2022年07月
2022年07月25日
220725 安倍元首相の国葬
安部元首相の国葬が9/27に決まった。安部元首相がテロで暗殺された事件に対して、 米国連邦政府の全機関が半旗を掲げ、ロシア大統領、印度首相ほか、世界中の首脳達が直ちに哀悼に意を表明して丁重な弔電を発した。利害関係が深刻な中國 習近平も 弔電を日本政府に送り、翌日には外務次官が北京の日本大使館に弔問した。確かに日本は世界第三位のGDP大国で、国連拠出金も常に上位だが 国民の意識は西欧中堅大国と同レベルの感覚だと思う。
昨今は、ロシアがウクライナに不法侵攻して核兵器で世界を恫喝し、また急成長で自信過剰の中国は国際ルールを無視してウイグル虐殺、南シナ海軍事基地化、東シナ海の尖閣侵入強行など 国際政治を大混乱に陥しいれている。かような混乱時代は国際間の調整役が不可欠だが、米国は世界の警察官役を放棄して内政に専念、まとめ役不在で世界第三位日本の調整力が問われているが、日本の政治家は全く内弁慶で 国際政治の調整役を果たす意欲も能力も無かった。
しかし安倍元首相は大胆にも国際政治に積極関与する姿勢をみせて、トランプ大統領、プーチン大統領の両氏と極めて親密な関係を作り上げて世界を驚かせた。中國習近平とは面談した時には、私の土地(尖閣)に手を出さないよう明言したが、 国賓招待では天皇陛下との面談を実現して中国の面子も尊重した。安倍元首相は日本人が最も不得意な国際関係で貴重な調整役を模索して、万年拠出金大国の汚名を晴らす行動を世界に示し続けた。
特に習近平の戦浪外交に対しては、傍観的態度を続けるヨーロッパ諸国に 中國の野蛮を認識させて、英国艦隊、フランス艦隊、ドイツフリゲート艦を太平洋に送り込む大胆な作戦を実現させた。また眠れるインド大国では 国会に出席して、インド,米国,豪州,日本の4ケ国のクアッド連合を組織して世界を驚かせた。 これほどの大仕事は 従来の日本首相では 誰も手出し出来なかった国際的な大事件であった。
私も米国合弁会社の日本代表として 世界数十国の社長達と10余年間 共同して働き続けた経験があり、米国、イギリス、ドイツ、イタリア、フランスなど各社との付き合いには大苦労した。業務では、日本は立派な成果を挙げ続けていたが、言葉や慣習の問題もあり、頻繁な国際会議ではヨーロッパ勢が先輩格で 日本はいつも控え目な態度を続けた。例えば毎年恒例の夏季休暇世界会議には、各国は家族同伴でハワイに10日間集合する大会議だが、心労共に疲れ果てた経験があった。日本と韓国の2国だけは、家族同伴ナシの慣習で仕方ないが、欧米諸国との交歓には、欧米流の社交術が不可欠で 連夜のディナー懇親会や、長いダンス時間は身の置き場も無かった。
しかしある年、イタリアの古城を一週間借切って行なわれた仮装パーティーは、世界各国の社長が、シーザーとかナポレオン等 歴史上の有名人に仮装して200人以上が集合した。ウィリアムテルに仮装した私は出番が殆ど無かったが、舞台上の楽団バンドがBesame Muchoを演奏し始めたので、私は舞台に飛び上がってスペイン語で歌唱すると、大喝采が巻き起こった出来事があった。誰も予想もしない私の飛び入り歌唱には、楽天的なラテン諸国の家族連中も興奮して狂喜し 大騒ぎになったことは忘れられない。この出来事以来、相互の硬苦しい雰囲気は霧散して 各国との業務交渉が一段と増えてきたのは大きな出来事だった。
英語が得意でない安倍元首相は、勇気を出して積極外交を展開し、トランプとの頻繁なゴルフコンペ,プーチン大統領との30回近い個人面談、頻繁な英仏訪問などで EU諸国首脳との信頼関係を築いた実績は、日本政治家の誰も達成できない偉大な業績である。外交は複雑で常に冷酷な騙し合いの戦場でもあり、お互いの国家利益の冷徹な損得計算の戦いだが、同時に相互の信頼関係も必須であり、間違えると自国を窮地に追い込む冷酷な交渉の場である。
