2022年06月

2022年06月20日

220620 原発最高裁判決

東北大震災で原発事故を起こした東電は、放射能被害者166万人に対して既に7兆円を超える損害賠償金を支払い 今後も支払い続けているが、被災者は更に国の追加賠償支払いを求めて国を提訴し、その最高裁判決が6/17にあった、最高裁は国の賠償責任は認められないとの判決だった。     
                                       
その理由は、1) 仮に国が東電に事前対策を命じても、実際に来襲した地震は 30倍巨大のマグニチュード9.1で桁違い巨大地震であり、当時の学会知識では事前に予想できないレベルだった。2) 津波対策は防潮堤建設が基本であり、原発が水没して運転停止に陥ることまで想定していなかった。  零細自営業の私も長年 福島復興税を支払い続けて いつ終わるのか不満を感じていたが、今回の最高裁判決には大いに賛成する。
                                        
追加意見すると、大震災は既に11年の長年月が経過していることである。原発放射能の飛散で住居を失い、生活基盤を破壊された方々には深く同情するが、この長い期間に 多様な支援策が色々と提供されており、被災者が立ち直る機会は多々あった筈だと思う。自力更生の努力より、追加補償の要求ばかりに専念するのは 少々虫が良すぎると私は思うのだ。
                                        
勝手な想像だが、東電からはこれ以上取れないので、今度は標的を東電から国に変えて賠償金を取ろうとして、 自力更生の努力を怠っているのでないかと私は思い始めている。予想以上の巨大震災で、原発が海水を被って爆発するとは、世界の誰も想定出来なかったことだが 地殻断層が重層的に交差する危険地域に位置する日本列島は 想定外の大地震も避けられない宿命にある。
                                                    
例えば 今後25年以内に、南海トラフ地震では30万人が溺死する危険性や、東京直下型大地震で10万人が焼死する予想など、大惨事が次々と警告されていることは誰も知っている。そこに住む我々日本人には大震災は避けられない運命であり、その責任を問い続けるよりも、自力で生き抜く道を開拓するほうが絶対に必要である。東日本大地震の被災者は長い間 国の支援を受け続けたが、被災者自身も自力更生の努力をして欲しいと願っているのは 多分私だけではないと思う。
                          
政府を脅して更に巨額賠償を受け取ろうと訴訟を続けることは 子供や孫達にも悪影響を与えて、如何に働かないでお金を得るかを教えることにもなる。私が連想するのは、お隣り韓国のインチキ慰安婦事件で賠償金を要求し続けている例や、日韓両国の正式契約で解決済みの徴用工問題を蒸し返して日本政府に賠償金を請求し続ける破廉恥な韓国問題とよく似ていると思う。全国民が東北被災者を支え続けている間に、自力更新の道を是非切り開いてほしい。子供孫達に楽に生きる方便を教えて生活保護所帯を増やす結果にならないよう切に願っている次第。


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2022年06月17日

220617 東名高速煽り事件 

5年前、東名パーキングエリアで、トラブルを起こした若者が 高速道で相手ワゴン車に煽り運転を仕掛けて 先方若夫婦を死亡させ娘2人に重軽傷を負わせた事件の差戻し再審判決があった。執拗な煽り運転で相手車を追越線に停車させて 車外に出た若夫婦が後続トラックに追突されて死亡し、車内の娘2人もケガした事件だった。煽り運転を繰り返した石橋被告(30)に、横浜地裁は懲役19年の重罰を言い渡した。被告は判決に不服として、夫婦を死亡させたのは追突した後続トラックであり、自分は無罪だと控訴する意向らしいが、何とも救いのない事件である。                                                                                           
                                       
懲役18年という重罰に驚愕した石橋被告は、死亡事故は後続のトラックが起こしたもので、自分が死亡させた訳ではないと 全く子供的な言訳で反論したが、執拗に幅寄せしてワゴン車の走行を妨害し、横越車線に停止させるという危険な行動に追い込んだのは被告であると横浜地裁が断定して、危険運転致死傷罪を適用して懲役18年の重刑を宣告した。私もこの重罰適用には同感である。
                                                
