2020年10月

2020年10月30日

201030 株屋と不動産業 

コロナ騒動で多くの人々が苦しみもがいている。繁華街の飲食店は殆どが倒産寸前、高額入学金を払って合格した有名大学も 夢見たキャンパスには無縁で 下宿のリモート講義ばかり、有名会社に入社しても自宅でリモート研修、憧れのスチュアーデスになったが 飛行機には乗れず バイトに明け暮れるなど、社会は大混乱に陥っている。もし中国がコロナウイルスを隠蔽せずに 1ケ月早く世界に公表して警鐘を鳴らしていたら、100万人以上の犠牲者を出す大惨事に迄はならなかっただろうと思う。
                                           
しかし株式マーケットだけは相変わらず盛況で、日経平均は年初から125%上がったという。政府は経済活性化の為、巨額資金を市中に注ぎ込み、株価は上昇を続けてコロナ格差を生み出している。前々から私は株屋と不動産業は余り好きでない。理由はその信頼性で、どちらも本質的には騙し合い産業だからである。社会がこれほど大不況に苦しんでいるにも拘わらず株屋だけが大儲けし、米国では15年間も 所得税を払っていないトランプ大統領が大富豪になっているのだ。トランプは自分の納税には問題なく、米国の会計ルールに問題があるのだと言訳けする。要は脱税専門家を雇って操作すれば 納税せずに億万長者になれるらしい。 
                                        
誰でも学校を卒業すると何らか職業に就職し、生涯かけて技能を習得してその道の専門家になる。少し飛躍するが、刺激型ES細胞を研究していた元理研の小保方晴子さんも 初めはインチキ性に疑問視していただろうが、早く成果を出すことを迫られて怪しいデータを使い始めた。立派すぎる成果に驚いた世界が騒ぎ始め、衆目の下で証明することを迫られて終に露呈した。彼女自身も早く疑念を晴らそうと 懸命に解決方法を探っていただろうが間に合わなかった。ソウル大学の黄禹錫元教授も、世界で初めてヒト型ES細胞を製作したと大評判になり、韓国最高の栄誉賞を授与され インチキを積み重ねて 遂に逃げ場を失い、教授職を追われて有罪判決をうけた。 
                                           
現代 最も過酷な職業はシステムエンジニアーである。 我が国でも100万人近いプログラマーが寝食を忘れて新ソフトの開発に没頭している。しかしプログラミング開発は非常に厳しい3K業務であり、完璧を求められる。我が家の近くにも、髭は伸び放題で幽霊のような姿で 夜遅くまで仕事している若者がいるが 妻と双子の愛児を抱えて 生きる為に必死に苦闘している。立派だという以外に言葉が無い。

                                          
株屋さんも一生かけて学ぶだろうが 多分何も残らないと思う。あるとすれば他人を如何に騙し マーケットを騙して 自分だけが儲けるテクニークだろうが 何とも空しい職業だ。トランプ大統領の不動産業も 安く仕入れて高く売るだけで余り尊敬に値しない。最も安全した職業は はやはり公務員だろうが これも私の好みではない。難関の上級国家公務員は別としても 多くの公務員は、危険や冒険を避けた安全最優先の職場である。 倒産の危険は無いが やはり夢や感動もない職業であり 燃焼し切れない一生にならないかと心配に思う。           


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2020年10月20日

201020 0.1秒の心使い

新装の国立競技場の 陸上ゴ-ルデングランプリ男子100mで 桐生祥秀が10秒14で優勝し、0.02秒遅れのケンブリッジ飛鳥は2位で 俯きながら退場した。陸上では0.01秒の差が10cmであり、素人目でやっと判別できる程度だが この僅差が勝者と敗者を峻別する。日常生活でもこのような瞬時の差が意外に大きな意味をもつ場合があると私は思っている。 
 
田舎者の私が上京して 既に60年経つが、私はこのコンマ以下を大切にしている。毎朝柴犬と20〜30分ほど散歩するが、昨今のコロナ騒動で ペットが増加して、初顔のペットと出くわすことが多い。犬は見知らぬ犬には威嚇するので、私はリードを短く引いてひと言 挨拶するか 会釈するように心がけている。知らん顔で通過する男もいるが あ!と小声で会釈を返してくる女性もいる。全く無視して通り過ぎる人には少々腹も立つ。 街中で突然 顔見知りに出会うこともある。お互いに目が合った時、私は瞬間的に先に会釈する。どちらが 先に会釈したかは当事者には直ぐ分かる。名前を思い出せなくてもお互いに笑顔で会釈しながら通り過ぎることも最近多くなった。 
 