陸続きの欧米諸国は常に八方配慮するが、極東の島国 日本人は社交経験が乏しいのが現実であるが、安倍元首相は世界中の首脳と緊密な信頼関係を構築し、多くの相手からも愛された政治家であった。信頼するパートナーを失った世界のリーダー達から 続々と哀悼の表明があったのは安倍氏が偉大な国際的政治家であったことの証明でもある。 9/27の国葬には、世界のリーダーが多数来日して、お互いに個人的な会議を計画するだろう。島国根性の日本共産党や立憲民主党, 小沢一郎など 国葬を批判する諸氏は クレイムする前に自分の未熟な田舎者教養を猛省すべきであるろう。
昨今は、ロシアがウクライナに不法侵攻して核兵器で世界を恫喝し、また急成長で自信過剰の中国は国際ルールを無視してウイグル虐殺、南シナ海軍事基地化、東シナ海の尖閣侵入強行など 国際政治を大混乱に陥しいれている。かような混乱時代は国際間の調整役が不可欠だが、米国は世界の警察官役を放棄して内政に専念、まとめ役不在で世界第三位日本の調整力が問われているが、日本の政治家は全く内弁慶で 国際政治の調整役を果たす意欲も能力も無かった。
しかし安倍元首相は大胆にも国際政治に積極関与する姿勢をみせて、トランプ大統領、プーチン大統領の両氏と極めて親密な関係を作り上げて世界を驚かせた。中國習近平とは面談した時には、私の土地(尖閣)に手を出さないよう明言したが、 国賓招待では天皇陛下との面談を実現して中国の面子も尊重した。安倍元首相は日本人が最も不得意な国際関係で貴重な調整役を模索して、万年拠出金大国の汚名を晴らす行動を世界に示し続けた。
特に習近平の戦浪外交に対しては、傍観的態度を続けるヨーロッパ諸国に 中國の野蛮を認識させて、英国艦隊、フランス艦隊、ドイツフリゲート艦を太平洋に送り込む大胆な作戦を実現させた。また眠れるインド大国では 国会に出席して、インド,米国,豪州,日本の4ケ国のクアッド連合を組織して世界を驚かせた。 これほどの大仕事は 従来の日本首相では 誰も手出し出来なかった国際的な大事件であった。
私も米国合弁会社の日本代表として 世界数十国の社長達と10余年間 共同して働き続けた経験があり、米国、イギリス、ドイツ、イタリア、フランスなど各社との付き合いには大苦労した。業務では、日本は立派な成果を挙げ続けていたが、言葉や慣習の問題もあり、頻繁な国際会議ではヨーロッパ勢が先輩格で 日本はいつも控え目な態度を続けた。例えば毎年恒例の夏季休暇世界会議には、各国は家族同伴でハワイに10日間集合する大会議だが、心労共に疲れ果てた経験があった。日本と韓国の2国だけは、家族同伴ナシの慣習で仕方ないが、欧米諸国との交歓には、欧米流の社交術が不可欠で 連夜のディナー懇親会や、長いダンス時間は身の置き場も無かった。
しかしある年、イタリアの古城を一週間借切って行なわれた仮装パーティーは、世界各国の社長が、シーザーとかナポレオン等 歴史上の有名人に仮装して200人以上が集合した。ウィリアムテルに仮装した私は出番が殆ど無かったが、舞台上の楽団バンドがBesame Muchoを演奏し始めたので、私は舞台に飛び上がってスペイン語で歌唱すると、大喝采が巻き起こった出来事があった。誰も予想もしない私の飛び入り歌唱には、楽天的なラテン諸国の家族連中も興奮して狂喜し 大騒ぎになったことは忘れられない。この出来事以来、相互の硬苦しい雰囲気は霧散して 各国との業務交渉が一段と増えてきたのは大きな出来事だった。