パーキングエリアでの口論の仔細は不明だが、我慢できなかった石橋は、高速道で仕返したのだ。後続トラックの前方不注意も二次的な原因ではあろうが、衝突の主原因は、怒りを抑えきれなかった被告が煽り運転を繰り返して鬱憤を晴らそうとした幼稚な行動なのだ。
                                                 
 誰でも長い人生では小さなトラブルは色々あり、私自身も80年前の苦い記憶がある。小学生時代に上級生に虐められて立腹した私は、相手を崖から田んぼに突き落として逃げた記憶がある。虐めの内容は忘れたが、相手を傷つけた後悔の念はなかなか忘れず 今日でも頭に残っている。子供だった私と違って石橋被告は30才近い大人で、常識を積んだ成人であり、重罰も仕方ないと思う。   
                                           
19年の懲役を終えると石橋は50才の高齢になっており、貴重な人生の最盛期を獄中で過ごすことに、同情の気持ちも無くはないが、追越車線で無理やり停止させた相手は家族を守るために決死の思いで車を止めて抗議しようとしたのだ。更に両親を失って孤独に生きる幼い娘2人の苦労と悲しみも大きい。偶発でも深刻な結果を引き起こした事件であり、石橋被告は長い獄中で、あり余る時間を反省しながら過ごして欲しいものだ。

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2022年06月06日

220606 私の会釈習慣

私は高齢だが 毎日柴犬(オス)をつれて散歩している。 雨風に拘わらず休めない愛犬の散歩は苦労で 見知らぬ犬同志が出会うと 必ず威嚇し合って強弱を競うが、飼主にベタベタする西洋犬と違って 柴犬など和犬は自立心が強く、忠誠心もあり 生活に大きな潤いを与えてくれる。朝の散歩では近隣の人に何人も出会うが、私は他人と出会った時は 必ず自分から先に会釈することにしている。          
                                                  
先日も玄関を出ると 直ぐに2軒先の電気工事屋K君が 車で出勤する場面に出くわし 軽く会釈し、彼も車内から頭を下げた。自称エリートが多い我が町は、若い技術屋の彼には息苦しく 付き合いも狭いが、彼の息子に枝付きの柿をプレゼントしてから 私は急に親しくなった。 その隣りは針灸マッサージの看板を出している中年の未婚女性だが、不愛想なので私は黙って通り過ぎる。職業選択は自由だが、針灸マッサージは盲目者に残された数少ない職業であり、健常者が参入することに私は余り賛成できない。
                                 
その次は 2年前に豪邸を建て入居してきた大家族で、開業したばかりのベンチャーにクルマで出勤する準備をしていた奥さんで軽く会釈した。ここも小1のお孫さんに柿をプレゼントして以来、近親関係だが、近年はどこも近所付き合いが薄いと嘆く古風な一家だ。 次に出会ったのは 古い顔見知りだが名前を知らない年金生活者だ。長寿の日本は年金生活者ばかりで、我が国の財政は本当に大丈夫かと心配になるが 彼は我が愛犬と大の仲良しで、いつもDogfoodを一粒取り出して与えてくれる。 
                                     
そして上り坂道にかかると、かなり遠方に犬らしき影がみえた。何故か私に特別な愛情を示す柴犬Kちゃんだった。Kちゃんも立ち止まって当方を凝視し確認した途端、奇声を上げて走り寄って来た。私も小さなDogfood一粒を与えた。他の犬にエサを与えるのはタブーで 殆どの飼主は嫌がるが Kちゃんだけは特別だ。更に行くと、通路に面した車庫で物音がする 。振り向くと顔見知りの奥さんが車で出かける準備をしていた。まだ寝起らしく軽く会釈して私は通り過ぎたが返事が聞こえた。コンビニに朝食でも買いに行くのかもしれない。ご主人は近所付き合いが皆無のゴルフ狂で、外資系PC会社を早期退職した退職金で買った近くのゴルフ場に365日通っている。20年近くも同じゴルフ場に飽きずに通う忍耐力には妙に感心している。
                                       
