2021年02月04日

210204 テレワーク時代-2

会社には来るなと上司、行けと妻。サラリーマン川柳の秀作だ。主人がテレワークを命じられても家内は嫌がり、本人も自宅で何ができるか迷っている筈だ。私の住宅街も、テレワークらしい中年が眠気を振り払うように、早朝から湖畔をジョギングする姿が増えてきた。彼らは上司の指示を忠実に実行する優秀なサラリーマンだろうが、自宅業務を命じられると途端に大いに戸惑ってしまう。退職後 20余年 自営してきた私にはアドバイスしたいことがある。
                                         
先ず、自宅でのテレワークは効率が悪いことだ。当方は家内と2人で郊外の戸建(150)に住み書斎もあるが、便利な都心住いの若者達は 多分リビングの片隅で仕事することだろうが、これは極めて効率が悪い。やはり自宅を離れて シェアオフィス or レンタルデクスが最適で、そこにはテレワーク仲間も居り気合が入る。レンタル料も月2万円程度だから 車庫代も不用な郊外では負担できる筈だ。
                                           
問題はテレワークの内容である。アプリ制作など具体的なテーマがあれば指示通りに作業すればよい。指示が無い場合は具体的なテーマを考える必要がある。古い話だが 私が企画し実行した自主企画の例を参考に述べてみる。殆どの化学会社は付加価値が高い医薬品に進出することを切望しているが、医薬業界は至難テーマであり、私は 欧米企業と業務提携して彼らの商品を輸入販売することを考えた。
                                           
しかし欧米会社の殆ど日本に販売網を築いており、素人化学会社に販売権を委託する会社は皆無に近い。我々は医薬関連商品であれば何でもOKと決めて、会社四季報に相当する米国のMed-Tech-Directory1984版をNYから取り寄せた。そこには全米の医薬会社,医療機器会社1,000社以上が網羅されていた。しかし分厚いDirectoryを精査するのは至難だったので、私は親友のStevenson氏に話して, 適当でよいから有望企業を選んで欲しいと頼んだが これが当たった。  
            
半日ほど彼が眺めてチェックした100社近い米国のベンチャー医薬会社に、私は次から次へと手紙を書き始め、貴社商品を輸入販売したいと申し込んだ。しかし予想した通り殆んどは無視されて返事なし.仮に返信があっても既に代理店があるからそちらに聞け! とそっけない内容だった。諦めは 即中止なので 来る日も来る日も私は、Letter-of-Intentを書き続け 当社の豪華なAnnual-Reportも同封して投函した。高額なAnnual-Reportを無駄にしないで!と 庶務の女性からはクレイムも来始めた。そして半年が経過したある日突然、ロスの新進臨床診断薬メーカーD社から 前向きの返事が舞い込んだ。小躍りしたが 誰も本気にしないので、私が単身で渡米してLA空港近くのD社を訪問した。大胆過ぎるが素早い反応も重要だった。
                                          
下手な英語で熱意だけの私に、ユダヤ系Z会長は高額な契約金$10million(当時20億円)を吹きかけてきたが、唯一の交渉相手であり値切ることは出来なかった。東京に持ちかえると 英語に堪能な我社の社長が大いに興味をもち、直ちにD社を訪米して正式な契約となった。幸い円高急進時代で当社の支払いは半額で済むことになった。幸い社内の若手が参加し始めて、本件企画は10年間で売上20億円近くに迄成長したが、検査機器とセットの時代に移行して 投資も膨大になり始めたので、大手商社に譲渡することになった。 
                                              
これは40年昔の実話だが 今日はIT時代で、対象は当然IT商品だろう。しかしITは激動世界で商品の陳腐化も激しく、更に姿が見えないアイデア商品なので盗用される危険が大きく、素早く大胆に進めなければならないから 慎重さと同時に大胆さも必要になる。私がいま個人営業しているSEOも高度アイデア商品なので、外部からの攻撃に晒され続けている。
                                           
兎に角、自宅片隅でPC相手の孤独なテレワークでは 成果も期待薄で,その内リストラ候補になる危険性が大きい。もし本気なら シェアオフィス or レンタルオフィスを借りて 信頼できる仲間を加えて業務すべきだ。今は即断即決の時代であり、旧来のダラダラ稟議ではタイミングを失するから TOPの内諾を得ながら素早く行動することも必要だろう。              





mh3944 at 09:36│Comments(0) ビジネス 

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