =1兆円の計算になる。 これほどの巨額予算を 当たるも八卦、外れるも八卦の ILCに充当するのは、余りにも勝手過ぎると思う。こんな無謀な計画は中国にやらせておけばよいだろう。 中国は近距離なので短期出張の繰返しでも日本人学者は素粒子の研究ができるだろう。ポストドクター諸氏に予算配分すれば、ILC並みの優秀な成果を上げうる研究者もいる可能性もあり、お先き真っ暗な環境のなかで もがき苦しんでいるポストドクター達が 安心して研究できる予算を措置する方が 余程効果的で、かつ人道的でもあると私は思う。
中国も馬鹿ではなく、国内環境が厳しいなかで、このような見通不明のILCプロジェクトに巨額予算を投じるのは簡単には結論を出せないだろう。中国の影は オオカミ少年と同じで、技術者陣が財務省や文部科学省を脅かす合言葉だろうが、中国も簡単に突入する勇気はないと私は思う。もし本邦技術陣が本気で国内でやるつもりなら、8000億円を更に大幅に削減する新提案でも出せば再考してもよいと思う。大型工事が続く東北地方は 国の仕事で土建業者が潤い、工事費など資材や人件費が高騰している土地であり、実験現場の研究施設や、外国人の居住環境を整備する為に、8000億円以外に多額の追加予算が必要なのは避けられない。そのような遠隔で不便な荒野に研究所を建設するのではなく 代替地として 福岡市近郊には ILCプロジェクトに最適の背振山地があり、周辺には研究施設も既設で多数の外国人も住んでおり、その子供達のアメリカンスクールもある近郊温暖な文化都市なのだ。そこは 物価水準も安くて優れた住環境であることは ILC関係者も知っているが、知らない振りして、我々企業と一般市民が汗と涙で稼ぎ出した税金を無駄使いしようとしているのだ。もっと真面目に考えて欲しいものだ。
、
それは遠く離れた北上山中の加速器装置と仙台市を結ぶ道路や、多数の外国科学者やその家族が来日して居住する住居環境とか 子供たちの教育施設など関連の諸予算等が全て無視されており、トンネル工事が始まった段階で、宮城県や仙台市、周辺の市町村から、東北復興予算の追加項目として申請する作戦だろうと思われる。本プロジェクトは確かに我国物理学会が世界に誇る最先端分野であり、ILCによって宇宙の始まりである「ビッグバン」から1兆分の1秒後の状態を、人為的に再現することで、未知なる素粒子を探索し 宇宙誕生の謎を解明するプロジェクトで、早急に進めないと 計画本体を中国に持っていかれると技術者陣は政府を脅かしている。
しかし私は疑問を感じている。 確かに素粒子の究極を研究することは有意義だろうが、それより優先して巨額予算を必要としている分野が他にあると思うのだ。例えば大学や研究機関等で短期契約で毎日追いまくられているポストドクター達への研究予算の配布は、ILCより重要だと私は思う。 仮に1兆円あれば、2万人のポスドク研究員の10年間の生活費にも相当する巨大な金額であり、彼らが真剣に研究できる環境整備のほうが ILCより余程重要だと思う。例えば全国100大学の研究所で各200人のポストドクター諸兄が生活する給与を500万円とすると、@500万円x 200人 x 100研究室 x 10年 =1兆円の計算になる。 これほどの巨額予算を 当たるも八卦、外れるも八卦の ILCに充当するのは、余りにも勝手過ぎると思う。こんな無謀な計画は中国にやらせておけばよいだろう。 中国は近距離なので短期出張の繰返しでも日本人学者は素粒子の研究ができるだろう。ポストドクター諸氏に予算配分すれば、ILC並みの優秀な成果を上げうる研究者もいる可能性もあり、お先き真っ暗な環境のなかで もがき苦しんでいるポストドクター達が 安心して研究できる予算を措置する方が 余程効果的で、かつ人道的でもあると私は思う。
中国も馬鹿ではなく、国内環境が厳しいなかで、このような見通不明のILCプロジェクトに巨額予算を投じるのは簡単には結論を出せないだろう。中国の影は オオカミ少年と同じで、技術者陣が財務省や文部科学省を脅かす合言葉だろうが、中国も簡単に突入する勇気はないと私は思う。もし本邦技術陣が本気で国内でやるつもりなら、8000億円を更に大幅に削減する新提案でも出せば再考してもよいと思う。大型工事が続く東北地方は 国の仕事で土建業者が潤い、工事費など資材や人件費が高騰している土地であり、実験現場の研究施設や、外国人の居住環境を整備する為に、8000億円以外に多額の追加予算が必要なのは避けられない。そのような遠隔で不便な荒野に研究所を建設するのではなく 代替地として 福岡市近郊には ILCプロジェクトに最適の背振山地があり、周辺には研究施設も既設で多数の外国人も住んでおり、その子供達のアメリカンスクールもある近郊温暖な文化都市なのだ。そこは 物価水準も安くて優れた住環境であることは ILC関係者も知っているが、知らない振りして、我々企業と一般市民が汗と涙で稼ぎ出した税金を無駄使いしようとしているのだ。もっと真面目に考えて欲しいものだ。
、
2020年02月09日
200209 細菌兵器かも?
