2023年04月

2023年04月27日

近隣との友好維持 

今朝も愛犬Pと散歩した。Pは元気一杯の6才で 傘寿半ばの私は転倒しないように極力注意しているが、犬は年をとると穏やかになるから もう少しの辛抱だよと知人は慰めてくれる。出掛けて直ぐに後から おはようぎざいます、と出勤する若者に追い抜かれた。彼の奥さんは、子供を連れたまま北海道の実家に帰り 離別した雰囲気で、最近は夏や冬の長い休暇にも北海道に帰らない。暫く行くと自営の方が、元気そうですね!と声をかけて駐車場に向かう。ヨタヨタの私ではなく、Pのことを言っているのは直ぐ分かる。
                                            
広い草原のグランドに着くと 遠くに白い柴犬を散歩している女性が見えた。犬同士がケンカしないように私は方向を変えたが、白犬は近づいてきた。 女の子ですか?と私が聞くと ハイとの返事に安心してPを近づけると、白犬は飛び跳ねてじゃれつくが Pは迷惑顔で小さく唸って避ける。メスは優しいから楽でしょう と私は言うと、いえいえ お転婆で困っていますとの返事。
                                            
更に行くと、遠くに知人が見えた。会えば必ずPにエサを与える彼は 立ち止まって当方を待っている。人懐っこい洋犬と違って和犬は独立心が強く愛想がよくないので、顔見知りでも素知らぬ態度で困惑することもあるが、今朝のPは小躍りして走り寄ったので、当方も安心した。
   
逆に私に特別な関心をもち、目が合うと懸命に寄ってくるmix犬のKが見えた、瞬間的にKは当方に全力で走り寄ってきたので 年配の奥さんがよろけそうになった。dog-foodをひとかけら与えると、Kは直ぐに走り去った。人間同士ではありえない関係だが、悪い気はしない。
                                                                                                                              
広いグランドを一周して帰り始めると、最近小型犬を飼いはじめた顔見知りの子と幼犬が出てきた。用件は名前をGといい 懸命に当方Pに近寄るが、Pは迷惑そうに相手を避けて小さく唸る。ごめんね !と謝りながら、私はPを引き離して自宅に帰り着いたが 30分弱の散歩だった、Pはまだ歩き足ずり玄関に入るのを嫌がったが 無理矢理引き入れて今朝の散歩は終わった。結局今朝は7疋の犬と出会った。 雨でも寒風ても散歩を欠かせないペットは、時には重労働だが、近隣住民との疎遠が長く続くと微妙になり勝ちな人間関係を、穏やかに維持してくれる効用は大きい。

mh3944 at 09:59|PermalinkComments(0) 雑感 

2023年04月10日

苦闘の酪農業

私は柴犬を飼っており、晴雨に拘わらず毎朝夕 柴犬を連れて30分ほど散歩する。最近はペットブームで、初顔のペットに度々出会うが、極小型犬(5キロ以下程度)が圧倒的に多い。ペットは家庭雰囲気を和やかにしてくれる。雨降り時、極小型犬はマンション内でも用足しできるが、中型犬以上になると 暴風雨でも必ず外出し散歩が欠かせない。    
                                                                
朝夕の世話が絶対に欠かせないのは酪農業も同じだ。私の実家も大昔に肉用牛を数頭飼っていたが 年間365日、毎日の世話は不可欠で、春の大型連休とか、真夏のバケーション、年末年始の連休など 全く無関係で、毎朝起床してから夜遅くまで、牛、豚, 鶏の世話に明け暮れる。嫁いできた私の母親は、農作業の余りの苦しさに耐えかねて 何度もほぼろを売り(離婚覚悟で家出して)、泣いて実家に帰ったと聞いたことがある。農繁期の多忙な時は、私も必ず作業に参加させられた。農業酪農だけは絶対に就かないと 心に誓った記憶がある。
                                            
近年の農業はかなり機械化されて、昔のオール手作業とは異なり、米作り、田植え、草取り、収穫など殆ど自動化されてドライブ気分も味わえそうだが、毎年1ケ月も使わない農耕機械を デラックス外車並みの大金をはたいて購入する為、そのローン支払いに苦しみ続けられる職業でもある。
                                          
酪農も搾乳ラインなどが かなり省力化されているが、乳牛の健康維持は重要で、お盆や正月休みも無く 年間365日 重労働が続き、酪農関係者は必死の思いで生涯働き続け 普通の会社員生活に比べると 地獄的な重労働とも言える。また牛乳は清潔さが生命で、異物混入、腐敗などは絶対に許されない緊張の仕事でもある。更に最近 飼料として輸入するトウモロコシ価格が ウクライナ戦争を理由に暴騰して、酪農経営は大赤字に転落してしまった。追い打ちで 学校がコロナ休校になると学童用牛乳が無駄になり、保存も不可能な為、新鮮牛乳を泣いて牧草地に流し捨てるのをテレビで見たこともある。
                                          
近年、人手不足で運送業や宅急便などエッセンシャルワーカーの人手不足が重大問題になっており、特に年間無休の酪農業者の苦しい作業環境には頭が下がる。世界はIT社会になり、会社業務も様変わりしてデスクワークが主体で、休養の必要性も叫ばれているが、IT時代から取り残された酪農業は、国民健康に必須の食品生産者であるにも拘わらず、超厳しい経営労働環境が続いていることに感謝しなければならないと思う。

mh3944 at 10:55|PermalinkComments(0) 政治 

2023年04月03日

人口減少対策ー2

我が国の人口減少が止まらず、このままでは日本が消滅すると、政府は対策に本腰になってきた。現在の合計特殊出生率1.32が続くと 100年後の日本人口は半減して6,000万人の小国になるという恐ろしい現実だ。政府の対策は、妊娠祝賀金、出産費用、子供養育費用、学校費用などを予算増額するなど次々と対策を提案している。    
                                            
