2018年10月24日

181024 壮絶な女子マラソン

  
私の住む我孫子は 手賀沼が周囲20キロの遊歩道で整備されており、今週日曜に手賀沼ハーフマラソンが行われる。毎年10,000名近い多数がシーズン初めの腕試しレースを疾走するが、TOPはいつも箱根駅伝の常連 中央学院大の選手団だ。続いて顔を歪めながら走る老若男女の長い列が延々と1時間ほど続くが、私はいつも感動させられる。                         
ここは実業団の積水化学女子駅伝部の練習場でもある、毎朝6〜7人の選手団が朝霧を突いて疾走する。犬の散歩をする私は、片隅に寄って選手達の通過を見守るが、疾風の如く走る彼女達のスピードの凄さには本当に驚かされる。雨でも風でも雪でも年中無休で走る彼女達だが、もし走れなくなったとき、若い女性達の面倒を会社は見てくれるのだろうか 一度聞いてみたいとも思っている。

先週(10/21)の日本女子駅伝の福岡予選会は凄い光景があった。積水化学を先頭を走っていた第2区で、岩谷産業の19才の女性が走り終える寸前200mの所で転倒し、足を骨折したのだ。立ちあがれないと知った彼女は、残りどのくらいかと係員に聞き、中継点が近いと知ると、四つん這いになって必死の形相で舗装路を這いながら進み始めた。殆んどのランナーに抜かれながらも、彼女は遂に中継点に辿り着き,涙を流しながら待っている次の走者にタスキを渡した。そして彼女は救急車で病院に運ばれたが全治4ケ月の重症だという。  直前に彼女は前区の選手からタスキを受け取る時に現場に不在で20秒近くロスして自責の念が強かった彼女は 次の走者に引き継ぐことだけは絶対果たそうと思ったのだろうが、本当に壮絶な出来事だった。  

突然の凄惨な場面に遭遇して、どう対応すべきか現場の係員は判断できず手出しなかった。控室で事故を知った監督はリタイアを申し出たが、現場に伝わったのは走り終える直前であり、必死に這って前進する選手を見ていた審判員は、リタイアさせず見守った。本当に壮絶な事件だった。                                                            
もし私が係員だったら、越権を承知で多分彼女を止めて救急車に運び込んだと思うが、競走を中断したと非難を受けるかもしれない。選手は走り終えることを熱望し、後遺症を恐れる周囲は中断に悩むだろうが、突然の出来事では誰もなかなかな決断ができなかった。                                                                                                      
次の第3区では、先頭を走っていた三井住友海上の女性選手が、折返し点手近くで意識朦朧となり逆走し始めたのにも仰天した。気付いた係員が、折返点まで戻るよう説得して、彼女は再び走る向きを変えたが 折返点には到達出来ず、草むらに倒れ込んで棄権となった。初出場の彼女は5キロのコースを懸命に走って先頭に出たが、体力を消耗し過ぎて意識を失ったのだ。                                                         
同様な事件は35年前のロサンジェルス-オリンピックの女子マラソンでもあった。レースの最終盤でスイスの女性アンデルセンが意識朦朧のふらふら状態になってホームグランドに戻ってきた。彼女は大観衆の見守るなかを右に左にふらつきながらも最後のグランド一周を走り終えて、殆ど気絶状態でゴールした光景を今でも忘れない。                                                                          
想定外の出来事が発生した時の対応は誰にも難しいが、やはり選手の健康を第一に考えて現場が決断する以外にないだろうと私は思った。 








mh3944 at 08:51│Comments(0) 雑感 

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