2024年03月

2024年03月18日

北朝鮮の核兵器 

先日の新聞に、韓国は核武装することに本気だ、と書かれていた。理由は 北朝鮮が近年 露骨に韓国を核攻撃すると本気で恫喝し始めたことである。若くて幼稚な独裁者金正恩が、内外で困難な状況に追いつめられた場合、何をしでかすか分からず、本気で核使用を考える危険性もあり、核ナシ韓国では対抗できないという危機感がある。米国が韓国を守ることになっているが、中國,ロシアの介入の危険がある時 米国が確実に北朝鮮を核反撃する保障はない。ウクライナが不法な攻撃を受けているが、もしウクライナが核を保持し続けていたら ロシアから攻撃されることはあり得なかった。しかし核を全てロシアに返送して反撃能力を失った為、ロシアの不法な侵略戦争を招いた現実がある。核兵器をもつ国が核廃棄すると極端に弱体化する現実を示した。
                                      
韓国は既に 実験ナシでも核ミサイルは製造可能な技術を持っているが、問題は誰が核武装を言い出すかという段階だという。当然 世界は非難するだろうが、経済大国の韓国を制裁すれば 世界も大きな損害を被ることになり、効果的な制裁は不可能だろうという判断がある。NTP(核不拡散)体制は 米,ロ,中,英,仏の5ケ国以外は核をもたないことになっているが、既にインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮と、次々に核武装国が登場しつつある。
                                     
親友国に自主防衛を要求するトランプが大統領になれば、北に対する防衛は韓国が自力で対応せよと要請するだろう。広島,長崎に核が投下されて以来、幸い核戦争は無かったが、今回のウクライナ戦争では、ロシアは戦術核ミサイルの使用を検討した事実もある。低出力と言えどもTNT 5K-ton規模で 広島型の1/3の超巨力な威力を持ち、巨大都市を一瞬にして蒸発させる悪魔の爆弾である。
                                        
韓国が核武装した時、日本はどう動くかが問題だ。ロシア,中国.北朝鮮,韓国と 四方を核武装国に囲まれる日本は、従来のように 平和のカラ念仏を唱えるだけでは トランプは許さず 日本にも自力防衛を要求するのは確実である。問題は各政党はどう動くかだ。まず中国と繋がる公明党は絶対反対で 連立政権から離脱するだろう。公明党は何故か 日本の防衛力増強に関しては消極的で、核武装などは論外だろう。その時は 自民は公明党と別れて、日本維新の党等と新しい連立政権を構築するだろうと思う。維新の党は筋の通った政党で、周辺国の核武装に対して如何に日本が対抗するかを真剣に議論できる政党だ。 長期政権で規律の緩んだ自民党の惰性も維新は叩き直してくれるだろう。立憲民主党などの野党議員も 自民の会計不正を虐めて正義漢面して喜んでいる余裕はなくなるだろう。
                                              
最後の決め手は、日本国民の判断である。すぐお隣りの韓国,北挑戦が核武装することに対して その危険性を国民が正確に判断できるだろうか。北が米国.韓国を核攻撃をするときは、沖縄基地、横須賀も対象で 恐らく東京も攻撃して 日本は壊滅することを自覚する必要がある。中國,ロシ,北朝鮮と無法国家に囲まれ 更に信頼の韓国まで核武装する環境で我が国だけが非核なら、日本は恐喝を受け続けて、尖閣や沖縄列島は中国に奪われ、竹島や対馬は韓国、北海道にもロシアが手出しする屈辱を強いられる可能性がある。ぬるま湯から抜け出せない日本国民に 日本は自分の力で国土を守るか、空念仏を唱えつづけて 極東の小国になるかの峻別を迫られる厳しい将来を我々は認識する必要がある。


mh3944 at 10:12|PermalinkComments(0)

2024年03月02日

激変時代の就職  

3月を迎えて学生達は、人生を左右する就職先探しに懸命な時期だ。先日の新聞に、文系学生の人気就職先ベストテンは 伊藤忠、住友商事、三菱商事、三井物産、東京海上、 住友銀、三井不 三菱UFJ 、博報堂 三菱地所、 理系はソニー、NTT,トヨタ、野村総研、富士フィルム、AGC,富士通、日立、アクセンチュア、とあった。全て超一流会社で、親が喜ぶ名門会社ばかりだが 私の意見とは全く違う。私も一応 有名大学の工学部卒で、同期生達は全員超大企業に入社して苦闘を重ねて 諦めの境地で会社人生を終えている。田舎者の私は、秀才揃いの超一流会社は自分の生きる場所では無いと初めから避けて、新設の 日米合弁会社JRC(社員300名)に入社した。
                                         
