2011年12月07日

111207,柏レイソル


111207,柏レイソル

柏レイソルがJ1優勝した。今春にJ2から昇格したばかりなのに、J1の強豪並みいるチームを蹴散らして優勝した。レイソルはそもそも日立本社サッカー部として東京小金井で発足し、20年前に活動拠点を常磐線の人口40万人足らずの柏市に移したが、巨大都市の有力他チームを圧倒して優勝してしまった。
このレイソルも近年は永い間低迷が続き、アジア大会で見事なボレーシュトを見せた李忠成は広島に移り、大津はドイツに移籍して、戦力的にずば抜けた選手は皆無、全日本代表チームには一人も送り込めない無名選手ばかりのチームだ。2年前にJ2に降格して一昨年途中からブラジルのネルシ-ニョ監督が指揮を取り始めて、突然様変わりし、J2優勝を果たしてJ1に復帰した。そして今季J1ではシーズン始めより圧倒的な強さで、名だたる伝統チームを圧倒し、昇格即優勝という外国にも殆ど例がない勝利を果たした。

隣町に住む私は、柏在住の中学生の孫がサッカーに熱中していることもあり、時々レイソルの試合を見るようになった、最終戦の浦和レッズ戦も結果は3:1であったが、内容的には柏が雨の如く25本の強烈なシュートを放ったのに対して、浦和のシュートは数本で、やっと柏を3点に抑えたという圧倒的なゲームであった。

あの弱々しいレイソルが何故このように変身したのか? マスコミ情報によると、1年半前に就任したネルシーニョ監督の手腕だという。曰く柏レイソルには先発が決まっている選手は一人もいないという。選手とのコミュニケーションを重視し、顔を見れば何を考えているか分かる迄クラブ員を掌握し、若手や無名選手にもかかわらず調子が良ければすぐ起用するので、毎回が試合に出る為の競争だそうだ。

サッカ−の監督に就任すれば誰でも考えそうなことだが、ネルシーニョ監督はそれを実行して、そして成果を挙げた。ブラジルから来たレアンドロ、ジョルジワグネル両選手も、今季は各々15ゴール、11ゴールと見事な働きをして、J1復帰に大きな貢献を果たした。 

チームプレイのサッカーだが、選手は自己顕示欲が激しく言葉ではチームの勝利に貢献すると上品だが、内容は如何に自分を目立たせるかを狙うスポーツだ。ピッチに立つと頑張るだけではなく、結果を出す責任を負わされる。そして結果が出なければ次回は使って貰えないだけだ。

ネルシーニョ監督はチーム内で、お互いに徹底的にポジションを競い合う意識を植え付け、ベンチに残る誰が出ても同レベル以上の成果を出せるようにしたのだという。確かに優勝がかかった今季の最終戦にも、大黒柱の33才北嶋選手は出場できなかった。代わりに24才若手の13ゴール田中や、21才7ゴールの工藤らが大きな働きをした。

サッカーを観戦して感じるのは、強力チームと弱小チームの試合も、流れによってはどちらが勝ってもおかしくないゲーム展開があるが、最終的には勝つべきチームが勝ってしまう。何故そのような結末に終るのか、多分僅かな気合いの差や見通しの違いが結果を大きく左右するのではないだろうか。例えば今季最終戦の浦和レッズ戦でゴール前混戦が繰り返されたが、こぼれ球を予想したレアンドロは、左側ライン近くで待ち伏せ、こぼれてきたボールを強烈にシュートして貴重な初得点を挙げた。少ないチャンスでも見逃さずに得点に結びつけるということだろう。 

監督になる程の人は誰でもサッカーの内情を十分理解して、チーム構成員を理解するよう考えるであろうが、ネルシーニョ監督がやり遂げたのは、ピッチサイドで、派手なジェスチャーで指揮することではなかった。日常の練習を通じてクラブ員と徹底したコミュニケーションを計り、自己顕示欲の強いクラブ員との信頼感を醸成して、彼らの意欲を競わせ合わせながら全体のレベルアップだった。ネルシーニュ監督の今季の目標はJ1上位入賞だったそうだが、優勝してしまった。






mh3944 at 08:36│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!雑感 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