2011年12月02日

111202,ハワイと観光立国


先週、家内や子供達とハワイに出かけた。ホノルルは日本人の海外旅行のメッカであり、オアフ島全体は庭園の如く美しく整備されている。年配の日本人には忘れられない真珠湾攻撃の記念施設もあり、我々の先輩の苦悩に思いを馳せながら見学した感慨深い旅行であった。しかし観光業に燃えるハワイも色々な問題を内蔵していることが垣間見えた。

今回はホノルル中心街のSホテルに宿泊した。繁華街のど真ん中に立地し太平洋に面した素晴らしいホテルだが、設備的にはいろいろガタがきていた。例えば、部屋に置かれたホテルの案内冊子が中途から上下逆さまに綴じられたままだ。破損した冊子を修復する時に、上下逆さまで綴じたらしい。読む途中で逆さにすれば用は足りるが、日本ではあり得ないことだ。毎日部屋を清掃するメイドは知っている筈だが、ご自分の仕事ではないのだろう。

昔は電話オペレーターに依頼していたWake-Up-Callは、デジタル時計で自分がセットする方式になっていたが、設定した時間に鳴らなかった。セットの仕方が間違っているのかと思い、何回も試してみたが鳴らない。殆どが新婚客などの観光目的だから、それでも済むのかも知れないが、何とも大らかなものだ。浴室のシャワーも水漏れして、日本なら直ぐに修理する筈だがハワイでは放置されたままだ、シャワーが浴槽の外に漏れなければOKというところか。日本では常識のウオッシュレット式トイレが設置されていないのは、邦人を最大の得意先とするハワイとしては配慮が足りないと思った。

しかしハワイにも時代の変化は確実に影響しつつあり、最近は韓国や中国からも多数の観光客が訪れるらしく、案内板にも日本語に加えてハングル等が追加され、私は何回もニイハオ!と歓迎の挨拶をされた。

太平洋ではハワイの独占的な地位を脅かすような他の有力な観光地がない為、ホテルの設備が少々壊れていても営業には関係ないかも知れないが、ハワイ生まれの若者達には永久に住み続ける島ではなさそうで、我々を案内してくれた年配の日系男性は、自分の子供達は全て米国本土に出稼ぎで働いていると話していた。観光業は条件が整備されれば簡単にお金を稼げて、内容を選ばなければ仕事に困ることはないだろうが、青雲の志に燃える若者が一生を託す仕事としてはなかなか満足出来ないのだろう。

日本の大学新卒が就職を希望する職種として、女子では観光業は常に上位を占めているが、男子にとっては嫌われる職種だと聞く。若い女性には旅行プランの作成とか海外同行旅行とかは、興味深深かも知れないが、血気にはやる若者にとっては、毎日が手間仕事の域を超えないのだろう。

観光慣れしない一見の素人客にはハワイは最高のレジャー地であり、日本で言えば京都とか奈良、箱根、日光、熱海、別府など、目先を楽しませてくれる場所だが、段々旅慣れすると薄っぺら過ぎて面白くなくなるらしい。
先日テレビで報じていたが、日本を度々訪問する欧米の観光客は都心のホテルではなく、台東区上野とか谷中の古びた日本式旅館など、我々が思いもよらない裏町の旅館に泊まると聞いた。宿泊費が安いこともあるが、何故あんなに薄暗くて不便な宿に好き好んで?と思っていたが、そこには日本の古い慣習や仕来り、街並みや暮らしがあり、更に普段の日本人の日常生活が見えて本当に興味深いのだそうだ。

日本政府が叫んでいる観光立国も、単なる東京や京都ではなく、越中八尾の風の盆とか、岐阜高山とか白川郷、大分湯布院など、自然豊かな田舎の町は、訪問すればするほど新しい発見や、歴史の深みに触れることができて欧米人を魅了すると思うが、それには政府も本腰をいれて環境整備やPRなど、相当の覚悟と努力する必要があると思う




mh3944 at 10:10│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!雑感 

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