12月に武漢で発生した新型コロナウイルスは中国の隠蔽工作で1ケ月間ほど対策が遅れた間に、全世界に拡散して、欧米では中国人の入国禁止にまで発展した。隠蔽作戦に失敗した中国は1月20日に習近平が新型ウイルス伝染病を世界に公表し 人口1100万の武漢を封鎖を決定し 春節気分を吹き飛ばした。コウモリ由来と説明されていたウイルスは、実は中國の生物安全実験室から漏れ出たウイルスの可能性があると1/24のワシントンタイムズが報じ世界は驚いた。もし事実ならこれは自然災害ではなく、人類生存への挑戦ともいえる。
中国には前科があり、2002年から2003年に広東省の細菌研究所の研究作業員の服に付着したウイルスが漏出して、患者8,000人と死者770人を出したSARS事件と似ているが、中国の秘密方針で原因究明は闇に葬られたままだ。50年前の国連軍縮委員会で、残虐な細菌兵器と毒ガス兵器の開発と使用を全面禁止したにも拘わらず、秘密裡に研究が続けられていたことになる。今回の事件で、世界のリーダーを目指す中国の信頼性は失墜し、名誉も決定的に傷つけられた。10年前に中国浙江省で高架橋から脱線し地上に転落した新幹線車両を、地中に埋め隠す作業がテレビに放映されて 全世界が失笑した事件を思い出す。
毒ガス兵器と細菌兵器は 強力だが安価な為 貧乏国家の兵器として知られるが、20年前に北朝鮮脱走兵の供述から判明した話でも、北朝鮮が38度線北方の山中トンネルに細菌弾と毒ガス弾のロケット砲列を多数配置しており、南北の軍事衝突発生時には、細菌と毒ガスを30キロ南方の1000万人都市ソウルに打ち込む作戦になっていると判明した。金正恩が4年前にバンコック空港で、異母兄弟の金正男を毒殺した事件も世界を驚かせたのは衆知の通りである。武漢の新型コロナウイルスは世界に拡散中で、日本でも感染者150名と死者1名を生んだ。もし防疫態勢ゼロの北朝鮮にウイルスが拡散すると北朝鮮は崩壊する危険があるのを金正恩は知っているだろうか?
中国は産業を成長させて 建国10年の2049年までに米国を追い抜き 世界No.1の国家になる中国製造2025計画がある。そして中華民族が世界をリードする恐ろしい構想だが、人類を幸福にする思想ではなく、武力で世界を統制する恐怖の構想であることも今回の事件から判明した。14億人巨大マーケットに大きな魅力を感じていた欧米諸国も その暴力的な思想を察知して正体を見抜き始め、中国に対する期待感は一挙に警戒心に変わり始めた。
テレビに連日報じる通り 米国の大統領選は 支持派と反対派の大論争が続き、イギリスはEU離脱で騒ぎ、日本の国会も低俗な花見論争に明け暮れている。他方中国やロシアなど独裁国家は、無駄な論争を省き 政策が効率的に遂行されているように見えるが、実はそれは恐怖の独裁政治だと分かった。香港では 200万人の住民が中國反対を叫ながら繁華街をデモ行進し続ける行動を 一向に止む様子が見られない。効率的にみえる独裁政治よりも、無駄で非効率な論争が民主国家には避けられない宿命だろうか。
2020年02月02日
200202 夫婦別姓のヤジ
先の衆院本会議で 国民党玉木代表が 選択的夫婦別姓も実現させるべきだ!との演説に、中央前列に座っていた自民党杉田水脈から、それなら結婚しなくていい!とヤジを飛ばして問題になった。野党は発言者の特定と撤回を求めたが、自民党は拒否している。
記者団に囲まれた杉田議員は、ニセ電話のジェスチャーで逃げ回りながら 野党がひどいことを言うからヤジを飛ばした、と応えている。杉田議員は冗談気分で、いやなら結婚しないよ〜 とやじったのだが、これから日本を背負う杉田議員も 深刻な少子化問題を全く理解しておらず、軽率なヤジに敏感に反応したマスコミに驚いている始末だ。かように幼稚な国会議員に年1億円以上の税金を使っているのは全く情けない話だ。夫婦別姓の問題は昔から深刻で、やっと議会で議論できる時代になったのだ。先般の桜を見る会の招待者名簿紛失も、名前を隠したい自民党が事務局に責任を押し付けた子供騙しの騒動であり、実体は安倍昭恵夫人が、社会の功労者と偽って自分の友人知人を多数招待したものであり、何度でも懲りない昭恵夫人の仕業である。
