2021年09月

2021年09月24日

210924 菅内閣の功績

菅政権が1年の短期政権で終わり 新政権に交代することになった。ごく短い期間であったが、菅首相は多くの難題を片付けたと思うと、誠に残念な話である。                                                     
1) 先ずはスマホ料金の改定がある、世界最高の8,000円台と家計を大きく圧迫していたスマホ料金を、業界を押し切って2,000円台にまで引き下げた快挙がある。ガラケイで頑張っていた私も2台で月5,000円のスマホを契約した。長年の課題だったが 菅首相の実行力で達成できたと思う。 
                                           
2) しかし運悪く 菅政権はコロナ災害に直面した。米国,英国,ドイツ,ロシア,中国など外国医薬品メーカーは 直ちにワクチンを開発したが、日本の武田,シオノギ,三共などはワクチンを開発できず、1兆円近い高額なワクチンを米国から輸入する羽目になった。しかも納品が遅れ気味で国民の過半数が接種する迄に時間を要し、大きな社会不安を巻き起こした。これが菅首相の評判を下げた最大の原因である。やっと9月になってワクチンが集団免疫の効果を発揮し始めて、コロナは急速に収束し始めたが、時既に遅く 自民党は首相交代で動き始めれいた。
                                                      
3) 昨年に開催予定のオリンピックはコロナの影響で1年延期となったが、菅内閣は観客ゼロ開催を決意して、コロナで抑圧された世界に明るい話題を提供した。  
                                                                                      
4) 増大し続ける医療費は永年の課題であったが、その抑制策を菅首相は決定した。年収200万円以上の高齢者(75才以上)の窓口負担を1割から→2割に引き上げた。83才で病院通いする私もは 必ず3割負担で 常に2万円前後を払い続けているが、多くの外来患者は数千円程度の1割負担で済んでいる。1割とは見掛けだけの自己負担であり 実質的にはタダ同然で 高齢者には医療天国であり、閑さえあれば冷暖房完備の病院通いをする始末だったが、窓口2割負担となると 少しは無駄な通院が減るだろうと期待している。
                                           
5) 福島原発処理水の太平洋放出決定も大きな成果である。諸外国は全て海洋放出中であり、日本だけが実行できないまま大型タンク1000基近くが溜まり 困窮しきっていた。これは韓国の執拗な反対運動や、補助金浸しの地元漁民の風評不安で放出拒否だった為だが、太平洋放出以外に対策はあり得ず 菅首相は勇敢に決断した。 
                                                            
6) 日本学術会議会員の6人再任拒否も英断である。英知の殿堂の筈の日本学術会議も、内容は腐っており、欧米の如く世界に有用な提言などは全く無く、無駄な事務員を50人も雇用、国内大学の軍事研究は絶対反対しながら、中國の世界学者千人計画には多数の英才を参加させて 中国の軍備増強に加担する裏切り行為を続けていたが 菅首相は終にメスを入れた。
                                       
7) カーボンニュートラルは 地球環境悪化の原因の脱CO2を 2050年までにゼロにする世紀の方針であり、日本は2013年度から46%削減することを宣言した。これは極めて困難な高い数値で、原発抜きには達成できない目標だが、世界世論を受け入れる以外に方法はなく 菅内閣は決断した。具体的計画全て新政権の課題となる。 
                                                    
8) 悩み続けた菅首相が最終的に辞任を決断した事件は 地元横浜市の市長選挙の敗北であり、カジノ誘致計画の失敗である。カジノ誘致は地元経済を豊かにする黄金政策か、悪の殿堂誘致とみるかは、運営方針にも依り 意見は分かれていたが、誘致推進派の新市長を応援して失敗した菅首相は 引退を決意した。


mh3944 at 10:57|PermalinkComments(0) 政治 

2021年09月16日

210916 眞子様のご結婚

世間の危惧を押し切って、皇室重要メンバーの眞子様が年内に小宮圭氏と結婚することになったという。結婚は両性の合意に基いてのみ成立すると憲法に書いてあると、眞子様は秋篠宮殿下を説得されたという。同情する佳子様も 自分達は籠の鳥ではない、自分の人生を生きたいと言われているという。 確かにご意見の通りだが、皇室メンバーは我々一般市民とは別世界の存在であり、同じ理屈が通る訳ではないことも理解して欲しいと私は思う。小室圭氏の母親と元婚約者間の400万円も 借金ではなく贈与だと小室圭氏は文書で説明されたが、夫婦間や恋愛相手の金銭授受は極めて微妙なことを商法でも認めており、 贈与か貸借かの区別は第三者には誰も判断できない微妙さがある。
                             
また眞子様は結婚支給金1.4億円を辞退する意向とも聞くが それも考え違いが甚だしい、国民は1.4億円が勿体ないとは誰も思っておらず, 皇室メンバーの費用を国民が負担するのは当然で、眞子様は誤解している。問題は、眞子様も小室圭氏もご自分が生活費を稼いだ経験が無く、支度金無しでは新生活をスタートすることは困難だということだ。NYの居住費は非常に高額と言われ、小室圭氏の予想年収1,500〜2,000万円だけでは新居準備も困難だろうと思われることだ。
                                         