英語が得意でない安倍元首相は、勇気を出して積極外交を展開し、トランプとの頻繁なゴルフコンペ,プーチン大統領との30回近い個人面談、頻繁な英仏訪問などで EU諸国首脳との信頼関係を築いた実績は、日本政治家の誰も達成できない偉大な業績である。外交は複雑で常に冷酷な騙し合いの戦場でもあり、お互いの国家利益の冷徹な損得計算の戦いだが、同時に相互の信頼関係も必須であり、間違えると自国を窮地に追い込む冷酷な交渉の場である。
陸続きの欧米諸国は常に八方配慮するが、極東の島国 日本人は社交経験が乏しいのが現実であるが、安倍元首相は世界中の首脳と緊密な信頼関係を構築し、多くの相手からも愛された政治家であった。信頼するパートナーを失った世界のリーダー達から 続々と哀悼の表明があったのは安倍氏が偉大な国際的政治家であったことの証明でもある。 9/27の国葬には、世界のリーダーが多数来日して、お互いに個人的な会議を計画するだろう。島国根性の日本共産党や立憲民主党, 小沢一郎など 国葬を批判する諸氏は クレイムする前に自分の未熟な田舎者教養を猛省すべきであるろう。
2022年07月11日
220711 防衛費倍増計画
今回参議院選挙は憲法改正派の圧勝となった。尖閣諸島の日本領海内に中国海軍が常駐し始めた現況を見ると 誰でも本当に不安になってしまう。プーチン、習近平、金正恩のような独裁者が存在する限り、我々は自国は自分の力で守る必要があることを 国民も自覚し始めたのだと思う。NATO 31ケ国会議で、加盟国は各々の防衛予算をGDP比2%を目標に増額することを決めたのも当然だろう。平和論者は、紛争は話し合い外交で平和的に解決すべきだと 空念仏を唱え続けているが、ロシアや中国の領土拡張作戦を目の前に見ると、空念仏に耳を傾ける気持ちは霧散してしまう。防衛庁も軍備増強案を検討しているだろうが、ど素人の私の意見を敢えて申し上げてみた。
私が重視する分野はミサイルと潜水艦だと勝手に思っている次第。 今回のウクライナ戦争でも実質はミサイル戦争で、各種のロケットが飛び交っている。遠隔地から、敵の基地を正確に狙い撃ちできるミサイルは相手に大打撃を与えている。数年前にハワイ真珠湾を訪問した時の米軍将校の説明では、現代は地球の裏側からでも戦争ができる時代になったと話していた。 強国ロシアが誇る巨大巡洋艦モスクワ号が、貧弱なウクライナ軍のミサイル2発で撃沈された事実もその証明だろう。仮に中国が、漁民に化けた武装民兵で尖閣諸島に攻め込んできても、数百発の陸対艦ミサイルで反撃すれば防衛効果は大きいと思う。ウクライナ戦争でも、多数のロシア戦車がウクライナミサイルの餌食になり、多数のロシア兵が焼け死んだが、現代戦ではミサイルは必須の防衛武器となっている。
他方 日本は4方を海に囲まれた海洋国家であり、私は潜水艦を重点的に増強すべきだと思っている。中国は3隻目の航空母艦を進水させて大喜びだが、5,000億円以上の巨額な建造費の空母は予算の無駄使いだと思う。ロシアの大型巡洋艦モスクワ号が瞬時に撃沈されたように、大型戦艦はミサイル攻撃に弱く、現代は小型のフリゲート艦の時代だと思う。米国は10隻の航空母艦を持っているが、それは第二次世界大戦の名残りであり、母艦の周囲を幾重に固めても、四方八方からのミサイル攻撃を受けると、大型戦艦は防ぎきれない弱点を持っている。その証拠として中国は東風21号(射程1500キロ)のミサイルを持っており, 太平洋から中国に接近する米国空母艦隊を撃破する戦略であり、空母キラーと呼称しているという。
