2021年11月

2021年11月19日

211119 無職若者の活性化

岸田内閣は、新しい資本主義で経済を成長させ、その果実を国民に分配するという。難しい話だが 多分、エネルギー消費社会から省エネ社会へ生活様式が激変する時代に合致して 新しい行動様式で経済を成長させ分配するというだろう。私には具体的なアイデアはないが 気掛かりなことがひとつある。それは近年、私の近所で 定職を持たず結婚できない若者達が異常に増えていることだ。
                                                                                                
普通に就職して結婚している家庭もあるが、定職ナシの中年独身男女のほうが多い。 例えば、福島原発汚染の除去作業で肉体労働して儲けてきた50代近いA君は独身のままだ。地元の塗装屋さんを手伝うB君、ディズニ−ランド内装作業手伝 いのC君、仕事は不明だが2階に籠って何かしているD君、中堅物流会社で全国を走回るドライバーE君、私立大院卒のバイト暮らしF君、針きゅうマッサージ業を開業したが閑過ぎるG女、気性荒い50代女Hさん、80代の実母を虐め続ける無職のI女などなど 殆どが中高年になっているが結婚できず、80代の親が50代の息子や娘を養う典型的な8050家族になっている。
                                                       
彼らの親達は殆ど立派なキャリアOBで、都銀役員OB、中堅銀行OB,工技院研究幹部OB、都庁幹部OB、大手化学会社OBなどなど立派な生涯を過ごしてきたが、ご自分の子供は定職ナシのままだ。子供達は婚期を逃して苦しみ 収入が少なくて結婚できないと嘆いている者が殆どだ。このままでは我が国は人口減少を続けて 本当に弱小国家になりそうだ。未婚の息子や娘達は、人付合いも苦手で 何に向かって努力するか目標が分からないようだ。やる気を失っている彼らを動機付けする場所と機会が必要だと思う。
                                             
デジタル時代の今、中程度のPC知識で成人した彼らを再教育してプログラミング等を訓練すれば 活性化できるのではないかと私は思う。 IT時代の今日、やる気さえあればごく小資本でも起業できる時代になっている。彼ら定職ナシ同志が自然に集まり、雑談してアイデアを出し合い、ベンチャーを立ち上げる機会と場を 市役所が提供するべきだと私は思うのだ。
                                                                           
地元の市役所は、企業立地推進課の立派な看板組織があり、担当者4〜5人が常駐しているが成果は全く無い。閑で困る彼らはベンチャー起業推進講座を何年も繰り替えすが、予算消化だけが目的で、実業に結び付いた例は殆んど聞かない、典型的な役所仕事を繰り返しているのだ。長年、格好ばかりの講習会を繰り返すより、駅前に部屋と安いレンタルデスクを設けて 若者同士の自由交流できる場所を提供して若者を集め、ベンチャー起業を促せば、発奮する若者もいる筈だと私は思う。
                                                                                   
私もパソコン時代に乗り遅れた超高齢だが、死もの狂いに努力した結果、今ではSEOを営業して、北海道から九州まで全国に、20余件の中小企業を得意先として契約して 先方のHPを検索TOP頁に表示するサービスを提供している。予算消化だけが目的の地元市役所は 成否不明の冒険プロジェクトは嫌悪するので、中央政府が音頭をとって 率先して無職の若者達を集めて、彼らが自由に集まって何かをトライし活性化するフリーデスク計画をやってみては如何と私は思うのだが。         
                         

mh3944 at 12:41|PermalinkComments(0) 政治 

2021年11月09日

211109 菅首相の悲運

             
衆院選挙はマスコミの予想が見事に外れて、自民単独で半数(233)を軽くオーバーする261議席を獲得し、維新は4倍増の41議席に躍進して 野党第二党になった。政権交代を狙った立憲民主党は議席を大きく減らして、枝野代表は退場を強いられている。自民,公明,維新の保守勢力は合計すると、衆院2/3の310を大きく超える334議席に躍進し、特に維新は大躍進で 公明の立場は微妙になった。マスコミの予想が外れて 真逆な結果になった結果を 評論家連中が面白おかしく議論しているが、私は少々違った見解を披露する。
                                            
コロナ来襲で右往左往した菅首相では、衆院選挙で落選すると若手議員達が騒ぎ始めて 菅内閣が総辞職に追い込まれて 内閣の顔ぶれが一新した結果 自民に有利に働いたのは事実であろう。しかしワクチンが劇的な効果を発揮し始めて、東京都の感染者数もピーク時の日5,000人から 0.05%の 20人以下にまで激減した為  安心した国民は再び自民を信任したのがキーポイントである。言い換えれば ワクチン接種が2ケ月早ければ、菅内閣の大手柄となって 首相交代はなかったかと私は思う。 
                                           
