2018年10月15日

181015 インドの苦悩

人口13億人の大国インドは、中国と違って民主政治で謙虚な国柄だが スポーツ面では全く沈滞している。リオ-五輪のメダル獲得数も中国の67個に対してインドは2個だった。その理由を産経(9/28)が解説している。                                  
                                           
世界各国はスポーツを国威高揚の手段として力を入れ、リオ五輪のメダル数も 米国(人口3.3憶人)がダントツNo.1の金銀銅合計121個、 No.2の中国(13憶)は70個、続いて英国(6.2千万)が67個、ロシア(1.4憶)が56個、ドイツ(8.2千万)が42個、日本(1.26憶)は41個、仏(6.2千万)42個,  韓国(4.8千万)21個の順だが、インドは銀メダル1+銅メダル1の67位だった。                   
                                                  
インドがスポーツに弱い理由は、クリケットに人気が集中して、他のスポーツは殆ど殆ど行われないからだという。確かに私が帰宅時に通る手賀沼公園では、いつもインド人の若者達5〜6人が野球と似たクリケットを楽しんでいる。逆に日本はインドの1/10の人口だがあらゆるスポーツをやる。例えばヨーロッパ起源のフェンシングで日本人がチャンピオンになるのはやり過ぎであり、相撲のモンゴル勢や、女子ゴルフの韓国勢のように他国の庭で荒稼ぎする選手には私は好感を持てず賛成しない。    
                                            
しかしインドがスポーツに弱い本当の理由は別にあり、それはインド社会を隠然と包み込むカースト制度であり、異なるカーストの人々が同じスポーツを楽しむことを拒絶する風習だと産経はいう。インド政府はスポーツ振興を国策に掲げ、次の東京五輪を飛躍の第一歩として、バトミントンとホッケーに力を注いでいるが、問題は如何にカースト意識の壁を乗り越えて国民の力を結集する環境を作り出すかだという。                                   
                                                             
日本も150年前の明治時代に士農工商があったが、インドのカースト制は4,000年昔のバラモン教に起源をもち、クシャトリア(貴族)、バイシャ(市民)、スードラ(労働者)、アチュート(不可触民)の4階級あると言われるが、現実には数百のカーストが複雑に絡み合って利害が交錯し、あらゆる面で国の発展を阻害しているという。カーストの弊害は繰り返し叫ばれており、私の如き不勉強者が何かを唱える資格はないが、階級差別が社会に浸透すると全ゆる階層がその利得を甘受する仕組みが出来上がり、その改廃は極めて困難になるという。                          
                                            
しかしインドにはカースト脱却の可能性がある。それは世界がIT社会に激変してIT技術者が時代の寵児となり、ITはあらゆる社会の旧弊を革命的に変革して浸透しつつあることだ。インド社会には多数のIT技術者がおり、ITの激流が古臭いカースト制度を濁流にのみ込んでしまうだろうと私は思っている。  


mh3944 at 08:56│Comments(0) 政治 

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