2019年10月08日

191008 絶望する香港市民  

香港のデモが収まらない。自由を満喫してきた人口700万人の世界金融センター香港が、迫りくる習近平の恐怖から逃れようと、雨傘と覆面で抵抗し、必死にもがいている。70年前に毛沢東が全土を制圧して成立した中華民国は、経済が発展して成熟すれば、民主主義的国家になるだろうと世界は予想したが、期待は完全に裏切られてしまった。27年前に香港の統治権が英国から中国に返還された時、中国は香港に1国2制度を約束したが、これも裏切られた。                       
                                                                                      
デモの直接原因は、香港政庁が計画した逃亡犯条令改定で、反中国的人物を中国本土に引き渡す改正案であったが、それは単なる引き金で、中国が香港を本格的に制圧するシグナルであった。香港市民もこのような事態を想定はしていたが、事態の急迫に驚いてデモに発展した。特に近年は中国人の流入が激しく 不動産価格や家賃の上昇など住環境の悪化に耐えられず、香港生まれ香港育ちの国民は、いよいよ祖国を捨てて海外に脱出せざるを得ない状況になった。                    
                                        
それにしても 住民700万人の内200万人以上が、リーダー無しの街頭デモに参加して中国反対を叫ぶ事態は異常であり 習近平が如何に嫌らわれた悪魔のリーダーであるかを全世界にPRした。長い歴史の血と涙でやっと確立した自由の香港が 独裁国家に巻き込まれようとしているのだ。    
                                         
近年香港では 民主主義や言論自由を叫ぶ活動家達が忽然と姿を消し、出版社社長が突然行方不明になるなど、奇妙な事件が続発し始めたが、それが習近平の指示で行われていると知った香港市民は、明日は我が身と知り、このままでは香港も警察国家になってしまうと直感して自発的デモに参加し始めた。 毎週土日には膨大な一般市民が雨傘をさして大通りを行進して 普通選挙の実施を求めてを行進し始めたが その姿は異常という他に無い。長い努力でようやく確立した自由社会が、いとも簡単に警察国家に変質する悪夢の出来事がいま香港に迫っているのだ。 香港市民は、この恐怖の警察国家から 我が子や孫を守るため、台湾やシンガポール、マレーシア、東南アジアや米国へと脱出を加速し始めた。

60年昔、私の大学同期生に、香港出身の親友 李崇厚君がいた。彼は日本語を余り話せず、私も都会生活に馴染めないので自然と親しい関係になった。彼の両親は富豪でレストランを営んでいたが、中国が統一すると、香港の資本家は危険に晒されるのでアメリカに移住する計画だと話していた。その後 彼とは音信が途絶えたが、多分アメリカへ脱出しているだろう。         
                                          
5G時代を迎えて中国は ITで世界的な情報管理体制の構築を画策していることも判明した。ファ-ウエイを使って全世界の情報を集中管理する壮大な構想を、仏ルモンド誌が察知して大々的に報じて世界は驚愕した。既に中国本土の14億人は完全に監視体制に組み込まれ、アフリカ大陸の12億人も中国が監視態勢を構築中だが、欧米日は中国製ファーウエイの使用を拒否して 中国封じ込め体制を急いでいる。  
                                                          
中国は内政干渉を理由に 欧米が香港デモへ介入するのを断固拒否して、周辺に重武装の人民解放軍を配置して、雨傘と火炎瓶で抵抗する香港市民の制圧を準備している。この香港の大暴動は現代版ヒットラーの再来をも連想させるが、我々にはその成行きを見守る以外に 香港市民を助ける手段がないのは悲しい限りだ。                     



 

mh3944 at 09:02│Comments(0) 政治 

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