逆に立憲民主党は、政権奪取も可能と勘違いして、桜花見の事件、モリカケ問題、財務局帳簿改ざん等のネガティブ-キャンペインを繰り返し続けて 再調査を求めて、具体的な政策提言が無く、国民は聞き飽きた。10万円の再支給も 維新は官公庁の無駄を省けば 財源は捻出できると強調したが、野党は財源を説明できなかった。 立民と共産の候補統一作戦は 効果を発揮して 地方区では自民は大苦戦を強いられた。もし野党が更に5%ほど得票を伸ばしたら、自民は地方区で59人が落選して、自民単独過半数は確保できなかったほど 小選挙区は激戦になった。
                                                          
誰も語らないが 自民勝利に貢献した要因は他にもあると私は思う。それは投票の1週間前、中國とロシアの海軍が大艦隊を組んで 日米を仮想敵国とした大デモンストレーションを実施した事件である。両国は、駆逐艦、巡洋艦、ミサイル艦隊、潜水艦、 ヘリコプターなどの大艦隊を組んで 日本沿岸を威嚇しながら周回した事件である。その写真はマスコミ等で報道されたが 日米政府は無言で見守るだけだった。これは宣戦予告ではないかと私も恐怖を感じたが、中國,ロシアの最新鋭艦隊が列をなして我国を示威周回する映像に 多くの国民は恐怖を感じて 現実にも起こり得ることだと実感した筈だ。この中ロ海軍の大デモンストレーションが、国民に与えた心理効果が選挙にも影響して、日本は防衛力を強化すべきと叫ぶ保守政党に プラス効果を与え、憲法改正を求める維新も得票を4倍に伸ばしたのだと私は思っている次第。 
                                         
          
ワクチン入手が遅れてコロナ騒動の責任を正面かた受けた菅首相は 辞任を強いられたが 大きな実績も残している。例えば、オリンピックを無観客で実施した件、携帯電話の大幅値下げ、福島原発汚染の大平洋放出、医療費個人負担率の引上げ、カーボンニュートラル計画の決定など、多くの難題を適切に処理した成果は立派だと思う。もしワクチン入手が2ケ月早ければ、コロナ制圧は菅首相の業績となって、菅内閣の功績が高く評価され 辞任はなかっただろうと思うが、運命の女神は微笑まなかった。 


mh3944 at 09:36|PermalinkComments(0) 政治 

2021年11月01日

211101 大谷選手と人種問題 

大谷翔平が米大リーグ選手会最優秀選手に選出された。本人は 同僚達に認められたのは本当に嬉しいと言っている。ベーブルースも達成できなかった驚異的な実績を挙げた大谷は、今年のメジャーの殆どの表彰を独占しそうな勢いで、我々日本人としてもうれしい限りだ。投打二刀流は不可能だからどちらかに絞れと 繰り返しアドバイスし続けていた日本野球界の大御所、張本勲氏の顔が見たいものだ。
                                        
確かに松井秀喜もホームランを打ったが、投手はできなかった、イチローも高打率と美技を演じ続けたが、勝利投手にはなれなかった。しかし大谷は、弱小エンジェルスの先発投手として9勝を挙げ 敬遠が多いにも拘わらず 46本のホームランを打っているのだ。大谷が軽くホームランを打つと、スタンドの観客や子供達が飛び上がって狂喜するテレビをみると 私も涙がでるほど嬉しかった。エリート集団の外務省が大金を投じても達成できない日米友好ムードを一気に盛り上げる素晴らしい役者だといえる。米国では、アジア人は背が低く、懸命に働くが少々ずる賢く、米国の知識や富を盗んでいると思われており、その潜在的感情が爆発して、最近の米国では アジア人は 昼中でも危険で ひとり歩きできなくなったと言われるが、在米邦人も大谷の大活躍を喜んでいるだろうと私は内心思っていた。
                                         
実は先日の読売新聞(21/10/30)に、日本人を含む全ての在米アジア系住民は、大谷旋風に大喜びしていると出ていた。米国ではアジア系は6%の典型的マイノリテイーであり 更にコロナウイルスを米国に持ち込んだのは中国人だと目の敵にされて怯えているアジア系住民を 大谷選手が大いに勇気付け、癒しと鼓舞している とニューヨークタイムズが報じているという。伝説のベーブルースと肩を並べたのは白人ではなく、日本人だったというインパクトは、米国人には計り知れないショックらしい。
                                             
大谷ファンクラブは米人会員が急増中で、大谷の直筆サイン入りユニフォームが1,450万円で落札されたという。豊かな才能を持ちながら明るく 他人を尊重する大谷選手の行動すべてが、子供達の手本(ローモデル)になっており、英語に弱い大谷が 公の場で英語を使わないことに 野球解説者が苦言を呈したところ 猛烈な非難を浴びて忽ち謝罪に追い込まれたとも聞く。大谷の大活躍は 米国のアジア系住民を深刻に苦しめている人種差別問題に 明るい希望を与えている。          


mh3944 at 12:13|PermalinkComments(0) 政治