最も嫌なケースはお互いに熟知している筈にも拘わらず 全く反応しない相手もいることだ。例えば近くに住む40過ぎの独身女もその一人で 数十年来の近隣同士にも拘わらず、当方の声掛けに全く反応もしないで通り過ぎる。せまい遊歩道で聞こえない筈はなく、恥ずかしいから挨拶しないのでは と家内は言うが、40女が恥ずかしくて挨拶しないとは言い訳にもならない。中年過ぎても結婚できないのは その非常識さが原因なのだろうと私は思う。 

現役を終えて退職すると 上下関係は完全に消滅して お互いに対等な市井人となるが、職場で沁みついた身分意識を完全に払拭するのはなかなか難かしい。しかしバカ殿様の感覚から早く抜け出さないと 近隣との関係も悪く居心地もよくない。頭を切り替えて地域に溶け込む努力をするほうが余程得である。出会った地元民に自分から先に挨拶すると 面目が潰れると思う人もいるかも知れないが それは自意識過剰であり、殆どの地元人は無関心なのだと知るべきである。 

お金が十分あれば他人のお世話にならずに 自分流に生きられるかもしれないが、誰でも最後は必ず他人様のお世話にならざるを得ないのだ。孤高の生活を続けていると 疎外されて 誰からも無視された孤独な生活になってしまう。そして最期には市役所の救急車と 霊柩車のお世話になるだけだ。 
                            
要は 余り深すぎず適度の距離感覚で付き合うと、温かい雰囲気になり 色々な情報も入り始める。反対に周囲から孤立して厳しい環境に陥ると、自分は何故 周囲から認められないのかと 恨むようになる。0.1秒でも先に会釈するよう心掛けるだけで、退屈な余生も 案外気楽に暮らせるようになるから不思議なものだ。 

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2020年10月13日

201013 スポーツ選手の余生

何ごとにも不器用な私は、スポーツ選手の活躍をいつも羨ましく眺めている。しかし有名な大選手でも最盛期を過ぎると 極めて厳しい環境に直面しているようだ。
                                      
最近 姿を見なかった巨人 内海哲也投手(38)は 先日西武ライオンズのベンチに居た。巨人で一世を風靡した内海投手は年俸3億円の大エースだったが、30過ぎると勝てなくなり 1年前に西武にトレードされていた。2軍で訓練して一軍に上がり 久し振りにリリーフ登板したが 簡単に打たれてしまった。傲慢な昔の勇姿は全く消え失せて、俯きながらベンチに引き下がっていった。
                                            
巨人の沢村拓一投手も剛速球で注目されたが、何年経っても期待された勝利数を稼げず、終に千葉ロッテにトレ-ドされた。まだ32才の若さでスピードもあり、初戦はなんとか勝ち星を挙げたが、昔流の速球だけに頼る単調な投法から抜けていない。変化球を自在に交える名投手に変身できるかどうかが 生き残りの鍵だろう。
                                            
巨人の長野外野手(35)も期待されていたが 巨人で出番が少なく 終に昨年広島カープにトレードされ、先日の対巨人戦では 久振りにホームランを放った。見逃し球を球審に文句いう悪癖は抜けていないが、ホ-ムベ-スから離れ過ぎた構えでいつも外角攻めに倒れている。俊足の巨人鈴木尚広コーチも 人柄も軽やかで女性フアンが多かったが、元アナウンサーとW不倫が露呈して姿を消した。まだ42才でこれから長い余生が待っている。これから如何に生きるか 苦闘していることだろう。
                                            
その昔 活躍した早稲田実業の斎藤佑樹は ハンカチ王子として熱狂的な女性ファンがいたが、 日本ハムに入社して一勝もできず 2軍暮らしが 既に12年も続いている。年齢も32才になり、早く野球から離れて新しい生き方を探す方が幸せだろうが、世間知識が無く 昔の名声を背負って荒波の社会に出るには大変な勇気が必要となる。
                                             
大昔, 甲子園で大活躍した清原(53)桑田(52)の例は良く知られており、ドラフトで清原を欲しかった巨人は 激戦を避けて桑田を選択し、無念の涙を呑んだ清原は西武に入団した。期待通り 両選手はプロでも大活躍したが、引退後は明暗大きく分かれ、桑田は野球指導者になったが 清原は麻薬に走り蓄財も殆ど失ったという。
                                            
