2019年01月21日

190121 大相撲の土俵

横綱稀勢の里が引退した。横綱になって12場所で8連敗、これ以上の醜態を見せられないと悩んだ末の判断だろう。記者会見では一片の悔いもないと言っていたが、本心は真逆で、悔やんでも悔やみきれない決断であり、あふれでる涙が心情を物語っていた。しかし稀勢の里は、土俵で勝手気儘に暴れ回るモンゴル勢を制圧し、連勝に連勝を重ねて誰も手が付けられなかった横綱白鵬を63連勝で止めた大関であり、日本人力士として大きな役割を果たし、相撲フアンの人気は絶大だった。                   
                                        
稀勢の里は入門時の部屋の親方隆の里によく似ている。隆の里は地味だったが、無敵の千代の富士の天敵として、ウルフの前に立ちはだかり、速攻の千代富士vs、正攻の隆の里と言われたが、稀勢の里もその構図を引き継いた。不器用な稀勢の里は、変化、かちあげ、目潰しなど何でも使うモンゴル力士に対して常に馬鹿正直な取り組みを続けた。日馬富士との一戦で土俵下に陥落して大怪我を負いながらも、千秋楽の白鵬戦に勝って逆転優勝を果たしたが、利き手の左大胸脇筋と上腕の傷を更に痛めて、遂に完治することなく32才で現役人生を終えることになった。                               
                                        
外国人力士は勝つためにはあらゆる奇手をつかうが、不器用な稀勢の里は、モンゴル勢が得意とする、変化、張り手、エルボー、目潰しなどは全く使わない。奇手の外国人力士に対して、正攻法から抜けきれない稀勢の里は、瞬間的な変わり身で何でも繰り出す外国人力士に敗れることが多かった。            
                                       
近年大相撲はケガが多いが、私はその原因を、周辺より高い土盛りが主因だと思う。取っ組み合って土俵下に転げ落ちる時の60cmの落差は、落下したときの衝撃度を何倍にも増して、筋肉や骨を激しく強打する。日馬富士との取り組みで土俵下に落下して左胸の筋肉を激しく痛めた稀勢の里は、翌日の千秋楽には、包帯をぐるぐる巻きして出場して白鵬戦に勝ち見事に逆転優勝したが、左胸損傷を回復困難なまで傷つけた。60cmの高所から200キロ近い巨体が陥落して激突する衝撃は非常に大きい。           
                                                          
私は土俵高さを現在の半分以下の20m〜30cmに下げると衝撃度は1/4以下になり、ケガ防止の大きな効果があると思うが、力士達は袋叩きに遭いそうで誰も言い出せない。正月場所でも連勝を続けて2回目の優勝を狙っていた御嶽海が、妙義龍との一戦で土俵から地面に飛び降りて足腰を痛めて休場に追い込まれた。土俵の高さを低くしてケガの減らそうと評論家諸氏からでも提案して欲しいと思うが、干されるのは怖くて言えないのだろうか。





mh3944 at 10:42│Comments(0) 雑感 

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