勿論 これらの諸政策はある程度の効果を発揮するだろうが、根本的な対策ではないと私は思う。今日の人口減少問題は、子供の養育費用より以前の出産数の問題であり、若者が結婚しないことである。若者が結婚できない理由は、身分が不安定な契約社員で、恥ずかしくて彼女にプロポーズできないのである。
                                                                                                     
企業が正社員を減らして契約社員を増やす理由は、業務の多くがIT化されて 不勉強な正社員では手に負えず、外部の技術者や専門会社に外注する方が確実な時代になってきたのだ 。従って企業が抱える正社員には 対応が期待できなくなったのだ。時代は日進月歩のIT社会に変わり、多くの仕事がIT化された結果、口先ばかりで 勉強しない古参正社員は役立たず、新技術を武装した若手の契約社員の方が余程効果的なのである。然るに一般国民は依然として、大手会社に就職して安泰な会社員生活を願望する意識が強く、この傾向から抜け出せない。不勉強な正社員ではなくITをマスターした契約社員でないと対応できない世界になっているのだ。
                                                                                  
ITに習熟した技術者は 束縛された正社員には魅力を感じず、独立自営業者として企業と高値で契約でき 収入も大幅に増えることを自覚し始めている。年俸400万円の大卒正社員よりも 専門学校で4〜5年間勉強したIT技術者が500〜600万円で仕事する時代に移行しつつあるのだ。年功序列の正社員も年俸は徐々に増えて、課長 800万円レベル、部長1,000万円レベルになるが 1,500万円出せば、熟練技術者が完全な仕事をする時代になり、 年功社員は 企業経営に大きな重荷になっているのだ。誰も認めたくない内に、日本の年功方式は時代変化に耐えられず、米国型のジョブ方式に移行しつつあるのだ。
                                                                
若者達に伝えたいことは、2〜3流大学で4年間を無駄に過ごして年俸400万円の正社員になり 先輩のシゴキに耐えるよりも、専門学校でプログラミンングを4〜5年間 勉強して年俸500万円のIT技術者としてスタートするほうが 余程 気分快晴で 失業の不安もない時代になりつつあることを理解する必要がある。若い女性達は、有名大手の正社員よりもIT専門技術者を選ぶほうが、安定した家庭生活になることを理解する必要がある。       

mh3944 at 11:50|PermalinkComments(0) 雑感 

2023年04月01日

大手会社 or 新進会社

先日の新聞記事に 東大卒,京大卒の人気就職先一覧表があった。No.1 野村総研 以下、三井物産、三菱商事、PwCコンサル、アクセンチュア、アビームコンサル、NTT, 三菱地所、三井不動産、、、の順だった。殆どが有名大企業だ。受験勉強から解放されて長年の疲れを癒し 彼女でも探そうと考えている学生が多いのだろうか、中には大企業に入社して経験を積んで独立を目指そうと コンサルタント会社で腕を磨こうとする学生もいるようだ。
                                    
70年前 私(工学部)の就職時代も同様で、大企業に就職して安泰人生を狙う学生が殆どだった。東レ、旭化成、三菱化化成、三井化学、ブリジストン、旭ガラス 、、、、と、成績順に次々と大企業に入社した。娘が電電公社の交換手に採用されたと家族が大喜びする時代だった。しかし就職担当教授と仲違いした私は大企業の推薦状は得られず、JRCという社員200名の日米合弁会社に入社して 中小企業人生からスタートした。会社人生は波乱続きで、最後はコロナ診断薬合弁会社NDPC(60名)の社長を10年務めて終えた。    
                                                                                                                                                                               
私の住宅街には、都市銀行OBや大企業OB、官庁などエリート等が多く、私は中小企業OBだと思われている。大企業OBや官庁OBは 退職後に何かする気力や意欲は殆ど無く、同年配の大半は既に逝去したり 病床に伏せているが、彼らは大会社での下積人生を悔やんでいた。中小企業人生だった私は 失敗もあったが 自ら動き 自ら稼ぐ以外の生き方を知らず、85才を超えた今も、自宅近くに小事務所を構えて、PC相手にSEOを仕事している。
                                                                                   
フランスでは年金開始年齢を62才→64才に遅らす政府案に労働組合が反発して 大規模デモが続いている、気楽な引退生活に早く辿りつこうとする国民性が国中にみなぎっているようだ。反対に米国は、基本的に自分が稼いだ年金を自分が受け取る方式で、国中に活力が漲っている。現役時代に貯蓄が少ない国民は受給額も少なく厳しい余生になる。福祉大国の日本は、当人負担+国家予算プラスの方式で、希望すれば減額された年金を早めにも受給でき 、受給開始を遅らせれば 増大した金額を受け取る仕組みになっている。上手く考えたものだ。
                                           
私の近隣には、2流大学から地元市役所にもぐり込んだ若者もいる、付き合いは殆ど無いが、初めから安泰人生を選んでしまうと 心髄まで怠惰な人格になってしまう。後悔の残る一生にならないよう願っている次第。


mh3944 at 11:58|PermalinkComments(0) 雑感