近年の少子化は複雑な事情が込み合っており、簡単には説明できないが、一人っ子時代に姓名をどうするかも結婚を困難にする主因の一つであることが杉田議員は分かっていないのだ。私事で恐縮だが半世紀以上の大昔の私の結婚時にも、結婚後の姓名をどうするか深刻なトラブルになった。私は小農の3男坊だが、先方は士族出身の名家で、父はインドネシアで戦死した陸軍中佐の一人娘、名古屋の大通りその名称を残す旧家の関係者で 当然婿入りを希望していた。当方は6人兄弟姉妹の3男坊で 何も問題ない筈だったが、当時の田舎では珍しい旧帝大卒を 婿として他家に出す訳にはいかないと親兄弟が反対した。
結局、姓名問題は結婚した後も協議することで挙式にこぎつけたが、結論は簡単ではなかった。早くから同居した義母の主導で、家紋や日常の生活様式は全て妻側の仕様に変わったが、姓名問題だけは簡単には決着しなかった。苦しい生計から進学費用を捻出してもらった私も勝手に結論できず、義母はその無念さを時々私に漏らした。もし夫婦別姓が可能なら、妥協は容易だったろうと思う。
以上は大昔の話しだが、現代は超少子化時代で一人っ子同志の結婚が激増し、姓名をどうするかが更に深刻度を増している。結婚後の夫婦別姓は妥協案として解決を促進する有効な解決策であろう。そして年月とともに、夫婦の力関係が明確になり、関係者の執念も薄れて問題は自然に落ち着く。
外国の事情は不詳だが、欧米では結婚後の姓名には大きな自由度があり、二人の同居から始まることが多いと聞く。お隣り中国韓国は結婚しても妻が改姓しない理由は 女性の地位が低く、妻は単に子孫を生む手段であったことが理由だと聞く。
記者団に囲まれた杉田議員は、ニセ電話のジェスチャーで逃げ回りながら 野党がひどいことを言うからヤジを飛ばした、と応えている。杉田議員は冗談気分で、いやなら結婚しないよ〜 とやじったのだが、これから日本を背負う杉田議員も 深刻な少子化問題を全く理解しておらず、軽率なヤジに敏感に反応したマスコミに驚いている始末だ。かように幼稚な国会議員に年1億円以上の税金を使っているのは全く情けない話だ。夫婦別姓の問題は昔から深刻で、やっと議会で議論できる時代になったのだ。先般の桜を見る会の招待者名簿紛失も、名前を隠したい自民党が事務局に責任を押し付けた子供騙しの騒動であり、実体は安倍昭恵夫人が、社会の功労者と偽って自分の友人知人を多数招待したものであり、何度でも懲りない昭恵夫人の仕業である。
近年の少子化は複雑な事情が込み合っており、簡単には説明できないが、一人っ子時代に姓名をどうするかも結婚を困難にする主因の一つであることが杉田議員は分かっていないのだ。私事で恐縮だが半世紀以上の大昔の私の結婚時にも、結婚後の姓名をどうするか深刻なトラブルになった。私は小農の3男坊だが、先方は士族出身の名家で、父はインドネシアで戦死した陸軍中佐の一人娘、名古屋の大通りその名称を残す旧家の関係者で 当然婿入りを希望していた。当方は6人兄弟姉妹の3男坊で 何も問題ない筈だったが、当時の田舎では珍しい旧帝大卒を 婿として他家に出す訳にはいかないと親兄弟が反対した。
結局、姓名問題は結婚した後も協議することで挙式にこぎつけたが、結論は簡単ではなかった。早くから同居した義母の主導で、家紋や日常の生活様式は全て妻側の仕様に変わったが、姓名問題だけは簡単には決着しなかった。苦しい生計から進学費用を捻出してもらった私も勝手に結論できず、義母はその無念さを時々私に漏らした。もし夫婦別姓が可能なら、妥協は容易だったろうと思う。
以上は大昔の話しだが、現代は超少子化時代で一人っ子同志の結婚が激増し、姓名をどうするかが更に深刻度を増している。結婚後の夫婦別姓は妥協案として解決を促進する有効な解決策であろう。そして年月とともに、夫婦の力関係が明確になり、関係者の執念も薄れて問題は自然に落ち着く。
外国の事情は不詳だが、欧米では結婚後の姓名には大きな自由度があり、二人の同居から始まることが多いと聞く。お隣り中国韓国は結婚しても妻が改姓しない理由は 女性の地位が低く、妻は単に子孫を生む手段であったことが理由だと聞く。