スポーツ界では如何に有名でも40過ぎると殆ど現役引退となる。大阪ガンバを支えてきた遠藤保仁も40才で出場機会が少なくなり、先日J2ジュビロ磐田に短期移籍した。ガンバを長年支え続け 将来は監督もありえる選手らしいが、若手の登場には敵わない。 ひと昔前に億単位の大金を稼いだ美人ゴルファー古関美穂(38)は 自分が稼いだ賞金は全て貯蓄に残して、日常はパートナーのプロゴルファー小平智(31)の稼ぎで生活していると 先日テレビで漏らしていた。流石に猛女らしい。
                                             
40才とは一般社会では働き盛りだが、殆どのスポーツマンは華やかな晴舞台から退場を迫られる過酷な時だ。 引退後にコーチや解説者に恵まれる選手もいるが、多くは自力で新しい生き方を探すことになる。名声の記憶を投げ棄て 本気になれば生きる道は色々ある筈だが 現役時代の名声は重荷だ。傘寿過ぎた私がまだ仕事を続けられているのは、ひとの不器用さは必ずしも損ばかりでは無いのだろう。   
                            


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2020年10月05日

201005 米国大統領の脱税 

  
1ケ月先に迫った米国大統領選の討論会をみた。冷静な民主党バイデン候補に対し、猛烈に反撃するトランプ大統領のストレートな対応に 私は以前から親しみを感じていた。中國の南シナ海無法埋立てを 戦略的忍耐とか言訳して見逃したオバマ大前統領の無策で、中國は南シナ海全域を軍事基地に占拠した。しかしトランプ大統領は違った。軍事基地化された南シナ海に空母を派遣し、台湾には最新鋭の魚雷18発を渡して、中國の侵略に反対した。同じくITで世界制覇を目指す中国ファ-ウエイを 世界市場から排除する作戦を実行して、習近平を追い詰めている。

私はトランプ大統領の果敢な行動を評価してきた。民主党のオバマやクリントン元大統領の口先外交とは違って、傍若無人な暴政を繰り広げる習近平に本気で反対し具体的に行動した。共和党ポンペイオ国務長官は中国の尖閣侵略には 日本と共同して米国も参戦すると7/9に初めて宣言した。有言実行のトランプ氏が次期大統領に再選されることを私は願っていた。 
                                            
しかし今回、トランプ大統領の大型脱税が発覚した。トランプ氏は不動産業で財を成し、NY5番街に超高層トランプタワーをもつ世界的な富豪である。しかしニューヨ-クタイムズが報じたのは、過去15年間、トランプ氏は所得税を殆んど払っていなかったのだ。民主党バイデン候補は昨年3,200万円を納税したが、トランプは最近2年間にやっと 計16万円を払っただけだという。貧乏な私でもトランプ氏の10倍以上の所得税を払い続けているのに。トランプ氏は自家用ジェット機をもち、フロリダに高級別荘, ゴルフ場、カジノ経営、そしてホテルも経営しているが 所得税を殆ど払っていないという。これには愕然とした。 
                                            
トランプ大統領は大規模な脱税を15年間も続けていたのだ。米国の所得税率は日本より低いことは知っているが、仮に半分としても2年間で16万円とは桁違いの大インチキである。トランプ氏は現在調査中だと詳細を説明しないが、如何に隠そうかと必死になっているとニュ-ヨーク-タイムズは報じる。担当税理士に聞けば 直ぐに分かる金額だが、 何週間調べても まだ調査中だとは 明らかに隠蔽工作をしているのだ。故意に高額の損金を捻出して、莫大な利益を相殺し続けているのだろう。
                                            
不動産分野は怪しい事件が頻発する業界である。 例えば、森友の籠池泰典は 異物混入を理由に 簿価10億円の国有土地を タダで騙し取ろうとした事件であり、不動産業界は 悪臭まみれの世界である。納税は国民の基本的義務であり 大統領の巨額脱税はやはり許されない。この事件は私には大ショックで 恋人に裏切られた気分になった。世のなかは バカ正直だけではお金持になれない仕組みなのかも知れない。米国の次期大統領にはバイデン氏だと宗旨替えした。                      





mh3944 at 08:46|PermalinkComments(0) 政治