2017年12月04日

171204 ブランド品は虚業?

田舎人間の私はブランド商品を好きになれない。なんとなくインチキ臭が感じられるから。20年前に米国会社の日本社長を退任した私は、米国会長より超高級腕時計Rを贈られた。名前は知っていたが機械巻きで重量感があり金塊のようなピカピカの腕時計だった。成田空港では見つからず無事通過して帰国し、日本橋高島屋のショーウインドで確かめた処、同じ腕時計に80万円の値札がついていたのには驚いた。昔の$360円時代には数百万円はしたかも知れない超高級腕時計だった。                                                        
暫くは好奇心で使ってみたが、やはり体質的に好きになれなかった、例えば3連休にはこの腕時計も止ってしまう。半年で10秒は狂う、どこが高級なのか全く分からない。しかし折角の高級時計だからと我慢して使い続けた。友人達は私の腕時計をちらりと見ても素知らぬ顔だった。中には値段を聞く者もいたので米国会長から贈られたもので100万円近いらしいと答えると驚いて黙ってしまう。国産のセイコーが軽量で正確な時刻を刻むのに、何故こんな腕時計が100万円なのか納得できなかった。我慢しながら10年近く使い続けたが、遅れがひどいので調整しようと大型時計店に行くと、R社時計には我々は手を出せない。丸の内のメーカー専門店に行くよう勧められた。普通の修理屋が手出しすると傷物になると説明された。                              
                     
丸の内には仰々しいR社専門店があった。窓口に行くとオーバーホール了解との返事、3週間後に受け取りに行くと65,000円を請求された。流石にこの修理費には驚愕した。国産の立派な腕時計が買える金額だ。窓口に問い質すと、これは普通の料金ですよ、と怪訝な顔をされた。ブランド時計は自分には向かないとつくづく思った。更に何年か使ったが秒針の狂いが治らず、小さな時計店に相談すると、専門の技師に見せるから2〜3日預かりたいと言う。中身を取り換えられる危険があると聞いていたので、半日だけ預けたが結局修理できませんと返してきた。               
                                              
仕方なく結局20年使い続けていたが、つい先日、R社の高級時計の中古品を買い取りとりますとの新聞広告を見て試しに同店を訪れた処、15分ほど検品して22万円で買いますとの返事に再び驚いた。無傷は確かだが、古くて重く不正確な腕時計が何故22万円なのか、店員は何か勘違いしているのかも知れないと思ったが、即座にOKして現金を受け取った。社長に怒られた店員からキャンセルの連絡があるかもしれない不安もあったが何も無かった。化粧直してブランド好みの若者に40〜50万円で売るのだろうか。                                 
                                              
兎に角22万円の源資を得たので、今度は日本製の高級時計を買いたいと息子夫婦に相談すると、電波時計を勧められた。高島屋のS時計店に行くと、うす暗い店内には客は不在で、数人の店員は立っていた。カウンターの中年の店員はやはり電波時計を勧めた。値段は5万円から20万程度と色々だが、軽量で秒差ゼロ、月日調整不要、電池不要の電波時計で、以前のブランド時計とは異次元の商品だった。同デパートはキャンペイン中で明日迄なら15%-Offだともいう。15%割引は結構効くのでその場で10万円払って電波腕時計を買った。まだ1ケ月も経っていないが、着用していることを忘れるほど快適だ。テレビの時報を聞く度に腕時計の秒針をみるがNHKはピッタリ合っている。これからの余生はこの電波腕時計と過ごすことになりそうだ。                                                                                
                   
ブランド品としてエルメスのスカーフは確かに素敵だと思うが、ブランド腕時計は買い取って何に使うのだろうか。聞くところによると、モノが売れないデパートが近年レンタル業にも進出し、有楽町には高級腕時計を月1〜2万円の料金でレンタルし、気にいれば販売もするという。 私見だがブランド腕時計とは、歴史と伝統に頼ってきた欧米の時計メーカーが、技術革新の世界で何とか生き残ろうと考案した狡猾な人騙しのテクニックではないかと思うこともある。  


mh3944 at 13:01│Comments(0) 雑感 

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