2018年03月19日

180319 EV自動車の不人気

世界を牽引する我が国の自動車業界が激変期を迎えている。世界の年間生産販売数は、中國3,000万台、米国2,000万台、欧州2,000万台、日本600万台で、中國が世界最大の自動車王国となったが、これからは技術変革期に入り、方針を間違うと巨大企業も消滅する危険に直面する事態になりそうだ。
エネルギー効率Upを狙って世界に先駆けて開発した日本のHybrid車は外国メーカーは何処も追従せず、トヨタ、ホンダなど日本メーカーの寂しい独壇場になっている。更にトヨタは究極のエコカーとして燃料電池自動車FCVも開発して、基本特許を網羅している。 
                                                                                
生産台数でTOPになった中国も、技術面では日欧米に追いつけず苦戦中で、このギャップを一挙に解決しようと電気自動車EVに飛んで、国内のEV生産台数の義務化を制定して、世界の主導権を握る戦略に出た。エネルギー効率の点からはEVはベストではないが、自動車大国の面子にかけて世界の主導権を確立しようと、一挙にEV普及にジャンプした。これには世界も驚愕したが、巨大市場を無視できず、米国,欧州,日本のメーカーもこぞってEV開発方針を表明した。特にCO2排出が多いディーゼル車を主流とする欧州は、EVに大転換することを決定した。                                                        
                                           
従来のガソリン車は3万点の部品を組み合わせた高度技術の集積で、日本でも4〜5社、欧米でも10余社のごく限られた巨大企業の寡占業界であるが、EVは基本的に、市販のモーターと、市販の電池の組み合せであり、製造が極めて簡単で、市中の中小企業でも製造可能、現に日本の大学研究室もEV試作車を何台も製造している。このEVで技術格差を一挙に逆転する中国戦略を知った日欧米メーカーは脱落することを恐れてEV戦略に追従したのだ。             
                                                
しかし最近、このEVの普及が本当に実現するか否か疑問視され始めている。EVは走行距離が短い難点が未解決であるが、より深刻な問題は電池コストが高く、完成車の価格を劇的に引き下げる可能性が怪しくなっている。更にEVは充電インフラの広範な拡充が必須であり、人里離れた土地で電池切れを起こすと致命傷になる。充電インフラの整備は資金と長い年月をかければ克服できようが、より重大なのは電池のコストとその劣化問題であり、これはある程度普及してみないと断定できないことがある。                                                                               
                           
中國政府は補助金を出してEV車を強力に推し進め、現在2%以下のEV車シェアを2年後には8%に拡大する方針を決定したが、現実にはEVはドライバーに不人気で、EV中古車は誰も買わないという現実に直面しているらしい。世界の自動車業界はこれから試行錯誤と波乱が予想される。       


mh3944 at 08:40│Comments(0)

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