2018年08月01日

180801 中ロ独裁体制の不安 

安倍首相の3選もやっと固まり始めたが、盤石の独裁体制を誇る中国とロシアは、必ずしも安泰ではないらしく、社会問題が噴出して独裁体制を大きく揺るがしでいるとS新聞が報じていた。 
                                              
プーチン大統領は、ワールドサッカーを契機に多数の外国主賓を招待して国民に権威を見せつけようとした試みは失敗に終わり、多くの外国首脳が欠席した、更に大会最中に年金支給年齢の引上げを計画し、男性は60才→65才、女性は55才→63才へ段階的移行を公表した途端、国民の大反発が巻き起こり、インターネットで反対の請願サイトが300万人に達し、プーチン支持率が急速に下降し始めた。 次期大統領選挙でプーチンに投票すると答えた人は50%を切ったという。今年3月の大統領選挙でプーチン大統領は大々的なバラマキ予算を公約したが、ロシア人の平均寿命が年々延びて、財政的に耐えられなくなったのが実情だという。                   
                                      
中國にも複雑な事情がある。6,000万人という膨大な退役軍人が安過ぎる年金の増額と再就職の斡旋を求めて騒ぎ続けているが、その鎮圧に習近平は武装警官を動員して対応した為、反って騒ぎが大きくなった。また3月に勃発した米中貿易戦争は中国経済に深刻な打撃を与えて、沿岸地区の多くの工場が閉鎖に追い込まれ、株価も暴落して国民に不安を与えているという。                                   
                                                                                     
この社会不安に対応する為、習近平は従来の外洋拡張路線を修正して、日本とは親善友好路線に復帰して貿易を拡大し始めた。平和的に納めたい対米貿易問題についても、江沢民,胡錦涛,朱鎔基など党長老から意見書が出されて、個人崇拝主義や左派的急進政策を早急に改めるように提案されたという。                                           
                                               
40年前に華国鋒主席は突然失脚した。毛沢東の後継者として中国最高の地位に就いた華国鋒は、自らに対する個人崇拝を進め、独断的な経済政策を強行した為、当時の党内実力者の小平氏ら長老グループと対立し始め、78年末の中央総会で華国鋒の政策が否定されると急速に影響力を失い、側近が次々と失脚して終に2年後には自らも辞任に追い込まれた。 そのことを意識してか、李克強首相も習路線から距離を置き始め、習主席が反対しているノーベル平和賞受賞者 故劉暁波の夫人劉霞氏の出国問題も、李克強首相が独メルケル首相と面談した直後に実現させて、彼女をドイツに出国させた。                
      
                                  
習主席と同じ名門精華大学の許章潤教授は7月下旬にインターネットに論文を公開して、国家主席の任期制を撤廃して中国を恐怖の毛沢東時代に引き戻す習主席の滑稽な個人崇拝政策は直ちに中止して任期制に戻すよう求める、という意見をネットに公開して多くの人々が閲覧したという。大胆な意見を発表した許章潤教授の身の安全も心配されているが、北京大学でも習主席の個人崇拝は人民に災禍をもたらすと非難した壁新聞が張り出されて、注目を浴びているという。

中國河北省の避暑地 北戴河では、例年7月下旬から8月中旬にかけて党長老が参加する座談会、意見交換会が断続的に開催されるが, 今年も多数の長老達がこの避暑地に滞在しており、中央組織部長の陳希は62人の各界専門家達と座談会を開き、胡春華政治局員も参加して長老たちの意見を聞いているという。今はその真っ最中で習支持派と反習派が激しく論争している最中だろう。      





mh3944 at 12:38│Comments(0) 政治 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