幸い日本は周囲を深海に囲まれており、潜水艦の隠れ場所は沢山ある。その昔ドイツU-2ボートが欧米を恐怖に落とし入れた如く、深海の潜水艦は姿が見えず 非常に強力な攻撃力を発揮する。潜水艦の建造費は800億円で、空母1隻分で6隻の潜水艦を建造できる。海上自衛隊は現有20隻を倍増して40隻に増強すれば 四方を海に囲まれた我が国の防衛能力は非常に強力になり 中国空母が太平洋を自由に回遊することも許さなくなるだろう。長い年月海中に潜ることが可能な原子力潜水艦もほしいがそれは先のことだ。
新鋭戦闘機も必要だろうが、最新鋭F35は@120億円と超高額で、増額防衛予算を大きく圧迫するから精々20~30機程度だろうか。核ミサイルを手に入れて有頂天の金正恩が、韓国や日本を恫喝し始めるのは時間の問題であり、その対策が不可欠だ。防衛予算増強反対を叫ぶ平和主義者は 空念仏を唱える前に 北朝鮮を訪問して金正恩を口説いてもらいたいものだ。 以上ど素人の私の勝手な意見だが、夏季休暇のお休み中にでも お読み願えれば有難い.
私が重視する分野はミサイルと潜水艦だと勝手に思っている次第。 今回のウクライナ戦争でも実質はミサイル戦争で、各種のロケットが飛び交っている。遠隔地から、敵の基地を正確に狙い撃ちできるミサイルは相手に大打撃を与えている。数年前にハワイ真珠湾を訪問した時の米軍将校の説明では、現代は地球の裏側からでも戦争ができる時代になったと話していた。 強国ロシアが誇る巨大巡洋艦モスクワ号が、貧弱なウクライナ軍のミサイル2発で撃沈された事実もその証明だろう。仮に中国が、漁民に化けた武装民兵で尖閣諸島に攻め込んできても、数百発の陸対艦ミサイルで反撃すれば防衛効果は大きいと思う。ウクライナ戦争でも、多数のロシア戦車がウクライナミサイルの餌食になり、多数のロシア兵が焼け死んだが、現代戦ではミサイルは必須の防衛武器となっている。
他方 日本は4方を海に囲まれた海洋国家であり、私は潜水艦を重点的に増強すべきだと思っている。中国は3隻目の航空母艦を進水させて大喜びだが、5,000億円以上の巨額な建造費の空母は予算の無駄使いだと思う。ロシアの大型巡洋艦モスクワ号が瞬時に撃沈されたように、大型戦艦はミサイル攻撃に弱く、現代は小型のフリゲート艦の時代だと思う。米国は10隻の航空母艦を持っているが、それは第二次世界大戦の名残りであり、母艦の周囲を幾重に固めても、四方八方からのミサイル攻撃を受けると、大型戦艦は防ぎきれない弱点を持っている。その証拠として中国は東風21号(射程1500キロ)のミサイルを持っており, 太平洋から中国に接近する米国空母艦隊を撃破する戦略であり、空母キラーと呼称しているという。
幸い日本は周囲を深海に囲まれており、潜水艦の隠れ場所は沢山ある。その昔ドイツU-2ボートが欧米を恐怖に落とし入れた如く、深海の潜水艦は姿が見えず 非常に強力な攻撃力を発揮する。潜水艦の建造費は800億円で、空母1隻分で6隻の潜水艦を建造できる。海上自衛隊は現有20隻を倍増して40隻に増強すれば 四方を海に囲まれた我が国の防衛能力は非常に強力になり 中国空母が太平洋を自由に回遊することも許さなくなるだろう。長い年月海中に潜ることが可能な原子力潜水艦もほしいがそれは先のことだ。
新鋭戦闘機も必要だろうが、最新鋭F35は@120億円と超高額で、増額防衛予算を大きく圧迫するから精々20~30機程度だろうか。核ミサイルを手に入れて有頂天の金正恩が、韓国や日本を恫喝し始めるのは時間の問題であり、その対策が不可欠だ。防衛予算増強反対を叫ぶ平和主義者は 空念仏を唱える前に 北朝鮮を訪問して金正恩を口説いてもらいたいものだ。 以上ど素人の私の勝手な意見だが、夏季休暇のお休み中にでも お読み願えれば有難い.
