2017年11月28日

171128 大相撲の変質

先般、鳥取の飲食店で 横綱 日馬富士が貴の岩(前頭8)に暴力を振るって深い傷を負わせた事件があった。テレビが繰り返し報じているが、日本大相撲に苦労して参入した古参モンゴル人力士が、同郷の後輩達の生意気な態度に激怒し、日馬富士が張り倒したらしい。彼は男気のある素晴らしい横綱だが引退することになってしまった。モンゴル人力士も数十名を越える大人数になると世代の意識差や派閥争いでもめごとも起きる。                                
                             
しかし11/22の白鵬vs嘉風戦での白鵬の態度は許せない。自分の負け判定に物言い付けた態度は傲慢過ぎる。ビデオを見ると白鵬は明らかに先に立ち、遅れた嘉風は運よく双差しに成功した、ヤバイと思ったか白鵬は急に力を抜いて立ち合い不成立を訴えようとした。しかし嘉風は休むことなく一気に寄り切って白鵬を土俵下に投げ飛ばした。立ち上がった白鵬は手を挙げて試合不成立をアピールし始めた。相撲は先手必勝であり、立ち遅れた力士が不利になるのは常識中の常識だ。更に敗れた力士がクレイムすることなどあり得ず、横綱のルール無視は目に余る。野球でいえば失投して打たれ投手がクレイムするのと同じでありスポーツの基本に反する。                                                               
                        
また優勝インタービューで、白鵬が日馬富士,貴の岩の両力士の復帰を訴えたのも異状過ぎる。苦境の相撲協会を横目に観客に万歳三唱を促すなど、やりたい放題の振舞いは全く度し難い。日本の大相撲は自分が背負っているとの白鵬の自信過剰の表れであろう。千秋楽で簡単に投げ飛ばされた大関豪栄道など日本人力士が弱過ぎて、モンゴル人力士にやりたい放題を許していることもある。                                               
                                             
稀勢の里にも大きな責任がある。彼は白鵬と並んで邦人力士の最右翼で、恵まれた体力で昨年までは熱戦を連発していたが横綱になった途端、動きが鈍く神経質になった。今回の九州場所でも、初日に玉鷲に敗れ、貴景勝、北勝富士、逸ノ城、宝富士、いずれも格下力士に連敗し、終に休場してしまった。彼の土俵をみていると、緊張して体が硬直し動いていない。取り組む前から勝敗を心配して、試合度胸がないのだ。本番では誰でも緊張するが、体力十分の稀勢の里に足りないのは根性と気力だけで弱気に過ぎることだ。

韓国の女子ゴルフ選手は日本で勝ち残る以外に生きる術がなく、必死に戦って毎回優勝者が変わるほど厳しい環境にある。モンゴ人力士も敗れると後がなく死にもの狂いで頑張る。しかし稀勢の里は敗れても少々恰好が悪いだけでなんとか生き残り、余生の心配もないから勝負度胸が定まらず不安になるのだ。やる気の有無は人生の結果を決める最大の要因である。人生はあらゆる場面が勝負の連続であり、負けても平気なのは身分が保障されている公務員程度だろう。稀勢の里は、その弱気根性を叩き直すべきであり、それは親方の責任でもあるが、田子の浦親方は最高位が前頭8枚目で、横綱を指導する胆力がないのだろう。もし指導できなければ、別の有力親方に交代すべきである。                                     
                                              
強いて救われるのは、今場所は有望な若手の日本人力士が出てきたことである。貴景勝、御嶽海、阿武咲、北勝富士などなど新顔が続出しつつある。彼らは結果よりも力を出し切ることに集中し敗れても意気揚々と土俵を降りる。若手の誰かが横綱になって邦人力士の低迷を救い、面目を保ってもらいたいものだ。                                                                              



mh3944 at 10:51│Comments(0) 雑感 

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