結局 事務所に着くまでの短時間に10人以上と出会ったが、私は殆ど自分から先に会釈する。コストもゼロで 慣れると案外気軽に挨拶できる。確かに現代社会は人間関係がギスギスし どちらが上下か、どちらが先に頭を下げるかも気掛りだが、先に会釈することで 高い壁は軽く乗り越えられる。米国の様に見知らぬ通行人から突然暴力を受ける心配も無い 我が国の治安の良さに感謝している次第。 

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2022年06月01日

220601 病弱な防衛大臣

岸信夫防衛大臣(63)が車椅子で首相官邸に出入りする姿をテレビで見た。これが自衛隊の最高責任者の姿かと思うと 何とも恥ずかしい。これでは自衛隊の意気にも傷がつく。わが国には五体健全で軍事知識のある国会議員は何人もいる筈なのに、何故防衛大臣だけがこんな息絶えだえなのだろうか?
                                          
岸大臣は安倍前首相の実弟で 有力な家系出は知っているが、緊迫するウクライナ戦争、尖閣問題、ロシア爆撃機の日本周回などでのテレビ会見も 殆どはメモの棒読みで、自分の判断で国民に説明する姿勢が無いのは残念なことだ。米国の国防長官オースティンは腕っぷしも強そうな黒人だが、わが病身防衛大臣との2+2会議では、日本は余りにも見劣りして、不要な心配もしているに違いないと思う。
                                     
実兄の安倍前首相は 8年近く長期政権を担当し、外交下手の日本人首相としては珍しく活躍が目立ったが、華麗な家系が行動力の裏付けだったろうと私は思う。しかし不運にも結婚した相手が、森永製菓社長の長女の明恵夫人で、First-Ladyとしては何とも不似合いな無教養な暴れ女で, 子宝も残さず
、選挙区の跡継ぎを実弟の岸信夫に頼る以外にない事情は仕方ない。しかしあの病身では 重責に耐えることは難かしく、別の適材適所があるだろうと思う。更に岸大臣の長男 岸信千世(30)は慶大卒フジTV経由で父の秘書を努めているが、まだまだ若すぎて修行中の身という。
                                               
国会議員の家系重視に味方するつもりは全くないが、安倍前首相が国際政治で日本の存在を世界に示したのは 誰もが認める実績であり 岸信介→佐藤栄作→安倍晋太郎→安倍晋三とつながる有力政治家の自信が助けたのも事実だろう。
                                        
他にも若いやり手政治家もいるだろうが、複雑な国際政治では一代で世界と渡り合える政治家に成長するには余りに年月が短か過ぎる。やはり有力家系の看板を足掛かりにスタートダッシュすることが必要だ。同じ山口選挙区には外務大臣林芳正(61)も資格十分だが、彼は更に上の首相を狙っている。私がTVで知っている範囲で 豊富な防衛知識を持つ国会議員は何人もおり、クセ者石破茂は対象外としても、中谷元、小野寺五典、森本敏、など、気力充実の候補者ごろごろいる。
                                         
近年は中国の尖閣領海侵入、北朝鮮のミサイル連続発射など、わが国を取り巻く環境は超緊迫しているが その最高責任者の防衛大臣が息絶え絶えでは、欧米仲間からも信頼されず、中国ロシアは軽蔑しているに違いない。新任大臣の判断能力や PC操作を野次ることが好きな野党も何故黙っているのだろうか? 早急に意欲旺盛で元気な防衛大臣に交代してほしいものだ。

mh3944 at 08:20|PermalinkComments(0) 政治