2022年07月05日
220705 EV自動車の行方
若い時は、髪が多過ぎて苦労したが 年を重ねると様変わりして薄くなり白髪になった。会社時代は近くの日本橋の理髪店に通っていたが、早くから料金1,000円と安かった。退職すると自宅近くの理髪店3,000円に通い始めたが、こちらも20年遅れてやっと1,000円になった。店主はお客様のサンパツ回数が減り、料金だけ激安になって大変だと嘆いている。
駅前スーパーにも1,000円理髪店が開店したので、試しに行くとその手際よさに感心した。理髪台3名 若い理髪師3名で、飛散する毛はホースで吸い取りながら手際よくし理髪し、仕上がりも上々で 10分余りで終わった。お客は次々と来店し8脚ある待ち椅子は常に満席状態だが、すぐに順番が回ってくる。これでは古い理髪店のお客が減るのも道理だと思った。実はテレビ,パソコン業界で起きている日本製品の衰退もよく似ており 同じことだと思う。世界の亀山方式と称賛されたシャープTV生産工場は完全に台湾企業に買収されてしまった。
本論はここからで、日本の自動車業界の問題だ。Hybrid方式で世界を圧倒したHV自動車も、電気自動車革命で激変している。日本のEV生産台数はまだ数万台だが、中国は既に年100万台以上、米国も大量生産に入り、日本だけ大きく出遅れている。価格も日本製EVは日産軽が補助金込みで100万円だが、中国の50万円には敵わない。EV車のコストの半分を占めるリチューム電池の原価が勝敗を左右する為、日本は全固体リチューム電池を鋭意開発して 本格勝負すると聞いて安心していたが、中国は更に一歩進んで 激安なナトリューム電池を開発中と聞いて驚いた。
リチューム電池の2大欠陥は 稀金属リチュームの高コストと長い充電時間だが、ナトリューム電池は食塩が原料で激安、充電時間も 1/3の10分台に短縮できるというから驚愕してしまう。もし充電時間が短く 価格も安いEV車が中国で完成すれば、日本も米国も欧州も完敗するだろう。 高齢化社会で財政が厳しい日本を支える基幹産業の自動車生産はが 大打撃を受けることになる。岸田内閣の新しい資主義と防衛費2%も重要だが、現行の日本産業の競争力を如何に維持拡大するかも、緊急問題になってきた。
駅前スーパーにも1,000円理髪店が開店したので、試しに行くとその手際よさに感心した。理髪台3名 若い理髪師3名で、飛散する毛はホースで吸い取りながら手際よくし理髪し、仕上がりも上々で 10分余りで終わった。お客は次々と来店し8脚ある待ち椅子は常に満席状態だが、すぐに順番が回ってくる。これでは古い理髪店のお客が減るのも道理だと思った。実はテレビ,パソコン業界で起きている日本製品の衰退もよく似ており 同じことだと思う。世界の亀山方式と称賛されたシャープTV生産工場は完全に台湾企業に買収されてしまった。
本論はここからで、日本の自動車業界の問題だ。Hybrid方式で世界を圧倒したHV自動車も、電気自動車革命で激変している。日本のEV生産台数はまだ数万台だが、中国は既に年100万台以上、米国も大量生産に入り、日本だけ大きく出遅れている。価格も日本製EVは日産軽が補助金込みで100万円だが、中国の50万円には敵わない。EV車のコストの半分を占めるリチューム電池の原価が勝敗を左右する為、日本は全固体リチューム電池を鋭意開発して 本格勝負すると聞いて安心していたが、中国は更に一歩進んで 激安なナトリューム電池を開発中と聞いて驚いた。