更に問題なのはNYが極めて危険な都市であり、重要人物には身辺警護が必要なことだ。全く口外していないが、実は50年前に私が初めてNYに出張した折、到着直後に所持金72万円($2,000x@360円)を全額盗まれてしまった屈辱の経験がある。詳細は略すが、今で言えば200〜300万円相当のお金を一挙に失って丸裸にされた私は、NYの知人に$1,000ほど借りてやっと予定を終えたが、あの悔しさは死ぬまで忘れられない。眞子様は超重要人物であり、ボディーガード無しではNY居住は殆んど不可能だろうと思う。NYの身辺警護費は高額であり 小室圭氏が負担できる筈がない。日本なら身辺警護は全く問題ないが、異国の米国で 招待客でもない真子様夫妻をNY市警が特別警護すると、米国民は不法出費だと反発するのではないかと私は思う。
                                
3番目に小室圭氏母親の佳代さん個人的な問題もある。佳代さんは前夫,前々夫等と死別離別した折、保険金詐欺や遺族年金詐取の疑いがあると週刊誌が報じている。本件は多分誰かが告訴する筈で、警察も捜査を開始することになるだろう。我々の敬愛する皇室メンバー眞子様の義母の 怪しい事件が表面化すると大スキャンダルに発展するのは確実で、皇室の権威を大きく傷つけることにもなる。
                                        
最後に、眞子様は英国王室のヘンリ―王子とアフリカ系市民メーガン妃が 周辺の反対を押し切って結婚した事例を承知しておられると思うが、それは参考にはならない。人類の歴史で 身分に大差ある男女が結婚する場合、上位身分の男性が下位身分の女性と結婚することは黙認されても、逆の例は周囲が殆ど認めないのだ。階級格差が激しいインドでも、上位女性が下位男と結構すると周囲は許さず 悲劇的な結末になってしまうという。ご自身は日本国民が敬愛する皇室の中心メンバーであることを眞子様は自覚して頂きたいと願っている次第。  


mh3944 at 14:05|PermalinkComments(0) 雑感 

2021年09月07日

210907 無責任極まる外務省

今回の米軍アフガン撤退で 日本政府はまた醜態を演じた。米国は8/21までに12万人を撤退完了し、英国は15,000人、独5,300人、仏3,000人、韓国300人、と各国は自国関係者を航空機で殆ど救出した。しかし日本だけは 脱出希望者500人を誰ひとりも収容できず 全員を置き去りにする醜態となった。カブール空港で待機していた自衛隊機は予定搭乗者ゼロで、米国要請のアフガン人12人と日本人1名だけ乗せてカブール空港を飛び立ったのだ。
                          
問題は、現地大使館の日本人12人全員が現地関係者を残して 真先にアフガンから逃げ出した為 現地司令塔が消滅し 在留関係者が情報途絶に置かれたことである。更に最大の問題は、この時期に岡田大使が定期休暇を申請して家族共に日本に帰国していたことである。多分アフガン混乱を予想して危険をさけた定期休暇申請であり、正しく敵前逃亡に相当する厳罰に値すべきである。外務省は在留邦人が残留希望したと言い訳するが大ウソである。確かに早い時期に現地日本人や関係者に打診して 多くは残留希望だったが、それは状況悪化以前の話である。現地大使館が消えて 残留者は環境激変を知らされず、対応が遅れて全員が現地に置き去りされたのだ。英国などは大使が再びカブールに戻って脱出VISAを発行し続けて、自国民とアフガン関係者全員を無事に脱出させたのだ。 日本政府も重大責任があり、官邸と外務省と 自民党外交部(会長佐藤正久)とが迅速対応できず 撤退方法の意見調整に8日以上を浪費して カブールからの脱出機会を逸してしまった。 
                       
外務省は最初に民間機利用を検討したが当然断られた。続いて外国軍用機に打診するも不可と判明、8/14に自衛隊に救出機派遣を要請して 自衛隊は即座に快諾した。しかし外務省と官邸は、カブール空港が安全地域であるか否かの議論に 小田原評定を繰り返して 自衛隊機決定迄に8日間も費やし やっと8/22になって自衛隊3機派遣を正式決定したが、この1週間の間に 欧米諸国と韓国は自国民と現地関係者の殆ど全員を無事に脱出させていたのだ。
                              
