2018年02月13日

180213 自然エネと原発-2

30年後に原発ゼロを法律で強制して自然エネルギー社会を実現しようと小泉元首相が叫んでいる。東北大震災で全ての原発が停止しても,我国は生き延びた、原発ゼロは決して不可能ではないと主張するが、政府は応じようとしない。この脱原発論争は憲法論争と同じで、軍備を放棄した現憲法下でも日本は存続していると主張する平和護憲派と、自衛隊ナシでの国家の永続は危険と主張する憲法改正派の論争とよく似ている。                         
                                             結論を先に言えば私は、日本が完全に脱原発することは非常に危険だと思っている。確かに再生可能エネギーコストは低下傾向で、世界は脱原発に向かっており、特に風力発電の大型化と太陽光発電パネルの価格低下は発電コストを一気に引き下げ、西欧では風力がキロワット時10円に、2〜3年以内には5円になる可能性も指摘されている。日本では2012年に太陽光(40円)風力(55円)からスタートし、太陽光は2016年に24円に、2019年には18円に迄低下の計画だが、その間ドイツは1/3の太陽光8円、風力10円にまで下がり、世界の再エネ価格は着実に前進している。          
                                                                                          
再生エネには、水力、太陽光、風力があり、ヨーロッパは風力発電の大型化でコストダウン、中近東は太陽光パネルの価格ダウン、カナダは水力中心と、地域ごとに展開が異なる。しかし現実には米国、英国、仏は依然として原発に大きく依存しており、ドイツも電力の2割をフランスの原発から輸入している。その点日本は大震災の影響で全原発が停止した為、現在でも原発依存率は5%以下あり、結果的に脱原発先進国となっているのだが。                                                                      
再生エネ発電は自然環境が大きく影響する。我国の風力発電は北海道西海岸が最適地だが、関東地区に送電する時、大きな送電ロスを生じるので、関東近海で大型風力発電を必要としている。国土が狭い日本は太陽光発電が自然環境を荒廃させているが、近年は太陽光発電と農業を両立させて緑地も維持する並立方式が研究されている。しかし太陽光,風力ともに実際の発電量は能力の1/10以下で信頼性は大きく欠ける。                                                                                  
                                   
無風時や夜間には太陽光,風力は発電できないが、現代社会は夜間にも大きなベースロード電力が必要であり、天候に無関係に大電力を発電する原発は極めて貴重である。 特に石油を断絶されて第二次世界大戦に突入した日本は、今日でも北朝鮮,中国,ロシアなど危険な独裁国家に取り囲まれており、原油やLNGなどエネルギー源を全て輸入に頼ることは極めて危険であり、準国産エネルギーとしての原発は絶対に手放せないと主張する再稼働派には説得力がある。諸外国との友好関係は外交努力で維持すべきだと主張する脱原発派は現実性に説得力がなく、終わりのない議論が続く。        
                                                 
確かに北朝鮮が核ミサイルを手放すことはあり得ず、軍事国家の中国も隙あらば尖閣攻略を狙っており、ロシアも北方4島の軍事基地化を進めている。外交で近隣諸国と友好関係を維持できると主張する人々も、中国を説得し北朝鮮に核開発を諦めさせる具体策は何もなく単なる希望論である。     
原発廃棄物を長年保管するオンカロは、我が国の市町村は何処も受け入れないのは事実である。名乗り上げると直ちに左翼グループが猛烈な反対運動に展開して大騒動に発展するからである。しかし地方自治体は人口減と財政難に絶望的に苦しんでいるのも事実であり、政府の積極的な援護があれば誘致に名乗り出る市町村はあると私は思っている。更に日本周辺の無人島を廃棄物保管地として利用できる可能性もあるだろう。                                     
               
原発は極めて高度で複雑な総合技術体系であり、一旦放棄するとその技術部隊を再構築することは殆ど不可能である。英国では中国製原発を導入するか否かで大論争が続いているが、わが国も同様で、日本を敵視する軍事国家の中国に電力のカギを引き渡すことは絶対にあってはならない私も思っている次第。   




mh3944 at 08:46│Comments(0) 政治 

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