リチューム電池の2大欠陥は 稀金属リチュームの高コストと長い充電時間だが、ナトリューム電池は食塩が原料で激安、充電時間も 1/3の10分台に短縮できるというから驚愕してしまう。もし充電時間が短く 価格も安いEV車が中国で完成すれば、日本も米国も欧州も完敗するだろう。 高齢化社会で財政が厳しい日本を支える基幹産業の自動車生産はが 大打撃を受けることになる。岸田内閣の新しい資主義と防衛費2%も重要だが、現行の日本産業の競争力を如何に維持拡大するかも、緊急問題になってきた。
2022年07月01日
220701 学生の就活
大学生の就活は最盛期を終えて終盤となり、今頃は落選組が何とか会社を見つけようと懸命に探し回っている時だろう。 私も60年の大昔のことを懐かしく思いだ出した。 旧帝大ブランドのお陰で 級友たちは殆ど有名会社の内定を獲得して 夏休みをどう過ごそうかと話していた、 成績順に学生達が次々と就職担当教授室に呼び込まれて 旭化成、東レ、三菱レーヨン、三菱化成、三井化学、三井石油化学、徳山ソーダ、東洋ソーダ、ブリジストン、旭ガラス、宇部興産、。。と夢のような大会社に次々と内定を決めていたくが 私だけお呼びが掛らず、このままでは夏休みに田舎にかえれないと焦っていた。
理由は分かっていた。燃料化学のK教授の試験に落ちた私は、なぜ不合格なのか採点内容を知りたいとK教授室を訪れた処、私の採点が不満だというのか と K教授を激怒させてしまったのだ。 そのK教授が就職担当だと後日に知ったが 全ては後の祭りで、君は就職先は自分で探せ と言い渡された。典型的なパワハラだが、地方の学生が上京して会社訪問などは出来るは筈もなく 私は途方に暮れていた。
暫くして、採用に出遅れたと無名の外資系新進会社JRCの役員が大学に来訪した。もし誰か残っていたら 是非回してほしいとの依頼だった。売れ残りが1名いますと紹介された私は やっとJRCに内定が決まった。誰も知らない無名会社で級友達にも話せず、有名会社を期待していた親兄弟達は悲しんたが、田舎者で要領の悪い私には大会社は不似合いで、新進会社なら思い切って働けるだろうと内心では喜んでいた。
半世紀が過ぎて、我々同期生の退職時期となった、多くは専任部長など名ばかり役職で、責任の無い肩書に達観していた。しかし小さな新鋭会社に入った私は、波乱万丈の人生が続き、企画部長から
外資系合弁NDPCの社長に就任して 世界を股に波乱の会社人生を送って退職し、まだ余力十分だったので 自営の新会社CLESを設立して 更に20年間を忙しく過ごした。危険な場面もあったが 無事に80代の半ばになった今、私の健康を心配する家内の強い哀願で、自営会社は清算し、今はIT先端業務を片手間に続けている。同期生の大半は既に逝去し、残った者もパソコン音痴世代で、激変する社会から取り残されて 寂しく過ごしている。
就活中の学生に言いたいのは、大会社内定で嬉しいのは ほんの一瞬だということだ。大会社の社員になったのを喜ぶのは親だけだ。大会社も終身雇用と定期昇給が約束された時代は完全に消え失せてしまった。同期生との激しい競争に明け暮れて気力を消耗しながら 年月を重ねる。今は窓際族すら存在する余裕のない時代になった。50才を超えると目立たない社員は殆んど会社を追い出されてしまう。大会社なら一生安泰 はとっくに消滅して、今は世界のトヨタでもEVの大波乱で生き残れる保証はなく、油断するとすぐに倒産し、従業員は浪人になる厳しい時代になった。
