2023年01月

2023年01月30日

異次元の人口対策 

日本は人口減少が顕著で、昨年の出生数は80万人以下になったという。このままでは100年後の日本人口は7千万人を切ることになる。人口減少はそのまま国力低下に繋がる。岸田内閣は人口減少の対策に 異次元の手段で取り組むというが 内容は 児童手当増額など各種経済支援、幼児教育や保育サービスの拡充、働き方改革の推進など、従来対策の延長ばかりであり、異次元とは思えない。 如何に対策すれば人口減少を食い止められるか、正解のない難問だが、非難を承知で 私の異次元対策を申し上げてみた。
                                                           
人口減少の主因は若者が結婚しないことである。結婚できない理由は 非正規社員が増えた為である。しかし結婚数は減っても 日本の中絶数は膨大で 年間20万件をこえているという。もしこの中絶で葬り去られている胎児を救うことが出来れば、年間出生数は80万人から 一挙に100万人に飛躍することになる。中絶の理由は多種多様だが、特に未婚妊娠 50%, 予定外妊娠 10% 経済的理由 10%、その他、という。この各々に具体的な対策を講じて増やす対策がある筈だ。
                                               
50%を占める未婚妊娠は 例えば独身女性の妊娠とか 女子高校生の妊娠など色々だろうが、非難するだけで終わるのは全く勿体ない。未婚妊娠の責任追及を週刊誌で追及しても何も生まれない。誰にも情熱に燃えた若い時代の疼きや思い出がある筈だ、この未婚妊娠の胎児を救出することに政府は全力で対応しては如何だろうか。未婚妊娠した独身女性や女子高生には、出産の休養期間を公認し、生活費を支給し、生まれた幼児は社会全体で責任をもって育成する。里親に委託することもあるだろう。未婚妊娠を白眼視し 興味本位に追及して騒ぐ現代社会の風潮は根本から正すべきであり、貴重な命を温かく養育する為 政府は国民を洗脳して予算措置するべきである。折角の貴重な胎児を堕胎で無慈悲に葬り去るのは余りにも乱暴すぎる。政府は低俗な社会風潮を是正し 胎児養育に全力を尽くすべきである。これこそ異次元の対策とも言え、確実な成果が期待できる。
                                             未婚妊娠は人口減少に苦しむ欧米でシングルマザーが増えている理由の一つでもある。日本も専任の 妊娠相談、養育担当、教育担当。。。。などを予算措置するべきである。政府の大きな欠陥は、 計画だけで結果を問わないことがある。スタートアップ起業推進に10兆円投資し ベンチャーを年間70件から 5年後には500件に拡大すると政府は言うが、結果は全く議論しないのが官僚の悪弊である。これでは 起業講演会を永年実施して講演者は確実に儲けるが、ベンチャ―企業は殆ど生まれない、現行システムと同じで、何社スタートしたか 全く分からないのだ。
                                                                 
問題は 如何に国民の意識を改変して 苦悩する未婚女性やカップルを保護するかである。幼児を養育できない時は公的に養育し、将来成人した我が子とも対面でき、親の希望にも沿えるだろう。堕胎児救出で、現行の合計特殊合計出生率1.27を1.6程度まで引き上げることも可能となる。お役人は確実性の乏しい政策の担当を嫌悪するが それでは人口減少は解決できない。毎年の成果をチェックしながら修正して 人口増加策を推進すべきである。             


mh3944 at 15:54|PermalinkComments(0) 政治 

2023年01月18日

進学と就職 

今は受験シーズンたけなわで 本人も親も目の色を変えてウロウロしている。ある知人宅は医学部を目指して2浪中の受験生がいる。昨今のコロナ騒動をみると、医師が素晴らしい職業だとは私は思わないが、当人は夢の世界だと信じ込んでいるらしく、必死の苦しみの最中だろう。                   別の家庭ではT私大付属高校に進んだが、成績が目標以下で、系列大学に進学できないと言われて仰天した。受験勉強していないので進学する大学が無くないと 途方にくれた母親から必死の相談も受けた。  
                                                
心配無用ですヨ、と私は答えた。国家公務員を目指すなら話は別だけど、一般社会人なら普通の私大卒で十分、都内には山ほど私大があります、社会人になってからが本当の勝負で、2〜3流大学卒でもOK、問題は入学してから、何を勉強するかですよ!と話した。関東圏の大学受験生は本当に恵まれていると私は思っている。
                                                                      
70年近く前になるが、ど田舎育ちの私は、大学進学など殆ど考えていなかった。花に囲まれた農業高校が希望だったが、姉の嫁ぎ先に近いという都合で、何が普通なのかも理解せず 私は普通高校に進んだ。全校500名の田舎高校で、大学進学する者は合計でも10名に届かない高校だった。私は家族と大学進学の話は全く相談せず、近くの塩田会社にでも就職するつもりだったが、人生一度のチャンスで片道4時間の旧帝大工学部を受験したいと 担当のS先生に申し出た。仰天した先生は、あそこは東大レベルだぞ、受かる訳がないだろう!と大目玉を食らったが、そのまま受験した。
確かに試験は難題、特に数学は難かしく,合格できる訳はないと確信した私は、サクラサク、の電報も申し込まず帰郷したが、10日後に 名前が新聞に載っていると 隣のお婆さんが走り込んできて、やっと名門K大学工学部に合格したことを知った次第だった。
                                             
人生は面白くできており、同期生は優秀で殆ど超一流会社に就職し、大過なく過ごして平凡に退職し   既に半数は逝去したが、私は働き甲斐を思い、無名の新進会社に就職した。紆余曲折はあったが、日米合弁会社(50人)の社長を10年間務め 世界を股に仕事した私は退職して、更に自営会社を設立し13年経営して儲けたが、傘寿の高齢になり昨年引退して、今はIT分野の仕事を片手間にやっている。
                                            
今日はPC時代であり、真面目な人生を考えている限り、IT分野を勉強してプログラマーにでもなれば人生で食いはぐれることはあり得ない時代だ。極論すれば大学卒の肩書を得る為、貴重な青春時代を無駄な4年間を費やすのは無用で、情報専門高校に進学して4〜5年間、ITを勉強すれば、年収1,000万円以上の立派なプログラマーになれる時代なのだ。単なる大学卒の肩書は重要性が殆ど消えしまった。親は受験生と相談して貴重な青春時代を無駄にせず、人生進路を決めるよう話し合うことをお勧めする次第。                    


mh3944 at 13:02|PermalinkComments(0) 雑感