JRCに入社すると既に地元の京大OBが何人もいたが、新鋭会社は人材不足で、入社早々の私は 新規プロジェクト塩素系可塑剤の製造プラントの責任技術者に任命された。無我夢中で働き、幸運にも5年後には何とか新プラントの稼動に漕ぎつけた。そして次はFRP船製造販売事業の責任者で、九州山陰四国など西日本地区の漁港を毎日歩き回った。閉鎖的な漁船世界は難業続きで、事業化は殆ど不可能と判断し 何とか抜け出したい一心だったが、5年後にやっと事業中止が決まり 救われた。それから本社の企画課長として、東京地区の外資系企業の企画担当者との幅広い交流活動を重ね、全く新奇な超高耐熱性樹脂PPSの導入に成功したが、当時のエンプラはポリアセタール全盛時代で、社内の誰も加工が難しいPPSには注目せず大苦労、本格的に動き始めたのは 大きく遅れて10年経過した頃となり 今では大きな柱に育ったが, 社内同僚の先見性の無さは本当に悔しかった。
                                         
しかし運悪く私は 40代中頃に脳腫瘍を発症した。流石にこれには落胆で 私の人生も終わりと諦めた。 都内K大学病院で 開頭手術を受けたが、幸い後遺症が少なく退院できたのは本当に幸運だった。入院中の私は 臨床検査の現場を知り、これは仕事になると 退院後に本業にしようと決心した。1年かけて先進米国の市場調査を実施し、米国のDPC社との合弁会社を設立した。会社の同僚は誰も医師相手の仕事を恐れて参加せず、スタート時は私と新人女性の2人だけの 名ばかり合弁会社だったが、段々と参加者も増え始めて 遂に社員60名、年商20億円近くにまで成長し、欧米の兄弟会社との交流を深めたが 60才に達した私は 定年退職で退社することになった。
              
臨床検査は医薬品の付属市場で 小規模だがITに似た変化の激しいマーケットであり、退職した私は自営会社を設立して 今度は臨床検査機器と輸入半導体製造機器のアフターサビスを業務するベンチャーを設立した。当然だが倒産の危険も考えて家屋敷は全て事前に家内に生前譲渡しておいた。対象は欧米輸入機器のメンテナンスで 20年間自営し80才に達した時、家内の強い希望もあって 自営会社を閉鎖したが かなりの剰余金を残した。多くのベンチャーは赤字倒産する宿命だが、私が黒字経営で終了できたのは、優秀な即戦力のシルバー技術者を何人も提供して頂いた横浜シルバー人材センターのお陰であり、そのご協力には深く感謝している次第。
                                            
私の意見とは、見栄え素晴らしい超大手会社に入社しても それは瞬時の喜びであり、翌日からは 秀才ライバル達との厳しい競争が続く地獄だということである。幸運に役員になる確率は0.1%以下で、増して社長就任は0.01%の宝籤レベルであり、殆どの社員は厳しい社内競争と 学閥競争に神経をすり減らして一生を終える地獄なのだ。更に現代は変化の激しい社会で、仮にトヨタに入社しても、10年後にトヨタが存在し続けている保障はない激変社会である。例えば グラフィック業界を長年独占し て世界中に名声を馳せたEastman-KODAKも 今は平凡な会社に没落し, 日本の富士フィルムも再起を目指して奮闘中なのである。
                                            
もし私が新卒学生なら、前述した如き超大手有名企業には決して入社しない。私ならIT業界の中堅企業か新鋭企業に入社して 若い間にあらゆる可能性を勉強するだろう。IT会社は成功没落の激しい世界で、入社しても間違うと倒産する可能性も大きいが、その時は 私は信頼できる仲間と独立して自営会社を設立し、何の遠慮もなく 思う存分働ける自営会社をつくるだろう。ご参考迄に、昔の命懸けで起業する時代とは違って今日では スタートも撤退もごく簡単でリスクも減少できる仕組みになっており、夜逃げする心配は殆どない筈だ。 


mh3944 at 11:37|PermalinkComments(0) ビジネス