これから選ぶなら 将来性不明の大会社ではなく 中型〜小型で 思いっきり働けそうな会社を探すことだ。優秀な会社でも規模が小さくて 新卒を取れない会社は沢山ある。そこに入社して力一杯働き、多様な知識と経験を磨き、社会関係を構築して力を蓄える。そしてチャンスがあったら転職するか、 自立独立する実力と胆力を涵養できる会社を選ぶよう お勧めしたい。大会社に採用されなかったことを嘆く必要はなくチャンスだと思うべきだ。もしそのような気力が無い場合、進路を考え直して 田園生活でも目指した方がきっと楽しい人生となるだろう。
理由は分かっていた。燃料化学のK教授の試験に落ちた私は、なぜ不合格なのか採点内容を知りたいとK教授室を訪れた処、私の採点が不満だというのか と K教授を激怒させてしまったのだ。 そのK教授が就職担当だと後日に知ったが 全ては後の祭りで、君は就職先は自分で探せ と言い渡された。典型的なパワハラだが、地方の学生が上京して会社訪問などは出来るは筈もなく 私は途方に暮れていた。
暫くして、採用に出遅れたと無名の外資系新進会社JRCの役員が大学に来訪した。もし誰か残っていたら 是非回してほしいとの依頼だった。売れ残りが1名いますと紹介された私は やっとJRCに内定が決まった。誰も知らない無名会社で級友達にも話せず、有名会社を期待していた親兄弟達は悲しんたが、田舎者で要領の悪い私には大会社は不似合いで、新進会社なら思い切って働けるだろうと内心では喜んでいた。
半世紀が過ぎて、我々同期生の退職時期となった、多くは専任部長など名ばかり役職で、責任の無い肩書に達観していた。しかし小さな新鋭会社に入った私は、波乱万丈の人生が続き、企画部長から
外資系合弁NDPCの社長に就任して 世界を股に波乱の会社人生を送って退職し、まだ余力十分だったので 自営の新会社CLESを設立して 更に20年間を忙しく過ごした。危険な場面もあったが 無事に80代の半ばになった今、私の健康を心配する家内の強い哀願で、自営会社は清算し、今はIT先端業務を片手間に続けている。同期生の大半は既に逝去し、残った者もパソコン音痴世代で、激変する社会から取り残されて 寂しく過ごしている。
就活中の学生に言いたいのは、大会社内定で嬉しいのは ほんの一瞬だということだ。大会社の社員になったのを喜ぶのは親だけだ。大会社も終身雇用と定期昇給が約束された時代は完全に消え失せてしまった。同期生との激しい競争に明け暮れて気力を消耗しながら 年月を重ねる。今は窓際族すら存在する余裕のない時代になった。50才を超えると目立たない社員は殆んど会社を追い出されてしまう。大会社なら一生安泰 はとっくに消滅して、今は世界のトヨタでもEVの大波乱で生き残れる保証はなく、油断するとすぐに倒産し、従業員は浪人になる厳しい時代になった。
これから選ぶなら 将来性不明の大会社ではなく 中型〜小型で 思いっきり働けそうな会社を探すことだ。優秀な会社でも規模が小さくて 新卒を取れない会社は沢山ある。そこに入社して力一杯働き、多様な知識と経験を磨き、社会関係を構築して力を蓄える。そしてチャンスがあったら転職するか、 自立独立する実力と胆力を涵養できる会社を選ぶよう お勧めしたい。大会社に採用されなかったことを嘆く必要はなくチャンスだと思うべきだ。もしそのような気力が無い場合、進路を考え直して 田園生活でも目指した方がきっと楽しい人生となるだろう。