2017年05月01日

170501 卓球の平野美宇

中國で開催された卓球女子アジア選手権の花形シングルで高校生の平野美宇が優勝した。卓球世界を独占する中国勢がこの20年間 アジア女子選手権の王者も独占し続けてきたが、17才の新顔 平野美宇が、並みいる中國のエース選手を次々と撃破して優勝杯を取ったのには地元中国の監督も選手団も仰天してしまった。                                                                    
                                                                 
まず準々決勝で世界ランクNo.1の丁寧をフルセットで破り、 次に準決勝で世界No.2の朱雨玲をストレートで破り、決勝でも中国の強豪陳夢をストレートで下して、アジアの新チャンピオンに輝いた。地元中國の大観衆を前に、日の丸を掲揚し君が代が斉唱されて、中國卓球界は大ショックを受けたという。                                                                                      
平野美宇は、リオ-オリンピックでは、石川桂純+福原愛+伊藤美誠の代表選手に次ぐ補欠選手で、 応援席に座って観戦を強いられたことが忘れられない屈辱だったという。 名誉を挽回するには実力を鍛え直す以外にないと覚悟して中国各地に遠征して、従来の守り抜く戦法では勝てないと悟り、発想を転換して攻撃に徹する作戦に切り替えたという。 そして1月の日本選手権大会で日本No.1の石川桂純を破り、中国無錫のアジア選手権大会で、中國のエース選手を次々となぎ倒して世界を驚かせた。                                                                                                
準々決勝の平野/丁寧戦をYouTubeで見て感じたことは、世界No.1の丁寧をフルセットの末に破ったことが今回のアジア制覇の最大の契機だったと思う。丁寧戦の第1ゲームは大方の予想通り平野が敗れたが、第2ゲームはデュースに持ち込んで惜敗した接戦となった。 これは勝てると思ったに違いない平野は、第3ゲームではがぜん攻勢を強め強打を連発して、デュースを繰り替えした末に勝利した。 心穏やかでなくなった丁寧は第4ゲームは必死に戦ったが、再びデュースになり、最終的に平野が勝った。 ここに至っては冷静さを失った丁寧は戦う意欲を失い、最終ゲームも平野が勝ち取って新チャンピオンになった。              
                                                                   
小躍りしながら飛び跳ねる平野の脇を、端麗で長身の丁寧は悄然と会場を去る姿がとても印象的だった。 昨年のリオ-オリンピックには出場も出来なかった17才の若輩の強烈さを見せつけられた世界No.2の朱雨玲、No.5の陳夢も戦意を消失して、翌日の準決勝と決勝戦で平野にストレート負けしてしまった。 世界卓球のTOP選手3人を次々と倒して成田に凱旋した平野美宇は、出迎えの大歓声を浴びながら先頭を堂々と闊歩し、世界No.4の石川佳純は少し離れたうしろを静かに従う姿は、弱肉強食スポーツ界の厳しい掟を見せつけられた。                                                             
                                                                    
論評によると、平野選手は 俊敏な動き、打点の高さ、球威の強さで中国選手を圧倒し、特にフォアハンドを、従来の手打ちから 腰も回転させるスイング打ちに改善して強打を連発し、持久戦のラーリー応酬から攻撃的プレーに変身した。更にバックハンドの切れ味は強烈で、受けた相手のラケットから球が飛び跳ねて外に飛び出したという。                                                             
                                                                    
私は平野美宇の気持ちが変わったことも大きく効いていると思った。世界卓球では 鍛え抜かれた選手を揃える中国を相手にすると体が委縮して、ゲームする前から戦意を消失するというが、10代後半で経験も少ない高校生の平野美宇は接戦の末に世界No.1の丁寧を負かした結果、気持が一変したことが大きな成果をもたらした。 如何に百戦錬磨の中国選手も、世界女王の丁寧がフルセットの末に敗退する現場を見せつけて恐怖心が生じ、ゲームの前から平野が心理的に優位に立ったのだろう。                     
                                                                   
若さとは怖いもので、日本を制しアジアを制した平野美宇は、次は6月のデュッセルドルフ世界選手権で世界を目指すという。あらゆるスポーツに言えるが、自信をつけた選手は戦力的に大きく飛躍する。日本人形のような福原愛ちゃんとは少々違うが、 平野美宇も可愛らしく愛嬌があり、大観衆の前で飛び跳ねて喜ぶ素直な性格は、世界の観衆からも愛される選手になりそうな予感がする。 ゴルフ界も同様に、実力抜群の韓国女子選手は 勝負師の精神ばかりでなく、日本という外国でお金を稼がせて頂いていることを忘れずに 振舞えば、きっと日本や世界のゴルフ観衆から愛されると思うのだが。                                                    


mh3944 at 13:17│Comments(0)TrackBack(0) 雑感 

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