2020年04月

2020年04月11日

200410 テレワークの色々

新型コロナウイルス騒動で世界は大混乱に陥り、多数の犠牲者と大不況を招いている。ここまで拡散するとワクチン開発と、人口の過半数が免疫になるまでは収まらないだろうが、いずれも年数がかかり直ぐには間に合わない。中世時代にペストに襲われた欧州は 1億人の人口の1/3が犠牲になって死亡したといわれ、疫病の恐ろしさを実感させられる。    
                                          


ウイルス拡散を防止する為には密室,密着,密集の3密を避ける必要があるが、これは我々日本人が得意とする慣れ合い社会、根回し経営の精神でもあり、特に事務系の労働生産性を世界最下位に落している原因でもある。対策としてテレワークが叫ばれ始めたが、零細企業の私は10年前からテレワークを実施している。テレワークは効果的な場合と殆ど効果がないケースがある。連絡報告用にはテレビ会議は効率的だが、根回し工作が主体で 正々堂々の議論には不慣れな我々日本人には効果が疑問な場合もある。  
                                         
私の実例だが20年前の起業時に、江東区潮見の中型ビルの1室(10坪)を月12万円で賃借し 年間家賃140万円を支払っていた。東京駅から京葉線3駅目だが 快速は通過、数少ない各停だけが止まる不便な駅だった。当初から私は東京脱出を希望していたが、事務所の地方脱出は大決断を要し簡単ではなかった。しかし10年後の東日本大震災で 身辺の危険を感じた私は本気になり 我孫子駅前にシェアオフィス(月2万円)年24万円を見つけて転居した。東京時代は出勤に片道100分要し、電車賃年@20万円、社員5名で年100万円の通勤費がかかり、家賃合計で240万円の固定費だったが 東京脱出で一挙に1/10の年24万円に激減して、零細企業の重荷が一挙に消え去った。     
                                                 
更に社員を直行直帰に変更して出勤時間,費用を省き、逆に社長の私が現場に顔を出す方式にした。その結果、収支に苦しんでいた我社は、この大変革で一挙に収支が好転した。しかし社員の直行直帰は、現場管理が課題で、特に不良社員の管理が問題になり、ひとりを現場責任者に任命した。恥ずかしい話だが、ユーザー接待と称してお客抜きで仲間同士がゴルフに興じ、ご丁寧にも土産まで偽装して持ち帰っていた悪質例があり 直ちに懲戒処分にした。また営業活動は一朝一夕には成果を期待できず、真剣度の見分けが難題だが、中期的な視点からの実績評価とした。問題は機密漏洩であり、見積価格を外部に漏洩された実例もあり苦労したが、故意に漏洩した場合は処罰した。最も深刻な例はテレワーク中の4名が談合して集団退社し、他社に転出した事件が発生し、リモート業務の難しさを痛感した。   
                                            
近年 多くの若者達はフリーランス(個人事業主)として生き甲斐を感じ、自宅で業務する場合が多い。例えばソトフ作成プログラミングがあるが それは小説を書く作家とも似て、精密さと簡潔さと同時に独創性も要求される高度な作業であり、芸術家の創造過程に近い。プログラマーは地獄の苦しみで自宅で日夜逆転の作業を強いられているが、居間の安らぎムードから 書斎の緊張ムードへの気分転換は決して簡単ではない。相当の雰囲気転換の準備行動が必要であり、それは短時間でも外出散歩して気分一新する気分転換があってこそ、シンプルでオリジナリティのあるソフト制作に励むことができるのである。   
                                          

私が仕事をする民間シェアオフィスは 20坪程度の会議室を5社に区切ったもので、管理兼務の入居者も居り、適度の規律と独立性が担保されている。出勤や退社は自由で各人各様であり、私は早朝出勤で午後は3時前には退社するが、プログラマーは逆の夜型が多い。一室2坪の半個室スタイルだが(月2万円)、隣室とは無関係に快適に業務でき、会議室も利用できる。事業に失敗した入居者は入れ代わる。私は市役所に 駅前の大型ビルの空フロアを大型シェアオフィスに改造して 自宅で苦悩するプログラマーに月2万円程度で安く提供し、彼らの苦しみを和らげるよう再三申し入れているが、安全第一のお役人は動く気配を全く見せず、駅前ビルは空室のまま何年も放置されており 誠に残念である。
                                   



  




mh3944 at 10:02|PermalinkComments(0) ビジネス 

2020年04月02日

200402 コロナで独裁崩壊?

      
細菌より1/1000も小さなウイルスが世界を暴れ回っている。ヒト社会を恐怖に追い込み、多数の犠牲者を出し、会社を倒産させて多数の失業者を生み、若者達の夢や希望を打ち砕き、企業営者を絶望の淵へ突き落とした新型コロナウイルスは、中国政府による初期の隠蔽作戦の間に世界中に広まった。  

高度成長で自信をつけた習近平は 軍事力増強に励み、ITスマホで中国14億人を支配し、その勢いで全世界を監視下におく作戦を進めていた。米国もGoogle, Apple, Facebook, Amazonなどの巨大企業は 個人の情報を収集していることは前々から知られていたが、自由社会では強力なマスコミが見張っており、マンモス企業の勝手な行動は激しく批判される。しかし独裁国家中国では 政府を非難すると直ぐに官警に連行される。昨年12月初めに武漢の眼科医 李文亮が 新型コロナウイルスを発見して学術誌に警報を発したところ、直ちに怪しいデマを流したと公安当局が処罰して抑えたが、その間にコロナウイルスは外部に漏洩して全世界に拡散してしまった。  

米国やヨーロッパ諸国は、経済強国の中国に魅力を感じて関係強化に励み、ドイツはVWを中国で大量生産し始めた。イタリア,スペインはブランド商品の製造を中国に委託して中国人が多数移住し 同時に新型ウイルスも持ち込んで 数十万人の感染者と数万人の犠牲者を生み経済は大混乱に陥った。イランは中国に活路を求めて関係強化に走り コロナウイルス侵入を招いて悲鳴を上げる。自由と良識の西欧諸国 イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ギリシャなどEU諸国は 中国の一衣帯水戦略に乗せられて 新型コロナウイルス疫病が拡散して経済が大混乱に陥った。最も悲惨なのはサハラ以南のアフリカ諸国であり、飲み水や手洗水を欠き、医療体制が未整備のアフリカ諸国は 中国人と一緒に新型コロナウイルスが侵入して、飢餓に苦しむ20億人が感染して国家存亡の危機に進んでいる。            

日本も GDPの半分を占める第三次産業が新型コロナウイルスの直撃を受けた。高成長に沸き立っていた観光業界からは外国人が消え去り、近代的なホテルやレストランは来客ゼロ、大都会の歓楽街は人影が消え失せ、スポーツ業界も観客ゼロに呆然としている。中国の怖さを知らされた米国、EU諸国、日本は、中国を簡単には信用できないことを思い知らされた。軍事力推進と経済力で 世界制覇に突き進んできた習近平政権は 香港問題も未解決のまま、世界経済を大不況に落とし込む新型コロナウイルス禍を巻き起こして 信頼性を完全に失った。やっと 終身の国家主席を獲得した習近平だったが 世界を大混乱に落として国際的な信用を大きく傷つけた。近い将来 習近平政権は交代に追い込まれるとだろう。もし交代しなかったら余程腐り切った政権だといえる。   


mh3944 at 14:09|PermalinkComments(0) 政治