欧米各国が全員脱出完了した後,日本はやっと自衛隊3機をパキスタン-イスラマバ-ド経由でカブール空港に到着したが、大使館が不在で 状況悪化を知らない在留関係者の集合に困難を極め、8/27にやっと500人をバス10台に分乗してカブール空港向け出発態勢が完了したが その前日8/26 にアフガン空港で自爆事件が発生した為、空港道路が完全遮断されて万事休すとなった。自爆事件が1〜2日遅ければ 500人全員を救出できたと外務省は主張するが それは全く無責任な言い訳であり、欧米諸国は一週間も前に、全員の救出を完了しており、韓国も早々と8/15に精鋭部隊66人を派遣して、大使館員と通訳等390人全員を 8/27迄には韓国に救出していた。我国の救出希望者は増えて800人が地獄に取り残されて、既に数人の通訳は射殺されたという。

                                              
この8/14 〜 8/22間の決定的な時期に、外務省と官邸は 無責任な議論に浪費した為 1人も救出できなかったのだ。邦人と現地人通訳など貴重な人材を全く救出できなかったのは悲惨の極みであり、日本の国際信用を大きく傷つけ、将来のアフガン復興に大きな問題を残した。更にもし中国が台湾に進攻た場合、日本は10万人以上の現地邦人を再び見殺しにする危険性があり、それは北朝鮮が韓国に侵攻
する場合には更に大規模な問題になるだろう。これは太平洋戦争終結時に、ロシア軍が満州に侵入開始して関東軍が真先に逃亡し、数十万人の日本人や家族が現地に取り残され、多数の若者が捕虜としてシベリアに逆送された巨大悲劇と同じ事件が再び起きることにも繋がるのだ。             
                    


mh3944 at 10:42|PermalinkComments(0) 政治 

2021年09月01日

210901 パラリンピック

パラリンピックも終盤を迎えた。コロナ騒動の収束が見えない中、パラリンピック開催の意味は何だろうと 私は偏見を持っていた。しかしパラ五輪の実況を見て大いに反省させられた。       
                                           
開会早々の水泳競技で、両手 両腕が無く 足もごく短い女子中学生 山田美幸が100m背泳ぎで見事に2着にゴールし 銀メダルを獲得した件だ。14才の少女が、大衆注目の中で 50mプールを懸命に往復した。TOPから大きく離されてゴールしたが 彼女は 全く恥じることなく自己の水着姿をテレビに曝しながら大はしゃぎだった。花も恥じらう乙女が 自己の不格好な体躯を世界に見せるのは パラ以外では考えられないだろうと思った。 
                                                                          
開会式の入場パレードも同様で 顔だけは大人だが、身長1m余りの超短躯な白人や黒人選手が次々と登場して、国旗を振り回しながら自国選手団をリードするのも驚きだった。異常な低身長に生まれて人生を恨んでいる筈の彼や彼女達が 何ら臆することなく、堂々と行進を先導する姿は パラ五輪以外ではあり得ない光景で、この点だけでもパラ開催の価値はあると私は思い直した。正常人でも厳しい競争社会で、極端な片輪に生まれた彼らは日常生活でどれほどの辛酸をなめているだろうか想像しながら、私は茫然とテレビを見ていた。彼らは異常な体形を世界にカミングアウトし、精神的な安らぎに浸れる祭典だと思った。        
                                           
社会人の15%は身体障害者だと新聞は書いている。7人に1人とは余りにも高過ぎると思うが、昔時代は 産婆さんが出産を全て取り仕切り、もし指が欠けていたり 身体に欠陥がある赤ん坊が生まれたら 即座に言い訳しながら 残念ですが死産でした、と葬っていたと聞いたこともある。パラ出場者は 国内の予選を通過して本大会に出場してきた選手であり、不具合者のごく一部で、陰に隠れて苦しんでいる仲間達が世界には沢山いる筈だ。
                                                                  
五体健全な私も 子供時代は小さな悩みに苦しんでいた。背丈が低く、不器用、鈍足、口下手、吃音などなど、ハンディーのデパートだと悩み続け、世を恨み、小さな胸を痛めてきた。中学時代に順番に起立して国語本の朗読に四苦八苦するのが 私には地獄の苦しみだった。運動会で壇上に上がり 赤組白組の得点発表さえ満足にできなかった屈辱は 決して忘れられない。自己のハンディーを克服するには、人一倍に努力する以外にないと 刻苦勉励が身上になったが、パラ出場者を見ると、私の悩みなどは取るに足らない低次元だと思った。
                                                                                    マスコミが喧伝する 8050問題:無気力で働かない50代息子を 80代の親が養う 問題家庭が増加していると聞く。お偉い先生方が、うつ病、統合失調症、双極性障害、アジソン病、アパシー症候群
燃尽き症候群などなど 立派な病名をつけて 治療を試みているが、彼らはパラ出場選手に比べると全く五体健全で、 単なる怠け病ではないかと私は思い始めた。自宅に籠ってゲームに耽る時間があれば、パラ五輪を見れば、自分の苦しみが如何に取るに足らない子細問題であるかが分かる筈だ。政府も 彼らに医療費や生活保護を支給するより 2〜3年 自衛隊に入れて 徹底的に精神を鍛え直すのが最良の治療ではないかと私は思う。                              


mh3944 at 10:39|PermalinkComments(0) 政治