2019年11月05日

191105 クルマで人生破滅 

ひと昔、アメリカは各家庭にクルマが何台もあり下駄代わりに使っていると聞いて、夢の世界だと羨んでいたが、今は日本も完全に車社会になった。特に性能が向上した軽自動車は税金も安く完全に下駄代わりになり 交通機関の少ない地方では、高齢者にはクルマ無しの生活は考えられない。                  
                                                         
先月の千葉県,長野県,東北地方を襲った1000ミリ近い集中豪雨は、多数の犠牲者を出したが、特にクルマで移動中の溺死事件が多発した。豪雨の中の外出は危険だがクルマなら大丈夫だという甘い気持ちが運転者の神経をマヒさせる。そして高架下の水溜りに突入して溺死し、激流に流されて水死する事件が多発した。軽自動車でも乗ると恰も装甲車にのった気分になり神経がマヒして錯覚するのだ。        
                                    
4月後半に 池袋駅前の交差点で88才の元高級官僚が、若妻と幼児をひき殺した事件もあった。交通至便な大都会の都心にクルマを乗り入れた理由が理解できないが、多分現役時代にハイヤーで送り迎えされた高級官僚の感覚から脱皮していなかったのだろう。幸せな家庭を破壊された夫は その超エリート老人を厳罰に処すよう事故現場でビラ配りを続けているが、超エリート街道を歩んだご老人は地獄の人生に突き落とされてしまった。不器用な私は小さな事故で罰金10万円を払ったのを契機に免許を返上したが、交通網が発達した都市近郊では、少し我慢すれば不便さは殆ど感じなく暮らせる。                                
                                                   
しかし私の周辺には車を諦めきれない高齢者が本当に多い。A家のご主人は、朝起きると必ずクルマで20分〜30分ほど出掛ける。どこか近くのコンビニで週刊誌を立ち読みし朝食を買うらしい。高級外車のBさんはゴルフ専用だが、奥さんは外出時には派手な車で狭い住宅街をすっ飛ばしてゆく。反対側のCさんは車を2台持ち、ご主人は時折ゴルフ練習に出かける程度だが、奥さんは朝から晩までクルマ漬けの毎日で 本当にスリッパ代わりに使っている。スーパー買い出し、ゴミの運び出し、コンビニ、老人施設の母親見舞い、子供や孫の送り迎えなど…殆どが歩ける距離だが、毎日20~30回は車を使う。そして奥さんは運動不足に陥り肥満して 足腰が弱って引づりながら歩くので、ますますクルマを手放せなくなっている。        
                                 
健康維持の基本は歩くことであると、テレビは歩け歩け運動を叫んでいるが、麻薬と同様に、車の快適さが身に染み付くと神経がマヒして逃れられなくなってしまう。私の家内は自転車を主に、クルマを従に使っているが、クルマからいつ卒業するか悩み続けている。兎に角、高齢になってクルマ事故を起こすと、生活は完全に破滅して悲惨な人生に終わる。今回の集中豪雨で クルマでの溺死者が多数発生したと聞きながら、高齢者が残り少ない人生を心安らかに過ごすには 先ずクルマを卒業することだと再認識している次第。






mh3944 at 11:07│Comments(0) 雑感 

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