2008年08月22日

080822, 福原愛と日中関係

オリンピックで頑張っている福原愛が、日中友好に果たしている効果が大きい、
最初に彼女が北京国際空港に到着したとき、大勢の中国人記者が押しかけたと知って驚いた。更に、彼女が中国選手を相手に試合をするときも、相手側に劣らないほど中国側からの大声援があるそうだ。驚くほどの日中親善効果を発揮している。自分を閣下と呼ばせて喜んでいる日本の外国駐在大使が束になっても敵わないだろうと思う。

勿論、彼女は卓球が非常に上手だ、若くて愛くるしく、中国語も話せる。しかし一番受けているのは彼女の性格らしい。日本人は冷酷で傲慢だと教えられている殆どの中国人には、福原愛の素直で謙虚な性格は驚きなのだろう。中国卓球選手の無表情さに比べ、勝っては喜び負けては悔しがる福原愛の素直な姿には我々日本人でも同感を覚えるのだから。

一般に、中国では、戦後長い年月に渡って、反日教育が徹底されてきたため、日本人と直接の接触のない大多数の中国人は、日本は世界で最も嫌いな国となっている。 その反動として日本人も7割程度が中国は信用できない国だと思っているそうだ。私も複雑な心情をもっているひとりであり、中国選手が勝つと何となく寂しく、相手側が勝つとほっとする微妙な心理は如何ともし難い。

しかし胡錦涛主席が対日協調路線に大きくかじを切ってから、中国人の対日感情に変化の兆しが見え始めたという。特に今春の四川省大地震で、救援活動に参加した日本人チームが、何とか助け出そうと懸命の努力をして失敗した若い中国人女性と赤ん坊の亡骸を運び出したとき、救助隊員が並んで、深い哀悼の意を表した姿が中国全土にテレビ中継されると、多くの中国人はその名もない一市井の犠牲に、これほどの深い悲しみを示す日本人は、今まで習い教わっていた残酷な国民とは違うではないかと、驚いたという。ごく普通の行為が、13億の膨大な人口の国民感情に、これほど劇的な変化をもたらすとは、なんとも感動的であり、また恐ろしいことでもある。

最近の日中両国での世論調査は、相手国が信用できるが否かとの質問に対して、どちらかと言えば迄含めると、中国側は55%が日本は信頼できると回答しているのに対し、日本側は70%以上が依然として中国はまだ信頼できないと答えていると読売新聞に出ていた。まだまだ両国間には深淵があるが、時代は確かに動き始めていると思う。私はその時代変化に取り残されそうな感じだ。

同じく両国での世論調査で、日本人の中国観は、中国は軍備を拡張していると思う人が65%、その次は、伝統,文化を重視していると思う人が25%だそうだ。 逆に中国人の日本観は、75%が日本は技術力が高い、72%が日本は経済的に豊か、25%が日本は軍備を拡張していると答えているという、 なかなか興味深いデータだ。

しかし現実には、もう日本と中国は経済的に夫婦に近い関係にまでなっており、米国を抜いて最も密接な貿易相手国に発展してしまった。この緊密な両国関係は、今後、例え国家首脳が変わって殆ど変更できないだろう。

福原愛を中国語で発音するとフーユエンアイと言うらしいが、もし私が、北京の卓球会場でこの福原愛を応援する地元の大声援を直接聞くことができたら、間違いなく身震いして、多分涙しただろうと思う。



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mh3944 at 09:23│Comments(0)TrackBack(0) 政治 

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